急成長中のトランスコスモスパートナーズ。未経験の若手も活躍できる理由とは

独自の企業文化や成長中の会社のしくみに迫るこの企画。今回は年平均企業成長率22.8%(2022年7月時点)を誇り、若手育成にも力を入れている人材サービス企業「トランスコスモスパートナーズ株式会社」をご紹介します。

トランスコスモスパートナーズ株式会社とは

トランスコスモスパートナーズ株式会社が大事にしている思い
▲トランスコスモスパートナーズでは「人を活かし、人と共に成長し、人の力で社会に貢献します」と宣言している。(公式サイトより引用)

「トランスコスモスパートナーズ株式会社」はトランスコスモス100%出資のグループ企業で、人材派遣をメインに人材紹介、業務委託などの幅広い人材サービスを提供しています。

取引企業数は約800社(2022年7月時点)にも及び、同業大手企業にも引けを取りません。さらに2013~2022年度には9期連続増収を記録し、年平均成長率は22.8%を誇ることから、成長が著しい企業として注目されています。

会社名 トランスコスモスパートナーズ株式会社
住所 東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル13F
事業内容 ・人材派遣事業
・業務委託事業
・有料職業紹介事業(転職エージェントサービス)
・オウンド求人メディア「ワクプレfit」の運営
設立 2007年9月13日
公式ページ https://www.tcpartners.co.jp/
働き方 ・時差出勤(原則9:00~18:00)
・リモートワーク

今回は、人材サービス事業部IT人材サービス部の部長である髙田憲司さんに、成長を加速させる体制と若手が活躍できる環境の特徴を中心に、社風や採用のポイントなどについて伺いました。

本日お話を伺った方
トランスコスモスパートナーズ株式会社の人材サービス事業部IT人材サービス部部長の髙田憲司さん

トランスコスモスパートナーズ株式会社
人材サービス事業部 IT人材サービス部 部長

髙田憲司さん

入社1年目に支店長に抜擢、IT人材サービス部立ち上げ時に部長に立候補。IT未経験者を、入社後研修と実務を通じてIT人材に成長させる事業の拡大を目指している。

「人が主役」の理念を掲げ採用活動の課題を解決

トランスコスモスパートナーズ株式会社の人材派遣の解説
▲トランスコスモスパートナーズさんの主軸である人材派遣の新規登録者数は、毎月2,000名以上を超える(公式サイトより引用)

編集部

はじめに、トランスコスモスパートナーズさんの事業内容についてお聞かせいただけますでしょうか。

髙田さん

まず、トランスコスモスパートナーズは”「人」が主役”というビジョンを掲げています。テクノロジーが発達しても成果を最大化できるのは人の力と考えており、お客様のニーズに合うサービスを提供するのはもちろん、労働者が自分らしい働き方を選択できる社会づくりへ貢献することを目指しています。

このビジョンをもとに3つの事業を柱として展開しています。1つ目が繁忙期などのリソース不足や採用コストの課題を解決へ導く「人材派遣」です。トランスコスモスパートナーズでは「登録型派遣」を主軸としており、登録しているパートナースタッフの中から企業様の要望に適した人材をアサインしています。

2つ目が企業のノンコア業務の負担を軽減する「業務委託」です。メンバーが企業様に常駐して受託業務を遂行する「オンサイト」、弊社のセンター内で業務を行う「オフサイト」、オンサイトとオフサイトを掛け合わせた「ハイブリッド型」の3つの運用体制にて、企業様の業務の一部をサポートします。

3つ目が企業の代わりに直接雇用の仲介を行う「人材紹介」です。企業様に直接雇用する人材を選出する「人材紹介」と、直接雇用前に最大6カ月の派遣による試用期間を設けることができる「紹介予定派遣」の2パターンを用意しています。

このように多角的な人材サービスを用意し、企業様のリソースや採用活動におけるさまざまな課題を解決に導いています。いわば、企業の採用業務を担う事業を手掛けている企業です。

IT未経験を戦力へと育成する「IT人材サービス部」の発足

トランスコスモスパートナーズ株式会社のIT研修のようす
▲IT人材サービス部で行われるIT未経験者向けの社内研修のようす

編集部

髙田さんが所属するIT人材サービス部は発足間もない部署と伺いましたが、どのような部署なのでしょうか。

髙田さん

「IT人材サービス部」はIT人材の需要に応えるべく2022年に新設したばかりの部署で、人材派遣と業務委託をメインにITに関連する人材リソースの育成を行っています。

IT未経験の方をトランスコスモスパートナーズの正社員として採用し、2週間程度の研修でビジネススキルの基礎やPCの知識・操作、情報セキュリティといったITの基本を学んでいただいた後、企業様のもとで勤務するという流れです。つまり、正社員の安定性がありながら、さまざまな職場でスキルアップができるという新しい働き方を提供しています。

大半の方はIT未経験なので、研修の最初はソフトウェアの使い方やトラブルに関する問い合わせへ対応するヘルプデスク業務、またパソコンのセットアップ作業を行うキッティング業務といったわかりやすい業務から始めてもらいます。

成長後は、5~10人のチームを束ねるリーダーとして活躍したり、IT関係の資格を複数取得してよりハイレベルな配属先に備えたりしている方もいますよ。

編集部

なるほど。研修を経て各企業様に派遣された後は、実践を通してスキルを高めていく感じなのですね。研修では専門的スキルも習得できるのでしょうか。

髙田さん

入社初期の研修でITパスポートに触れる内容を一部に取り入れているように、まずはITパスポートや情報セキュリティ系の資格取得を目指せるレベルから学んでもらいます。

2022~2023年度の目標レベルは、「指導者からの要求を遂行できる」「要求に対して独力ですべて遂行できる」というITSS(※)のレベル2、3あたりです。そのため、「Java」「CCNA」「NP」といったプログラマーやネットワークエンジニアに必要な専門性の高い分野は、2023年度以降に着手するイメージで進めています。
(※)ITSS:経済産業省が策定したIT人材のスキル体系のことで、1~5のレベルに分けられる。「ITスキル標準」とも呼ばれている。

なお、それぞれのペースを尊重したいので、資格取得は基本的に自己学習であり強制はしていません。

編集部

正社員として勤務先を変えながらスキルアップができるのは新しい働き方だと感じます。また、IT未経験者でもやる気次第ですぐに勤務先が決まる可能性もありそうですね。

自分軸の働き方を提案する求人メディア「ワクプレfit」

トランスコスモスパートナーズ株式会社が運営する派遣求人メディア「ワクプレfit」
▲「仕事選びに大切なのは、仕事以外の過ごし方」というキャッチコピー通り、個々のライフスタイルにフィットする働き方を提案している(公式サイトより引用)

編集部

トランスコスモスパートナーズさんでは、2022年はIT人材サービス部の発足以外に、オウンドメディアの立ち上げも行ったようですね。

髙田さん

はい。2022年4月に20代後半~30代女性をメインターゲットとした派遣求人メディア「ワクプレfit」を開設しました。

派遣に対してネガティブなイメージがあり、選びにくいと感じる方がいるかもしれませんが、トランスコスモスパートナーズでは派遣は柔軟な働き方ができる賢い選択だと考えています。そのため、派遣社員として自信を持って働いてほしいという思いを込めて立ち上げました。

「ワクプレ」とは、「Work(仕事)」「pleasant(心地良さ)」「place(居場所)」を掛け合わせた造語で、自分軸を大切にした働き方の提案を行っています。また、体力面・精神面の負担がかかりやすい仕事探しをポジティブに変換できるよう、柔らかな色合いや漫画コラムを取り入れるなどサイトデザインにも工夫を施しました。

■派遣求人サイト「ワクプレfit」はこちらからチェックできます。
 https://www.wkpl.jp/

編集部

女性はライフイベントにより生活が変化しやすい傾向があると思いますので、派遣の柔軟な働き方を提案してくれる求人メディアの存在は心強いです。

「人を大切にする」文化が根付くフラットな環境

対話を楽しむトランスコスモスパートナーズ株式会社の社員のようす
▲積極的にコミュニケーションを取り合う社員たち。上下関係の垣根がなく意見を出しやすい

編集部

トランスコスモスパートナーズさんの社員は、どのようなキャラクターの方が多いと感じますか?

髙田さん

人との対話が好きで、コミュニケーションを重視している社員が非常に多いと感じます。また、意見が通りやすいだけでなく、間違いがあればしっかりと指摘してくれるので、提案がしやすいのも良い点ですね。

例えば、入社1カ月も経たない社員が上司に対して「このフローが非効率的だから変えた方がいい」と意見をぶつけても、しっかりと受け止めてくれるんです。

多少チャレンジングな提案があっても、「すごくいいじゃん!やってみよう」と肯定的にすすめてくれて背中を押してくれるんですよ。上司に限らず他のメンバーもそのようなタイプなので、会社のカルチャーとして根付いていると感じますね。

トランスコスモスパートナーズは新卒採用がなく全員が中途採用なので、個々の経験・意見を尊重し合い柔軟に受け入れられるのかなとも思います。

編集部

トランスコスモスパートナーズさんの社員の方々は、コミュニケーションを重視しているとのことですが、社風として根付いていると感じたエピソードがあれば教えてください。

髙田さん

すぐ思いつくのは、代表取締役社長の瀧本が、100人以上いる全社員と個人面談を実施したことですね。社長が個別で面談する機会は他の会社でもあまりない事例だと思うので、その際に人を大切にしてコミュニケーションを重視しているという社長の姿勢が全社員に伝わりました。

実は、社長室は常にドアが開いていてガラス張りなんです。なので社長に用事がある際は「今よろしいですか?」と、いつでも話しかけることができます。

私自身も数字の話や組織の相談をしによく行きますね。社長は細かい案件も気にかけてくれるので、メンバーたちが業務の相談をしている姿もよく見かけます。

社長自身がずっと社長室にいるのではなく、執務スペースに顔を出してくれたり他の支店のメンバーの様子を見に行ったりしているので、そういう姿勢からも人を大切にしてくれていると感じますね。

編集部

上下関係の垣根がなくフラットに意見を言い合えるカルチャーは、メンバー全員に企業をより良くしたいという熱意があるからこそ生まれるものだと感じます。

トランスコスモスパートナーズ株式会社本社のリフレッシュ&打合せスペース
▲本社の「リフレッシュ&打合せスペース」。談話やミーティングなどにも活用できるスペース。

パートナースタッフと面談を実施

トランスコスモスパートナーズ株式会社の本社来客用スペース
▲クライアント企業やパートナースタッフの訪問時に使用されている「本社来客用スペース」

編集部

多種多様な現場があるからこそさまざまな問題が発生すると思うのですが、パートナースタッフの方にはどのようなサポートを行っていらっしゃるのでしょうか。

髙田さん

トランスコスモスパートナーズでは形だけの営業担当ではなく、パートナースタッフに対して1人の営業担当を付けて細かくサポートしています。特にIT人材サービス部では、毎月1回30分程度の定期面談を実施し、オンライン・電話・対面形式でお話を伺う体制を作っていますね。

あとは、ビジネスチャットツール「LINE WORKS」で、常に営業担当とやり取りが可能です。「今日職場でこんなことがありました」という雑談から現場の同僚などには言えない悩みまで、気軽に相談できる場を提供しています。

パートナースタッフとの信頼関係の構築は営業担当者の技量に尽きると思うのですが、持ち味や距離の詰め方などを考慮して採用したので、どの営業担当もコミュニケーション力が高く信頼関係を築きやすいと思いますよ。また、レスポンスが早い点も厚い信頼を得ている要因だと考えます。

編集部

稼働者に対しても手厚いサポートで誠実に対応していることからも、人を大切にしている文化が根付いているのだなと感じます。

社内公募制で若手でも多様なプロジェクトに携われる

トランスコスモスパートナーズ株式会社で働く社員の打ち合わせのようす
▲年齢・勤続年数関係なく、やる気と能力次第で希望のプロジェクトへの参加も叶う

編集部

トランスコスモスパートナーズさんでは、若手社員の活躍も目立つようですね。

髙田さん

そうですね。社員の特徴であり社風でもあるのですが、トランスコスモスパートナーズでは挑戦を大事にしているので、年齢に関係なく若いうちから活躍できるチャンスがあります。

社員の年齢割合が20代が36%、30代が41%(2023年4月時点)と若手が多い理由も、早期に活躍できる環境があるからかもしれません。

年功序列ではなく能力ややる気次第でビジョンを実現できる体制が構築されていて、例えば新しくITの部署を立ち上げる際に社内公募でやる気のある人を採用したり、プロジェクトでも全社員に対してやりたい人を呼びかけたりしているんです。

編集部

年齢など関係なくさまざまなプロジェクトに参加できるというのは、社員の皆さんのモチベーションも高まるでしょうね。

髙田さん

ビジョンの実現に必要な経験ややりたい仕事に携われる機会が平等にあるので、仕事のやりがいにもつながっていると感じます。

トランスコスモスパートナーズには、年齢・勤続年数に関係なく、実力次第でキャリア実現が叶う環境だとわかっていただけるエピソードが豊富にあります。

なお、業務に関するアンケート調査(※)を社内で行ったところ、2人に1人が「出世したい」と回答しました。さらに、全社員が中途入社にもかかわらず、「転職後にスキルアップを実感した」と回答した社員の割合は約90%にも及びました。(※)参考:公式採用サイト

編集部

各アンケートの結果を見ても、社員同士が切磋琢磨し合える環境だということがわかります。

年功序列は一切なし。20代で支店長になるケースも

トランスコスモスパートナーズ株式会社本社のカウンター
▲本社の「カウンター」。社内にはコミュニケーションスペースが多く設置されている。

編集部

髙田さんはIT人材サービス部に配属される以前は、どこの部署にいらっしゃったのですか?

髙田さん

IT人材サービス部に配属される以前は支店長をしていましたね。

さらにさかのぼると入社当初は営業職で、入社した半年後くらいに「責任者をやらないか?」と声をかけていただき、当時32歳で支店長を任されました。支店長の経験を経て、現在のIT人材サービス部・部長の役職に至ります。

30代前半の昇格も一般的に見れば早い方なのですが、トランスコスモスパートナーズでは、20代で支店長に抜てきされる社員も少なくありません。また、IT人材サービス部や営業部だけにとどまらず、総合職においても若手社員が昇格するチャンスはいくらでもあります。

編集部

20代や30代でも裁量権を与えてもらえたり、1つの支店を任せられたりすることは、本人だけでなく周囲の意欲の向上にもつながりますね。

採用では人間性を重視。積極的に挑戦する人を歓迎

トランスコスモスパートナーズ株式会社の社員たち

編集部

トランスコスモスパートナーズさんでは、一緒に働きたいと感じる方の基準などはありますか?

髙田さん

感覚の話になるのですが、「営業をさせたらこういう成果を出しそうだな」「自社にこういう貢献をしてくれそうだな」というように、具体的に活躍するイメージが持てる方を歓迎したいですね。

また、IT人材サービス部では、3つの観点をもって採用の可否を決めています。まず1つ目がコミュニケーション能力です。広義の意味になってしまうのですが、しっかりコミュニケーションを取れる人かどうかを見ますね。

2つ目が自発的に行動できるかどうか、そして3つ目が自己責任ですね。何でも自分のせいにしなさいという意味ではなく、「もし自分ならどう対処できるか?」と考えながら積極的に挑戦できる力が重要です。

職務や経歴で優遇するのではなく内面を重視して採用を決めているため、面接では仕事の体験談やエピソードを通してぜひ人間性をアピールしてほしいですね。ご興味を持った方は、ぜひお問い合わせいただければと思います。

編集部

今回の取材を通して、トランスコスモスパートナーズさんは自発的に学ぶ・挑戦する姿勢があれば、年齢問わず早期にビジョンの実現に近づける環境だとわかりました。また、意見が通りやすいフラットな環境だからこそ成長し続けられるのだと感じます。

本日はお時間をいただき、ありがとうございました。

■取材協力
トランスコスモスパートナーズ株式会社:https://www.tcpartners.co.jp/
採用ページ:https://www.tcpartners.co.jp/recruit/