ITとデザインでみどりのある暮らしを身近に。「株式会社Domuz」の挑戦と若手が輝ける環境に迫る

著しい成長を遂げている企業にその背景をインタビューするこの企画。今回は、観葉植物・お花のD2Cブランド「AND PLANTS(アンドプランツ)」を運営し、右肩上がりの成長を続けている株式会社Domuz(ドムズ)に話を伺いしました。

観葉植物・お花×ECで革新を起こす株式会社Domuz

株式会社Domuzが運営するECサイト「AND PLANTS」トップページ
▲Domuzが運営するECサイト「AND PLANTS」

株式会社Domuzは、「ITとデザインでみどりのある暮らしをもっと身近に」をミッションとして掲げ、観葉植物・お花のD2Cブランド「AND PLANTS (アンドプランツ)」の運営を行っている会社です。

付加価値の高いサービスとマーケティング力で多くのファンを獲得しており、オンライン販売比率が他分野と比較して低い水準にある花き業界において、革新的な成長を続けています。

会社名 株式会社Domuz
住所 川崎市高津区末長3丁目27-29 シュール21 101
事業内容 観葉植物・花のD2C/ECサイト運営
設立 2018年10月
公式ページ https://andplants.jp/

今回は、革新的な成長を続けられている背景や若手社員の活躍などにスポットを当てて、代表取締役社長の髙木弘貴さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社Domuz代表取締役社長の髙木弘貴さん

株式会社Domuz 代表取締役社長

髙木 弘貴さん

初心者でも安心して植物・花が買える「AND PLANTS」

株式会社Domuzの扱う植物

編集部

最初に、Domuzさんが植物・花のECサイト「AND PLANTS」の事業を始めた経緯について教えてください。

髙木さん

2018年に創業したDomuzは、1つ目の事業を東証グロース上場企業に売却しています。その事業立ち上げ経験と成長経験を、今度は自分の好きなことに繋げたいと思い、2021年5月にAND PLANTSをスタートさせました。

もともと私は植物が好きで、自宅で100鉢ほど育てていました。周りの人から選び方や育て方の相談を受けることも多かったので、あまり知識がない方でも観葉植物やお花を安心して購入できる仕組みがあればみんなから愛されるサービスができると思いました

手軽に植物を楽しめるような工夫の一例として、「AND PLANTS」では観葉植物と北欧風のおしゃれな植木鉢をセットにして販売しています。届いたらお部屋に置くだけで、素敵な空間ができ上がります。

また、発送前に新しい土にしっかり植え替えをしているので、ホームセンターに行って土を購入する必要もありません。「特別なケアをすることなく、すぐに飾って楽しめる」という点に、とてもこだわっているんです。

編集部

プロが植え替えまでやってくれるのは、手間だけでなく、生育面でもとても安心だと感じました。初心者も安心して植物を購入するために、他にされていることはありますか?

髙木さん

「AND PLANTS」の人気の機能に、「パーソナル植物診断」というものがあります。これは、「部屋の日当たりは?」「ペットはいる?」「あなたの性格は?」などの簡単な質問に答えていくだけで、自分に合った植物の提案が受けられるというサービスです。

お客様からも多くの方々にご利用いただき、好評の声をいただいています。このような付加価値の高い商品やサービスの提供が、「AND PLANTS」の特徴であり、強みだと考えています。

売上は右肩上がり!デジタルドリブンな施策が成長の鍵

株式会社Domuzのミーティング風景

編集部

Domuzさんは右肩上がりで急成長されていますが、その詳細と躍進の理由について教えていただけますか?

髙木さん

まず数字面をお伝えしますと、2021年5月に「AND PLANTS」を立ち上げた1年後には、前年同月比で売上1300%を達成しました。また、その翌年には、前年同月比で売上230%を達成しています。従業員数も毎年10人増のペースで増えていて、2023年11月現在は35名程度のメンバーが在籍中です。

この成長の背景には、先ほどお話しした「AND PLANTS」のサービスとしての強みに加え、たくさんの理由が挙げられます。

まずは、「Webマーケティングにおけるスピード感」です。PDCAを爆速で回していく中、目標となる数値をかなり細かく管理し、デジタルドリブンで意思決定をすることで施策の成功につなげているというのは大きいかなと考えています。

InstagramなどのSNS運用においても、毎日2投稿くらいのペースで継続して投稿していて、その結果の数字をかなり細かく追っています。投稿した時刻とその反応を一覧にしてまとめることで、注目を集めた理由などを含めてデータ分析が可能になります。

編集部

その他の成長の要因についてもぜひお聞かせください。

髙木さん

社内に「プロフェッショナルが揃っている」というのも重要だと考えています。例えば弊社のバイヤーには、書籍の執筆や監修を複数手掛けているほどの専門家がいて、経験を活かして仕入れや植物の管理をおこなうので、品質面で大きなアドバンテージがあります。

また、バイヤーだけでなくマーケターやデザイナー、エンジニアなど、その他の部署に関してもその道のプロフェッショナルが活躍してくれています。

編集部

ECサイト運営において圧倒的なスピード感で優位性を保っていることと、ビジネスおよび植物に関するプロフェッショナルが揃っていることが成長の理由なのですね。

植物ジャンルで法人国内1位。Instagram運用では画像のクオリティにこだわる

「AND PLANTS」のInstagramの投稿一覧
▲Instagramで、おしゃれな「植物のある風景」をアップしている

編集部

先ほどInstagramのお話が出ましたが、10万人弱のフォロワーがいらっしゃるんですよね(2023年11月時点)。

髙木さん

そうですね。観葉植物ジャンルの法人アカウントでは国内1位です。ずっと毎日投稿し続けていて、人的コストがかかることに加えてマーケティング面でも目標を達成していくのは大変ですが、やりきれる「チームの力」があるのでここまでこれたと思っています。

編集部

Instagramの投稿において、重視していることはなんですか?

髙木さん

簡単に言うと、1枚の画像へのこだわりですね。写真撮影は外注しているという企業も多いのですが、弊社にはSNSやECサイトに掲載する写真を自前で撮影する設備とチームがあります。

他社さんと比較して何倍もの写真をとっていると思いますし、クリエイティブの面では差別化できていると思います。また、植物を部屋に置いたときのイメージが湧きやすいよう、写真のクオリティやデザインにもとてもこだわっていますね。

加えて、マーケティングでの方針をSNS運用に反映していることも強調したいです。社内で撮影しているのでスピード感があり、「この画像の反応が良かったからもう一度試そう」という感じで迅速にPDCAを回せるのが大きなメリットです。

新しい企画も採用したら即実行!スピード感がDomuzの強み

編集部

デジタルドリブンという点以外に、Domuzさんの成長の背景にある組織としてのこだわりや強みがあれば教えてください。

髙木さん

何をするにしても、スピード感はとても大事にしていますね。

例えば、クリスマスや国際女性の日、敬老の日など、季節ごとのイベントの商品企画なども、1か月前ぐらいにやろうと決めて、写真を準備したり価格を決めたりといったことをやり切ってきました。このスピード感で進められるというのは弊社の強みですし、今後も維持していきたい部分です。

また、新しいことにどんどん挑戦していこうというカルチャーがあり、アイデアが採用されたら実行されるまでのスピードはかなり速いです。

例えば先日、初めての試みとして、表参道で「AND PLANTS マルシェ’23」という、リアルな場でのイベントを開催しました。

株式会社Domuzのマルシェイベントのようす
▲ECサイトの運営だけでなく、マルシェ開催などの施策もスピード感を持って実行している。

髙木さん

このイベントは、全国から植物やお花の生産者や人気ショップを集めて、来場者にショッピングやワークショップを楽しんでいただくという内容です。来場者数が約700人規模のイベントでしたが、2か月で準備をして、開催まで持っていくことができました。

編集部

都内でその規模感のイベントを開催するとなると準備も大変なイメージがありますが、やりきれる組織力がすごいですね。スピード感を大事するというカルチャーがよくわかりました。

社長自ら週1回のフィードバックも!若手が輝ける環境

株式会社Domuzの代表である髙木さんと若手メンバーの1on1の風景

編集部

Domuzさんで活躍されている若手社員の方の具体的なエピソードなどがあれば、お聞かせいただけますか?

髙木さん

私たちは、メンバーの平均年齢が28歳(2023年11月時点)という比較的若い組織なので、思い浮かぶエピソードはたくさんありますね。

一例として26歳の社員を紹介すると、Webディレクターとしてかなり裁量を持って意思決定をしています。このメンバーはもともと学生の第1号インターンとして働いてくれていて、卒業するタイミングで一度大手広告代理店に就職したあと、戻ってきたんです。

入社してからはまだ半年程度なのですが、どのようなページを作るのかという企画の段階から、大部分を任せています。

編集部

ECサイト事業におけるWebディレクションは、かなり影響度の大きなお仕事かと思います。経験が浅いメンバーにそのような仕事を任せるにあたって、どのようなフォローを行っているのでしょうか?

髙木さん

私がもともと開発者であり、Webディレクターということもあり、直接フィードバックして指導しています。

最初の2~3か月は、ミーティングにもすべて同席して、フィードバックを行ったり、新たな視点を提示したりすることで、吸収してもらっていました。

その後は、ある程度裁量を持ってやってもらった方が成長すると考えていますので、基本的には任せながらも、企画の内容や進捗などはしっかりチェックしています。

週に1回、必ず時間を設けて振り返りを行っているのですが、そこでのフィードバックを次につなげてもらうことで、どんどん成長してくれていると感じています。

編集部

最初はしっかりと近くで指導したうえで、ある程度経過したら週に1回の定例の場で定点観測をしながら、成長をサポートされているということですね。

髙木さん

はい。若いメンバーでも裁量を持って意思決定できるようになって欲しいと考えていますし、そのために、自分やベテランのメンバーがしっかりと時間を使って育成を行っています。

学生インターンも活躍!売上につながる重要業務をお任せ

編集部

Domuzさんでは学生インターンの方も活躍されているとのことですが、具体的にどのようなお仕事を任されているのか、事例を教えていただけますか?

髙木さん

例えば、インターンも初めてで、もちろんIT業界も未経験というところからスタートした大学生がいるのですが、1年半ほど経過した現在、メルマガやLINEなど、いわゆるCRMに関する業務の大部分をお任せしています。

メルマガは昔からある古典的なマーケティング手法ですが、弊社はパーソナル植物診断などで植物に興味ある読者を集めているので、一本送るだけでかなり売上につながるんですよね。そのような大事な業務を、インターンの方に任せているんです。

編集部

事務的な作業だけではなく、メルマガの内容の企画なども含めて担当されているのでしょうか?

髙木さん

はい。社内では、企画案を出すためのブレストが頻繁に行われているのですが、その段階から、一緒に参加してもらっていますし、執筆や数字の分析も含めて、一連のサイクルをお願いしています。

編集部

かなりの裁量が与えられているのですね。インターン生についても、先ほどおっしゃっていたような定例のフィードバックを行っているのでしょうか?

髙木さん

はい。この方の場合は私が直接フィードバックしているわけではありませんが、10年以上マーケティングに関わってきたメンバーから、毎週しっかりフィードバックをしてもらっています。

最初は、内容も含めてかなりしっかり見ていましたが、今では数字だけ見れば大丈夫なレベルに成長してくれました。

編集部

これまでの企画で、インターン生の方が関わって企画、実行したコンテンツで、評判が良かったものがあれば、事例を教えてください。

髙木さん

例えば、占いの企画は評判が良かったです。「おうし座の方にはこういう植物が合ってます」という感じで、占星術的な観点から12星座ごとのおすすめ植物を提案する企画だったのですが、実際の売り上げにもつながりましたね。

編集部

大きな会社だと、学生インターン生や若手の方がそこまでの裁量を与えられることはなかなかないのではないかと思います。年齢などにかかわらず成長できる環境があるということがよくわかりました。

「若く、楽しく、和気あいあい」な雰囲気が魅力のDomuz

株式会社Domuzのミーティング風景

編集部

続いて、Domuzさんの組織の雰囲気について教えてください。

髙木さん

社員はほとんどが20~30代と同世代なので、「若く、楽しく、和気あいあい」という感じの雰囲気ですね。社員やインターン生は基本的に出社して仕事をしているので、顔を合わせてコミュニケーションを取っていますし、自発的に仕事終わりにご飯に行く機会も多いです。

主婦のパートさんやアルバイトさんもいるので、そういう方も含めた全体の飲み会も、年に2回は開催しています。

株式会社Domuzのメンバーがバーベキューを楽しんでいるようす
▲ときにはメンバーでバーベキューを楽しむなど、社内コミュニケーションが活発なのがDomuzの特徴。

編集部

Domuzさんの拠点は3つあるとお聞きしていますが、日常的に他拠点の方とお話しする機会もあるのでしょうか?

髙木さん

ビジネス拠点、プランツ拠点、フラワー拠点と3つあります。弊社ではSlackのtimesチャンネルを導入していて、社内X(旧Twitter)のような形で活用しています。他拠点の方やリモートでお仕事しているメンバーも含めて「ちょっと話をしたいな」とか「議題を投げかけたいな」というときに、気軽につぶやくことでコミュニケーションが生まれています。

編集部

そこでは例えばどのような話題があがっているのでしょうか?

髙木さん

業務に関する企画の提案や、他社の事例についてカジュアルに話し合ったりしていますね。「今日のランチ美味しかった」など、業務外の雑談も多いです。

デジタルの力で植物や花をもっと身近にしたい方を募集

株式会社Domuz代表取締役社長の髙木弘貴さん

編集部

最後に、Domuzさんに興味を持たれた方に向けて、採用に関するメッセージをお願いします。

髙木さん

私たちは、テクノロジーの力で、人々の暮らしに植物や花をもっと身近に提供することを目指している会社です。

そのためにも、「数字」をしっかりと分析し、より良いサービスの提供につなげてることをとても重視しています。

これに共感し、しっかりコミットできる方であれば年齢にかかわらず大きな裁量を持って仕事を進めていただけますので、一緒に良いサービスを作りたいという方がいらっしゃれば、ぜひお声がけいただければと思います。植物や花の知識は入社してから身につければ大丈夫なので安心してください。

また、AND PLANTS以外の新規事業も立ち上がり中なので、事業立ち上げに興味のある方も大歓迎です。

編集部

ありがとうございます。年齢にかかわらず、裁量を持って活躍できるDomuzさんの環境に魅力を感じられた方も多いのではないかと思います。カジュアル面談も受け付けていらっしゃるそうなので、興味を持たれた方は、ぜひ応募してみてください。

本日は、たくさんの貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

■取材協力
株式会社Domuz:https://andplants.jp/
採用ページ:https://andplants.jp/pages/recruit