先進的な働き方や社内カルチャーで注目を浴びている企業にインタビューを実施し、その魅力や特徴についてお届けする本企画。今回は、社会人に特化した人材育成事業を展開する株式会社リスキルにお話を伺いました。
株式会社リスキルとは
会社名 | 株式会社リスキル |
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住所 | 東京都新宿区四谷4-28-4 YKBエンサインビル10F |
事業内容 | ・企業内人材教育事業 ・IT人材育成事業 |
設立 | 2022年5月2日 |
公式ページ | https://corp.reskill.jp/ |
今回は、入社後間もなく急成長をとげるIT未経験の若手社員が次々と生まれ、教育事業を牽引する存在として活躍している同社にて、若手社員の成長を促すカルチャーや社内制度、そしてこれからの事業成長を共に担っていくメンバーを採用する際に重視しているポイントについて、同社常務執行役員CFOの髙橋さんと、採用担当の斉藤さんのお話を聞かせていただきました。
社会人に学びの場を提供する人材育成事業を展開するリスキル
▲株式会社リスキルが運営する「リスキルテクノロジー」のサービスサイト
編集部
まず最初にリスキルさんの事業内容について教えてください。
斉藤さん
弊社は、社会人を対象とした人材育成事業を展開している会社です。
2つの軸で事業展開しており、1つは、ビジネスに必要なスキル全般の研修を行う「リスキル」というサービス。そしてもう1つは、IT人材育成に特化した「リスキルテクノロジー」という研修サービスです。
編集部
それぞれのサービスの特徴をふまえて、具体的な事業内容を教えてください。
斉藤さん
まずリスキル事業では、「研修サービスのEC化」という目標を掲げて、いかにお客様が高い利便性を感じながら効果的な研修を受けられるかというところを重視しています。
サービス設計においては、研修品質の向上はもちろん、サービス品質に関わらない部分を極力簡便化することで人事担当者の負担を軽減し、研修導入のハードルを下げることを意識した仕組みを構築しています。
次に、リスキルテクノロジー事業ではIT未経験者に特化した育成にこだわっていて、これまでに毎年平均2,000人以上の方をゼロから育成して輩出しています。
編集部
プログラム内容としては座学と実践の割合はどのくらいなのでしょうか?
髙橋さん
研修テーマによって若干割合は変わってきますが、大体半々ぐらいでバランスよく学べる内容になっています。
例えばリスキルテクノロジーでしたら、与えられた課題に対して、プログラムを組んでWebサイトを実際に作ってみるといった、チームで取り組む実践カリキュラムがあります。
斉藤さん
他にも営業系スキルの研修であれば、実践の方が多くなってくるかなという感じですね。あとはハラスメントやロジカルシンキングといったビジネス研修も含めると、600種類以上の研修プログラムがあるので、それぞれに適した割合で座学と実践を組み合わせられています。
編集部
600種類以上のプログラムから簡単に研修を導入できるとなると、企業の人事担当の方にとってはとても心強いサービスですね。
■お話に出たサイトはこちらから!
サービスサイト「リスキル」:https://www.recurrent.jp/
サービスサイト「リスキルテクノロジー」https://tech.reskill.jp/
前年比売上30%増。成長の理由は前身で培った資産
▲株式会社リスキルの成長を表す数々のデータ(公式HPより引用)
編集部
前年比30%増の売り上げを達成しているというリスキルさんですが、社会人教育サービスが多数ある中で、設立間もない御社が成長を続けられている理由は何でしょうか?
斉藤さん
リスキルの会社設立自体は2022年となりますが、私たちは、社会人教育に関してはかなり早い時期から携わってきています。
リスキルで展開している社会人教育事業は、元々人材育成事業を展開していた株式会社リカレントの中で1986年にスタートしており、その延長で2022年に法人格を取得したという流れが背景にあります。
そこから成長の理由を考えると、株式会社リスキル自体は若い会社ですが、社内には数十年の間蓄積された社会人教育に関するノウハウや実績があるため、安定的に高い品質のサービスが提供できるという点は大きいと思います。
編集部
なるほど。リカレントさんの事業の一部としてノウハウや実績を培った土台が、現在の飛躍的な成長につながっているのですね。
顧客満足度向上を追求したサービス設計
▲株式会社リスキルが運営する「リスキル」のサービスサイト
編集部
リスキルさんのサービスに対して、実際に利用されたお客様からはどのような声があがっているのでしょうか?
斉藤さん
研修内容について満足されている方が多いと感じています。
リスキルの方針として、その場限りの研修ではなく、企業様が社員さんに求めるスキルや日々の仕事で必要なスキルが得られることを目指してプログラムを設計しているので、研修後に習得したものを日々の仕事の中に落とし込んでいけるという部分でご満足いただけているのだと思います。
編集部
研修の効果が目に見えて実感できるという点は、研修サービスを選ぶうえでの大きなポイントとなりますね。
髙橋さん
お客様が満足する理由の補足としては、「手続きが簡単なこと」と「フィードバックが充実していること」という点も入ってきます。
リスキルのサービスを利用されるお客様の視点から時系列で見ていくと、まず研修の申し込みから実施までの手続きをとてもシンプルにしているので、非常にやりやすいと感じられます。
次に斉藤があげたように、明日からすぐに使えるスキルを身につけられる研修内容となっているため、研修のやりっぱなしを防ぐことが可能です。
そして研修後には、受講者へのフィードバックがしっかり行われることで、人事担当者も研修効果の測定が行いやすくなります。
この3つの点において、お客様に対して圧倒的な利便性の高さをご提供していることが、総合的に高い満足度を感じていただけることにつながっています。
編集部
サービスを利用されるお客様の視点から満足度の高いサービスを追求することで、お客様から選ばれ続けるサービスとなり、リスキルさんの成長へとつながっているのですね。
入社1ヵ月で社内電子化を実現。若手活躍を促す社内カルチャー
編集部
リスキルさんでは多くの若手社員が活躍されているとのことですが、その背景について教えてください。
斉藤さん
おっしゃるとおり、当社ではたくさんの若手が活躍してくれています。一例として、中途採用で入ったコンサルティング営業職の方が入社1週目くらいに成約を取り、そのままトッププレーヤーに駆け上がったということもありました。
その背景には、意見が通りやすい、風通しの良い社風も影響していると思います。新卒・中途、年齢、性別などに関係なく、良い意見であればすぐに導入し、翌日には反映しているといったことは日常的に見られますね。
髙橋さん
これは私の話になるのですが、当社に入社してすぐ、社内の電子化・ペーパーレス化に着手しました。「全てのワークフローを電子化しましょう」ということで1ヵ月かけて進めていった結果、今では(2023年7月取材時点)社内にほとんど紙がない状態になっています。
こんなにすぐに実現することができたのも、リスキルが変化することに対して好意的な会社だからだと思います。
編集部
良い提案を聞いてくれる社風であるという点で、代表の松田さんに対しても意見が言いやすい雰囲気なのですか?
斉藤さん
会社の成長に向けての意見交換や提案に関しては年齢や立場に関係なく行っているので、社員が松田と議論することも日常茶飯事ですね。
実際に、新卒で入社した時点ではIT関連の知識が少なかった社員が、リスキルテクノロジーの研修を受けて成長し、2年目には松田に直接プレゼンして社内システムを作り替えたという事例もあるくらいです。
このようにフラットな社風ですので、部署間の垣根は無く、管理職や経営陣との距離も近く、業務に関する相談もしやすい環境にあります。
失敗は恐れるのではなく成長の糧にする
編集部
リスキルさんで活躍されている方々は、入社から戦力になるまでのスパンがとても短いと感じました。成長する過程には失敗もつきものだと思うのですが、失敗に対するフォローはどうしていらっしゃるのですか?
髙橋さん
失敗については、そもそも失敗が起きにくい仕組みができている前提で、失敗したとしても次に同じ失敗を繰り返さないようにしています。そのうえで、なぜ失敗したのか、次に他の人を含めて同じ失敗をしないようにするにはどうしたらいいかを問います。失敗によって、本人の成長につながりますし、会社の仕組みをより磨くきっかけにもなります。
編集部
ありがとうございます。実際にご本人の提案を起点にチャレンジさせてみたというエピソードはありますか?
髙橋さん
人事担当の話になりますが、彼女が入社した時、それまで外注していた給与計算業務を内製化したいと提案されたんです。
内製化することでコスト削減や仕組みの磨き込み、さらに個人のレベルアップにつながります。そのため、内製化にチャレンジすることにしました。もちろん不測の事態に備えてコンチプラン(※)も用意しました。
(※)リスクが発生した際の対応について、事前に定めた計画
結果、2ヶ月程度で内製化が成功しました。新しいことにチャレンジしたい意志が実現でき、組織としての成長にもつながりました。
斉藤さん
リスキルの社風として、「やるからには100点、120点の成果を出せ」というよりも「50点、60点くらいでもいいから、すぐにやろう」というスピード感と行動力を重視しているので、そういった意識が上司や同僚を含め会社全体に浸透していることも、チャレンジがしやすくなっている理由だと思います。
編集部
失敗を含め、チャレンジに伴うリスクを会社全体でフォローしようという空気感があり、実際にフォロー体制が浸透しているから、成長が加速するという仕組みができあがっているんですね。
自発的な学びと成長を導くリスキルのサポート制度
▲何百冊もの本が自由に利用できる株式会社リスキルのフリースペース
編集部
社員さんの成長や学びを促進するような制度は設けていらっしゃいますか?
斉藤さん
はい。まず自社サービスの研修を受けられる制度を設けていて、社員は自分が知識不足だと感じたことや、これから伸ばしていきたいスキルなどに関する研修を受講することができます。
成長のためのインプットという点では、仕事や本人の成長に必要な書籍購入のための費用を会社が補助していますし、何百とある会社の蔵書も社員は自由に借りることができます。
編集部
向上心の強い方には本当に恵まれた環境が整っているんですね。では、そういった頑張っている方や成長を望んでいる方をどのように評価されているのですか?
斉藤さん
リスキルでは、ミッショングレード制度(役職等級制度)を導入しています。メンバー、ディレクター、スペシャリストの3つに分かれており、それぞれの中でさらに4つの等級を設け、それぞれの等級の対象となる職務・職責を振り分けています。
スキルと能力、成果を定義した昇給ルールに基づき、役割等級ごとの業績評価によって給与が決まります。
ただ先ほどもお話があった通り、自分に足りないところを自分で学んで、ロジカルに考えて提案するといったことをしっかりとやっている人に関しては、挑戦できる環境を与える会社ですので、やってみたけど失敗してしまったという場合でも、そこで悪い評価をするということはありません。
成果だけでなく、プロセスも評価対象となるため、会社のビジョンやバリューに沿った考えや行動ができているかを見て、総合的に評価しています。
編集部
ディレクターとスペシャリストのどちらに向かってキャリアを積んでいくかは、それぞれ社員さん本人が決めるのですか?
斉藤さん
どちらの道でキャリアプランを描いていくかというところは、人それぞれというところが大きいですね。
マネジメントする立場を目指すのか、専門的なスキルを磨き続けていくのかといったところは、社員本人の強みや特性、上長の判断などをふまえて適宜話し合いながら決めていくという形をとっています。
編集部
あくまで社員さんご本人の意思を尊重して、上昇志向が強い方、ちゃんとロジカルに考えて行動できる方が成長できる環境を会社側が提供するというスタンスなんですね。
リスキルにフィットするのは「成長意欲の高い人」
編集部
リスキルさんで活躍されている社員さんに、性格や特性といったところで共通項はありますか?
斉藤さん
そうですね。リスキルという会社自体が人材育成事業に特化した会社ですので、社員のほとんどがそのサービス自体に興味を持って入社しています。
そこにプラスアルファという形で「自分も成長したい」という強い成長意欲を持っている人が多いと感じています。
成長意欲と言っても、受け身でいるのではなく、常に目的意識をもって「何のために、何をしなければいけないのか」ということを考え、自分の意思を持って、即行動を起こせている人ですね。
思考的にすごくポジティブな人が多いですし、失敗を単なる失敗と捉えず成功に向けて次なる行動がしっかりできるので、自己成長に対して高い温度感を持っている人が多く集まっている会社だなと感じます。
編集部
そういった成長に対して感度の高い方が多くいらっしゃるリスキルさんの社内というのは、どのような雰囲気なのでしょうか?
斉藤さん
ある程度一人ひとりが裁量を持って働いているので、業務量と責任の双方において、一定のタフさが求められる環境だと思います。
例えば営業であれば、企業様の課題に対するソリューションは色々あって、正解がないという状況はよくあることです。正解がない中でも自分で学びながら考え、企業様を成功に導いていくという使命にちゃんと向き合うことが求められます。
編集部
活躍されている方というのは、そういったタフな状況をポジティブに捉えているのでしょうか?
斉藤さん
そうですね。やはり「お客様のために何ができるか」「自社の成長のためにどのようなシステムを開発できるか」というところに対して前向きな人が多いので、大変さをネガティブに捉えるのではなく、ポジティブに捉えて取り組んでいると、働いている時の表情などから感じてます。
自分と受講生、自社、顧客企業。4つの成長に本気で向き合っていける方を歓迎
編集部
リスキルさんでは、2022年の会社設立から1年ほどで社員数が約1.5倍にまで増えたとのことですが、採用において重視されていることを教えてください。
斉藤さん
自分自身が「学ぶ」「成長する」ということに対してポジティブに取り組めるかどうかという点ですね。これまでどのような苦労を経験して、それをどうやって乗り越えてきたのかというところは選考時の判断軸として重視しています。
自己成長に対して本気で向き合ってきたかというところに加え、どんな考えを持って、どんな行動を起こしてきたのか、ポジティブさやタフさといったところも、面接などのコミュニケーションの中で見ているところです。
過去の苦労を乗り越えたエピソードと、これからどうなっていきたいかという意欲、本気度。この2つを採用において重要なポイントとしていますね。
編集部
それでは最後に、本記事を読まれてリスキルさんで働くことに興味を持たれた方に対して、メッセージをお願いします。
斉藤さん
リスキルという会社の特徴の1つとして、自責思考の人が多く働いているということがあげられます。仕事をしていくうえでうまくいかない時や大変な時でも、他人や環境のせいにせず、自分が今いる状況・条件下で何ができるかを考え、そのために学び、行動することができる人です。
だからこそ会社としては、そういった社員の成長をサポートできる制度や環境を用意し、成長のチャンスを与えています。
リスキルでは、「1人でも多くの人に社会人教育を届ける」ことをミッションとして掲げているので、事業の根幹として、より多くの方が成長することによって、会社も成長する未来を作っていきたいというところがあります。
ですので、自分自身の成長はもちろん、研修を受講するお客様や顧客企業の皆様の成長、さらにリスキルという会社の成長にも本気で向き合っていける方と一緒に働きたいと思っています。
そういう方に対しては挑戦し成長できる環境がある会社ですので、ぜひエントリーしてみてください。
編集部
社員さん・お客様・会社の3つがつながって、共に成長軌道を描いていくビジョンとそれを実現する制度やカルチャーが根付いていることを強く感じたインタビューでした。
貴重なお話をたくさんお聞かせいただきまして、本当にありがとうございました。
■取材協力
株式会社リスキル:https://corp.reskill.jp/
採用ページ:https://corp.reskill.jp/recrui