ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社メンバーズにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社メンバーズはDX支援サービスを提供する企業です。AI活用・データ活用・脱炭素DX・内製化DX・Webサイト運用などさまざまな分野の事業を手掛ける中「カンパニー制度(※)」を採用しているのが特徴で、意欲ある社員が次々と新しいカンパニーを立ち上げて事業を拡大しており、会社と社員がともに成長を続けています。
(※)カンパニー制度:社内の事業それぞれを独立した会社として扱う企業形態の1つ
今回は、2024年に立ち上がったばかりの「グロースアナリティクスフォースカンパニー」の代表である市川さんと、事業戦略本部の植松さんにインタビューし、カンパニーで活躍する社員や働きやすい環境づくりなどについてお話を聞かせていただきました。
社員が社内カンパニーを設立し活躍するメンバーズ
編集部
最初に、メンバーズの特徴である「カンパニー制」や、2024年に市川さんが中心となって設立されたという「グロースアナリティクスフォースカンパニー」について教えてください。
市川さん
メンバーズには、Web制作やアプリ開発、UXデザイン、営業支援など、それぞれ専門性のある事業を手がける21のカンパニーがあります(2024年10月現在)。その中の一つが、「グロースアナリティクスフォースカンパニー」です。
グロースアナリティクスフォースカンパニーは、企業のマーケティング部門におけるデータ活用と施策実行を一貫してサポートする組織です。多くの企業でデータ基盤は整備されていますが、それを実際のマーケティング活動や売上・利益に結びつけられていない現状があります。この課題に対応するため、ビジネスサイドのデータ活用に特化したカンパニーを新設しました。
具体的には、Google Analytics 4(GA4)やBigQueryなどのツールを活用し、顧客の行動履歴を分析してデジタルマーケティングの精度を向上させています。データ取得環境の構築からWeb広告運用の支援まで、短期的なコンバージョン数に加えて、長期的な収益性も考慮した指標設定や運用提案を行っています。
編集部
グロースアナリティクスフォースカンパニーはどのような体制で運営されているのでしょうか?
市川さん
現在は5名のメンバーで活動していて、年度末までに10名に増員予定です。メンバーは担当企業に常駐し、パートナーとして支援を行っています。支援業界は特定せず幅広く対応しています。
今後はデータ活用だけでなく、クライアントの組織運営やマネジメントサイクルの構築にも関与し、より高い成果を出せるよう、メンバーのスキルアップを図っていくつもりです。
新卒2年目でカンパニーを立ち上げた例も!意欲があれば誰でも挑戦できる
編集部
カンパニーについては、社内公募で責任者を募る「社長公募制度」により、社員一人ひとりが立ち上げるチャンスがあるそうですね。
市川さん
はい。私も社長公募制度に応募してカンパニーを立ち上げましたし、ほとんどのカンパニーが社員の自主的な立候補によって設立されています。私自身は中途入社ですが、新卒2年目でカンパニーを立ち上げたケースもあります。
年齢や経験年数に関係なく、意欲があれば誰でもカンパニーを立ち上げるチャンスがあるので、成長意欲がある方にとっては、とても魅力的な環境になっているのではないでしょうか。
また、多彩なカンパニーがあることで、社員一人ひとりが自身の適性や興味に応じて成長の機会を掴みやすくなるのではないかと感じます。同じ社内で多様なキャリアパスを追求できることも、社員にとってのメリットだと思いますね。
カンパニーの設立や運営には女性社員も大きく貢献
編集部
続いて、メンバーズの女性の活躍推進についてお伺いしたいと思います。女性社員の方が活躍した事例をお聞かせいただけますか?
市川さん
先ほどのカンパニーに関連してお伝えすると、私と一緒にカンパニーを立ち上げてくれた社員も女性です。
彼女は、もともとGA4に関する深い知識を持っていて、GA4関連の書籍執筆や、セミナーでの登壇、メディアでの記事執筆なども経験していました。その彼女の「GA4について『使いづらい』『わかりにくい』と感じている人を助けたい」との思いが、グロースアナリティクスフォースカンパニーの設立に結実したと感じます。
また、私が以前所属していたデータアドベンチャーカンパニーでは女性社員が社長を務めていました。その社長は、もともと従業員が30人から40人くらいの規模の組織をどんどん拡大していき、100人以上の規模まで成長させました。
今回、私がグロースアナリティクスフォースカンパニーの社長に立候補するにあたって勉強させていただくこともたくさんありましたし、とても尊敬しています。
編集部
何人もの女性社員がカンパニーの設立や運営に貢献しているのですね。
女性の社員は約半数、管理職は3割超。性別関係なく一人ひとりが活躍
編集部
ちなみに、メンバーズでは女性社員の比率はどのくらいなのでしょうか?
植松さん
2024年3月末時点の女性社員の比率は46.5%で、ほぼ半数が女性社員です。また、女性管理職の比率は31.6%になっています。
数字的には高い方なのかもしれませんが、性別に関わらず同じように活躍するという文化が根付いているので、「女性だから」「男性だから」という区別を意識したことはほとんどありません。皆さん、自分らしさを発揮しながらグイグイと周囲を引っ張っていってくださっていますよ。
編集部
女性社員の方には、どのようなキャリアパスがあるのですか?
植松さん
新卒入社からリーダーやマネージャーになった方、専門性を活かしてバックオフィスや現場で活躍している方、中途入社後に管理職になった方など、本当にさまざまな活躍事例があります。産休・育休を取得しながら管理職を続けている女性社員も多くいますよ。
ハイブリッド勤務を採用。メンバーズのワークライフバランス
編集部
続いて、育児中の方に限らず、社員の皆さんの柔軟な働き方について伺いたいと思います。メンバーズではリモートワークも可能と伺っていますが、具体的にはどのような運用ルールになっているのでしょうか?
植松さん
弊社には全国に拠点があるのですが、拠点から2時間以内に住んでいる社員は週1回は出社することを基本のルールとして定めています。出社とリモートワークを組み合わせて柔軟に働かれるハイブリッド勤務の方が多いですね。
全国の拠点をつないでの業務が日常的に行われているので、リモートでのコミュニケーションは当たり前のものになっていますよ。Web会議では顔出しを推奨していますので、離れていても対面しているような感覚で仕事ができていると感じています。
編集部
平均的な出社頻度はどのくらいでしょうか?
市川さん
クライアント様によって柔軟に対応していますので部署などによってばらつきがありますが、私の以前所属していた部署では、平均して週1〜2日程度出社していたイメージです。クライアント様の多くが大手企業で、リモートワークが浸透していたので、クライアントワークもリモートで対応していたケースが多かったです。
カンパニーや部署によっては、フルリモートでの勤務を認めているケースもありますよ。
時短勤務や保育料の補助など、子育て中の社員を支援する制度も充実
編集部
出産や育児など、子育て中の社員に対するサポート体制や制度についても教えていただけますか?
植松さん
子育て中の社員については、お子さんが小学校3年生になる年度末まで時短勤務を選択することが可能です。もちろん通常勤務も可能ですが、産休から復帰されるタイミングでは、やはり時短勤務を選択される方が多いですね。
産休復帰後はお子さんの送迎などもあるかと思いますので、一部在宅勤務制度を選択して在宅でお仕事をしていただくことも可能です。
また、ベビーシッターの利用や延長保育の利用などの費用に対して補助金を支給する制度もあります。こうした制度をうまく活用している社員もいらっしゃいますよ。
編集部
実際に育児中の社員さんからはどのような声が聞かれますか?
植松さん
とても働きやすいという声をよく聞きます。先日話した女性社員も、「子どもの急な体調不良でも、周囲の理解があるから引け目を感じずに休暇を取れる」と言っていました。
時短勤務などの制度を利用する社員に対する周囲の理解も深く、チーム全体でサポートする雰囲気が根付いているので、制度があってもなかなか使えないということはありません。
勉強会や職種別情報交換の場も設定!社員のスキルアップが働きやすさにつながる
編集部
他にも、働きやすい環境づくりという観点で取り組んでいることがあれば教えてください。
市川さん
メンバーがクライアント先での悩みを抱え込まないように、若手メンバーとは週次、その他のメンバーとは最低でも隔週で1on1のミーティングを実施し、一緒に課題の解決策を探るということを意識して行っています。
また、私たちのビジネスモデルでは社員一人ひとりのスキルアップが業務効率化に直結しますし、その結果ワークライフバランスの実現にもつながると考えていますので、社員のスキルアップにはとても力を入れています。
例えばカンパニー内では月に2~3回くらいの頻度で勉強会を開催して、ナレッジの共有や各自の業務内容の共有などを行っています。また、メンバーズ全体でも、デザインや生成AIなど、多岐にわたるテーマで勉強会が開催されていますので、学ぶ機会はとても多いと感じています。
勉強会を通じて社内でのつながりも増えますし、「誰が何に詳しいか」を知ることで必要な時に有識者に相談しやすくなるという点も大きなメリットだと思います。
植松さん
スキルアップのための取り組みとしては、「ギルド」という職種別のコミュニティの活動も挙げられます。デザイナーやエンジニアなど、同じスキルを持つ社員同士が情報交換や交流を行っています。
編集部
勉強会やギルドの活動は自主的に行われているのでしょうか?
植松さん
そうですね。任意の活動にはなりますが、社員の学習意欲がとても高いので、勉強会を開催しても人が集まらないということはありません。お互いに学び合う雰囲気が組織全体にあるように感じています。
年次や役職の壁がないメンバーズのフラットな社風
編集部
続いて、メンバーズの職場の雰囲気についてお聞きしたいと思います。御社の社風の特徴について教えていただけますか?
市川さん
年次や役職による壁をほとんど感じないフラットな組織文化が特徴だと思います。弊社は若手社員の割合が多いのですが、皆さん生き生きと働いていますよ。
また、クライアント様の成果に対してすごく真摯に向き合う人が多い印象があります。自分の得意分野以外の領域に関しても、他のメンバーや他のカンパニーに協力を仰ぎながら、クライアント様のために力を尽くすという意識が全社的に根付いているように感じます。
編集部
植松さんは中途で入社されたそうですが、どのように感じていますか?
植松さん
一言で言うと「いい人が多い」ですね。とても仕事がしやすい雰囲気がありますよ。
また、ミッションやビジョンが社員一人ひとりにしっかりと浸透していて、全社員が同じ方向を向いて進んでいるというところはとても素晴らしいと思いますね。「“MEMBERSHIP”で、心豊かな社会を創る」というミッションのもと、社会を変革するという意欲を持って働いている社員が多いと思います。
編集部
ちなみに、報酬に関して、メンバーズでは2030年までに社員の報酬を1.6倍にするプロジェクトを推進中という情報を拝見したのですが、こちらはどのような進捗状況なのでしょうか?
植松さん
今はまだ実現に向けて努力を重ねているという段階ですが、私たちはクリエイター(社員)の価値の向上を目指しており、利益が出た際にはそれを給与に還元する方針を取っていますし、この方針は今後も変わらず推進していく予定です。
中堅層を積極採用!強い好奇心と学ぶ意欲がある人材を募集
編集部
最後に、採用に関してお伺いしたいと思います。メンバーズで求めている人材など、読者の方々へメッセージをいただけますか?
植松さん
弊社では現在多くの若手社員が活躍しているのですが、強いリーダーシップを持って若手メンバーを引っ張っていける経験豊富な中堅層の方々を求めています。
市川さん
私たちの業界は、技術の変化や革新のスピードがとても速いです。そのような環境の中で強い好奇心と学ぶ意欲を持ち、積極的に挑戦したいという思いを持っている方とぜひ一緒に働きたいと思っています。
興味を持たれた方は、ぜひ応募していただければと思います!
編集部
ありがとうございます。インタビューを通して、メンバーズでは年齢や性別を問わず、意欲を持った社員が生き生きと働いているということがわかりました。
本日は、たくさんの貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
この記事のまとめ
組織体制 | ・21の独立した社内カンパニーが存在(2024年10月現在) ・社員が自主的に新カンパニーを立ち上げられる「社長公募制度」を採用 |
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組織文化 | ・年次や役職による壁がなくフラット ・女性社員比率46.5%、女性管理職比率31.6%(2024年3月現在) |
ワークライフバランス | ・ハイブリッド勤務を採用。フルリモートも部署によっては可能 ・時短勤務、保育料補助など子育て支援制度が充実 |
採用方針 | ・若手社員を指導できる中堅層を積極採用 ・強い好奇心や学習意欲、果敢に挑戦する姿勢を持つ人材を募集 |
株式会社メンバーズの基本情報
住所 | 東京都中央区晴海1丁目8番10号晴海アイランド トリトンスクエアオフィスタワーX 37階(受付35階) |
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事業内容 | デジタル人材の伴走によるDX現場支援事業 |
設立 | 1995年6月26日 |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) |
公式ページ | https://www.members.co.jp/ |
採用ページ | https://career.members.co.jp/ |
募集職種 | ・PM(プロジェクトマネージャー) ・エンジニア ・デジタルマーケティング ・データ ・UI/UX |