ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社ココロミルにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社ココロミルは、「病気で後悔しない社会」をミッションに掲げ、心臓病による突然死の予防に取り組むヘルスケアテック企業です。代表自身の実体験から生まれた強い想いを原動力に、世界初の自宅で測定できる「ホーム心臓ドック®」を提供しています。国内のみならずカンボジアの病院で導入実績を持つほか、アメリカやヨーロッパへのグローバル展開も計画中です。
臨床検査技師や薬剤師などの専門職に加え、未経験者の採用にも積極的な同社。スピーディーな意思決定と新しいアイデアを否定しない文化の中で、互いを高め合える環境づくりに注力しています。
今回は、そんなココロミルの取り組みやカルチャーについて、代表取締役社長の林さんにお話を伺いました。
代表自身の体験から「病気で後悔しない社会」を目指すココロミル
編集部
まずはじめに、ココロミル設立の背景や想いをお聞かせください。
林さん
事業を始めたきっかけは、私の母の突然死でした。一緒に食事をしてから12時間後に倒れ、すぐに大学病院に搬送されましたが、1週間意識不明のまま亡くなってしまいました。母は毎年健康診断を受けていたのに、なぜこんなことになったのかと納得がいきませんでした。
死因は心臓からくる脳の病気で、病院の先生からは、ストレスが原因ではないかと言われました。検査をしたところ、59歳だった母の脳血管の年齢は80代後半と言えるほど弱っていたとのことで…。「自宅でできる心臓ドック」という当社のサービスは、こういったストレスによる突然死を防ぎたいという想いから生まれたものなんです。
編集部
その体験が、御社のミッションやビジョンにも繋がってくるのでしょうか。
林さん
はい。母の死に直面したとき、もっと時間をともにしていればよかったと、とても後悔しました。なので、私のようにつらい思いをする人を減らしたいという気持ちで、「病気で後悔しない社会へ」をミッションに、「大切な人との幸せな時間を増やす」をビジョンに掲げています。
主力サービス「ホーム心臓ドック®」の強みとは?グローバル展開も視野に
編集部
御社の主力サービス「ホーム心臓ドック®」は、医療機関での検査やスマートウォッチとどう違うのでしょうか。
林さん
基本的には病院を受診して検査の必要がある場合に使うホルター心電図(小型心電計を使って心電図を24時間計測する手法)と同様の形式ではあるのですが、ホーム心臓ドック®ならではの特徴としては次のものがあります。
まず、予約待ち時間がないこと。病院では早くても2〜3週間、長ければ2ヶ月待ちになることもありますが、私たちのサービスならすぐに利用が可能です。また、ホルター心電図は心疾患しか分析しませんが、ホーム心臓ドック®は睡眠の質や睡眠時無呼吸症候群、ストレスの兆候まで可視化できます。
スマートウォッチとの違いでいうと、日常のどんなシーンでも計測し続けられる点が挙げられます。スマートウォッチの心電図アプリの計測時は、30秒間安静にしておく必要があるのですが、ホーム心臓ドック®だとお酒を飲んだり運動したりと、普段と同じ日常生活を送りながら測定が可能なんです。
編集部
人間だけでなく、動物向けのサービスも展開されているそうですね。
林さん
はい。これも私の個人的な経験がきっかけです。飼っているフェレットが具合を悪くし、病院に連れて行ったところ膀胱が破裂していたということがありました。言葉で症状を伝えられない動物の体調不良を早期発見できれば、大切な家族であるペットの命も守れると考えたんです。
編集部
サービスの今後の展開についても伺えますか。
林さん
今後はグローバル展開を考えていますね。2025年6月頃には東南アジアへの展開も視野に入れており、すでにいくつかの病院での採用実績もあります。その後、2025年末にアメリカ、2026年にはヨーロッパに進出するというロードマップを描いています。
ココロミルの組織:理念への共感と将来性に惹かれてジョイン
編集部
ココロミルの現在の組織規模を教えてください。
林さん
2024年11月現在だと、社員は役員含めて14名、業務委託の方が50名ぐらいです。
編集部
メンバーが入社したきっかけとしては、どんなものが多いのでしょうか。
林さん
大きく分けて2つあると思います。1つ目は「ミッションやビジョン、事業内容に共感したから」というもので、2つ目は「会社の成長に強い期待感を抱いたから」という理由です。特に2つ目は、当社の特徴的な部分といえるかもしれません。
というのも、「ヘルスケア事業の会社は日本ではうまくいかない」とネガティブな印象を持たれがちなんですね。実際、ある程度注目と資金を集めても形にならずにフェイドアウトしてしまう企業も割と見かけました。そんな中、ココロミルの将来性に期待して入社してくれる社員が一定数いるんです。
ある社員は元公務員で出世コースにいましたが、想像できる未来の中で生きるのか、はたまた自分の想像の枠を超えた未来が待っているワクワク感の中で働くのか考えたところ、後者が勝ったと言って入社してくれましたね。
編集部
具体的には、どんなところに期待感を持たれるのでしょうか。
林さん
ココロミルのサービスは、まだ誰も切り込んでいない分野に軸足を置いているので、展望が持てるということ。さらに、ありがたいことに私や副社長の髙橋(COOの髙橋雄太さん)が事業に向き合う姿を見て入社を決めたという声もあります。
私たちは信念を貫き通すということに関して、地べたを這いつくばってでもやり切る覚悟で進んでいます。そういった姿勢を評価してくれているのかなと思っています。
PM経験者大歓迎。挑戦を支える手厚いサポート体制も
編集部
御社には、どのような経験を持った方が多いですか?
林さん
半数以上は、医療機器認証やISO取得のプロ、臨床検査技師など専門性の高い人材で構成されています。心電図の解析には専門知識が必要なため、プロフェッショナル人材は不可欠なのです。
ですが、必ずしもヘルスケア業界の経験が必須なわけではありません。私と髙橋も未経験からのスタートでしたし、当社の社員の3〜4割程度は医療・ヘルスケア未経験者なんです。
編集部
今後の組織拡大に向けては、どのような人材を求めていらっしゃいますか?
林さん
PM(プロジェクトマネージャー)の経験者を重視しています。当社はまだマネジメントの部分は発展途上なので、その経験があれば医療分野の知識は入社後に学んでいただくので問題ありません。
現在は私が営業窓口の95%を担当していますが、これを分担したいと考えています。なので、私と二人三脚で動ける力量があり、自走いただける方であれば嬉しいですね。
編集部
業界未経験の方向けのサポート体制はどのようになっていますか?
林さん
社内で気軽に質問できる環境を整えています。医療従事者も常駐していますので、専門的な知識も随時学べます。
また、最初は私に同行していただき、OJT形式でノウハウを学んでもらっています。専門知識はもちろん、話し方などのコミュニケーションの取り方も伝えます。失敗してみないとわからないことも多いので、現場である程度自由に動いてもらいながら見守るようにもしています。
実際、2024年10月に入社したメンバーは、その2週間後には私と一緒に熊本へ出張に行き、すでに4つの案件をお任せしています。
編集部
そのメンバーからはどんな声がありますか?
林さん
1ヶ月ほど経ちましたが、入社前後のギャップもないそうで、「想像以上に楽しい」という感想をもらっています。当社は、まったりとしているところもありつつ、ベンチャー企業特有の雰囲気もあり、その両面が居心地の良さにつながっているようです。
相手を否定せず認め合う、ポジティブなココロミルのカルチャー
編集部
ココロミルのカルチャーの特徴を教えていただけますか?
林さん
大きく分けると3つの特徴があると思っています。1つ目は、創業して数年のベンチャー企業らしく、スピードを重視していることです。やったことに対して結果が出ない場合は、その原因を徹底的に追求し、次へ進んでいます。
2つ目は、新しいアイデアを否定しないこと。誰かが「これをやりたい」と手を挙げたら、やってみてと背中を押します。たとえ失敗しても、その理由を考え次に活かしています。
3つ目は承認し合う文化です。当社には「いいね賞」という投票システムがあります。やってもらって良かったことや嬉しかったことをお互いに投票し、半年に1回、最も多くの「いいね」を集めた人に賞を贈るという仕組みです。掃除や些細な助け合いなど、普段何気なくやっている行動も積極的に評価し合ってお互いをリスペクトしているんです。
編集部
こういった企業文化から生まれた具体的な成果はありますか?
林さん
2つ目の「否定しない」に関連するのですが、最も大きな事例は医療機器メーカーへの事業転換です。当社はもともと、ヘルスケアサービスの提供のみを考えていた会社でした。ですがあるとき、社員から「医療機器メーカーの資格を取るべきなんじゃないですか」という声が上がったんです。
その意見を受け入れた結果、創業から2年3ヶ月という早さで第二種医療機器製造販売業の資格を取ることになりました。これはヘルスケアサービスを展開しながら取得した企業としては、日本最速だったと聞いています。
社内イベントも多数。出社が基本で活気あふれる職場環境
編集部
職場の雰囲気はいかがですか?
林さん
みんな仲が良いですね。ほぼ毎月全員で飲み会をしたり、オフィシャルクラブパートナーを務める湘南ベルマーレの試合をみんなで観戦したりもしています。社内イベントも活発で、半年に1回の全社総会後には、フットサルや謎解き、ボーリングなどを企画しています。
▲社内のコミュニケーションは活発。定期的に飲み会も開催している
林さん
業務中に余裕があるときは雑談で盛り上がったりもしますし、集中したいときはイヤホンで音楽を聞きながら作業するなど、メリハリをつけて働いています。集中する時間は大切にしつつ、コミュニケーションを取りやすい雰囲気作りも心がけていますね。
広報の北川さん(同席)
週1日のリモートワーク以外は出社を基本としているので、新入社員の方も早く馴染めると思います。質問しづらい雰囲気もなく、わからないことはすぐに周囲の人に聞ける環境が整っていると感じます。
編集部
出社が基本とのことですが、社員の方からはどんな声がありますか?
林さん
入社前はフルリモート希望だったエンジニアがいたのですが、「やっぱり出社のほうがいいな」と思い直したと言っていました。その社員は前職では業務委託で自宅で働いていたこともあって、就業後に気軽に飲みに行けるような仲間がいなかったそうなんです。ですが、ココロミルで働いてみて、直接コミュニケーションを取ることで自分の居場所が見つけられた、と喜んでいました。
いろいろな働き方ができる今だからこそ、当社では毎日顔を合わせることの大切さを重視したいと考えています。
ココロミルで自分の「市場価値」を上げたい方はぜひ応募を
▲取材にご対応いただいた林さん
編集部
それでは最後に、ココロミルに興味を持った方々にメッセージをお願いします。
林さん
当社で学べることは多岐にわたります。大企業では組織の一部分しか経験できませんが、ココロミルでは上流から下流まで、ビジネスの全体像を学べます。これは小さな組織だからこそ提供できる成長機会だと考えています。このような経験を積み成長することは、自身の市場価値を上げることにも繋がります。
今の世の中は情報過多なので、逆に「将来何がしたいのか」「自分に何ができるのか」と迷っている人は多いですよね。ましてや、大学4年間でやりたいことを見つけるのは至難の業です。社会に出てからも「本当にこれでいいんだっけ」「どうしてこんなことをやっているんだろう」と思いながら働いている方はたくさんいるのではないでしょうか。
ですが、自分の中に明確な夢が見つからなくても、「共感できる夢」を見つけることから始めてみてはどうかと私は思っています。そしてそれが、私たちココロミルのミッションに重なれば嬉しいです。グローバル展開も視野に入れた成長フェーズにある今、新たなチャレンジを求める方と一緒に働きたいと考えています。みなさんからのご応募をお待ちしています!
編集部
林さんの事業にかける想いに、ココロミルが成長し続ける理由を理解できた気がします。また、ベンチャー特有のスピード感を持ちつつも、社員の方が和気藹々と働かれている様子も印象的でした。本日はありがとうございました。
この記事のまとめ
株式会社ココロミルのミッションと事業 | ・「病気で後悔しない社会へ」をミッションに掲げる ・自宅で24時間心電図測定が可能な「ホーム心臓ドック®」を提供 ・カンボジアの病院での導入実績あり、アメリカ・ヨーロッパへの展開を計画 |
---|---|
組織風土 | ・スピード重視の意思決定 ・新しいアイデアを否定しない文化 ・「いいね賞」による相互承認制度あり ・基本出社(リモートは週1回)、社内イベントも多数開催 |
教育・サポート体制 | ・OJT形式での現場教育 ・社内の医療従事者による専門知識のサポート ・質問しやすい環境作り |
採用方針 | ・ミッションに共感する人 ・プロジェクトマネージャー経験者を重視 ・医療・ヘルスケア未経験者も歓迎(3〜4割が未経験からの入社) |
株式会社ココロミルの基本情報
住所 | 東京都新宿区西新宿6-2-16 菅野ビル2F |
---|---|
事業内容 | ・自律神経及び不整脈を解析する健康情報提供サービス ・医療機器のレンタル業務 ・心電図データの情報収集、処理及び管理業務 ・心電図データの分析業務 ・ヘルスケア関連事業 |
設立 | 2021年11月 |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) ※リモートは週に1回が基本ですが、職種や状況により変わる可能性があります。 |
公式ページ | https://kokoromil.com/ |
採用ページ | https://kokoromil.com/recruit/ |
募集職種 | ・営業リーダー |