若手社員やインターンがイキイキと働き、笑顔あふれる企業にお話を伺うこの企画。今回は、自らのことを「面白屋」「ワクワク屋」と自称し、アイデア抜群のプロダクト・サービスを次々と開発している株式会社コウダプロにインタビューしました。
新しいワクワクを生み出し続ける株式会社コウダプロ
▲コウダプロの公式サイト。一見してタダモノではない雰囲気が伝わってくる。(公式サイトより引用)
株式会社コウダプロは、福岡に根を張り「面白くてワクワクする」ものを創り出すことをメインの事業にしているアイデアカンパニーです。
たとえば、新しい商品およびビジネスモデルのクリエイトをサポートする「ヒット屋」、揚げ物革命事業部というおそらく国内にひとつだけの部署が開発した揚げ物専用ペーパー「カラッとペーパー」など、名前を聞くだけで「面白そう!」と感じるようなプロダクトを生み出しています。
会社名 | 株式会社コウダプロ |
---|---|
住所 | 福岡県福岡市中央区渡辺通4丁目6-20 星野ビル7F |
事業内容 | ・化粧品、健康食品の商品開発 ・飲みニケーション支援事業 ・各種コンサルティング |
設立 | 2016年4月 |
公式ページ | https://kouda-pro.co.jp/ |
今回は、そんなコウダプロで働く若手メンバーの活躍を中心に、揚げ物革命事業部の事業部長である原口さんにお話を聞かせていただきました。
入社1年目で新商品を提案。「カラッとペーパー」誕生秘話
▲今回取材にご対応いただいた原口さん。入社1年目からやりたいことを直談判した胆力の持ち主。
編集部
コウダプロさんの斬新かつファンキーなサービスやプロダクトは、どんなふうに生み出されているんですか?
原口さん
商品開発については、個人の想いが強く反映されていますね。「若手だから今は学ぶ時期」といった文化もないので、みんなガンガン意見を出しています。
その証拠として、手前味噌ですが私の事例を紹介させてください。今、手に持っている唐揚げを包むこの紙が見えるでしょうか。
編集部
はい。不思議な形ですね…。現代アートですか?
原口さん
アートではなく…(笑)。実はこれは「カラッとペーパー」という商品で、唐揚げをはじめとした揚げ物の油分と水分を吸収しやすい構造となっています。また保温性にも優れていて、時間が経過してもヘルシーかつテイスティな味わいを保つことができるんです。
これにより、揚げ物を愛する皆様のQOKL(※)を上げることが可能となっています。特許も取得済みです!
(※)QOKL:Quality Of Karaage Lifeの略で、唐揚げ人生の質を指す。コウダプロが提唱した新概念。
▲「カラッとペーパー」は、原口さんの唐揚げ愛により誕生した。開発から発売に至るストーリーは公式サイトに掲載。
編集部
この紙にそんなメリットがあったとは驚きです。原口さんが開発を提案したきっかけは何だったのでしょうか?
原口さん
私はもともと唐揚げが大好きなのですが、時間が経ったときにベチャっとするのが嫌だな~と思っていました。個人的にそれを解決したくていろいろと摸索していたところ、すごく良いものができたので、「世の唐揚げファンたちのために!」という気持ちで社長(代表者の幸田八州雄さん)に直談判しました。
それが新卒で入社した1年目のときの出来事で、事業として動き出したのは2022年4月でした。「揚げ物革命事業部」という部署を立ち上げて、私が事業部長となって開発を進め、2022年12月に発売に至りました。
編集部
提案してから実際に動き出すまで、少し時間が空いているんですね。
原口さん
そうですね。これはサボっていたんじゃなくて、「唐揚げのクオリティがどう変わるか」「吸油量がどれだけ違ってくるか」などいろいろなデータを用意して社長を説得したのと、あとは特許を取るのに時間がかかったということが主な要因です。
社長も「お前の本気はわかった。でも、大手の力で類似商品を発売されたら終わりだから、特許は絶対に必要だ」ということで、こういう経緯になりました。
編集部
たとえ新卒で入社したばかりのメンバーの意見でも、意欲を持ってプレゼンすれば開発にGOを出してくれる組織なんですね。また、ノリだけではなく事業として成功させるためのプランをしっかりと考えていることもわかりました。
「ふざけたこと」でもガンガン発言していいコウダプロのカルチャー
編集部
先ほどの「カラッとペーパー」の開発秘話からもなんとなく伝わりますが、コウダプロさんは突拍子もない意見でも発言できる雰囲気がありそうですね。
原口さん
本当にそのとおりです!アイデアが浮かんだらすぐに言えますし、会社に対して疑問を持ったとしたら、年齢は関係なくフラットに意見を出しています。
弊社はいわば「どベンチャー」で、社員も現在15人くらいです(2023年7月時点)。規模が小さいのでチームごとの垣根もないですし、他の事業部のやっていることもすぐにわかります。困ったことがあったら、先輩であろうが社長であろうが詳しそうな人に何でも聞ける環境です。
最近、心理的安全性ということをよく聞きますよね。コウダプロでもそれはすごく大事にしていて、「ふざけたこと」や「どうでもいいこと」も言いやすい環境をつくっていくのは常に意識しています。
▲全社員が参加する朝礼のようす。単なる申し送りではなく、活発な意見交換がおこなわれる。
編集部
組織として、問題が発生したことはないんですか?
原口さん
もちろん問題はありますが、すぐに解決できるのもウチの良いところですね。コウダプロはめずらしい年齢構成で、メンバーは40代と20代が半々なんです。だから、昔は先輩社員の「圧」がすごくて若手が萎縮してしまう時期もありました。
でも、そういう課題に対してもすぐに全員で話し合って、解決しました。いまは全メンバーがお互いにリスペクトを送り合っています。なぜそれができるかというと、みんな思考の軸が統一されているんですね。「どの道を行けば、会社と個人が一番幸せになれるか」をベースにして話しているんです。
仮にコウダプロを離れたほうが幸せになる人がいるなら、笑顔で送り出します。逆に、課題があってもそれをクリアしたら幸せになれるなら、全力でフォローしていきます。「その人の幸せは何か」という軸で、お互いに向き合っている組織なんです。
新入社員研修は「ダーツの旅」。見知らぬ土地で成長して帰ってくる!
編集部
コウダプロさんでは、若手の方に対して研修制度などは設けているんですか?
原口さん
はい。これはぜひご紹介したいんですけど、新入社員に対して「日本全国ダーツの旅」という研修を実施しています。
これは、男性限定かつ「やってみたい!」と希望した人の中から1人だけを対象に、会社から現金20万円と自社商品「アスガール顆粒1,000包(※)」を支給して、ダーツで当たった土地で1ヶ月間実際に暮らしてもらうというものです。
(※)アスガール顆粒:コウダプロの「飲みニケーション応援事業」で開発されたアミノ酸含有サプリメント。
そこでどんな経験をして、どう成長して帰ってくるのか。そして、現金をどれだけ増やすことができるのかというのが、この研修のテーマです。
編集部
お金を増やすといっても、見知らぬ土地でどうやって増やせばいいんですか!?
原口さん
究極、法に触れなければ、そして危険なことでなければ何でもOKです。商品を売ってもいいし、アルバイトでもいいし、なんなら競馬で増やしてもいいです。
実際にどんなケースがあったかというと、2022年の新入社員はダーツで札幌に当たったんですね。そこでなんと地元のメディアにアプローチしてラジオや新聞で自分の存在をアピールし、研修中にアスガールを1,000包以上売りきったんです。
1ヶ月を終えるころ、「まだやりきってない!」とのことで本人から研修延長の希望があり、結局2ヶ月間現地に滞在していました。
▲現在2年目の井上さん。内向的な性格だったが、「日本全国ダーツの旅」の研修をきっかけに自分の殻を破ったという
編集部
すごいですね…。それだけのバイタリティとビジネスセンスがあると、会社としても今後に期待するでしょうね。
原口さん
そうですね。1ヶ月間、「自分の能力だけが試される」といういわばサバイバルの状況に身を置くと、何かしら得るものはあるはずです。仮になかったとしても、それはそれで成果だと考えています。
「絶対にこういう能力を身につけてほしい」と思って研修を実施するわけではなくて、「何か起きたらいいな」という気持ちでおこなっていますね。
■「ダーツの旅」の詳細はコウダプロ公式サイトのブログに掲載されています!
https://kouda-pro.co.jp/blog/category/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e5%85%a8%e5%9b%bd%e3%83%80%e3%83%bc%e3%83%84%e3%81%ae%e6%97%85
コウダプロのインターンは、やりたいことを任せる実践型
▲インターンを含めた社内メンバー。
編集部
コウダプロさんでは、インターンも受け入れているんですか?
原口さん
はい。募集を始めたのは結構最近です。きっかけとしては、新卒を採用していくなかで、学生のうちから働いてもらったほうが入社後の活躍度合いが変わってくるのではないかと思ったからなんです。
企業によって温度感は違うと思いますが、コウダプロではインターンの業務を「単なる仕事体験」とは考えていません。現在の募集内容でも、「商品開発のサポート」「広報業務のサポート」など、具体的な業務について案内しています。
編集部
基本的には、社員に付き添ってもらいながら実作業を覚え、できることからやっていくという形なのでしょうか。
原口さん
そうですね。ただ、私たちはまだまだ小さい会社で、手がつけられていない分野もたくさんあるので、指示したことだけではなく「インターンがやりたいこと」に合わせた業務も実施してもらうことになると思います。
たとえばインスタグラムの運用をガッツリやってみたいという人がいたら、アカウントを作成するところからお願いして、責任者としてSNS運用をお任せするかもしれません。商品開発でも同じで「こんなプロダクトがつくりたい」という人に、開発のリーダーになってもらうこともありえます。
編集部
コウダプロさんでは、インターンの方が社会人としての基礎的なスキルだけではなく、場合によっては自分発信の事業やプロダクトを創る経験も得られるというわけですね。学生にとってすごく貴重な場所になるのではないかと感じました。
会社をひとつにまとめる「コウダプロ憲法」
編集部
今までのお話でコウダプロさんの唯一無二の魅力がすごく伝わってきたのですが、メンバーの皆様がバラバラにならず、同じ方向で働いていける理由は何なのでしょうか。
原口さん
弊社のオリジナリティと呼べるものであり、会社の思想をまとめている「コウダプロ憲法」を全員が大事にしていることが大きいかもしれません。
この憲法には、コウダプロの企業としての目的や理念、組織としての基本的なルールのほか、「宇宙の流れの性質」「陰と陽のバランス」という項目まで掲載しています。
▲今回、貴重なコウダプロ憲法の掲載に成功した(公式サイトから引用)。
編集部
この憲法は具体的にどんな場面で参照されたり、使われることがあるんですか?
原口さん
本当にいろんな場面で使っていますよ。普段のミーティングはもちろん、育成ツールとして「憲法のこの項目に沿って仕事を改善していこう」とメンバーに伝えているほか、憲法をより理解するための研修も実施しています。
コウダプロ憲法については、社長がその意義や重要性をよく話しているんです。それは入社前の時点でも同じなので、ジョインするメンバーはみんな憲法に共感してこだわりを持ってくれている人ばかりです。
憲法をご覧いただくと私たちの想いがより伝わるかと思いますので、興味を持った方はぜひ読んでいただきたいです!
■「コウダプロ憲法」の本文はこちらから
https://kouda-pro.co.jp/constitution
コウダプロと一緒に革命を起こしたい人、来たれ!(=楽しく働こう)
編集部
最後に、コウダプロさんに興味を持った方へメッセージをお願いいたします。
原口さん
コウダプロは、革命を起こそうとしている会社です。革命運動に参加したい方は、ぜひ一緒に働きましょう。
編集部
シンプルながら力強いメッセージですね。
原口さん
怪しさ満点ですよね(笑)。詳しく説明すると、コウダプロは考え方がひねくれているというか、世の中の常識とされていることに対して「それっておかしくない?」と声を上げていくような思考がベースとなっているんです。
社会には課題があふれていて、それを良い方向に変えていくためにできることを提示していくのが、コウダプロで働くモチベーションです。だから、私たちはすごく仕事を楽しんでいます。仕事は我慢をしてやるものではないし、本来は楽しいものであるべきなので、そこを体現していきたいですね。もちろん、あわせてビジネスとして成果を出すことも忘れてはいません。
そういった世の中を動かしていく事業や、働き方の価値観を変えていくこと自体を、私たちは「革命運動」と呼んでいます。エキサイティングな環境で、楽しみながら一緒に革命を起こしていきたいという方は、ご応募いただければありがたいです。
編集部
コウダプロさんからはユニークかつチャレンジングな想いをたくさん聞かせていただきましたが、実は「社会全体も社員の働き方も良くしていこう」というポジティブな想いが根底にあるとわかりました。本日はありがとうございました!
■取材協力
株式会社コウダプロ:https://kouda-pro.co.jp/
採用ページ:https://kouda-pro.co.jp/recruit