ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、ナッシュ株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
ナッシュ株式会社は、健康に配慮した冷凍弁当やスイーツなどを定期配送するサービス「nosh(ナッシュ)」を手掛ける会社です。自社開発システムによって企画から製造、販売、CSまでを一気通貫で運営しているのが特徴で、顧客の声をスピーディーに反映してサービス改善できる体制を構築しています。
今回は自社開発ならではのエンジニアとしてのやりがいや、対面コミュニケーションが盛んな社内カルチャーの魅力について、システム開発部門の金谷さんと西田さん、広報担当の岩田さんに詳しくお話を伺いました。
ほぼすべてを自社開発!ナッシュだから叶うエンジニアのやりがい
▲インタビューにご対応いただいた岩田さん
編集部
御社の会社としての特徴を伺います。冷凍宅配食サービス「nosh」を提供する上での御社ならではの強みはどういった点にありますか?
岩田さん
お弁当の企画からシステム開発、生産、在庫管理、ECサイトを通じた販売、CS、広告までを自社で一気通貫で手掛けるインハウス運用体制が当社の強みです。インハウス運用だからこそお客様の声を商品へダイレクトに反映し、なおかつスピード感をもってサービス改善につなげられるのが特徴です。
編集部
多岐にわたる領域を一貫して運用していくには社内システムが重要になってくると思うのですが、エンジニアの西田さんと金谷さんに経歴などをぜひ伺いたいです。
西田さん
私は2022年にナッシュに入社し、現在はバックエンド開発課に所属しています。もともと物流会社での在庫管理システムの保守を任されたのがIT業界に入るきっかけでした。その後、Web制作会社に転職し、学校関連の仕事、特にシラバスの登録システムなどを手がけたことでバックエンド開発に興味を持ちました。
そこから、より大きなエンジニアチームで働きたいと考え、ナッシュに入社しました。優秀なエンジニアから学ぶ機会が多く、開発スキルを向上させる環境が整っていると感じたことも入社理由の1つです。
▲インタビューにご対応いただいた西田さん
金谷さん
私は以前、大手ECサイトを運営する会社でエンジニアやマネージャーとして働いていたのですが、マネジメント体制が整備された環境の中ではなく、体制が整備しきれていない環境でも成果を出せるかという課題に挑戦したいと考えナッシュに転職しました。2023年にシステム開発部の部長として入社し、フロントエンドと自動化による生産性向上を専門としています。
インハウス運用体制と並行して開発環境においても可能な限りすべてのシステムを自社開発でつくりきるという体制に大きな魅力を感じています。お弁当の企画から生産、在庫管理、ECサイトを通じた販売といったコア業務の大部分を自社システムでカバーするこの体制は、他の企業にはなかなかないナッシュならではの強みで、それがエンジニアとしてのやりがいにもつながっています。
▲インタビューにご対応いただいた金谷さん
西田さん
エンジニアとして企画段階から関われることも大きな魅力です。以前の職場ではマーケティング部が出した施策をそのまま開発するスタイルだったのですが、ナッシュでは徐々に開発部門とマーケティング部門とで協業して企画を検討する動きが生まれています。
また、転職時に重視していた「自分が作ったものを誰かに届けたい」という思いも叶えられています。前職では顧客との直接的なコミュニケーションが少なかったのですが、当社では開発したものが即座にユーザーに届き、すぐにフィードバックが得られる点にやりがいを感じています。
編集部
具体的にどのようにお客様の声をサービス改善に反映しているのでしょうか。
岩田さん
当社ではお客様の声を直接聞くCS部門があるほか、自社アプリ内の「みんなの声」という機能を通じてお客様の定性的な声を集め、それを各部門に共有してサービス改善をはかっています。例えば「商品のボリュームが少ない」という声があった際には製造部門と共有し、お弁当の内容量のボリュームアップをはかるなどのサービス改善を行いました。お客様の声をダイレクトに製品に反映できることは、社員のやりがいにもつながっています。
編集部
他にも印象的な開発エピソードがあれば教えてください。
西田さん
定期配送の合間に追加注文をしたいという顧客ニーズを受けて、ECサイトの機能改善を行った事例が印象に残っています。もともとのECサイトにも追加注文をする機能はあったのですが、お客様にとってやや分かりづらい仕様になっていたため、名称や表示方法を改善しました。それによってお客様も追加注文しやすくなり、結果的に発注数もぐっと増やすことができました。
会社の強みでもあるスピード感を持った対応は、システム部門においても同様です。お客様のニーズを受けてシステム部門で検討し、早ければ機能を実装するまで1、2か月程度で完了します。着実にお客様の声を拾い、スピード感をもって改善してサービス満足度を高める、このサイクルに関わっている実感を得ながら働くことができます。
既存システムの課題を新たな技術で解決する、エンジニアとしての大きな成長機会
編集部
他にも御社の開発環境の技術面の特徴があれば教えていただけますか?
金谷さん
当社では創業当初からPHP/Laravel(ララベル)で構築している大規模なシステムを基盤としています。現在の課題は、この大規模なシステムが肥大化してしまったことによる開発生産性の低下です。対策として、肥大化を防ぎ、開発生産性の高いシステム構成に置き換えていくことを目指しています。
新規サービスについてはAWS Amplifyを活用し、フロントエンド開発課のエンジニアを中心に迅速な開発を進めています。また既存の肥大化したモノリシックなシステムを、「モジュラーモノリス」という技術を使って適切に分割し、各システムが独立して機能する構成への移行も実現しました。今後はこのシステムの安定性をウォッチしていくことになります。
このように、既存のシステムの課題を解決するために、ビジネスを成長させながら新しいものに置き換えていく開発というのは、エンジニアとして非常にチャレンジングな取り組みといえるでしょう。エンジニアとしての技術力を高める機会を欲する方にとっても良い環境があると思います。
若手活躍と働きやすさが整う職場環境
編集部
続いて職場環境や働き方について伺います。御社は若手でも活躍のチャンスがあると伺ったのですが、実際にどのくらいの年齢の方がマネジメントポジションで活躍されているのでしょうか。
岩田さん
現場の課長クラスは30代、部長クラスは40代が中心です。実際に20代で課長職に就いている社員もおり、若手が管理職として活躍できる環境が整っています。
役職者以外にも若手がさまざまなことにチャレンジできる環境が整っています。チャレンジには責任も伴いますが、だからこそ大きなやりがいを感じながら仕事ができるのではないでしょうか。
編集部
御社の働き方の面での特徴はいかがでしょうか?
岩田さん
スタートアップベンチャー企業というと「バリバリ働いて寝る間もない」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、ナッシュは既に成長フェーズを超えて安定期に向かっており、労働環境の整備にも力を入れています。ワークライフバランスを保ちながら、業務時間内で成果を出せる環境を整えています。
対面コミュニケーションが新たなアイディアを生み、組織マネジメントも円滑化
編集部
全員出社については、会社全体のスピード感アップ以外にも対面コミュニケーションのメリットはありますか?
西田さん
対面コミュニケーションによって、新しいアイディアが生まれやすくなっているというメリットを感じています。テキストベースのやり取りよりも話題が発展しやすく、より創造的な議論が生まれます。直接やり取りすることで、システム開発部門でも日々新しいアイディアがどんどん生まれている実感があります。
岩田さん
部署内だけでなく、別部署とやり取りをする際にも直接話すからこその良さを感じますね。特にシステム関連のことは専門性が高いため、広報からお伝えしたいことがあってもテキストベースのやり取りだと上手く伝えられないこともあるんです。そういうときに直接お話できるとニュアンスを汲み取っていただけたり具体的なアドバイスをいただけたりするため、出社ならではのメリットを感じています。
また人員拡大を進めており、さらに若手マネジメント層が増えているという現在のフェーズだからこそ対面コミュニケーションが奏功している面も多いにあります。フルリモートの場合、新入社員の中には環境に馴染めずメンタル面で苦労する例も少なくありません。また若手が初めてのマネジメントを担う際にもリモートで行うのは非常に困難を伴うでしょう。現在のフェーズにおいて円滑に組織運用していく上でも、全員出社という選択には大きな意味があると考えています。
▲出社でのフェイストゥフェイスのコミュニケーションがスピード感あるサービス改善のカギ
「ナッシュ酒場」や「ナッシュ飯」が部署間のコミュニケーションをさらに加速!
▲ナッシュの自社製品を楽しめるのも魅力!
編集部
御社の福利厚生について、特徴的な取り組みがあれば教えてください。
西田さん
月に1回、「ナッシュ酒場」というイベントが開催されています。夜7時半頃から休憩スペースに集まり、その日ごとに異なる種類のお酒や軽食、お菓子が提供されます。多い時は30人程度集まっていて、良いコミュニケーションの場となっています。
岩田さん
「ナッシュ飯」という部署間の交流を促進するための飲食代の補助制度もあります。このような制度があることで、上下関係なく気軽にコミュニケーションを取れる良い機会となって、フラットでオープンな社風が生まれているなと感じますね。
▲「ナッシュ酒場」で社内コミュニケーションを促進
西田さん
他にも、ナッシュの製品を従業員価格で購入できる社食制度もあります。私個人としては「オニオングリルハンバーグ」がお気に入りです。岩田さんは「海老満喫!チリディッシュ」を推していますし、金谷さんは「痺れる旨辛よだれ鶏」が好きだそうです。実際に自社製品を日常的に食べられることも、仕事へのモチベーションになっています。
計画的な人員拡大推進中!成長意欲をもって主体的に行動できる人材を歓迎
編集部
御社の求める人材像について、特にエンジニア職に関して教えていただけますか。
金谷さん
スキル面では、特にデータ分析のスキルを持った人材を求めています。当社ではメニュー別、年代別など、様々な切り口でデータを分析できる環境が整っています。多くのお客様から得られる膨大なデータを分析し、的確な意思決定や予測に活かせる人材が必要です。ビジネスインサイトの発掘や戦略立案に興味がある方には、非常にやりがいのある環境だと考えています。
またエンジニアに限定せず、重視しているのは、自社の課題を自分事として捉え、主体的に行動できる姿勢です。そういったマインドを持つ人材は、当社で大いに活躍できると考えています。
編集部
金谷さん、西田さん、岩田さん、本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
編集後記
広告でよく見かけるナッシュ様の商品。周囲でも利用者が多いので「どのような方達が作っていらっしゃるのだろう」と楽しみにお伺いしました。ユーザーの声に耳を傾け、真摯にスピード感を持って対応されている様子がインタビューを通じて知ることができ「ここまで反映しているのか」と驚きました。
社内はダーツあり、バーカウンターあり、ナッシュ商品を食べることができる…など、出社企業ならではの良さが満載。壁がスケルトンの会議室はこの会社の「オープンさ」を象徴し、また複数名が定刻になったら会議室で入れ替わる様子が、時間管理もしっかりしながら業務を遂行されているプロ集団だと思いました。
この記事のまとめ
事業運営の特徴 |
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技術面の特徴 |
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職場環境の特徴 |
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特徴的な福利厚生 |
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求める人材像 |
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ナッシュ株式会社の基本情報
住所 | 大阪府大阪市北区中之島3-3-3中之島三井ビルディング16F |
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事業内容 | 冷凍宅配食サービス『nosh』の製造・販売 |
設立 | 2016年06月 |
公式ページ | https://nosh.jp/ |
採用ページ | https://recruit.nosh.jp/ |
募集職種 | ※詳細は採用ページをご覧ください |