ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社シェルターにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
同社が若手に大きな裁量を与えられる理由は、充実した育成制度と手厚いサポート体制にあります。月1回の技術勉強会や部署を超えた協力体制など、若手の成長を後押しする仕組みが整っているのです。
今回は、社内の育成制度や評価制度、若手が活躍できる理由について、技術開発部の江島さん、工務部の大谷さん、総務部で人事を担当されている大内さんにお話を聞かせていただきました。
シェルターの採用が注目される理由|年功序列なしの実力主義
編集部
御社の組織の特徴的な点について教えていただけますか。
大内さん
最も特徴的なのは、年功序列ではなく実力主義の文化が根付いていることです。例えば構造設計部門では20代の社員が7~8割を占めており、若手がメインプレイヤーとして活躍しています。
また、4年目の社員が注文住宅の現場所長を務めるなど、年齢に関係なく実力と意欲のある社員に重要な役割を任せる風土があります。これは、若手の成長意欲を高めることにもつながっています。
若手の活躍事例1:入社直後から挑戦!特殊な木造建築案件での活躍事例
編集部
江島さんが担当された特殊案件について、具体的に教えていただけますか。
江島さん
私自身、前職は大工でしたが、入社直後から特殊な木造建築案件を任せていただきました。周囲のサポートがあってこその挑戦でしたが、そのような機会を与えてもらえる環境は、転職者にとって大きな魅力だと感じています。
編集部
周囲の方のサポートというのは具体的にどのようなことがありましたか?
江島さん
周りには構造のエキスパートがたくさんいたので、分からないことは何でも教えてもらいました。例えば、構造でわからないことがある時は、近くにいる同僚にその場で聞けます。建設資材や施工方法など、現場に関することで分からないことがある時は、工務部の方に質問すると、誰もが快く答えてくれます。
このように、部署を超えたコミュニケーションも活発で、協力し合う文化ができ上がっているということに、とても助けられました。
編集部
ちなみに構造設計職は、どのようなチームになっているのでしょうか。
江島さん
20代の社員がメインで活躍するチームです。たとえば東京支社には設計職の社員が約20名在籍しており、7~8割が20代です。
その中で、物件の規模や種別に応じて4~5人程度のチームに分かれています。年功序列ではなく個人の能力に応じて活躍できる風土があり、地位を上げて、物件を統括するポジションなどで活躍している若手社員も多くいます。
若手の活躍事例2:4年目で現場所長に抜擢!裁量権の大きさ編集部
編集部
大谷さんからも、若手の活躍事例をお聞かせください。
大谷さん
新卒入社4年目の社員の例をご紹介させていただきます。弊社は、元請会社から発注を受けた一次下請を担うことが多いのですが、年に数件ほど元請として案件を受注する事もあります。
ある時、約1年にわたる元請の住宅案件で、その4年目の若手社員が現場所長として活躍しました。仕事に真剣に向き合う姿勢と意欲があれば、若手でも大きな裁量を任されるという例ですね。
編集部
4年目での現場所長は、かなり早いのではないでしょうか。
大谷さん
はい。一次下請の場合は木構造体工事に限定された範囲での管理ですが、元請になると工事一式を管理することになります。それだけに難易度も高く、豊富な知識と経験を必要としますが、部門長をはじめ、部署全体でサポートしながら現場を進めていきました。
編集部
サポート体制について、具体的に教えていただけますか?
大谷さん
4年目の社員がメイン担当として現場に常駐しつつ、問題点や懸念事項が見つかった際には部門長・上司への相談、また現地確認をする体制をとっていました。
部署全体としても、その案件を気にかけ積極的に声をかけるようにしていて、相談しやすい環境となるように心掛けていました。また、人手が必要になるタイミングや引渡し前の最終確認など、重要な場面では部署全体で現場に顔を出していましたね。
大内さん
当時は、この大谷を含め部署の先輩社員が、入れ替わり立ち替わり現場に入ってサポートしていました。若手社員に責任のあるポジションを任せると同時に、決して孤立させないバックアップ体制を整えていることも、弊社の特徴といえます。
編集部
現場所長を務められた若手社員の方は、どのような様子でしたか?
大谷さん
工事期間中は時折、悩んでいる姿も見受けられましたが、最終的に工事を完了し無事に引き渡しを終えた後には、とても達成感に満ちた清々しい表情を見せていました。やはり、担当物件の責任者として、自分で判断して工事を進めていくという経験は大きな財産になったのだと思います。
成長支援|月1回の勉強会で知見を共有。部門全体でスキルアップ
編集部
スキルアップ支援の取り組みとしては、どのようなものがありますか?
江島さん
構造設計部門では、月1回の勉強会を実施し、部門全体のスキル底上げを図っています。
物件によって納まり(※)が異なることが多くあります。「このような事例がありました」「この点で課題がありました」といった実務経験を共有するとともに、より良い方法を皆で考え、さまざまなケースに対応できるようにしています。
(※)建築部材同士の取り合いや接合部、耐火の納まりなど
編集部
勉強会に関する、社員の方の感想はいかがですか?
江島さん
構造設計の分野では、審査機関からの指摘対応業務が発生します。「勉強会で過去の事例が共有されていたおかげで、別の物件で同じ指摘があったときに対応がしやすかった」などの声を聞きますね。
また、実際に自分が資料を作ると“分かっているようで分かっていなかったこと”が明確になります。その意味で、参加者だけでなく発表者にも学びが多い取り組みだと感じています。
編集部
構造設計職に関しては、1年目社員の方に、2年目の先輩が教える形の研修も設けられているそうですね。
江島さん
はい。年次の近い社員が教える理由としては、1年目社員にとって聞きやすいというのが1つ。もう1つは、2年目社員も教えることで学べるということです。勉強会と同じく、人に説明するということは、本人の知識の定着にも役立ちます。
大谷さん
私の所属する工務部でも、一つの現場が着工する前に担当者以外からも質疑事項を挙げて、起こりうる問題や懸念事項を事前に解決してから現場に臨む取り組みを行っています。
こういった際には、部門長をはじめ、ベテラン社員の圧倒的な経験値に助けられます。経験の浅い若手社員では、何が問題なのか気づくこと自体が難しいので、そのあたりを先輩社員から示されて心構えができることが、心理的安全性に繋がっていると思います。
評価・キャリアアップ制度:実力次第で早期登用も
編集部
若手の成長を支える評価制度について、詳しく教えていただけますか。
大内さん
2年前に評価制度を大きく改定し、現在は3つの軸で社員の成長を評価しています。
1つ目は「ジョブ」で、職種ごとに具体的な仕事、遂行・行動基準などを可視化し、評価します。2つ目は「コンピテンシー」で、コミュニケーション力やリーダーシップなどの行動特性を見ます。そして3つ目は「目標達成度合い」です。
これにより、年齢に関係なく能力を正当に評価できるようになりました。評価は賞与にも反映されるため、若手社員のモチベーション向上にもつながっています。
編集部
職種未経験からの転職組も多いと伺いましたが、キャリアアップの道筋はどのようになっていますか?
江島さん
私自身、大工からの転職でしたが、充実した研修制度のおかげで、いまでは構造設計のスペシャリストとして活躍できています。社内にはさまざまな経歴を持つ転職者がいますが、木造建築への興味と学ぶ意欲があれば、十分にキャリアを築いていけます。
大内さん
会社としても、個人の目標に応じた柔軟なキャリアアップを支援しています。資格取得を目指す社員には、学びを継続しやすい環境を整え、必要な知識を身につけるための支援制度も用意しています。
その一環として、「資格学校の受講費用を全額立て替える制度」があります。100万円程度の費用を立て替えてもらえるので、社員から大変好評なサポートです。
インターン制度|建築系の学生が、リアルな現場を体験
編集部
御社ではインターンを行われているそうですが、詳しくお聞かせいただけますか?
大内さん
建築を学んでいる学生さんを対象に、技術職(構造設計、意匠設計、施工管理)の部門で、4~5日のインターンや2日間ほどの仕事体験を実施しています。
開催する時期は夏休みや冬休みがメインですが、参加者の希望によって柔軟に対応しているので、学校やアルバイトで忙しい学生さんにも参加しやすいと好評です。
編集部
具体的な内容についても教えてください。
大内さん
構造設計職では、木造の構造設計についてのレクチャーを受け、実際に図面を作成したり、工場や完成物件などの見学を行います。
施工管理職については、実際の施工現場を訪れ、机上では体験できない現場の空気感を知り、どのような場所でどのような人が働いているのかを、直接見ていただくことがメインになっています。
意匠設計職でも実施しており、模型作りや現場見学、そのほか、こちらから提示した面積や条件などのテーマに沿って学生さんに設計プランを作成してもらい、社員がフィードバックを行うという取り組みが人気ですね。
編集部
参加された学生さんからはどのような感想がありますか?
大内さん
「会議室での座学ではなく、実際の業務現場で仕事のリアルな姿を間近に見られたことが良かった」という声をよく頂きます。
弊社としても、興味をもってくださった学生さんに実際に会って感想を頂ける貴重な機会なので、より良い体験をしていただけるようアップデートしていきたいと思っています。インターンからそのまま入社に繋がるケースもありますよ。
シェルターが求める人材像|木造建築への興味と挑戦心を重視
▲TOKYO TOKYO FESTIVAL スペシャル13「パビリオン・トウキョウ2021」の企画の1つ「GLOBAL BOWL」。シェルターの3次元加工技術によって制作された
編集部
最後に、どのような方に入社してほしいとお考えですか。
大谷さん
やはり、長く働き続けるためには木造建築への興味が重要です。「木のぬくもりが好き」「木造建築の可能性に挑戦したい」という想いを持った方と一緒に働きたいですね。
また、当社の仕事では様々な方とのコミュニケーションが不可欠です。年次に関係なく活発な意見交換ができる方、新しいことにチャレンジする意欲のある方が向いているでしょう。
大内さん
同業他社からの転職を考えている方にとっても、当社には魅力的なポイントがあります。大規模な木造建築や3次元オブジェなど、他では経験できない案件に携われることはその一つです。
また、年功序列ではなく実力主義の評価制度や、部署を超えた協力体制など、成長意欲の高い方の期待に応える環境が整っています。ぜひ一度、当社の門を叩いていただければと思います。
編集後記
この記事のまとめ
評価・昇進制度 |
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若手の活躍機会 |
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サポート体制 |
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福利厚生・キャリア支援 |
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仕事の特徴 |
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求める人物像 |
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株式会社シェルターの基本情報
企業名 | 株式会社シェルター |
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住所 | 山形県山形市松栄1-5-13 |
事業内容 |
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設立 | 1974年12月 |
公式ページ | https://shelter.inc/ |
採用ページ | https://recruit.shelter.inc/ |
募集職種 |
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