ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社ベルーフにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社ベルーフは、流通小売業や飲食業を中心に、幅広い業態で人材ビジネスおよび店舗ビジネスを展開する企業です。事業サービスは全国200店舗以上において導入されており、例えば大型商業施設の食品フロアレジ会計業務を含めた各所にプロ人材を委託するなど、販売や接客の現場を支えています。
また、「おもてなし」に強みを持つ同社では、「ES(従業員満足)からCS(顧客満足)へ」の指針のもと、若手や女性など誰もが活躍できる職場環境づくりに注力しています。特に人材育成面では、社員のやりがいを重視した成長支援や、多様なキャリアパスを実現できる環境を整えているのが特徴です。
今回は株式会社ベルーフの若手活躍や人材育成の特徴、女性が活躍できる環境について、代表取締役社長の丸山さんにお話を聞かせていただきました。
ベルーフの若手活躍:個人の意欲や適性に沿ったキャリアを歩める
▲インタビューにご対応いただいた、代表取締役社長の丸山さん
編集部
まずは若手活躍のテーマについて伺います。実際にベルーフで活躍する若手社員の具体的なエピソードをご紹介いただけますか?
丸山さん
それでは、印象的な若手社員の活躍事例を2つご紹介します。
1つ目が、教育トレーナー室で活躍する新卒入社1年目の社員の事例です。教育トレーナー室は社内教育をはじめ、講習や研修サポートを通じてクライアントの人材育成を支援する部署で、その社員はマニュアル制作を担当しています。業種業態別に用意されている当社のマニュアルは、チームメンバーと話し合いながら図解やコラムなどを追加することで、より良い内容にブラッシュアップしています。
一般的には、業務の全体像を把握していない新人が教育部門に配属されるケースは珍しいですよね。ただ、彼はもともと接客が好きで業務改善に携わりたいという情熱を持っていたことから、基礎を学べる教育トレーナー室に配属することが、本人のキャリアアップにつながると考えました。
2つ目が、30代前半の中途社員の事例です。当社では定期的に店舗の接客の覆面調査を行っているのですが、それに備えた接客改善のプロジェクトリーダーを務めています。
調査項目を踏まえた改善シートの作成からリモートミーティング、対面研修、現場でのOJTまで幅広く取り組み、担当した9店舗中8店舗で接客品質の改善に成功しました。接客品質は当社の重要な要素であり、本人も非常にやりがいを持って取り組んでいます。
なお、こちらの社員も個人の意欲や適性からキャリアマッチを実践したケースです。現場でのマネージャー経験から「わかりやすく指導する能力」があることを見出したため、接客改善のプロジェクトリーダーに抜擢したという経緯があります。
活躍の秘訣は「やりがい」。重視・長所を伸ばす育成方針
編集部
ベルーフの社員が若い内から活躍できる秘訣は何だと思われますか?
丸山さん
当社では15年以上前から「ES(従業員満足)」に着目し、「ES(従業員満足)からCS(顧客満足)へ」という指針を掲げています。その指針のもと、社員のやりがいを大切にし、長所を伸ばす人材育成方針が、若手の内からの活躍を後押ししていると考えます。
自分のやりたいこと、得意なことに取り組んでいると、やりがいを感じますし、そこで成果が出ると本人の自信になりますよね。成長するほどに業務範囲が広がって苦手なことにも取り組まなくてはならなくなりますが、その根底にやりがいや自信があれば、新しいことにも前向きに取り組めると思います。
先ほどお話しした2人の社員も、本人のやりたいことができて、長所を発揮できるポジションに就いたからこそイキイキと働いてくれています。夢中になれること、得意なことで活躍を促し、自信をつけた上で着実にステップアップしていただきたいというのが当社の考えですね。
編集部
本人の希望や適性を叶える人材配置のために、どのような制度を取り入れていますか?
丸山さん
特徴的なのが、社内FA制度です。当社では接客、販売、マネジメント、バックオフィスなど幅広い職種があり、また業種も非常に多様です。
社内FA制度はその中から自身のやりたいことに手を挙げて異動できる制度で、さまざまな経験を積んだ上で自身の強みを見つけ、キャリアアップしていくことが可能です。希望があれば時期をまたずに異動もできるため、多いと数年で5部門を経験する社員もいますよ。
また会社としても、1on1などを通じて、社員一人ひとりが将来どうなっていきたいか、何を発信していきたいかをしっかりと把握しています。本人との対話を通じて、最も適した部門に配属できるようできる限りサポートしています。
幅広い学びを得られるアカデミー制度あり。表彰制度で成長も実感
編集部
若手社員に限らず人材育成や成長サポートのために、他にも取り組んでいることがあればご紹介ください。
丸山さん
人材育成面では「ベルーフアカデミー」という社内教育制度を設けています。マネジメントや人事労務など幅広いカテゴリーで200以上のコンテンツを用意しており、新入社員や未経験者向けのプログラムから、マネジメントや労務人事まで、個人に合わせてカスタマイズした学びを受けられる制度です。
また、性別や年齢、経験問わず誰もが活躍できる職場環境に向けて「ポジティブアクションプロジェクト」という取り組みを行っています。具体的には、リーダーシップ研修やリスキリング(職業能力の再開発)の研修などによって社員のキャリアアップをサポートしています。
編集部
社員のやりがいを大切にするというお話がありましたが、やりがいを担保するために実施している取り組みはありますか?
丸山さん
一例ですが、半期ごとに社員のモチベーション向上を目的とした表彰制度を設けています。パートやアルバイトを含む全従業員を対象とし、さまざまな分野で社長賞や特別賞、個人賞などの表彰を用意しています。
表彰制度は創業に近い時期から続けており、中には表彰を受けて涙を流される方もいます。そういう姿をみると、こちらも表彰制度を続けてきて良かったなと思いますね。
ベルーフの女性活躍:女性管理職比率が業界平均を大きく上回る
編集部
続いて女性活躍のテーマについて伺います。まずはベルーフの女性活躍の実態が伝わるデータなどがあれば教えていただけますか?
丸山さん
当社では約4,000名の従業員の内、パート・アルバイトでは女性が8割、正社員では女性が6割となっており、非常に多くの女性が活躍している環境です。また女性管理職比率は23.5%と、小売業界の平均約7.3%と比較してもかなり高い水準となっています。
女性活躍推進法に基づく「えるぼし」の認定も受けており、最高位の3段階目を取得しています。
編集部
御社での印象的な女性活躍事例をご紹介ください。
丸山さん
難病を抱えながら子育てと仕事を両立する、30代の女性管理職の社員をご紹介します。こちらの社員はパートとして当社でのキャリアをスタートさせ、商品販売とロイヤルカスタマー獲得で非常に優れた実績を残しました。
その努力と情熱を評価され、3年目にして部門の管理職に昇進したのですが、本人から体調との兼ね合いで現場での長時間の勤務が難しいという相談がありました。そこで、女性活躍推進や人材育成にさらに力を入れていきたいという思いから新たな部署を設け、活躍いただくことを提案しました。
現在は体調に配慮したワークライフバランスを保ちながら、新たな部署で新しい仲間作りや社員教育の業務にやりがいを持って活躍されています。
育休復帰支援・健康サポートなど、女性の長期的なキャリアに寄り添う
編集部
女性の活躍を支える制度や仕組みについて教えてください。
丸山さん
前提として、当社では性別やライフスタイルなどに関わらず、すべての社員が能力を発揮できる職場づくりを目指しています。その中でも特に女性に向けたものとしては、育休・産休後の復職支援に力を入れているのが特徴です。個別に話し合いを行い、リモートワークや時短勤務の利用なども含め、その方のライフスタイルやキャリアプランに寄り添う働き方の実現をサポートしています。
その他にも、女性特有の健康課題への支援策として実施しているのが女性専用の健康相談窓口です。同性によるヒアリングやアドバイス、座談会を通じて、女性が安心して働き続けられる環境を整備しています。
編集部
実際に育児休業を取得して復帰される女性社員の方も多いのでしょうか。
丸山さん
はい。特徴的なのが、女性だけでなく、男性社員の育休取得率も75%と高水準なことです。小売業は一般的に男性育休を取りづらい文化があるのですが、当社では家庭を大切にし、仕事のモチベーションにつなげていただくためにも積極的に取得を推奨しています。男女問わず当たり前に育休を取得できる風土が築かれているのが当社の魅力です。
編集部
育休取得促進のために、具体的に取り組んでいることはありますか?
丸山さん
産休や育休、介護休暇に対応できるよう、業務の属人化を防ぐよう工夫しています。例えばダブルアサインメント制を採用するなど、誰かが休むことになっても円滑に業務を回せる体制を整えています。属人化を防ぐことは引き継ぎのしやすさ、業務の偏りをなくすことにつながるため、休暇取得の面だけでなく、先ほどお話した社員の柔軟なキャリアチェンジを促す上でも重要な取り組みです。
ベルーフの事業の特徴:「接客品質」に強みを持つ
編集部
ベルーフの事業の特徴についてご紹介いただけますか?
丸山さん
当社は流通小売業を対象に、主に商業施設を中心とした人材ビジネスと店舗ビジネスを展開しています。これらを合わせて、25業種におよぶ幅広い事業を手がけている点が特徴です。
特に「接客品質」という当社の強みを活かし、商業施設に見られる集中レジの会計業務を請け負っているのがコア事業の一つです。約20年前にJR系駅ビル商業施設で導入したのが最初で、当社がレジでの接客を請け負うことで、テナント様が販売に専念できるというメリットがあります。
編集部
事業展開をする上で、特に大切にしている価値観は何ですか?
丸山さん
「おもてなしの情熱」を掲げ、一人ひとりのお客様の買い物に感動体験をプラスアルファすることを目指しています。いくら良い商品を購入されても、接客態度が悪ければ再来店にはつながりません。
お買い物の後に「また来たい」と思っていただけるような、小さな幸せや喜びを感じていただける接客により価値を提供していきたいと考えています。
ベルーフから求職者へのメッセージ
▲本社オフィス(左)と関西オフィス(右)。快適な職場環境が整っている
編集部
採用時に重視するポイントを教えていただけますか?
丸山さん
事業部ごとに重視するポイントはさまざまですが、私が特に注目しているのは、失敗や課題にどう向き合ってきたかという点です。
面接では多くの方が成功体験を語られますが、既に自信のある部分よりも、失敗や課題に直面したときの取り組み方を通じて、その方の解決力やモチベーションの捉え方を見させていただいています。もちろん、成功体験も前提に話していただきます。
編集部
最後に、ベルーフに興味を持った読者に向けてメッセージをお願いします。
丸山さん
当社ではインクルージョンの視点を大切に、性別や年齢に関係なく、すべての社員が能力を発揮できる職場づくりを進めています。そして、従業員の満足がお客様の幸せに必ずつながっていると信じています。
日本が世界に誇る「おもてなし」を一緒に広めていける仲間をお待ちしていますので、ご興味がありましたら、ぜひ応募いただけると嬉しいです。
編集部
丸山さん、本日はありがとうございました!
株式会社ベルーフの働き方のまとめ
事業の特徴 |
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若手の活躍 |
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人材育成 |
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女性の活躍 |
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働き方 |
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企業文化 |
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株式会社ベルーフの基本情報
企業名 | 株式会社ベルーフ |
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住所 | 東京都品川区東五反田5-24-10テラサキ第3ビル2F(本社) |
事業内容 | ・ディベロッパーサポート事業 ・教育事業 ・店舗展開事業 ・店舗開発事業 |
設立 | 1997年4月 |
公式ページ | https://www.brf.co.jp/ |
採用ページ | https://misejob-saiyo.jp/-/top/index.html |
募集職種 | 各業態販売員・店舗責任者/マネージャー |