EMC Healthcare株式会社の社員たち

ヘルステックで社会課題を解決!「EMC Healthcare株式会社」に世界のエンジニアが集う理由

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、EMC Healthcare株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

EMC Healthcareは「ヘルステックの力で社会課題を解決する」をミッションに掲げ、ヘルスケアに関わる人々の生活を豊かにすることを目指している会社です。データ分析・AI・IoT等の技術を活用し、介護施設向けDXサービス「OwlCare」や、保育施設向けの午睡見守りシステム「ベビモニ」など、地域社会で活躍するエッセンシャルワーカーを支えるためのサービスを開発しています。

同社は、全社員のうち約40%のメンバーが外国籍というグローバルな組織です。多様なバックグラウンドを持つメンバーが、最先端の技術を駆使した社会課題の解決に情熱を持って取り組んでいます。

今回は、そんなEMC Healthcare株式会社のグローバルな組織体制やエンジニアの仕事の魅力などについて、管理部の箕浦さんとヘルスケア事業部WebエンジニアのHugoさんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
EMC Healthcare株式会社のHugo Wuさん

EMC Healthcare株式会社
ヘルスケア事業部 Webエンジニア

Hugo Wu (Hugo)さん

EMC Healthcare株式会社の箕浦さん

EMC Healthcare株式会社
管理部

箕浦萌菜さん

ヘルステックの力で社会課題を解決する「EMC Healthcare株式会社」

編集部

まずは、EMC Healthcareのミッションについて教えてください。

箕浦さん

私たちが掲げるミッションは「ヘルステックの力で社会課題を解決する」です。

人の持つ力とデータ分析、AI、IoT、センサーなどの最先端の技術を融合させることで、エッセンシャルワーカーの労働環境を改善し、ヘルスケアに関わる人々の生活を豊かにすることを目指しています。

弊社代表の伊達は、大学での研究者としてのバックグラウンドを持ち、医療とIT、そしてビジネスの融合を長年研究してきました。そしてその経験を活かし、単なるプロダクト開発だけでなく、長期的な視点でヘルスケア分野の課題に向き合っています。

外国籍比率約4割!世界のエンジニアが最先端の技術に挑戦

EMC Healthcare株式会社のエンジニアチームの勉強会の様子

編集部

EMC Healthcareでは外国籍の方が多く働いていると伺っていますが、具体的にどのくらいの比率なのでしょうか?

箕浦さん

現在、パートナーや業務委託の方も含めると、全体で26人ほどのメンバーが在籍しています(2024年10月現在)。そのうち外国籍のメンバーの比率は約40%で、エンジニアチームでは約60%が外国籍メンバーです。カナダ、香港、アメリカ、インドなど、さまざまな国から来たメンバーが活躍していますよ。

編集部

外国籍メンバーが多い理由について教えていただけますか。

箕浦さん

弊社のリードエンジニアであるスティーブンがカナダ出身で、母校から「日加コー・オプ・プログラム(CJCP)」を通じてインターンを受け入れ始めたことをきっかけに、海外人材からの応募が増えていきました。意図してこのようなグローバルな組織になったわけではなく、自然とそうなったという感じですね。

編集部

なるほど。Hugoさんは、以前は香港でヘルスケアのスタートアップでお仕事されていたと伺っていますが、日本に来たきっかけやEMC Healthcareに入社したきっかけを教えてください。

Hugoさん

私は日本のアニメを見て育ち、日本文化への憧れがありました。アニメで見たような生活を実際にしてみたいという思いが強くなり、2023年4月に来日しました。

語学学校に通いながら就職活動をする中で、EMC Healthcareに出会いました。以前からAIの開発に興味はあったものの、前職ではあまり機会がなかったので、ここで自分のAIの知識を活かしたいと思って入社を決意しました。

現在は介護施設向けの見守りシステム「OwlCare」のセンサーとAI関連の開発を担当しています。具体的には、画像認識技術を使って入居者の離床を検知し、スタッフにアラートを出すような機能の開発です。

箕浦さん

Hugoさんのように日本文化に興味を持って来日するケースは多いですね。特に最近は、海外からの応募など外国籍の方から弊社に興味を持っていただける機会が増えています。直近で入社したメンバーもインド出身、アメリカ出身のメンバーでした。

語学力もUP!日本語と英語が飛び交うグローバルな環境

編集部

社内のコミュニケーションはどのような形で行われているのでしょうか。

Hugoさん

状況に応じて英語と日本語を使い分けています。海外から来たメンバーの多くは日本語も英語も使えるので、コミュニケーションには特に問題を感じていません。

私は英語も日本語もネイティブではないので最初は不安もありましたが、仕事をする中でかなり語学力もレベルアップしてきたという実感があります。最近は「もつ煮」という言葉を覚えました。最初は仕事の進め方に関する言葉かと思っていたのですが、実は料理だと知って驚きました(笑)

編集部

エンジニアの採用において、言語力の要件はあるのでしょうか。

箕浦さん

特に資格などの明確な基準は設けていませんが、特にリードクラスのポジションの場合、日本国内の介護や保育の現場の方々と直接コミュニケーションを取って要望を聞くような機会もありますので、日本語での意思疎通ができることは必須だと考えています。

EMC Healthcareでエンジニアとして働く魅力

{EMC Healthcare株式会社の社内にある黒板
▲代表お気に入りの黒板。ここでブレストを行うことも

編集部

ここからは、エンジニアのお仕事について詳しくお伺いします。EMC Healthcareで活躍されているエンジニアの皆さんは、どのような業界でどのような経験をお持ちの方が多いですか?

箕浦さん

経営陣は医療・介護領域に精通しているのですが、実はメンバーの多くはヘルスケア以外の領域から来ています。ゲーム開発やSaaS、業務システム開発、防衛業界での経験を持っているメンバーなど、バックグラウンドはさまざまです。

編集部

御社でエンジニアとして働く魅力について教えてください。

箕浦さん

弊社の特徴として、基板やデバイスなどのハードウェアの開発、Webやアプリのソフトウェアの開発、分析処理やアルゴリズム開発まですべてを一貫して自社で実施しています。

特定の専門分野を深めることはもちろん、ソフトウェア開発メンバーがハードウェア開発について学んだりと技術の知見の幅を広げることもできます。横断的に経験を積むことができる環境はこの規模だからこその魅力だと思います。

開発メンバーは技術が本当に好きな人が集まっていて、弊社で扱っていない新しい技術についても学んだりする勉強会も開かれています。

最先端の技術に触れ、チャレンジングな仕事がしたい方にとってはとても魅力的な環境だと思いますよ。

編集部

Hugoさんは実際に1年以上お仕事を経験されて、どのように感じていますか?

Hugoさん

さまざまな技術に触れ、とても成長できる環境があると感じています。入社当初、AIを用いた機能開発は未経験からスタートしたので不安を感じていましたが、先輩エンジニアにアドバイスをもらったり、独学で学んだことが実践で活きてきた感覚があって、徐々に自信がついてきました。

また、世界の中でもいち早く超高齢社会を迎えている日本で、その実態を知り、どんな技術を使ってどんなアプローチができるのかを学ぶことができるというのは、とても意味のあることだと思っています。

今後、世界各国で同じ課題が生まれてくるであろう中で、ビジネスをグローバルに展開することもできると思いますし、身に着けた知識や技術は必ず役に立つと感じています。

EMC Healthcareの製品
▲OwlCare・ベビモニで使用するデバイスの一部。データ分析、IoT、AI、画像認識など、さまざまな最新技術に触れられる。

社内で電子工作の部活動も。技術好きが集い「和む」雰囲気

編集部

御社の雰囲気や働く環境について教えてください。

Hugoさん

社内の雰囲気は「和む」という表現がぴったりです。開発メンバーには海外出身者も多いですし、いわゆる「The日本の会社」のような堅苦しさはありません。

箕浦さん

海外の方々がドラマなどを見て抱きがちな、上下関係が厳しい昭和的な日本企業のイメージを持っていたけど、日本と海外の良いところを取ったような雰囲気、などと言われることが多いですね。

編集部

業務以外で、社内で開催されるイベントにはどのようなものがあるのでしょうか。

Hugoさん

海外出身者としては、飲み会はとても楽しみにしているイベントです。日本の飲み会カルチャーを体験できてとても楽しいです。

箕浦さん

子育て世帯のメンバーも多いため飲み会はそんなに頻度が高いわけではありませんが、若手メンバーが多いエンジニアチームが主体となってコミュニケーションの場を盛り上げてくれています。昨年のハロウィンにはオフィスに飾り付けをして、当日はメンバーが仮装して真面目に会議をしていたり、仮装したままランチに行ったりと、海外色の濃い一日があったりしました。

電子工作が趣味のメンバーもいて、社内のスピーカーを自作したり、音の周波数に合わせて色が変わるクリスマスツリーを作ったりしてくれたこともありました。今は、有志のエンジニアメンバーがマイコンボードを自作する部活動も行っています。 完全に趣味の領域ですが、そういった自由な雰囲気も特徴的ですね。

週に1回のリモートワークと裁量労働制で柔軟な働き方を実現

編集部

具体的な働き方の制度についてお聞かせください。

箕浦さん

基本的には、1週間のうち4日は出社して、1日はリモートワークを選択できる体制をとっています。リモートワークの日は各自の予定や体調に合わせて柔軟に決められます。

エンジニアは裁量労働制を採用しているので、勤務時間に関しても自由度が高いです。コミュニケーションが希薄にならないように毎日11時のエンジニアミーティングには全員参加し、14時頃までは社内でコミュニケーションを取れるようにというベースのルールがあって、それ以外は基本的に個人の裁量に任されています。

私も含めて社員の半数ほどは子育て中で、子どもの保育園送迎などに合わせて出社しています。子どもの体調不良に合わせてリモートワークを選択できたり、残業も月平均10時間程度と比較的働きやすい環境だと思いますよ。

カナダからの長期インターンも。学生も幅広い実務に従事

編集部

EMC Healthcareでは、学生インターンの方も活躍されているとお聞きしておりますが、具体的にどのようなお仕事を担当されているのでしょうか?

箕浦さん

現在は、「日加コー・オプ・プログラム(CJCP)」を通じて1年間日本に滞在しているカナダ人のメンバー3人が、長期インターンでエンジニアとしてジョインしてくれています。国内の学生の方も1人いて、ヘルスケア事業部で「ベビモニ」の出荷作業のお手伝いをしてくれています。

スタートアップならではのスピード感の中で、幅広い業務を経験する機会があります。一メンバーとして迎えているので、他のメンバーと一緒にひとつのミッションや課題解決に向き合う経験ができるはずです。

目の前にユーザーがいるような製品にかかわる仕事ができることは、貴重な経験になるのではないかと思います。

編集部

インターンを経て、正式に入社する方もいらっしゃるのでしょうか?

箕浦さん

そうですね。それも可能ですし、業務委託として形を変えて携わってくれているメンバーもいますね。

求める人材:好奇心を持つチャレンジングな人、課題に前向きに取り組める人

編集部

御社ではどのような人材が活躍されているのか教えていただけますか?

箕浦さん

弊社のチームのカルチャーを一言で表現するとしたら、「知的好奇心を持ってチャレンジする組織」だと思います。

特にエンジニアリングの領域では日々新しい技術が登場し、手法も更新され続けていきます。スピード感もとても速いですが、弊社のメンバーは新しいことを面白いと思って学び、それを勉強会などで共有し、学び合うことで更なるスキルアップを図っています。

そういった一人ひとりの姿勢が、弊社の事業成長に大きく貢献していると感じていますし、今後も採用の際に重視していきたいポイントです。

また、事業立上げ期ということもあり、すべての情報が整理されているわけではなく、仕組み化されていない部分も多くあります。

そういった環境でも主体的に取り組む姿勢を持ち、ドキュメントの整備や、情報連携の仕組みづくりなど、できていないことを一つずつ改善していくことに前向きに取り組んでいただける方に仲間になってほしいと思います。

編集部

御社に入社される方は、介護や医療、保育などの分野に貢献したいという想いで入社される方が多いのでしょうか?

箕浦さん

そうですね。私自身、家族の介護や子育てなどの経験から、エッセンシャルワーカーの方々の支えがいかに重要かを実感した経験があって、社会課題=自分ごとに感じられました。社会課題解決の一助を担いたいと考えて弊社に入社しました。

また、私たちはIoTやAIなどの新しい技術を活用したプロダクト開発を行っているので、そういった技術的なチャレンジに魅力を感じたことがきっかけでジョインしてくれるメンバーも多いです。

最先端の技術に触れてスキルアップしながら、ユーザーに喜ばれるプロダクト、社会的な課題の解決につながるプロダクトを開発できるというのは、大きなやりがいにつながっていると思います。

EMC Healthcareから転職希望者へのメッセージ

編集部

最後に、EMC Healthcareに興味を持たれた方に向けてメッセージをお願いします。

箕浦さん

介護、保育、ヘルスケア領域の課題は、もはや他人事ではありません。若い世代にはまだピンとこないかもしれませんが、私たちの家族や私たち自身が直面する現実的な課題です。

私たちは、「OwlCare」や「ベビモニ」といったプロダクトを通じて、未来の安全で豊かな生活環境をつくっていくことを目指しています。大きなビジョンではありますが、これに共感し、前向きに一緒に取り組んでいける方とぜひ一緒に働きたいと考えています。

Hugoさん

常に新しい技術に触れ、チャレンジしたいと考えていらっしゃるエンジニアの皆さんにとってはとても魅力的な環境だと思いますので、興味を持った方はぜひ挑戦してみてください。

また、日本で就職したいけれど日本の働き方やカルチャーに不安を感じているという外国人の方にもおすすめの環境です。弊社は海外メンバーが多く、グローバルな組織ですので、安心して働けると思いますよ。

編集部

ありがとうございます。最新技術に触れながら社会課題の解決に貢献できるというのは、大きなやりがいになりそうですね。

本日はたくさんの貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

この記事のまとめ

組織の特徴
  • 全社員の約40%(エンジニアチームは約60%)が外国籍
  • 外国籍メンバーの出身国はカナダ、香港、アメリカ、インドなど多様
  • 社内のコミュニケーションは状況に応じて日本語と英語を使用
働く環境
  • 週4日出社、1日リモートワークで柔軟な勤務体制
  • エンジニアは裁量労働制を採用
  • 残業月平均約10時間弱、育児や介護との両立も可能
  • 日本と海外の良いとこ取り、和める雰囲気
技術的な特徴
  • IoT、AI、画像認識など最新技術に携われる環境
  • ハードウェア開発からソフトウェア開発、データ分析まで一貫して自社で実施
求める人材
  • 知的好奇心が強く、未経験分野へのチャレンジを厭わない人材
  • 課題に前向きに取り組める人
  • 介護・医療・保育分野への貢献意欲のある人材

EMC Healthcare株式会社の基本情報

住所 東京都千代田区神田駿河台1-7-10 YK駿河台ビル6F
事業内容 ヘルスケア・データサイエンス・A.I.
設立 2017年2月
※2018年8月にイーグルマトリックスコンサルティング株式会社から名称変更
働き方 ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)
公式ページ https://www.emcjpn.com/
採用ページ https://www.emcjpn.com/recruit
募集職種 エンジニア