ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社スタジオアリスにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
スタジオアリスは全国400店舗以上を展開し、子どもたちの記念写真撮影を手がける企業です。正社員の約9割超が女性という特徴を持ち、育児と仕事の両立支援や若手への早期キャリア形成支援など、女性社員や若手社員が力を発揮できる環境が整っています。
今回は入社20年以上のキャリアを持つ採用グループチーフマネージャーの平賀さんに、同社の女性活躍促進や若手育成の取り組み、そして独自の企業文化についてお話を伺いました。
女性比率9割超!子育てと両立しながら長く活躍する女性が多数
▲子どもの写真撮影を行う仕事だからこそ、母親ならではの視点が仕事に活きる
編集部
まずは女性活躍のテーマについて伺います。スタジオアリスでは「えるぼし」(※)も取得されており、女性が多く活躍されている印象を受けます。実際の女性比率はどのくらいなのでしょうか。
※えるぼし認定制度…女性活躍推進法に基づき、女性の活躍推進に関する取組の実施状況が優良な事業主を厚生労働大臣が認定する制度
平賀さん
正社員の女性比率は94.0%と、女性社員が大多数を占める職場です。アルバイトスタッフも含めると比率はさらに高くなります。
ただ女性比率が高いだけでなく、平均勤続年数が10年近くと多くの女性社員が長く働いてくれているのも特徴です。私自身、新卒入社以来20年以上勤務を続けています。
▲スタジオアリスの女性比率は94.0%!長く働き続ける女性も多いとのこと
編集部
御社で女性社員が長く働き続けられる秘訣は何なのでしょうか。
平賀さん
産休・育休や時短勤務といった法律に基づく制度はもちろんのこと、ワークライフバランス実現のためのさまざまな独自制度を整備しています。例えば子どもが小学6年生を修了するまで使用できる「ショートタイム勤務制度」や「週休3日社員制度」などの仕組みにより、子育てをしながら働き続けられる環境整備に力を入れています。
しかしそれ以上に特徴的なのが、女性ばかりの職場ならではの“理解の大きさ”です。当社では妊娠や出産といった女性ならではのライフイベントを経て職場復帰するのが当たり前の文化として根付いているんです。産休、育休も「ちょっと買い物に行ってくる」くらいの自然な感覚で取得しています(笑)。2人、3人のお子様を育てているスタッフも珍しくありません。皆さん周囲の理解のもとで制度を活用して子育てと仕事を両立しています。
また子育てをしながら働くことが、業務にメリットをもたらす点もポイントです。例えば撮影中に子どもが泣いてしまったときに、自身も子育てを経験しているからこそ、実体験をもとに「大丈夫ですよ」と共感して親の気持ちに寄り添えるんです。子育て経験を自身の“武器”として仕事に最大限活かせることが、子育てと仕事の両立の上で大きなモチベーションとなっているのではないでしょうか。
復帰後もいきいきと活躍する女性社員の姿が、社員や子どもにとっての“指針”に
編集部
産休・育休からの復帰後は、同じポジションで働くことも可能なのでしょうか。
平賀さん
復帰されるときの勤務形態にもよりますが、条件が合えば可能です。実際に復帰後、短期間で、産休に入る前と同じポジションに就くスタッフもいます。本人が店舗マネージャーとして働きたいという意志を持っていれば、会社の制度や家族の協力を得ながらマネージャー職を続けることも可能です。
他にも、子育てをしながら女性管理職を務めるスタッフもいます。出張機会も多いために大変なこともたくさんあると思いますが、長く活躍を続けています。
編集部
出産後も活躍し続ける社員がいることは、他の女性社員にとって素晴らしいロールモデルとなりますね。
平賀さん
当社のスタッフにとって指針となるのはもちろんですが、女性管理職のお子さんが「大きくなったらママみたいになりたい」と言っていたのもとても印象的でした。「僕のママは外でこういう仕事をしているんだよ」と誇らしげに話しているそうなんです。職場だけでなく家庭でも働く女性のかっこよさを背中で伝えているんだと、とても感動しました。
また子育てをしながら働く社員がスタッフを管理する立場にいることで、経験を活かしたきめ細かなサポートを行える点もメリットです。マネージャー職として復帰した社員は妊娠中のスタッフの体調への気遣いや、子育て中のスタッフの勤務調整など、経験者だからこそできる細やかなサポートを行っています。結婚や出産を経験していないスタッフも「いずれ自分もそうなるかもしれない」という意識で先輩をサポートし、「自分もやってもらったから、それを必ず還元したい」という思いで接することで、良い働き方の連鎖が自然と生まれています。
3か月でサブマネージャー、3年目でベテランに。多くの若手が成長スピード速く活躍
編集部
続いて若手活躍のテーマについて伺います。若手スタッフの方々は、入社後どのようなキャリアパスを歩まれるのでしょうか。
平賀さん
当社では社歴に関わらず社員全員が同じ立場、同じ感覚でお店を運営していくという店舗運営の方針を掲げています。そのため入社3か月で全員がサブマネージャーという管理職に就くのが特徴です。
入社後に管理者研修を受け、入社半年くらいの時期から店舗の予算編成やシフト組みの練習を行うスタッフもいます。早い時期から責任あるポストを任せるため成長スピードが速く、3年目にはベテランスタッフとして後輩指導を行っています。
スタジオアリスでは本人のやる気次第でチャンスを与える育成方針があるため、入社3年目くらいでマネージャーなど次のステップにいく社員も少なくありません。早くから店舗マネジメントに関わった経験を活かしてマネージャー職にもすぐにフィットし、新人にも近い立場から後輩の気持ちに寄り添った指導を行ってくれています。
「自ら考え、判断する」方針、手厚いサポート体制が若手活躍の秘訣
編集部
御社で多くの若手社員が活躍できる秘訣は何だと思われますか?
平賀さん
スタジオアリスが掲げる経営基本方針「サッカー型経営」では「自ら考え、自ら判断する」ことを推進しており、その経営基本方針が、若手社員の成長に大きく影響しています。当社では年齢に関わらず、社員一人ひとりが自律心を持って主体的に行動するのが基本です。私自身も入社1年目の際に仕事のやり方を先輩に確認したところ、「平賀さんはどうしたい?」と問いかけられたことが印象に残っています。
言われたことをただこなすのではなく自分で考えて行動することで、責任感も自然と生まれてきます。指示されてやった仕事と違って、自分がやりたいと思って動いた仕事には最後まで責任を持てる、たとえミスをしても「ちゃんとフォローするから大丈夫」と言ってもらえる、そんな責任感と周囲の手厚いサポートの中で思い切りチャレンジできる環境が若手社員の成長を後押ししているのではないでしょうか。
編集部
若手社員への周囲からのサポート体制について具体的に教えていただけますか?
平賀さん
新入社員はまず店舗の配属になるのですが、店舗で温かく迎えてもらえるのが大きいと思います。店舗には20代前半から70歳近い方まで幅広い年齢層のスタッフが揃っており、社員より長く働くアルバイトスタッフがいることも珍しくありません。スタッフの方々も社員の育成に慣れていて、「今年も新人が来ましたね」という感じで、お母さんが新人を育てているような雰囲気があります。
また本部にも店舗出身の社員が多いため、若手社員が周囲に相談しやすいのもポイントです。私自身も採用担当として新しくマネージャーになった若手社員の相談を受けることも多いのですが、自分の経験を踏まえてアドバイスを行っています。同じ目線を持つ人に相談できるのは、成長の上で大きな意味を持つと思います。
お客様の笑顔のために、社員も笑顔で働く。スタジオアリスならではのカルチャー
編集部
会社全体で大切にしている価値観やカルチャーがあれば教えてください。
平賀さん
私たちの仕事はお客様の笑顔を引き出すことです。店舗のスタッフが暗い顔をしていたり、ギスギスした雰囲気だったりすると、お客様の自然な笑顔を引き出すことはできません。そのため「スタジオアリスの真剣な顔は“笑顔”」をキーワードに、私たちスタッフ自身が笑顔で働くことをとても大切にしています。
▲お客様の笑顔のためには、まずはスタッフが笑顔になることを大切にしているそう
平賀さん
スタッフ同士でも「お客様の笑顔のために」「未来の宝ものを作る」というゴールを共有し、馴れ合いでもギスギスした雰囲気でもなく、協力し合える関係を築いています。そういう意味で、目的のために一致団結する、ある意味体育会系的なさっぱりした雰囲気があるのも特徴です。
▲幅広い年齢層のスタッフが協力し合って笑顔で働く
編集部
スタッフ皆が笑顔で働くために必要なことは何だと思われますか?
平賀さん
スタッフ一人ひとりが心から仕事を楽しめるよう、「自分らしく働く」ことだと考えます。「自ら考え、自ら判断する」という経営基本方針も、自分らしく働くために必要なことです。指示待ちではなく、各店舗やスタッフ一人ひとりが「お客様にベストな写真を提供したい」という思いのもと行動しているからこそ、自分らしくやりがいを持って仕事を楽しむことができているのではないでしょうか。
編集部
実は私も子どもの記念写真でスタジオアリスを利用した経験があるのですが、スタッフの皆さまが笑顔で、とても柔軟に対応してくださったことが印象に残っています。今のお話を聞いて、スタッフが笑顔で自分らしく働ける職場環境が顧客満足度の高さにつながっていることを改めて感じました。
平賀さん
ありがとうございます。あくまでお客様の安全と笑顔を第一に、現場スタッフが自ら考え判断できる環境があるからこそ臨機応変な対応が可能になり、お客様により良いサービスを提供できているのだと思います。これは当社の企業文化の重要な特徴の1つです。
社長が全社員の質問に回答。年齢や立場を問わず意見ができる風通しの良さが魅力
編集部
その他にも、社員が自分らしく働けるよう工夫していることはありますか?
平賀さん
自分らしく働くためには、自分の意見をちゃんと言える環境が大切です。そのため新人スタッフでも意見を言いやすく、それをちゃんと聞いてもらえる仕組みづくりを行っています。
具体的な取り組みとして、社長が全社員の意見に答える「社長への質問状」、社員を対象に仕事のやりがいや職場環境などを聞く「自己申告書」という制度があります。これらの声を吸い上げて、実際の改善につなげています。
編集部
「社長への質問状」にはどのような質問が寄せられるのでしょうか。
平賀さん
例えば繁忙期である七五三シーズンの人員配置についての意見や、お客様からいただいた声を基にした新しいサービスの提案など、現場の生の声が直接届きます。社員1人につき複数質問できるので毎年300件を超える質問が寄せられており、社長は毎年大変そうです(笑)。
当社の社長は自身が1号店のカメラマン出身ということもあり、現場のことを何よりも大切にしてくれる人です。そのためすべての質問に丁寧に回答し、それを全社で共有しています。新人もベテランも同じように社長に対して疑問点や改善点を伝え、それに社長が真摯に答える、この風通しの良さは私たちの誇りの1つです。
チームワークを大切に、仕事を楽しみたい方を歓迎
編集部
最後に、スタジオアリスに興味を持った読者に向けてメッセージをお願いします。
平賀さん
私たちの仕事の何よりのやりがいは、お客様の笑顔、「ありがとう」の言葉です。スタジオアリスでは若い内から責任ある仕事を任せるため大変なことも少なくありません。しかしお客様の喜びを目の前で見られることは、何にも代えがたい魅力です。また自身の成長はもちろん、店舗スタッフの成長、そして撮影に来てくれたお子様の成長を目の当たりにできることも当社だからこそ得られるやりがいです。
写真撮影という仕事は特殊に感じられるかもしれませんが、一度飛び込んでいただければ、温かい仲間たちがたくさん待っています。もし今までの仕事経験の中で「仕事を楽しむとはどういうことか」と疑問に思われている方がいらっしゃれば、ぜひ一度スタジオアリスの仕事を見に来ていただきたいです。きっと私たちの「笑顔」の信念や仕事に対する姿勢をお見せできると思います。
常時募集をしているわけではないためご希望のタイミングで募集していない可能性もありますが、本当に興味を持っていただける方であれば、まずはお問い合わせいただけると嬉しいです。
編集部
平賀さん、本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
この記事のまとめ
女性活躍の特徴 |
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若手の育成環境 |
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企業文化・風土 |
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仕事のやりがい |
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株式会社スタジオアリスの基本情報
住所 | 大阪市北区梅田1丁目8番17号大阪第一生命ビル7F |
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事業内容 | こども専門の写真スタジオ |
設立 | 1974年5月 |
公式ページ | https://www.studio-alice.co.jp/company/ |
採用ページ | http://www.studio-alice-recruit.com/ |