ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、アパレルや雑貨、家具、化粧品など、幅広い商品を取り扱う通信販売総合商社である「株式会社ベルーナ」にインタビューしました。
同社は、近年「衣・食・住・遊」を豊かにするという理念に基づき、ホテル事業や飲食事業など新たな領域へも積極的に挑戦。若手社員への権限移譲も促進しており、入社4年目での新規事業立ち上げや、20代での2部門兼務など、意欲的な社員の成長をバックアップする体制が整っています。
今回は、株式会社ベルーナの事業内容や働き方、企業文化について、人事部の伊藤さん、第4企画室の漆山さんと、子会社であるベルーナツーリズムの渡辺さんにお話を聞かせていただきました。
『衣・食・住・遊』を豊かにするサービスを提供するベルーナ
▲同社の商品カタログ。アパレル・雑貨事業を中核として成長を続けてきた
編集部
まず、御社の事業内容について教えていただけますでしょうか。
伊藤さん
当社は通信販売総合商社として、通信販売を主体とした様々な事業を展開しています。特にミセス層を中心とした女性向けのアパレルをメインで販売していますが、男性向け商品も豊富です。また、アパレル以外にも家具や化粧品、健康食品、ワインなど、多岐にわたる商品を取り扱っています。
そして、近年は「『衣・食・住・遊』を豊かにする」といった当社の経営理念における『遊』の部分をさらに充実させるため、ホテル事業や飲食事業にも注力しています。直接運営するだけでなく、代理店として情報とお客様を繋ぐ事業も展開しており、さまざまな角度からお客様の生活と幸せの向上に貢献することを目指しています。
編集部
通販以外にも多様なサービスを展開されているということは、様々な専門知識を持つ方が社内にいらっしゃるのでしょうか。
伊藤さん
そうですね。社内に知見があることはもちろんですが、当社の強みは外部のパートナー企業との密接な連携にあります。専門家の集団というよりも、外部から得た様々な情報や価値を効果的に組み合わせ、磨き上げて、お客様に最適な形で提供することに力を入れています。
ベルーナの若手活躍:20代で自ら希望し新規事業の立ち上げに参画
▲取材に対応いただいた渡辺さん
編集部
続いて、御社における若手活躍についてお話を伺います。若手社員のお一人である渡辺様は2024年4月に入社されたと伺っておりますが、どんな業務を経験されてきたのでしょうか。
渡辺さん
私は入社後3年間メンズアパレルの仕入れ担当として勤務し、次のステップとして「視点を広げたい」と考えるようになりました。そこで、以前から興味のあったネット領域やマーケティング関連において、空いているポジションがあればチャレンジしたいと希望を出し、ベルーナツーリズムへの異動に至った次第です。
その後は第3企画室の兼任に関しても希望を出させていただき、「ベルーナ」と「ベルーナツーリズム」の2つの部署を兼務して経験を積んでいきました。2024年12月からは、兼務が外れベルーナツーリズムのみの所属となっています。
ベルーナツーリズムでは2024年9月から「MSCベリッシマ」という豪華客船のクルーズ商品を本格的に展開し始めており、その立ち上げから携わっています。さらに若いメンバーと部門の責任者、そして私の3人が中心となって運営し、今のところ集客目標を達成できていて大変嬉しく感じているところです。
特に力を入れているのがWeb集客で、具体的にはSNSを活用したインフルエンサー施策を1から構築しました。SNS経由での予約も順調に入ってきているほか、インスタグラムのフォロワー数も増加するなど、数字としてしっかりと成果を出せています。
▲豪華客船「MSCベリッシマ」のイメージ
編集部
インフルエンサー施策を進めるにあたり、工夫されたことはありますか?
渡辺さん
豪華客船というと、一般的にはお仕事をリタイアされたシニア層がメインターゲットだと思いますが、「MSCベリッシマ」のクルーズは18歳未満のお子様が無料で乗船できること、同じ部屋を利用する3人目・4人目は半額で乗船できることを上手く訴求していきました。
また、価格帯としても、一般的なクルーズが50~60万円ほどかかるのに対し、当社のクルーズは5泊6日飲食付きで10万6,000円とリーズナブルなので、ファミリー層にアプローチする施策を提案したんです。自分が考えた案がきちんと機能して成果につながり、大きなやりがいを感じました。
挑戦を重んじる風土があるからこそ、若手社員が輝く
編集部
20代から、そういった大きなチャレンジをさせてもらえる会社なのですね。
渡辺さん
そうですね。当社にはチャレンジ精神のある方が多く、周囲がどんどんチャレンジしている環境なので、自然と自分も新しいことに挑戦したくなります。
ちなみに、社内で最もチャレンジ精神のある方は社長ですね(笑)。私はベルーナツーリズムのWebの責任者として月1回のペースで社長報告会に参加させていただいているのですが、忙しい中で人一倍チャレンジされている社長の姿に大きな感銘を受けます。社長の生の意見を聞ける貴重な機会なので、1年目や2年目の若手社員にもあえて参加してもらい、社長がどんな思いで事業を展開しているのかを直接感じてもらっていますね。
編集部
社長からの言葉で、特に印象に残っているものがあればご紹介ください。
渡辺さん
社長はカタログ通販主体で会社を成長させてきた方ですが、「自分がWebの時代に生まれていたら、もっといろいろ展開していただろう」といったお言葉をいただいたことがあります。自分たちなりに頑張っているつもりでしたが、社長の目から見るとまだまだ足りないのだと感じ、「もっと頑張らなければ!」とモチベーションが上がりました。
編集部
人事部の伊藤様から見て、渡辺さんの活躍をどのように感じていらっしゃいますか?
伊藤さん
自ら手を挙げて挑戦し、さらに2部門の業務に取り組んでいて本当にすごいと思います。渡辺のように自ら手を挙げて新しいことにチャレンジできるのは、当社に挑戦をサポートする制度や風土が整っているからだと感じています。
ベルーナの女性活躍:近年は新任管理職の過半数が女性!
▲取材に対応いただいた漆山さん(右側)
編集部
御社では女性も多数活躍されているそうですね。伊藤さん、グループ全体の男女比について教えていただけますでしょうか。
伊藤さん
ベルーナ全体では女性が45%、男性が55%とほぼ同じくらいの比率です。管理職に関しては、課長以上で女性比率が17%程度であり、これは日本の一般企業の平均(約13%)より高い水準となっています。係長やチーム長クラスでは女性比率が25%まで上がり、最近では新任管理職の過半数以上が女性となっています。
編集部
漆山さんも、女性管理職として活躍されていると伺いました。漆山さん、まずはご経歴と現在の業務内容についてお聞かせください。
漆山さん
私は2009年4月に新卒入社し、現在16年目になるのですが、入社以来ずっと総合通販事業部の中の企画本部に所属しています。
「お客様の生活を豊かにできる商品の開発に携わりたい」という想いを持って入社を決めた経緯があり、同じ企画本部内でも部署異動を通じて様々な商材を取り扱い、男女問わず色々なお客様に向けた商品開発を経験してきました。
編集部
現在は第4企画室でレディースのインナーを扱っていらっしゃるそうですが、どのようなことにやりがいを感じていますか?
漆山さん
お客様のニーズに合った商品をダイレクトにお届けできることでしょうか。私は実を言うと第4企画室は2回目の配属で、現在は部門長ですが10年近く前は商品企画を担当していました。その当時から、当社のお客様の中には素材にこだわった価値を求める方が多く、特に綿100%を訴求した「あったかインナー」が売れ筋なんです。
そういったお客様が欲しがっているものを開発し、誌面でわかりやすく訴求し、ダイレクトにお届けできるところが通販の強みであり、お客様からの反響が大きなやりがいにつながっています。
▲女性の悩みに寄り添い、デザインにこだわったインナーを豊富に展開している
編集部
お客様のニーズは、どのように商品開発に活かされているのでしょうか。
漆山さん
当社の場合、電話でご注文されるお客様が多く、その際に直接お褒めの言葉や改善のご要望をいただくことがあります。また、有難いことに自社のウェブサイトでもお客様のレビューを沢山いただいています。
さらに、品質管理部門と連携し、定期的にモニターさんを集めて試着会や商品改善に向けた話し合いを行うなど、常にお客様のニーズに合った商品の開発・品質改良に努めています。
時短勤務やテレワークなどで、子育てとの両立も叶いやすい環境
編集部
企画本部は社員の半分以上が女性とのことですが、漆山さんから見て女性の働きやすさについてはいかがでしょうか。
漆山さん
女性が働きやすい環境だと実感しています。社員に寄り添ってくれる会社なので、「もっとこうしたい」といった意見も発信しやすく、それを実際に制度として作り上げてくれる社風があるんです。実際に入社以来、徐々に制度が改善されてきていることを実感しており、そういった背景があるからこそ安心して働ける環境が整っているのだと感じています。
私自身はまだ管理職になりたてですが、多くの女性管理職の先輩方が活躍されていることも大きな励みになっていますね。そうした先輩方との交流や働きぶりから日々刺激を受け、自身の成長に繋がっています。
編集部
時短勤務やテレワークなど、働き方の柔軟性についてはいかがでしょうか。
漆山さん
柔軟な働き方が叶う会社ですね。私自身、通常の定時が17時50分のところ、時短勤務を利用して17時までのスケジュールで勤務しています。
ちなみに、時短勤務は子どもが小学校卒業まで利用できるため、精神的にも身体的にもとても安心です。
編集部
テレワークの活用について教えていただけますか。
漆山さん
テレワークも柔軟に活用できます。例えば来週、子どもの持久走大会の応援に行く予定なので、午前中は学校行事に参加、午後は在宅勤務という形で仕事させていただこうと考えています。
社員が語るベルーナの魅力:カルチャーや独自の福利厚生が自慢
編集部
皆さんが感じる、ベルーナで働く魅力を教えていただけますか?
渡辺さん
ベルーナにはチャレンジ精神のある方が多く、とても明るい職場です。ポジティブな人が多く、マイナスの意見を言う人は少ないですね。仮にマイナスな意見が出ても、周りがポジティブな視点で別の考え方を提案してくれます。
失敗した時も、「次の成功に繋げるためにはどうすれば良いか」といった建設的な会話が多いと感じています。
伊藤さん
風通しが良く、率直に意見を言える環境が整っていることも当社の特徴ですね。若手社員と人事との面談も定期的に実施することで、若手の意見もしっかりと吸い上げる仕組みが整っているほか、インフォーマルな場でも意見や提案がしやすい空気づくりを心がけています。
編集部
福利厚生についてはいかがでしょうか。
漆山さん
私は、社員割引制度を積極的に活用させていただいています。通販の自社製品は基本的に割引価格で購入できるので、ベルーナファンの両親へのプレゼントによく利用しているんです。
また、最近では全国に展開している自社運営のリゾートホテルも家族旅行で利用しています。自社のサービスを利用することで会社への愛着も深まりますし、良い思い出にもなっています。
ベルーナから転職検討者へのメッセージ
編集部
最後に、転職を検討されている方々へメッセージをお願いいたします。
伊藤さん
当社には多様なチャレンジのフィールドが用意されています。自己成長を目指したい方、これまでの経験を活かしてさらに一歩先に進みたい方には、最適な環境があると考えています。
働きやすい社風や文化も整っていますので、ご興味のある方はぜひ当社の門戸を叩いていただけたら嬉しいです。
編集部
本日はありがとうございました!
編集後記
この記事のまとめ
事業内容・特徴 |
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若手の活躍・成長機会 |
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女性活躍の状況 |
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社風・カルチャー |
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福利厚生 |
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求める人材像 |
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株式会社ベルーナの基本情報
企業名 | 株式会社ベルーナ |
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住所 | 埼玉県上尾市宮本町4番2号 |
事業内容 |
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設立 | 1977年6月(創業:1968年9月) |
働き方 |
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公式ページ | https://www.belluna.co.jp/ |
採用ページ | https://www.belluna.co.jp/employ/ |
募集職種 |
※EC:通販サイトのWEBマーケティング経験が必要 |