社員の活躍のために、社内制度の整備などさまざまな取り組みを進めている企業にお話を伺うこの企画。今回は、ICTサービスにより地域社会の発展を支える株式会社NTT東日本-関信越にインタビューさせていただきました。
地域に密着した通信事業を展開する株式会社NTT東日本-関信越
▲群馬県等の関東・信越エリアにお住まいの皆さまへ、ICTを中心としたサービスを提供している(公式サイトから引用)
株式会社NTT東日本-関信越は、NTT東日本の中でも埼玉・群馬・栃木・長野・新潟のエリアをカバーしている会社です。インターネットおよび電話回線の構築・保守をはじめとしたさまざまなICTサービスで地域の皆さまの安心・安全を守るべく、地域に密着しながら事業を展開しています。
会社名 | 株式会社NTT東日本-関信越 |
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住所 | 埼玉県さいたま市浦和区常盤5-8-17 |
事業内容 | ■つなぐ使命を胸に、高品質で安定したインフラを提供し続けるための、電気通信設備等の構築、管理、保守等 ■社会課題の解決に向け、地域の皆さまとともにミライを考え、地域の課題解決や価値創造、レジリエンスの向上に貢献するコンサルティング業務 ほか |
設立 | 1995年1月6日 |
公式ページ | http://www.kanshinetsu.ntt-east.co.jp/ |
働き方 | リモートワーク・スーパーフレックスをはじめとした、充実したワークインライフを実現するための各種制度を業務やポジションに応じて活用できる。 |
NTT東日本-関信越が提案する自由な働き方「ニューワークライフスタイル」に迫る
今回は、NTT東日本-関信越が推進している「ニューワークライフスタイル」や、経験者採用(※)での入社後のキャリアパスなどについて、群馬支店の荻島さんをモデルケースとし、ご自身の体験をベースとしたお話を聞かせていただきました。
(※)経験者採用:いわゆる中途採用のこと。公務員の採用や、民営化された企業などで用いられる表現。
また、NTT東日本グループ会社全体の方針や制度面については、NTT東日本-関信越の総務部に所属する高見さんと採用チームの小貫さんにも、あわせてお話を伺っています。
経験者採用で入社後、国が推進する「GIGAスクール構想」業務を担当
▲経験者採用で入社された荻島さん。入社の経緯などエピソードを中心にお話しいただいた。
編集部
荻島さんは、現在どのような業務を担当されていますか?
荻島さん
私は現在入社4年目(2023年7月時点)で、所属する群馬支店の第一ビジネスイノベーション部にて、官公庁を中心とした公共系施設の営業を担当しています。
クライアントは主に県内市町村の教育委員会です。エンドユーザーは公立の小中学校で、政府が進めているGIGAスクール構想(※)に関連して生徒が使うタブレット端末やネット回線の保守・サポートをしています。
(※)GIGAスクール構想:文部科学省による、全国の児童・生徒に1人1台の端末と高速ネットワークを整備する取り組み。
やはり新しい取り組みですので、通信環境の整備や端末の故障時の対応など、教育委員会の皆様もわからないことは多いです。私たちは専門家としてさまざまなお問い合わせやご要望に対応し、各種プロセスを代行するという業務も担っています。
編集部
経験者採用後、すぐに「GIGAスクール構想」という国を挙げて取り組む大きな仕事を担当されるなんてすごいですね。NTT東日本-関信越さんでは、社内での立場や実績にとらわれず、本人の実力があれば大きな仕事を任せてもらえる環境なのだということがわかりました。
ちなみに、転職しようと思ったきっかけはどのようなことだったのでしょうか。
荻島さん
転職を考えたきっかけは、子どもが生まれてライフスタイルが大きく変わったことです。前の会社でも楽しく働けていたのですが、どうしても残業しなければならないこともありました。自分の人生の中での仕事が占める位置を考えたときに、働く環境を変えたいと思ったんです。
以前は群馬県内のITベンダーで働いていて、業務内容としては現職と比較的近い分野でもありました。お客様の課題をヒアリングして、解決のために新規システムの導入などのソリューションを提供するという意味では、似た仕事をしていたといえるかもしれません。
当時、ネットワークの構築などでNTT東日本の営業の方とお話しすることもあったので、どんな会社かというイメージはある程度できていました。それで興味を持って経験者採用に応募したという経緯です。
NTT東日本グループ会社では、時間も場所も柔軟な働き方が可能。子どもとの時間も増える
▲ダイバーシティ推進担当の高見さん。働き方に関する全社的な方針などをお話しいただいた。
編集部
続いて、NTT東日本-関信越さんの働き方について伺いたいです。会社として、社員の皆様にどのような方針を示しているのでしょうか。
高見さん
現在、NTT東日本グループ会社全体で取り組んでいるのが「ニューワークライフスタイル」というコンセプトです。これは、各社員が場所や時間などに大きな制限を受けず自由に働けるようにするというものです。
たとえば、スーパーフレックス制度や分断勤務制度(※)があるので、始業・終業時間を調整したり、分断して用事を済ませたりと、勤務時間をかなり調整することができます。もちろん、業務や上長等との調整は必要となります。
(※)分断勤務制度:1日の所定労働時間を分割して設定できる制度。時間帯や分ける回数は本人が設定可能。
業務的に在宅が可能な部署を「リモートスタンダード組織」としていて、その社員は基本的に在宅で働いています。
働く場所の制限が少ないので、職場から離れて生活する社員も多いです。例えば、私は現在「前橋」に住んでいて、業務によっては、「埼玉県浦和区のオフィスビル」新常盤に出社することもありますが、常に遠距離の通勤が必須ということはありません。ですので、昔のように遠距離=単身赴任をするようなケースはかなり少ないですね。
ただし、NTT東日本-関信越には約3,500人の社員がおり、なかにはお客さまの通信を守り続けるために働くエッセンシャルワーカー等もおりますので、全ての社員が一律で利用できる制度ではないのですが。
編集部
荻島さんは働く環境を考えて転職されたということでしたが、NTT東日本-関信越のニューワークライフスタイルについてどう感じていますか?
荻島さん
正直に言って、いろいろな制度が活用できることにはものすごく感謝していますし、自分の希望に近い働き方ができていると思います。
特にありがたいのは、スーパーフレックス制度ですね。幼稚園や小学校の子どもがいると、突発的なお迎えや参加が必須の行事などがあり、その度に休暇を取得するというのは難しいです。でも、現在の制度では中抜けして帰宅、そのままリモートで働くなど、柔軟に対応できています。
前の会社では両親の手を借りて育児と仕事を並行していたのですが、帰宅したときには子どもが寝ていて、その日のことを話す時間も取れなかったこともよくありました。現職では上長を含めた周りのメンバーも理解してくれて、子どもと接する時間も長くなったので、本当に嬉しいです。
あわせてお伝えしたいのは、自分の業務量をコントロールしやすいという点でも、現在の環境が優れているということです。たとえば切りの良いところまで仕事をしたいときなどは、子どもが寝てから仕事を再開することもできます。
編集部
社員の方のライフステージの変化に対応できる「ニューワークライフスタイル」は、個人の生活面でも仕事面でも良い影響を与えているのだと感じました。
NTT東日本グループ会社では「男性の育児・家事推進」といった意識改革も推進中
編集部
NTT東日本-関信越さんを含めたNTT東日本グループ会社全体で取り組んでいるニューワークライフスタイルについて、荻島さん以外の皆様からはどのような声が届いていますか?
高見さん
制度の整備が進み、柔軟な働き方が実現できていることについては、社員からも好意的な意見が届いています。
たとえば、家事や育児に追われていた女性社員からは「工夫して効率的に働けるようになった」という声を聞きますし、介護や通院の都合で思うような働き方ができなかった社員も、「仕事とプライベートの予定をうまく組み合わせて勤務できている」とうまく仕事と生活を両立できるよう工夫しているようです。
これまでのお話だと比較的女性の事例が多いのですが、もちろん男性の育児休暇取得もあわせて推奨しています。2022年度は、「育児への積極的な参画にむけて」の取り組みとして育児休職を取得した男性管理者に講話をしていただいたり、またトライアル施策として約40名ほどの男性若手社員にお料理教室へ行っていただきました。
編集部
その取り組みは、男性の家事への参加を促したいという想いで始められたのでしょうか?
高見さん
そのとおりです。ある参加者からは「ピザの作り方を教わったので自宅で試したら、家族がすごく喜んでくれた」という報告があり、そのときの写真も送ってくれました(笑)。
現在は多様性をますます重視する時代ですし、管理職を含めた社員全員が積極的に会社の制度を使うようにもなってきています。意識改革は間違いなく進んでいると思います。
荻島さん
私もその変化をすごく感じていますね。マネージャーが「入学式に行くからこの時間帯に抜けます」というように自らお手本を示してくれるので、チーム全体としても制度を活用しやすい雰囲気が浸透しています。
編集部
全社的な取り組みにより、NTT東日本グループ会社の皆様がまさに多様な働き方を実践されているところだということですね。これまで以上に育児に参加する、家事にチャレンジするなど、ポジティブな変化が生まれていることがよくわかりました。
NTT東日本グループ会社ではキャリアアップを積極支援!社内パラレルワーク制度も
編集部
次に、NTT東日本-関信越さんのキャリアに関する支援についてお話を伺いたいです。現在の方針について伺えますでしょうか。
高見さん
入社してからも、年齢・役職関係なく学び続ける風土はすごくあり、毎年一人1資格以上取得しようという目標もあります。
現在は、特に「地域の未来を支えるソーシャルイノベーション企業」に向けて、全社員が初級スキル以上を持つ「デジタル人材」になるべく、資格を含めスキル取得に向けてチャレンジしています。
また、新しい経験などで視野を広げ価値創造を実現するために、「パラレルワークやダブルワーク」の取り組みも実施しています。他企業や自治体、グループ企業、また社内でも自担当の業務だけではなく、違う業務を経験してみたりと、いわゆる「副業」といえる取組みを活用する社員もどんどん増えていますね。
編集部
社内にいながらにして、異なるポジションで経験が積めるということですね。具体的なダブルワークの働き方についてお教えいただけますか?
荻島さん
実は、私がまさにダブルワークを実践している社員なんです。群馬支店の現場でお客様と直接やり取りして課題を解決していくほか、本部にも所属して、より大局的な立場から会社全体の戦略などについて検討しています。
現場の仕事もすごく楽しくて好きなのですが、「将来的に文教関係のクライアントに対するスペシャリストになってはどうか」という期待の声もマネージャーからいただいたので、より専門的なプランを立てられるように勉強を兼ねて本部で働かせてもらっています。
これまでは営業としてやっていくという道だけを見ていたのですが、NTT東日本グループ会社では男女問わずいろいろな道を選択でき、それを支援してくれる環境があります。これは私たちの特徴的な部分ではないかと感じています。
編集部
社員が自分の業務だけに専念するのではなく視野を広げてもらうことで、一人ひとりに成長を促しているのですね。非常に規模が大きい企業でありながら、フットワーク軽く時代の変化に対応されていることは、求職者からしても魅力的だと思います。
一体感の醸成を目的とする取り組みが盛ん!eスポーツ大会の開催も
▲群馬支店のメンバーが企画したソフトボール大会には、100人以上が参加し楽しく汗を流した。
編集部
ここで少しテーマを変えて、NTT東日本-関信越さんの雰囲気や独自のイベントなどについてお聞かせいただけるでしょうか?
高見さん
まず社員同士のコミュニケーションについては、働き方が進化しているのと同じように、昔ながらの縦社会という印象はないですね。
定期的に上長との面談があったり、今は特に「1on1」で社員と1対1で話をする機会をつくるなど、キャリアパスでも事業についてでも、トライしてみたいことがあったら気軽に相談できる風土があるので、「大きな会社だから、個人の意見などきいてくれないしやりたいこともできないだろう」という先入観を持たずに応募していただきたいです。色々とチャレンジできる会社だと思います。
また、社内のどのような業務も一人で完結することはないので、社員同士のつながりは重要です。たとえば群馬支店ではソフトボール大会を開いていて、18歳くらいから65歳の社員まで、総勢100名以上が集まってプレーしています。
このような社内イベントは、一体感を醸成することにつながっています。他部署の社員とも話すことができますし、ベテランのメンバーが意外と活躍したりして、「こんな一面があったんだ」と気付くきっかけになっています。
NTTグループというと堅いイメージがあったり、上下関係が残っていたりという印象を持たれることもあるのですが、実際にはみんな和気あいあいと交流していますよ。
▲独自のイベントについて一緒にお話いただいた群馬支店・企画総務部の皆川課長(左)
あとは、群馬はお祭りが多いので、そこに参加することも多いです。高崎市で毎年大々的に開催される「高崎まつり」には、100人以上の社員が集まって企業神輿を担いでいます。
我々の仕事は地域の皆様があってのものですから、いろいろなイベントに参加したり、地域貢献活動を積極的におこなったりしています。それがひいては社員のエンゲージメントの向上にもつながっていると感じています。
▲NTT東日本グループ会社の各支店は地域に密着していて、群馬支店は高崎市で行われる「高崎まつり」に神輿を出している。
荻島さん
20・30代などの若いメンバーを中心に、スクラム活動(※)も行っています。なかでも特に盛んなのがeスポーツなのですが、仕事が終わったあとに集まってみんなでサッカータイトルなどを実際にプレイし、意見交換しているんですよ。2022年には県主催のeスポーツ大会で優勝したほどです。
(※)スクラム活動とは、組織を超えた有志がチームを組み、各自のスキルやノウハウを発揮しながら地域の活性化や業務の効率化等の実現をめざして行うユニットプロジェクトを指す。
eスポーツなので、当然全国各地に住むメンバーとも対戦ができ、交流のきっかけにもなっていると思います。
編集部
ソフトボール大会やeスポーツ大会などのイベントで社内の一体感を深め、地域イベントへの参加を通して地元である群馬県の人々とも活発に交流をされているんですね。社内・社外ともにコミュニケーションを重視されていることがわかりました。
NTT東日本グループ会社が採用で重視する「地域への想い」と「成長意欲」
▲採用チームの小貫さん。どのような方が活躍できるかなどをお話しいただいた。
編集部
採用関連のトピックについて伺えればと思います。NTT東日本-関信越さんにフィットするのはどういった方なのでしょうか。
小貫さん
現在新卒・経験者ともに採用活動をおこなっていますが、共通して求めているのは「地域密着」への理解です。私たちの仕事のベースは、地域の企業や自治体等の課題をICTで解決して、地域社会を元気に、豊かにしていくことなので、やはりそういった想いを持つ方が活躍できるのではないかと思います。
また、先ほどお話ししたように、グループ全体として各社員には「常にスキルアップし続けていくこと」を求めています。その方の年齢や育児などライフステージ問わず、成長意欲を持つ方にはぜひ来ていただきたいですし、会社全体としてもそれに応えられるよう引き続き環境を整えていきます。
編集部
ライフステージでいうと、まさに荻島さんが育児をしながら転職活動をされて入社に至ったと思うのですが、同じようなケースは当たり前にあるということですね。
小貫さん
おっしゃる通りです。ご家庭の状況やその他さまざまな理由で、時間などをうまくコントロールしながら働く必要がある方もいらっしゃると思いますが、NTT東日本グループ会社では個人に合わせた支援をおこなうことも大事にしています。
私たちは今後も社員が働きやすい環境を用意していきますので、自分が培ってきたスキルを活かして、自分としても会社としても成長を目指していきたいという方はぜひご応募いただきたいですね。
多様性を重視するNTT東日本-関信越で働きたい方はぜひ応募を
編集部
最後に、NTT東日本-関信越さん、またNTT東日本グループ会社に興味を持った読者の方にメッセージをお願いいたします。
小貫さん
NTT東日本グループ会社というと、少し堅くて柔軟性に欠けるイメージを持たれている方も、ひょっとしたらいらっしゃるかもしれません。でも、実は常に事業内容や働き方が変化し続けている会社なんです。
実際に、社会情勢の変化に対応してリモートワークをすぐに導入したり、自律的なキャリア形成・成長支援のためのリスキリングを推進したりと、新しい流れはすぐに取り入れてきました。働き方も含めて硬直感はないので、その点に不安を感じる必要はないかと思います。
荻島さん
自分の体験に沿ってお伝えできるのは、本当に多様性を重んじて社員の活躍をサポートしてくれる会社だから、安心してほしいということですね。
私は当時2歳の子どもを育てながら転職活動をしていて、内心ではかなり不安を抱えていました。でも、NTT東日本-関信越はそういった個人の状況ではなく仕事に対する意欲などを重視してくれて、「入社後にサポートが必要であれば言ってほしい」という姿勢を打ち出してくれたんです。
特に育児中およびこれから子育てを控えている女性の方は、どうしても入社後のキャリアを心配してしまうと思います。でも、もし違う環境で働いてみたいのであれば、ぜひ二の足を踏まずにチャレンジしてほしいです。その場所として、私たちを選んでいただけるのであれば本当にありがたいと思っています。
編集部
皆様のお話を伺って、NTT東日本-関信越さんおよびNTT東日本グループ会社に対するイメージが変わったという読者も多いかと思います。大きな事業規模で自分の力を試せることと、働き方についても柔軟に制度を整えていることは、非常に魅力的だと感じました。本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社NTT東日本-関信越:http://www.kanshinetsu.ntt-east.co.jp/index.html
採用ページ:http://www.kanshinetsu.ntt-east.co.jp/shinsotusaiyou.html