株式会社旭金属の働き方に迫る|ベテラン技術者が支える若手エンジニアの成長環境

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社旭金属にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

株式会社旭金属は、食品や医薬品の省人化・省力化の自動化機械の設計・製造を手掛ける企業です。カップ麺へのカヤク袋や乾燥剤の同封など小袋自動投入機のトップランナーとして、顧客の要望に応じたオーダーメイドの設計を行っています。若手エンジニアが構想設計から納品までの工程に一貫して関わることができ、ベテラン技術者のサポートを受けながらスキルアップできる環境が整っているのが特徴です。

今回はそんな同社ならではの仕事のやりがいや、若手エンジニア活躍のエピソード、サポート体制などについて、機械設計に携わる北さん、電気設計に携わる中川さんのお二方に詳しくお話を伺いました。

本日お話を伺った方
株式会社旭金属の中川さん

株式会社旭金属
機械設計

北 智仁さん

株式会社旭金属の北さん

株式会社旭金属
電気設計

中川 亮樹さん

旭金属の事業内容:食品機械を中心にオーダーメイドで設計・製造

株式会社旭金属の展示会の様子
▲展示会に出展したときの様子。同社は小袋自動投入機のパイオニアとして長い歴史を持つ

編集部

まずは御社の事業概要や、お二方が従事されている業務の内容を簡単にご紹介いただけますか?

北さん

当社では主に食品業界のお客様の工場の製造ラインで使用する機械の製造を手掛けています。カップ麺に同封する調味料の袋をイメージしていただけると分かりやすいかもしれません。そういった食品に同封する小袋の自動投入機の設計・製造を行う企業です。

私はその中で「機械設計」の業務に従事しており、お客様の要望に合わせてオーダーメイドで機械の形状を設計しています。

中川さん

私が従事する「電気設計」では、機械設計の部門が製造した機械に対して動作を付け加えています。お客様の指定された動作に対して、シーケンス制御を設計しています。先ほどのカップラーメンの中に入れる小袋の例でいうと、タイミングよく袋を切ったり受け渡したりといったところを設計していくことになります。

株式会社旭金属の新オフィスと新工場の様子

編集部

オーダーメイドで機械を設計するということについて、もう少し詳しく教えていただけますか?

北さん

お客様の工場の設置スペースや、取り扱う製品サイズなど、お客様ごとに異なる要件に合わせて機械の形状を設計するということです。

当社の設計は大きく「仕様変更」と「開発」に分かれ、既存の機械をベースにお客様の仕様に合わせてカスタマイズするのが「仕様変更」、大規模な変更が必要な際に新しい機械をつくるのが「開発」となります。お客様の要望に応じて仕様変更にも開発にも柔軟に対応できるオーダーメイドの設計体制が当社の強みです。

エンジニアとして働く魅力:ベテラン指導のもと早期から最前線の仕事ができる

株式会社旭金属の北さん
▲インタビューにご対応いただいた、機械設計を担当する北さん

編集部

技術を高めていくエンジニアとして、どういった部分に御社の魅力があると思われますか?

北さん

当社では若手であっても、お客様の要望を受けて納品するまで、1つの案件の全工程を任せてもらうことができます。自分の設計した通り出来上がった機械がお客様のところに納品されていくところを見届けられるのは、仕事をする上で大きなやりがいとなっています。

また、お話ししたとおり製造業の中でも大量生産ではなくオーダーメイドで一つひとつ異なる機械を製作しているので、案件ごとに新しい知識を吸収し、エンジニアとしてスキルアップできる点も特徴的だと感じています。

株式会社旭金属の中川さん
▲インタビューにご対応いただいた、電気設計を担当する中川さん

中川さん

当社には何十年もの技術の蓄積があり、豊富な知見を持つ技術者が在籍していることが大きな強みです。ベテラン設計者と気軽にコミュニケーションを取れる環境があり、入社後早い段階から最前線の設計に携われることが魅力的だと感じています。

加えて、1つの案件だけを手掛けるというのではなく同時に複数案件を持つので、多いときには数件と担当することもあります。その中でさまざまな経験をし、ノウハウを積み上げていけるのは技術者として嬉しいですね。

編集部

これまで担当された中で、魅力を実感したエピソードはありますか?

中川さん

私はこれまで1台単体の仕様変更にしか携わったことがなかったのですが、現在初めて複数台の機械を組み合わせたオーダーメイド機械の電気設計を担当しており、ものづくりの楽しさを改めて実感しています。

初めて触る機械も多い中で、自分が構想した動作が上手くいったときはとてもやりがいを感じますね。新しい領域に次々に挑戦して自分のエンジニアとしての幅が広がっていることを実感できる、まさに当社ならではの醍醐味を感じています。

北さん

私は納品時にお客様から問題点を指摘され、その対応をしたことが印象に残っています。具体的には機械の性能や、実際に据え付けた際のお客様とのイメージとの相違を指摘いただきました。

納品時のご指摘ということで複雑な調整が必要ではありましたが、さまざまなノウハウと知見を持つ社内のスペシャリストの方々に協力していただき、迅速に解決できました。経験豊富な技術者が多く在籍し、さらに社内の密接な協力体制がある当社だからこそできた対応で、大きなやりがいと達成感を感じる経験となりました。

社内外の研修や、スペシャリストから吸収できる環境でスキルアップ

株式会社旭金属の研修の様子
▲手厚い研修・教育体制が整う旭金属

編集部

エンジニアとしての成長やスキルアップについて、研修制度や先輩からの指導など、特に役立っていると感じる取り組みがありましたら教えていただけますか。

中川さん

電気設計部門では、メーカー主催のWebセミナーへの参加や、外部での技術研修を受講する機会があります。また社内では製造研修も実施されており、オーダーメイドで製作した機械の動作原理なども詳しく学ぶことができ、非常に勉強になっています。幅広い分野の研修機会があるため、新しい知識を習得する上でとても役に立っていますね。

北さん

新入社員向けのOJT体制も整っており、周囲の手厚いサポートを受けながら実践を通じて知識を吸収していける環境があります。また自分の部署だけでなく、他部署も含めた社内のスペシャリストから多くのことを吸収できる機会が多いのもポイントです。

株式会社旭金属の製造現場と営業部門の様子
▲営業部門や製造現場とも、日頃から密なコミュニケーションを取る

編集部

日頃から他部署と積極的にコミュニケーションを取る機会は多いのでしょうか?

北さん

はい。技術部門全体で連携を取っており、私も日頃からベテラン社員の方々が持つノウハウの活用を心がけています。自分で設計ができたと感じても、必ずベテランの方々に意見を求めるようにしています。時間を作っていただいて設計内容を確認してもらい、より良い製品にブラッシュアップしていくことを常に意識しています。

また技術部門だけでなく、営業部門や製造現場との連携体制があるのも特徴です。営業部門からお客様の要望が込められた仕様書を受け取り、製造現場との調整を行い、納品後のフォローまで、会社全体で密なコミュニケーションを取っています。だからこそお客様の要望に沿った機械の設計・製造につながっているのだと考えています。

経験を積み、新たな機械の開発に携わるキャリアパスも可能

株式会社旭金属の中川さんと北さん

編集部

エンジニアとしての将来的なキャリアビジョンについてお聞かせください。

北さん

まずは設計の引き出しを増やしていき、将来的には新しい機械の開発にも携わってみたいと考えています。「仕様変更」と「開発」は明確な部署に分かれているわけではないのですが、機会があれば開発部門での業務にも挑戦していきたいですね。

今手がけている機械でも、お客様のオーダーメイドで今までにない仕様を求められることがあります。将来的には、より大規模な新機械の開発にも携わってみたいと思っています。

中川さん

私も同様に、新しい機械の開発に携わっていきたいと考えています。新しい制御システムの追加や改造、場合によっては1から作り上げることにも挑戦したいですね。そのためにはまずさまざまな機械に触れて、知識を積み重ねていきたいと思います。

旭金属は「ものづくりへの情熱」と学習意欲のある人を歓迎

株式会社旭金属の中川さんと北さん
▲取材にご対応いただいた北さん(右)と中川さん(左)

編集部

最後に、旭金属に興味を持った読者の方に向けてメッセージをお願いします。

北さん

当社には何より「ものづくりに対して興味がある方」がフィットすると考えています。仕事の中で大変なことはありますが、完成した機械を見たときのやりがいや、ものづくりの本質的な楽しさを感じられる方に向いています。

食品業界での経験がなくても、学べる環境は整っています。周囲とコミュニケーションを取りながら、純粋にものづくりを楽しめる方は、ぜひ当社でご活躍いただけると嬉しいです。

中川さん

私も、第一にものづくりを楽しめる姿勢が大切だと考えます。ときには行き詰まることもありますが、機械が完成して動き出すまでのプロセスを楽しめる方は長く活躍いただけると思います。

当社では常に複数の案件を並行して担当するため、多種多様な課題に対応する柔軟性も不可欠です。周囲のベテラン技術者の方から多くを学び、一つひとつの案件から得た知識を自身の成長につなげていける方を歓迎します。

編集部

北さん、中川さん、本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!

この記事のまとめ

株式会社旭金属の事業 ・食品・医薬品向け自動化機械の設計・製造企業
・小袋自動投入機のトップランナー
・オーダーメイド設計が強み
組織文化 ・若手でも一つの案件を一貫して担当可能
・営業部門と製造現場との連携など、部署間の密接な交流
・ベテラン技術者との気軽な相談環境あり。知識・知見の共有が可能
教育・サポート体制 ・OJTによる実践的な教育
・ベテラン技術者による手厚いサポート
・社内および社外研修の受講、メーカー主催のWebセミナー参加など
求める人物像 ・ものづくりに興味がある人
・新しい知識習得に意欲的な人
・コミュニケーションを大切にできる人

株式会社旭金属の基本情報

住所 京都府京都市上京区下立売通智恵光院西入下丸屋町505
事業内容 食品・医薬品業界の省力省人化機械の製造販売
設立 1985年4月
公式ページ https://www.akg-kinzoku.com/
採用ページ https://www.akg-kinzoku.com/複製-お問い合わせ
募集職種 技術職(機械設計・電気設計)