ドローンと共に並ぶ株式会社スカイピークのメンバー

「産業ドローン人材育成」の株式会社スカイピークのメンバーが挑戦し成長できる理由とは

最先端ビジネスで注目されるスタートアップを紹介する本企画。今回は、株式会社スカイピークにインタビューしました。

株式会社スカイピークは「ドローンと共存する社会の実現」を目指し、ドローンスクールの運営支援や、官公庁や上場企業向けの講習プログラムの提供、経験豊富なパイロットによる点検調査や物流分野での実証実験などを手がけています。

社内には20〜30代の若手社員も多く、営業スキルやドローンの知識など、それぞれの強みを発揮しながら活躍しています。また、建築や土木、航空分野の有識者や法律の専門家などから気軽に助言を得られる環境にあり、社員は学びながら成長することができます。

今回は、そんな株式会社スカイピークのお仕事の魅力について、代表取締役の高野さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社スカイピーク代表取締役の高野さん

株式会社スカイピーク
代表取締役

高野 耀さん

スカイピークの「知見と技術とともに未来をつくる」スローガンとは

株式会社スカイピークのドローン

編集部

はじめに、スカイピークさんの理念についてご紹介ください。

高野さん

私たちは「知見と技術とともに未来をつくる」というスローガンのもと、人や企業のもつ、先進的な専門知識や現場の経験を体系化し共有することによる、「知見の民主化」を進めることで多くの人がドローンを活用できる社会をつくりたいと考えています。

そのために展開している主事業が、ドローン人材の育成です。ドローンは未来を切り拓く空飛ぶロボットとして注目されていますが、実際に企業が活用する際には多くの課題があります。また、ドローンに関するノウハウは一部の企業や個人にひもづいてしまっている現状もあるため、その状況を変えたいという想いもあります。

スカイピークは企業への導入支援や教育的観点でのサポートのみに留まらず、コラムやホワイトペーパー(調査レポート)による無償での情報提供も重視しています。また、「新たにドローンの活用可能性を検討したい」という問い合わせがあれば、伴走してテスト業務や実証実験を実施したりもしています。

このように知見と技術の更なる活用を支援することを通じて、「ドローンの社会実装」を進めていきたいというのが、私たちの目標ですね。

スカイピークの組織:「かけ算のスキル」を持つメンバーが活躍

株式会社スカイピークのメンバー

編集部

スカイピークさんは、中途で入社する方が多いのでしょうか。

高野さん

弊社は顧問などを除けば20代から30代の若い世代も多く活躍しています。中途で入社する人も多く、出身業界や職種に偏りはありませんが、新しい業界に可能性を感じて入社してくれる点はみな共通していますね。

バックボーンもさまざまで、ハードウェアとしてのドローンが好きだったり、ドローンの自動運転などを実現するためのソフトウェア開発に興味を持っているメンバーもいます。

編集部

求めるスキルとしてはどのようなものがありますか?

高野さん

弊社のような規模の場合、ゼロから人材育成するほどの余裕はないのが正直なところです。

また、ドローンは新規事業に用いられることが多いため、事業責任者や経営者クラスのお客様と話すことが多いんです。だからこそ、「信頼できる」と思われる人であることも大切です。

そして、これは業界特有の部分でもありますが、ドローンは航空機の一種ですから、万が一落下した場合、人命に関わることもあります。原則としてミスは許されません。そういった意味でも、責任感をもって仕事に取り組める方が適任かと思います。

編集部

ドローンに関する経験や専門性については、どの程度求めていますか?

高野さん

ドローンに関する基本的な知識や資格は、社内で教えられます。なので、それ自体は大きなハードルではありません。大切なのは、ドローンだけではない「かけ算のスキル」です。

例えば、ドローンの利用においては建設業界での点検業務の需要が高いので、土木や建築に関する知識があると、業界の専門用語を使ってスムーズに会話できるでしょう。

積極的に採用している事業推進のポジションでは、ドローンソリューションの提案や研修サービスの提案など、顧客へのBtoBソリューション営業を担ってくれる方を求めています。お客様はただドローンを飛ばしたいわけではなく、ドローンを使って業務の効率化を図りたいという思いがあります。その希望にお応えするためにはお客様の課題を理解して最適な提案をする力が必要です。

20代でパイロットのリーダー候補として後輩をサポート

株式会社スカイピークのドローンの飛行イメージ

編集部

実際に活躍されている若手社員のエピソードがあれば教えていただけますか?

高野さん

1人目として、ドローンのパイロットとして活躍する20代半ばの男性社員を紹介します。

彼は専門学校を卒業して20歳で入社したのですが、ハードウェアに強く、元々ガジェットや車、カメラなどに興味を持っていました。彼が入社した当時は会社の体制も今ほど整っていなかったので、空撮や建設現場での点検調査、官公庁向けの研修などさまざまな業務でスキルを磨いてきました。

3年働いた後、一度フリーランスになりましたが、再び戻ってきて、現在はリーダー候補として後輩のサポートも担当しており、若手ながら重要な役割を担っています。

編集部

大手のクライアントさんのお仕事を担当することもあるのでしょうか?

高野さん

はい、大企業の方ともコミュニケーションを取ることも多いですね。また、弊社の顧問には国土交通省OBの方などもいるのですが、そのような人たちと話すこともあります。

入社してすぐ新規事業の責任者となった営業社員も

編集部

営業で活躍している社員の方もいればご紹介いただけますか?

高野さん

2024年3月に中途入社した30代前半の営業職の男性を紹介します。彼はこれまでにBtoCやBtoBの営業としてキャリアを積み、エリアマネージャーなどの責任者の経験もしてきました。次のチャレンジを模索するなかでドローン業界に興味を持ち、人材教育という弊社の事業内容に面白みを感じて入社してくれました。

現在はドローンスクール運営支援サービスにおける新規事業の責任者として活躍し、若手社員の指導やマネジメントにも携わっています。

編集部

新規事業について、もう少し教えていただけますか?

高野さん

2024年5月にサービスが始まった新サービスを担当しています。これは教育大手の学研グループで、国家資格講習の100%デジタル化を目指す株式会社Gakken LX様との協業による事業です。

2022年にドローンの国家資格制度が導入されたことにより、講習を行うドローンスクールの業務は煩雑になりました。そこで、ドローンスクール運営と教材作成のノウハウを持つ弊社と、国家資格講習のDXに強みを持つGakken LXの強みを掛け合わせて、ドローン教育のデジタル化を進めています。

編集部

入社間もない段階から、頼れる存在として活躍しているのですね(取材は2024年9月)。

身近に専門家がいるから、学びながら成長できる

株式会社スカイピークの教育風景のイメージ

編集部

社員の活躍をサポートするための体制や制度についてもお聞かせください。

高野さん

ドローンは多様な分野で利用され、分野ごとに異なる専門性が求められますが、スカイピークには業界トップクラスの知識を持つ社内メンバーや社外のパートナーが多くおり、気軽に相談できる環境があります。

例えば、弊社の立ち上げから関わってくれているミドル層の男性メンバーは、営業経験に加えてドローンパイロットとしての経験も国内トップクラスです。

ドローンを用いた実証実験では、周囲に障害物があったり、電波の干渉を受けやすい場所で作業をすることがあります。こうした難易度の高い特殊な現場でも、信頼して任せることができます。営業としても、専門性の高い協力業者さんを積極的に巻き込んでくれたり、ゼネコンさんなどから仕事を受注してくれたりと、頼りになる存在です。

編集部

まさに、「スキルのかけ算」のお手本のような方で、ロールモデルとも言える存在ですね。

高野さん

そうですね。また、社内だけでなく、外部にも信頼できる相談先があるというのは知識を深めるうえでとても役立ちます。外部の有識者を招いて研修を開催することもありますし、社員が自主的に外部セミナーやドローンのイベントに参加する場合に会社が費用を負担するケースもあります。

加えて、ドローンと法規制は切り離せない関係ですが、私たちは国内でも有数の専門家とも定期的な意見交換の機会を設けており、彼らと連携することができます。ベンチャーとしては珍しい環境だと思いますね。

編集部

スカイピークさんだからこその、力強い味方がいるのですね。

高野さん

そうですね。ただ、会社はボランティア組織や学校ではないので、社員には会社のリソースを上手に活用して、得た経験や知識を会社に還元してもらう良い循環になっていくといいですね。

編集部

成長の機会を最大限に活かし、主体的に行動できる人にとっては非常に魅力的な場所だと感じました。

自主性を発揮できるスカイピークのカルチャー

株式会社スカイピークのドローン類

編集部

スカイピークさんの社内の雰囲気やカルチャーについては、どのような特徴がありますか?

高野さん

社員同士の仲は良いと感じますね。ただ、頻繁に飲み会があるようなタイプの会社ではなく、それぞれ仕事やプライベートなどうまく自己管理していると思います。自由には責任が伴うので、ひょっとするとそのバランスを難しいと感じる人もいるかもしれませんね。

例えば、ドローンの実証実験は秋・冬の期間に実施することが多いのですが、どうしてもその時期は業務が多くなりがちです。良くも悪くもフレキシブルなので、そのときは忙しかったりもします。

でも、予定があれば定時で帰って問題ないですし、自分でコントロールできる範囲はかなり大きいですかね。

編集部

自由だけでなく責任感も求められる環境ですが、その方が働きやすい人も多いでしょうね。

高野さん

そうですね。「自由にやりなよ、でもちゃんと責任は持ってね」というスタンスだと思います。

安定した仕組みが整っている環境で働きたいという方よりは、主体的に考えてチャレンジをしていきたい方に合っている職場だと思います。

スカイピークから読者へのメッセージ

株式会社スカイピーク代表取締役の高野さん
▲取材にご対応いただいた代表取締役の高野さん

編集部

最後に、スカイピークさんのお仕事に興味を持った読者の方に、メッセージをお願いします。

高野さん

弊社は大企業ではありませんが、上場企業や官公庁といった大手クライアントとも取引があります。新しい業界だからこそ、私たちのようなベンチャーでも大手企業から必要とされ、多くのチャンスをいただいています。こうした環境で貴重な経験を積み成長できる点に魅力を感じる社員が多いです。

また、ドローンを飛行させる業務だけでなく、そこで得た知見をドローン人材の育成に活かすという弊社独自のビジネスモデルも、他にはない価値を生み出しています。メンバーも、「他社では得られない面白みがある」と話してくれています。

ドローン業界は、新しい可能性を秘めた面白い業界です。外から見るほど簡単ではなく、華やかさの裏には多くの課題や泥臭い作業もありますが、新しい業界だからこそ大きな責任を持ち、学びや成長の機会を得られます。

新しいことに挑戦したい人、空の産業に興味がある人には、スカイピークは面白い会社だと思います。

編集部

本日は、ありがとうございました!

株式会社スカイピークの基本情報

株式会社スカイピークのドローンやテキスト類

住所 東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア41階
事業内容 産業用ドローンの教育・人材育成事業、導入支援・運用代行事業、コンサルティング事業
設立 2017年5月
公式ページ https://japandronelicense.com/
採用ページ https://japandronelicense.com/
recruit
募集職種 ・営業/事業推進ポジション(リーダー候補)
・ドローンパイロット(リーダー候補、営業兼務想定)