「日本活性化のために集うプロ集団」青山社中の働き方と、若い世代へのメッセージ

独自の理念のもとに事業を展開し、働き方にも特徴のある企業にお話を伺っていくこの企画。今回は、日本の活性化のため、官民問わずさまざまな領域で人材・政策・組織づくりなどのサポートを提供している「青山社中株式会社」にインタビューを実施しました。

青山社中株式会社とは

青山社中株式会社は、経済産業省出身の筆頭代表CEOである朝比奈一郎氏が、坂本龍馬の誕生日かつ命日にあたる11月15日に設立しました。社名は、龍馬が立ち上げた日本最初の商社「亀山社中」を意識し名付けられたものです。

その経緯からも志が窺い知れる通り、事業の目的は「日本を活性化させること」。経済産業省、外務省などの省庁のみならず、大手民間企業やコンサルタントなど各界のプロフェッショナルが集まり、政策の提案や地域活性化の支援、人材育成などに日々取り組んでいます。

会社名 青山社中株式会社
住所 東京都港区南青山2-19-3 サザンキャッスルビル2F・3F
事業内容 ・政策支援・シンクタンク
・教育・人材育成
・地域活性化支援
・海外展開支援
設立 2010年11月15日
公式ページ https://aoyamashachu.com/
働き方 リモートを含め、個人の業務にあわせた自由度の高い働き方

今回は、元NHK出身のアナウンサーであり、現在もLucky FM茨城放送で人気番組のパーソナリティを務めながら、青山社中株式会社で広報・地域活性化を担当している石井哲也さんにお話を聞かせていただきました。

青山社中の理念や事業について、石井さんを含めたチームの皆様の働き方、また若い世代に対するメッセージなど、さまざまなテーマについて語っていただきましたので、ぜひご覧ください。

本日お話を伺った方
青山社中株式会社広報・地域活性化担当の石井哲也さん

青山社中株式会社
広報 地域活性化担当

石井 哲也さん

日本を活性化させるための「政策支援」と「人材育成」を実施

青山社中株式会社の企業理念
▲『「世界に誇れ、世界で戦える日本」を』という理念を掲げている(公式サイトから引用)

編集部

最初に、青山社中株式会社様がどんな目的でどのような事業をされているのか、お教えいただけますでしょうか?

石井さん

わかりました。そもそも青山社中の設立自体、筆頭代表CEOである朝比奈の「日本を活性化させたい」という想いから始まっているんです。ですから、私たちの事業もその目標を達成するためのものとなっています。

具体的に事業を分けると、三本の大きな柱としてとらえられると思います。まず1つ目は「政策支援」です。私たちの強みとして政策立案の経験や人脈が豊富ということがありますので、それを活かして政党や議会、自治体などに向けサポートを実施しています。

2つ目の事業は、政策支援とも重なる部分はありますが「地域活性化」です。後ほどお話ししますが、私も過去に全国各地で勤務してきて、やはり都会への一極集中、地方の過疎化というのは大きな問題になっていると実感しています。

政令指定都市などの大きな自治体であれば、すでにブレーンがいて取り組みを進めていることが多いのですが、比較的小規模な市町村の場合は「活性化といっても何をしたらいいかわからない」というケースもあります。そういった自治体を中心に、さまざまな提案をしていますね。

編集部

国や自治体へのシンクタンク的な役割を担っておられるのですね。もうひとつの事業はどのようなものでしょうか?

石井さん

3つ目は「人材育成」です。代表的なものとしては「青山社中リーダー塾」というものがあります。これは、世界に通用する人材を育成するための養成塾で、2023年6月から第13期のカリキュラムを開始したところです。

直近の開講にあたっても多数の方にご応募いただいて、なかには大きな志を抱いた学生や、社会人として働きながら仲間たちと学び、日本を変えていきたいという方もいました。これまでに200人近くの塾生を輩出していまして、政治家を目指したり、起業したりとそれぞれの舞台で活躍されています。

編集部

青山社中さんでは、国や自治体への政策支援という、いわばトップダウンの事業展開をされていると同時に、人材育成というボトムアップの取り組みも実行されているんですね。

元官僚などの人材が揃ったプロ集団。インターンも活躍中

青山社中株式会社の「青山社中フォーラム」の講演風景

編集部

日本を活性化させるためのさまざまな事業を進めている青山社中さんには、どのようなメンバーが揃っているのでしょうか。

石井さん

一言でいえば「プロ集団」という感じですね。経済産業省出身の朝比奈や総務省にいた者など元官僚が複数人いるほか、教育事業やグローバル事業、法務、ITシステムなど、それぞれの分野で活躍しているメンバーが揃っています。

また、現在インターンも採用して実際に働いてもらっています。政治に関心があったり、地域活性化を自分の手で進めていきたいと考えている大学生に、私たちの仕事ぶりを包み隠さず見てもらっているんですよ。

私はその中で、初めてのメディア経験者として入社し、広報および地域活性化を担当しています。日本を良くするという目的のもと、働きざかりの年代から若い世代まで、いろいろな分野の力を結集させているようなイメージですね。

編集部

インターンのお話が出ましたが、各分野の先端で活躍されている皆さんと一緒に働けることは、学生にとっても大きいことなのでしょうね。

石井さん

そう感じてくれていると思います。インターンもそうですし、リーダー塾を受講している塾生もそうですが、青山社中と行動を共にすることで強いつながり、絆が生まれているんです。

たとえば、リーダー塾の塾生は結束が非常に固くて、同窓会などのイベントで卒業後も強固なネットワークが保たれていますし、当然ながら私たちとの関係も切れることはありません。政治の場、ビジネスの場などシーンはいろいろですが、お互いリーダーとして再開してプロジェクトを進めていくこともあると聞いています。

最近は女性の塾生も増えてきていますし、性別を問わず青山社中の事業に対する関心が高くなっていると実感しています。

働き方は自由。信頼関係のもとで個別のタスクを実行

青山社中株式会社の筆頭代表CEOである朝比奈一郎さんが講義をしているようす
▲青山社中株式会社の筆頭代表CEOである朝比奈一郎さん

編集部

続いて、青山社中の皆様がどのように働かれているかお聞きしてもよいでしょうか?

石井さん

先ほどお話ししたように、格好よく言うと「プロ集団」なので各メンバーが自分に与えられた仕事を、自分の裁量で実行しています。なので、働き方も人それぞれですね。

私の場合、正社員なので基本的にはオフィスに出勤することが多いです。逆に、他の場所で働きながら業務委託として勤務しているケースもありますし、取締役にはNPO法人の代表として忙しく動き回る中で青山社中の一員として両方にコミットしてくれている者もいます。

編集部

勤務する場所や勤務時間を細かく設定するタイプの組織ではないということですね。

石井さん

そうですね。リモートや出社の選択、働く時間などは本人の都合に応じてフレキシブルに対応しています。私も取材が入っているときなどは外で働いたり、在宅で作業をしていることもあります。もちろん、自由度が高い分だけ結果は残さないといけないというのは、全員が理解していますね。

今日も、オフィスには今のところ3人しか出勤していないですね(笑)。朝比奈はハーバード大学に出張していますし、海外からやり取りをすることも多いです。こういった働き方が可能なのも、お互いの人柄、そして能力をわかっていて、信頼関係が築かれているからだと思います。

編集部

プロ同士の信頼関係があるので、それぞれが自立しながらも結果を残していくことができるんですね。

地方にミッションを見出し、参画するメンバーも

編集部

青山社中の皆様の働き方について、もう少し詳しく伺いたいです。「こんなふうに働いているメンバーがいる」というエピソードを紹介していただけますか?

石井さん

承知しました。本当に人によっていろいろなのですが、面白い例として海外展開の支援を担当している水野についてお話しします。

彼は元々は経営コンサルティングに従事していたのですが、「東京でバリバリ働くのもいいけど、美味しい水や魚が身近にある環境で暮らしたい」と考えて、いま富山に住んでいるんです。水野も水野の奥さんも富山出身などではないのですが、旅行で訪ねたときにピンときて移住したということで、今度、農業も始めると言っていました。

自分のキャリアは大都市にいないと築けないものではない、地方にいながらミッションを達成していくという想いを、彼は持っているんですね。地方活性化につながるような出来事を、自分の身をもって体験しているわけです。

現在はだいたい月1回くらい東京に来ていて、その他は富山からリモートで働いてくれています。

編集部

ありがとうございます。海外を飛び回る方、地方から参画される方など、まさに多様な働き方を実践されているのですね。青山社中さんの理念に共感しているという点は共通しながらも、個人の考えを反映させた働き方をされているのだなと感じました。

「会社員&アナウンサー」として活躍するまでの経緯とは

青山社中株式会社広報・地域活性化担当の石井哲也さんがラジオブースにいるようす
▲石井さんは青山社中で忙しく働きながら、人気ラジオ番組のメインパーソナリティとして活躍されている

編集部

石井さんは、青山社中さんの広報・地域活性化担当であり、同時にフリーアナウンサーとしてご活躍されていると伺っています。ご自身の入社されるまでの経緯についてお教えいただけますか?

石井さん

私は1994年にNHKに入局し、15年くらいアナウンサーとして勤務していました。途中から編成や広報を担当していたのですが、フリーになってからはおかげさまで再度アナウンサーとしても話す機会を持たせていただいて、Lucky FM茨城放送で音楽番組のメインパーソナリティをしています。

実は、青山社中に入社したのは、代表の朝比奈と番組を通して知り合ったのがきっかけなんです。私は東京にある茨城放送のスタジオで生放送をしているのですが、その前の時間帯にやっている「ダイバーシティニュース」という番組に、朝比奈が月1回出ているんです。

そこでご挨拶をさせていただいたり、お土産をいただきながら雑談をしているうちに仲良くなったことと、NHK時代を含めさまざまな経験をしてきたことを評価いただけて、入社するという流れになったんですね。

青山社中株式会社の石井哲也さんがパーソナリティの番組であるLucky FM茨城放送「Music Pick up 80's&90's」
▲石井さんが出演するLucky FM茨城放送「Music Pick up 80's&90's」。絶妙な選曲とリスナーとの軽妙なやり取りが評判となっている

編集部

青山社中さんでの仕事と、アナウンサーとしての仕事の2つを両立するのは大変なんじゃないかと考えてしまうのですが、いかがでしょうか。

石井さん

大変ではありますが、すごくやりがいを感じていますね。会社員として働きながら現役のフリーアナウンサーとしてリスナーに声を届けるというのはあまり例がないと思いますが、朝比奈をはじめとするメンバーからは全幅の信頼を寄せられ、任せていただいているんです。

お話ししたように働き方の自由度は高く、クリエイティブに仕事ができる環境だというのも大きいですね。広報としては青山社中の理念や事業について世の中にもっともっと知ってほしいので、これからも二足のわらじを履きながら全力で取り組んでいきます。

石井さんが「地域活性化」に挑む想い

編集部

青山社中さんの中で、石井さんは広報のご担当であるとともに、地域活性化にも取り組まれています。元々、地方を元気にしたいという想いがあったのでしょうか。

石井さん

私のふるさとは茨城県の水戸市です。また、NHK時代は全国転勤があったので高知や福岡、広島、富山などいろいろな地方にも住んでいました。その中で自治体などに取材をすることも多く、地方の実情はある程度把握していたんですね。

2020年頃から大きく社会情勢が変わったこともあって、地方をなんとか盛り上げたいという気持ちが自分の中で育っていったんです。Lucky FM茨城放送でパーソナリティを務めているのも、それが関係しています。実は、茨城県には民放のテレビ局がひとつもないんです。

編集部

そうなんですか!存じ上げませんでした。

石井さん

北関東でいうと、栃木県には「とちぎテレビ」、群馬県には「群馬テレビ」がある中、茨城県にはラジオ局しかない。でも、放送を通して県内だけではなく関東に、そして全国に茨城県のことを伝えていくことはできると思うんです。

そういった私が抱いていた想いと、青山社中が目指している地域活性化事業がつながって、現在の役割を担うことになりました。

編集部

なるほど。石井さんがこれまでの経歴の中で考えてきたことと、青山社中さんの理念がクロスしたことで、入社に至ったということなんですね。

成長できる環境あり。「日本を良くしていきたい」方を募集

青山社中株式会社の社名が書かれた看板

編集部

「青山社中さんで自分の力を発揮したい」という方もいらっしゃるかと思うのですが、どのような方が向いているのでしょうか?

石井さん

弊社は現時点で規模が大きいわけではないので、多くの方を採用するのは難しい状況なのですが、「日本を良くしたい」「地域を盛り上げたい」という志を持っている方が向いていると思いますね。

その方の経歴や目指すところなどもお話しさせていただいて、仕事でご一緒したり、リーダー塾に入っていただいたりと、いろいろな関わり方ができればと思います。

編集部

最後に、この記事をお読みの方にメッセージをお願いいたします。

石井さん

これまでお話ししましたように、青山社中には各ジャンルの精鋭が集まっており、日本を良くしたいという理念を叶えていくためのスキルやノウハウは持っていると自負しています。

また、弊社の特徴としては非常に人脈が広いということも挙げられます。朝比奈を代表に各界にコネクションがあって、「青山社中フォーラム」という講演会では総理経験者や数々の経営者、著名人の皆さんに登壇いただいているんです。

官僚を目指しているような方を除いては、青山社中はまだまだ知名度が高くない状況なのですが、一人でも多くの方に私たちの活動を知ってほしいと考えています。

私たちと理念を共有して関わっていただけるなら、成長の機会は本当に多いと思いますし、刺激的な環境が待っているので、ぜひ一度お声がけいただきたいです。

編集部

日本を良くしていきたい、なおかつそれを実行していける集団の中で成長していきたいと考えている方は、青山社中さんの環境や活動に大きな関心を持たれるのではないでしょうか。本日はありがとうございました!

■取材協力
青山社中株式会社:https://aoyamashachu.com/
採用ページ:https://aoyamashachu.com/recruit/