広尾学園小石川中学校・高等学校の校舎外観と看板

若手・外国人教員が多数活躍する「広尾学園小石川中学校・高等学校」での働きがいに注目

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、広尾学園小石川中学校・高等学校にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同校で働く魅力をご紹介します。

2021年には校名変更・共学化、2024年度からは完全中高一貫校としての歩みを進め、同年12月には新校舎も完成という新たなステージへ突入した同校。若手からベテランまで70~80名の教員が一丸となって教育指導に取り組んでおり、その約半数を占める若手教員の活躍が同校の進化を後押ししています。

また、1学年の生徒数が120名というコンパクトな規模ながら、24名(2024年11月時点)の外国人教員が在籍するグローバルな職場環境も大きな特徴です。

今回は、教頭の遠藤先生と広報部の池田先生に、同校で働く魅力についてお話を伺いました。

本日お話を伺った方
広尾学園小石川中学校・高等学校の遠藤先生

広尾学園小石川中学校・高等学校
中学教頭

遠藤 賢先生

広尾学園小石川中学校・高等学校の池田先生

広尾学園小石川中学校・高等学校
広報部 統括部長

池田 雄斗先生

広尾学園小石川中学校・高等学校では若手教員が多数活躍

広尾学園小石川中学校・高等学校の遠藤先生と池田先生
▲取材にご対応いただいた遠藤先生(右)と池田先生(左)

編集部

まず、広尾学園小石川中学校・高等学校の職場環境について教えてください。御校では若手の先生方が多数活躍されていると伺いました。

遠藤先生

2024年11月現在、常勤・非常勤を合わせると70~80名ほどの教員がいるのですが、40代以下の若手教員は全体の5割ほどです。

中途採用で入職し、ある程度経験がある教員は即戦力となって活躍していますし、新卒で入職した教員も2~3年目で文化祭や学校説明会の運営を取り仕切るなど、若手教員の吸収力と実行力には目を見張るものがあります。

編集部

池田先生も、入職1年目から広報部長を務めていらっしゃるそうですね。

池田先生

はい。広報部長として説明会での登壇やプレゼンテーションの機会が多く、人の前に立って話すという私の得意分野を活かすことができています。

私の場合は教育業界である程度の経験を積んだうえで本校に入職したのですが、即戦力としての活躍が求められている分、前職での経験を実際の仕事の場で活かす責任や覚悟が必要であると考えてひとつひとつの仕事に臨んでいます。

情報交換&チャレンジしやすい環境が若手教員の成長を促す

広尾学園小石川中学校・高等学校の職員室の風景
▲職員室

編集部

池田先生のような若手の先生方が多数活躍されている理由について、どのようにお考えですか?

池田先生

教育業界ならではの魅力かもしれませんが、本校には生徒だけでなく同僚の教員に対しても面倒見が良い方が多いんです。何事も尋ねやすく、それに対して快くリアクションしてくださるので、積極的に行動できていると感じます。

遠藤先生

確かに教員同士の仲が良く、情報交換を活発に行っていることが若手教員の成長を促していると私も思います。新入職の先生方は校内のことが何もわからない状態からのスタートですが、職員室では気軽に質問できる雰囲気があります。そのため、比較的早い段階から自身の能力や積極性を発揮できる環境です。

実際、新しいことに積極的にチャレンジする若手教員が多く、伝統にとらわれることなく様々なアイデアを提案してくれています。良いアイデアがあればどんどん採用し、より良い教育を展開していきたいというのが本校の方針ですので、若手教員が意見や提案をしやすい雰囲気があると思いますね。

編集部

若手の先生方のアイデアで、印象に残っているものはありますか?

遠藤先生

例えばキャリア教育の一環で、その業界では本当に著名な研究者を招いて講演会を実施する予定を立てています。まだ詳しくはお話しできないのですが、「小学校の野球チームに大谷選手が来るようなものだ」本人は言っていましたよ。

また、お米どころである新潟県新発田市に合宿形式で学びに行く「オーガニック新発田(しばた)プロジェクトスタディーツアー」を立案したのも若手教員でした。この企画は、お米をブランド化し、大手企業とも連携しながら世界展開を目指すという壮大なプランなのですが、自治体や関係各所と調整しながら推進してくれました。

入職してそれほど経っていない先生は学ぶべきことが多くて大変だと思うのですが、非常にパワフルに動いてくれており、「生徒たちにより良い教育を提供したい」といった意欲に満ちていると感じます。だからこそ、学校としても規定や従来の習慣などにあまり縛られず、できるだけ実現できるようサポートしていますね。

月1回の授業研修でスキルアップ&モチベーションアップ

広尾学園小石川中学校・高等学校の池田先生

編集部

若手の方を含め、先生方が能力を発揮しやすいように工夫されていることがあればご紹介ください。

遠藤先生

本校では独自の研修制度として、管理職を除く全教員を対象に月1回の入試問題演習を実施しています。国公立・私立大学の入試問題に取り組み、採点とフィードバックを受けることで、教科指導力の向上を図っています。

この制度は広尾学園から受け継いでいる伝統で、かつて私も受けていたのですが、初めの頃は点数が全然取れなかったんです(笑)。これが悔しくて猛勉強して、そのかいあって高得点が取れるようになってくると、その経験を自分の授業に活かせるようになるんですよね。

「この問題は○年に出題されたよ」「この大学はこういう問題をよく出すから覚えておいてね」といった形で生徒たちに具体的なアドバイスができる。授業に深みが出ますし、教員たちはより自信を持って指導できているのではと感じます。

池田先生

受ける側としては大変さもありますが(笑)、私たち教員にとって最も大切な業務は授業ですので、そういった機会を研修として取り入れてくださっていることが大変ありがたいです。スキルの向上はもちろん、「常に自己研鑽をしていかなければいけない」といった意識付けにもなっています。

広尾学園小石川中学校・高等学校の多国籍な職場環境

広尾学園小石川中学校・高等学校の校内風景

編集部

続いて、御校のグローバルな職場環境についてもお聞かせください。外国籍の先生も多くいらっしゃるそうですね。

遠藤先生

はい。2024年11月現在は24名の外国人教員が在籍しており、様々な国籍の教員がそれぞれの専門性を活かして指導にあたっています。本国への一時帰国などで多少の入れ替わりはありますが、なかには長年勤めている教員もおり、その方々を中心に各教科の指導体制が確立されています。

本校には英語力を武器として進学を目指す「インターナショナルコース」があり、日本人と外国人のダブル担任制を採用しています。このため、外国人教員は日本人教員のサポートを受けながらスムーズに業務を遂行でき、授業や教科指導により集中できる環境です。

広尾学園小石川中学校・高等学校におけるインターナショナルコースの授業風景
▲インターナショナルコースの授業風景

遠藤先生

ちなみにインターナショナルコースでは海外大学への進学指導など教科指導面での要求は高いのですが、それも仕事の魅力のひとつだと思います。2023年度も世界大学ランキング100位以内に入る名門大学へ進学を決めた生徒がおり、指導にあたった教員たちは大きな喜びを感じていました。

外国籍の教員と日常的に話し、楽しみながら新しい学びが得られる

広尾学園小石川中学校・高等学校のグローバルな職場環境
▲インターナショナルコースの職員室

編集部

外国人教員が多い環境での働きがいについて教えていただけますか。

遠藤先生

多国籍の教員とのコミュニケーションを楽しめることですね。本校の外国人教員の出身国は実に多様で、アメリカやオーストラリア、イギリスなど、様々な文化背景を持つ方が在籍しています。

特に同じクラスを持つ日本人教員と外国人教員は活発に意見交換をしており、「こんなクラスにしていきたい」「こんなふうに指導してみよう」といった教育に関する話から、プライベートで一緒に出かける話まで、笑顔で仲良く話している様子をよく見かけますね。

池田先生

あとは、グローバル教育に関する知識が身に付くことも魅力のひとつだと思います。基本的には外国人教員が海外大学への進路指導を担当していますが、私たち日本人教員も日常的にインターナショナルコースの生徒とコミュニケーションをとるため、海外大学に関する知識を身に付けなければなりません。

そこで、本校では定期的に海外大学に関する研修が行われており、海外大学における奨学金制度や年次ごとの指導方針について有識者から学ぶことができます。

外国人教員だけに依存するのではなく、日本人教員としても十分な情報を得られる環境が整備されていることは非常にありがたく、私たち教員のスキルアップにつながっていると感じています。

広尾学園小石川では「強い責任感」「チャレンジ精神」を持つ人を歓迎

広尾学園小石川中学校・高等学校の遠藤先生と池田先生

編集部

最後に、転職を考えている方々へ、広尾学園小石川中学校・高等学校が求める人材像も含めてメッセージをいただけますでしょうか。

遠藤先生

本校の教員が最も大切にしているのは、「生徒の将来を担っている」という強い責任感です。授業や生徒指導において、この責任の重さをしっかりと意識して業務にあたっていただける方を求めています。

それには日頃から生徒に対して真摯な姿勢で接することが大切ですし、継続的な自己研鑽も不可欠です。また、ときにはミスをすることもあると思いますが、そこから学んで次のステップに進んでいく姿勢が重要であり、私たちもその意欲をしっかりとサポートしていきます。

常に進化を続ける未来志向の学校ですので、何事においてもまだ完成形があるわけではありません。2024年12月には新校舎も完成し、さらに大きく成長してまいります。ぜひ一緒により良い学校づくりを目指していきましょう。

広尾学園小石川中学校・高等学校の新校舎外観
▲2024年12月完成の新校舎

池田先生

遠藤教頭もおっしゃった通り、本校は常に新しいものを作り続けている学校です。そのため、チャレンジ精神があり、たとえ失敗しても再び立ち上がる姿勢が重要だと考えます。

また、生徒たちと共に学び、成長する柔軟性も必要です。例えばプレゼンテーションを作成する際、私たち教員世代はPowerPointが主流ですが、生徒たちはGoogleスライドやCanva(キャンバ)といった新しいツールを使いこなしています。そういった違いを受け入れて積極的に学び、生徒の自主性を尊重する姿勢も大切だと感じています。

このような環境でやりがいを感じ、自身の適性を活かせると考える方であれば、きっと活躍できる職場だと思います。

編集部

今回、広尾学園小石川中学校・高等学校を取材させていただき、生徒だけでなく教員に対しても主体性を大切にされていると感じました。若手教員も積極的にチャレンジしやすく、グローバルな職場だからこそ得られる刺激や経験もあり、「自分の強みを最大限に活かして学校の発展に力を添えたい」「生徒とともにスキルアップしていきたい」とお考えの方にぴったりな職場だと思います。

遠藤先生、池田先生、本日はありがとうございました。

この記事のまとめ

広尾学園小石川中学校・高等学校の概要
  • 2021年に校名変更・共学化、2024年度から完全中高一貫校化
  • 2024年12月に新校舎完成予定
現在の教員構成
  • 生徒は1学年120名の規模
  • 教員数70〜80名で、その約半数が40代以下の若手教員
  • 24名の外国人教員が在籍するグローバルな職場環境
若手教員のサポート
  • 月1回の入試問題演習による教科指導力向上
  • 教員同士の活発な情報交換
  • 海外大学に関する定期的な研修の実施
採用方針
  • 「生徒の将来を担っている」という強い責任感を持つ人
  • チャレンジ精神があり、失敗しても再挑戦できる人
  • 生徒とともに学び、成長する柔軟性を持つ人

広尾学園小石川中学校・高等学校の基本情報

住所 東京都文京区本駒込2-29-1
設立 1909年(学校法人村田学園)
働き方
  • 常勤職員:1週6日制(年間変動労働時間制・うち1日は研究日【在宅勤務】)
  • 非常勤講師:出校日は週3~5日程度、授業コマは週6~18時間(応相談)
公式ページ https://hiroo-koishikawa.ed.jp/
採用ページ https://hiroo-koishikawa.ed.jp/recruit
募集職種 常勤職員・非常勤講師
応募資格
  • 当該教科の中学校および高等学校の教員免許を取得している方(または採用日までに取得見込みの方)
  • 大学受験に関する教科指導力に優れている方
  • ICT機器の操作に関する技能を有する方(WordやExcel、PowerPointなどの一般的なPC操作ができれば問題なし)