働き方に関する独自の制度や、「その会社ならでは」のカルチャーを持っている企業にインタビューをするこの企画。今回は、総合デジタルファームとしてデジタルマーケティングの領域で業界をリードし続ける株式会社電通デジタルにお話を伺いました。
株式会社電通デジタルとは
株式会社電通デジタルは、電通グループにおいてデジタルマーケティングを専門とする子会社として2016年に設立されました。
「人の心を動かし、価値を創造し、世界のあり方を変える。」というパーパスのもと、課題を抱えるクライアントに対するコンサルティングやシステム開発・運用、その他さまざまな支援を通して総合的なソリューションを提供しています。
2023年5月には、全社員に対してOpenAI社が開発したAIチャットボット「ChatGPT」を使える環境を整えるなど、時代の変化のその先へ向かうべく社内の取り組みに関してもチャレンジを続けています。
会社名 | 株式会社電通デジタル |
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住所 | 東京都港区東新橋1-8-1 |
事業内容 | デジタルマーケティングの全ての領域に対する、コンサルティング、開発・実装、運用・実行の提供 |
設立 | 2016年7月1日 |
公式ページ | https://www.dentsudigital.co.jp/ |
働き方 | 出社とリモートのハイブリッド(シェアオフィス利用可) フレックスタイム制度 |
今回は、そんな電通デジタルが働き方を改革してきた経緯や、2022年2月に稼働を開始した次世代型オフィス「汐留PORT」の設計・運用意図について、総務部長の飯野将志さんにインタビューさせていただきました。
出社型のワークスタイルを変えるべく「働き方改革」がスタート
編集部
本日はよろしくお願いいたします。まず、電通デジタルさんが「働き方」を変えていこうと決断された背景についてお教えいただけますでしょうか?
飯野さん
要約すると、ワークスタイルを抜本的に変えるという決断の背景にあったのは「組織の拡大によりワークスペースの確保が難しくなったこと」で、その途中で「新型コロナウイルスの流行による社会情勢の変化」も影響したということになります。以下、時系列に沿ってお話ししていきます。
2018年の秋頃、私たち電通デジタルは社員がどんどん増えていくフェーズにあり、オフィスを増床して対応していました。しかし、条件に適した物件が無限にあるわけではないので、この対応にもやがて限界がきました。
そこで、副社長(当時)が旗振り役となり「もうオフィスは借りない。電通デジタルの体質、働き方自体を変えよう」という決断をしたんです。その結果、2019年2月に「ワークスタイル開発プロジェクト」を立ち上げて、さまざまな取り組みがスタートしました。
編集部
どのようにプロジェクトが進行していったのでしょうか。
飯野さん
まず、「小さな本社を実現するには」「通勤から開放されるには」などのマクロな視点でキーワードを設定して議論が始まりました。当時はコロナ禍の前で、リモート自体がまだまだ一般的ではなかったため、30名程度のメンバーを集めてPoC(※)を実施しました。
(※)PoC:Proof of Conceptの略。新しいアイデアや技術の実現可能性を検証するために実施するプロセス。
そのテストはうまくいったので、2020年の頭に規模を200人にして2回目の検証を実施しました。その途中でご存知の通り社会情勢が大きく変わり、半ば強制的に社員全員がリモートになるというイレギュラーな事態も起きましたが、準備を進めていたのですごくスムーズに移行できましたね。
リモートワークを前提に、組織パフォーマンスの最大化を目指す
編集部
社会全体が大きく変わっていったタイミングと、電通デジタルさんが働き方を改革するタイミングが重なったという状態だったと思うのですが、社員の皆様の中で意識の変化はあったのでしょうか。
飯野さん
プロジェクトを進めてきた私たちから見て、一番大きく変わったのは、現場のメンバーというよりマネジメント層の意識ですね。
以前までは「リモートで勤務可能なのはこの業務でこんな適性がある人」という話をしていて、つまりはリモートワークが可能な人と不可能な人を分けるという発想だったんです。でも、リモートを実施してからは「オフィスにいないのが前提で、その上でどう成果を出すか」という考え方にガラッと変わりました。
成果を出すためには、社員個人、ひいては組織の生産性をどう高めていくかを考えなければならないですよね。その点について、電通デジタルが理想とする働き方を「Performance Based Working」と名付けています。
編集部
「Performance Based Working」の詳細についてお教えいただけますか?
飯野さん
定義としては「組織パフォーマンスを最大化し、最短距離で目的を達成する働き方」というものです。私たちはクライアント企業の課題を解決し、パートナーとして並走しながら事業を成長させていくのがミッションなので、それを最速で達成するための働き方にしようということですね。
私たちの働き方の根底には、「Performance Based Working」の理念があります。オフィスはあくまでもツールで、働き方全体に対するひとつの要素だという観点はブレないようにしています。
「リアルのチカラ」を発揮するためのオフィス設計
編集部
それでは、2022年2月に稼働を開始し、その年の8月には「第35回 日経ニューオフィス賞」で最優秀賞にあたる経済産業大臣賞を受賞された(※)電通デジタルさんのオフィス「汐留PORT」について伺っていきます。どのようなコンセプトでリニューアルを実施されたのでしょうか。
(※)経済産業大臣賞は応募総数131件の中から1件のみに贈られた。ニュースリリースはこちらから。
飯野さん
リニューアルしたのは、弊社オフィスのうち7階・8階部分です。コンセプトは「Real empowers us. リアルな世界が、私たちを強くする。」としています。
先ほどお話ししたように、全員が出社するという前提が変わった以上、オフィスに与えられる役割も変わります。経営戦略を実現していく上で、オフィスは何のために存在するのかを改めて考えた結果、「専門力」「統合力」「機動力」「信頼構築」の4つの力を強めるためにあるという結論となりました。
オンラインではなくリアルなワークスペースで会うことで、互いの専門性を共有し、よりチームとして繋がり、顧客訪問も含めた機動性を高め、直接対話することで信頼をより強めていこうということですね。
編集部
そのコンセプトを体現するために、どこからリニューアルに着手されたのですか?
飯野さん
オフィスの改革は2020年春に始まりましたが、まず行ったのは、「オフィスではどんな振る舞いが期待されるのか」という点について考え抜くことでした。ここは大事なところなので、半年くらい議論を重ねましたね。
リニューアルをするなら、会社が込めた意志や経営戦略などが反映されていることは必須です。社員がオフィスに来たときにとってほしい行動のことを、私は「振る舞い」と呼んでいるのですが、どういう振る舞いをしてほしいかを想定してまとめ、設計者に依頼しました。
手近なホワイトボードですぐに会議開始。出社の良さを活かす工夫
▲社員が勤務するエリアには、いたるところにホワイトボードがある。偶然会ってすぐ打ち合わせが始まることも。
編集部
社員の皆さんが新オフィス「汐留PORT」に求めたものは何だったのでしょうか?
飯野さん
リニューアル前のアンケートで、社員に「リモートではなく出社する理由は?」と聞いたところ、2番目に多かった回答が「ホワイトボードを使って会議がしたい」というものでした。
オンラインのホワイトボードツールも使用できるのですが、やっぱりリアルと比べると手間がかかるし、議論が盛り上がらない傾向があったんです。だから、主に社員が利用するオフィスの8階には、本当にあらゆるところにホワイトボードを設置しています。
オープンスペースで他のチームのメンバーと出会って、雑談をしているうちにふとアイデアが浮かんだとします。そういうときに手近な場所にホワイトボードがあれば、すぐに情報をまとめて形にできますよね。そのような使い方ができるので、かなり好評を得ていますね。
編集部
ランダムなタイミングでミーティングが実施できる環境なんですね。ところで、アンケートで最も多かった回答は何でしたか?
飯野さん
電通デジタルの社員がオフィスに行く理由のナンバーワンは、「人と会って話したい」というものでした。想像どおりかもしれませんが、リアルで話すことのメリットは依然として強いですね。その要望を叶えるために、設計段階でいろいろと工夫しています。
たとえば、そのひとつが「チームホーム」です。これは、いわゆるフリーアドレスで働くエリアではあるのですが、チームごとにおおよその座る場所を決めているんです。完全に自由に席を選べるようにすると、結局「誰がどこにいるかわからない=会話が始まりづらい」という問題が発生しがちなので、その対策として取り入れました。
また、「ハックルーム」という部屋もあります。プロジェクトに応じて、1週間から数ヶ月の単位で貸し切って集中して取り組むときに使うスペースですが、まだまだ社員に浸透しきっていないと感じているので、現在「ゼロクリック周知」(※)を意識した掲示で理解してもらおうと活動中です。
(※)ゼロクリック周知:社内イントラ内で意識してアクセスしなければならない情報取得ではなく、そのスペースに行けば使用目的や必要な手順がひと目でわかるよう工夫している周知方法。
編集部
各エリアに込めた想いをお聞きして、社員がオフィスでスムーズかつ効率的に仕事に取り組めるような心配りを感じました。実際に拝見しても、いたるところにホワイトボードがあったので、すぐにペンを取って軽い打ち合わせが始められそうです!
▲チームごとにおおよそのエリアが定められた「チームホーム」
▲プロジェクトごとに貸し切ったり、ブレインストーミングなどで使用する「ハックルーム」
エントランスのコンセプトは「行動を制限しないこと」
編集部
先ほど入ってきた、電通デジタルさんのオフィス7階のエントランスもすごく素敵な空間でした。こちらにはどんな意図があるのでしょうか?
飯野さん
エントランスのデザインも、オフィス全体を考えるときと同様に「そもそも論」から始まっているんです。これからの企業にとって、受付のスペースはどんな意味を持ってくるのかということですね。
その結果、私たちが重視したのは「定めないこと、お客様の行動を制限しないこと」です。たとえば、入ってすぐに受付カウンターだけがあってソファも何もなければ、これはもう「お約束した者ですが」と受付を済ませてすぐに商談に入るしかありません。
でも、これからのエントランスの役割はそうじゃないと思うんですよ。ちょっと早く着いたら打ち合わせ用の資料を確認したり、何ならリモートワークをしてもいい。帰り際に社員とゲストが話し込んで、お互いに時間があるなら「もうちょっとだけいいですか」と別のミーティングを始めてもいいんです。
編集部
ただ受付をするためだけの空間にはしないということですね。その理想を、どのように形にされたのですか?
飯野さん
エントランスを「行動が制限されない自由な空間」にしたいと考えたときに行き着いた答えが、実はホテルのロビーラウンジだったんですよ。
だから、新旧のラグジュアリーホテルから新しめのブティックホテルまで、本当にいろいろなホテルを参考にして、デザイナーと話し合って決めました。
最近のホテルのトレンドとして「ライフスタイルホテル(※)」という形式があるのですが、電通デジタルのエントランスはその思想に比較的近いと感じています。
(※)ライフスタイルホテル:宿泊だけでなく、それ以外の付加価値を提供するホテルを指す。デザイン性の高さも特徴。
編集部
これまではオフィスのエントランスに対して「待機場所」というイメージを抱いていたのですが、電通デジタルさんの場合はまったく異なり、洗練された印象を受けました。ホテルのエントランスを参考にされていたとお聞きして、すごく納得しました。
社内カフェなどのイベントで、ラウンジの機能面を周知
編集部
電通デジタルさんのオフィスにはラウンジもありますが、この広いスペースでイベントを開くようなこともあるのでしょうか?
飯野さん
ありますよ。たとえば、社内にはコーヒー愛好家が集まっているサークルがあるので、彼らにお願いして月に1回「社内カフェ」のようなイベントを開催しています。ハンドドリップで本格的なコーヒーを淹れてくれるので自然と人が集まってきて、「リアルだと久しぶり!」なんて話し合っているのもよく目にしますね。
ちなみに、ハンドドリップではない機械式のコーヒーマシンも置いているのですが、わざと抽出に1分程度かかるものにしています。理由としては美味しさにこだわっている以外に、その場所に立ち止まってもらうことで他のメンバーと接するチャンスが多くなるからです。
そうしていると、みんなだんだんラウンジの良さがわかってきたのか、コーヒーマシンの近くに座ることで色んな人と交流したり、「オンラインで行っていた部会をラウンジでやろう」というケースも増えてきました。イベントの影響もあって、ラウンジの認知度はかなり高まってきています。
編集部
メンバーが自発的にイベントを企画して開催するようなこともあるのでしょうか?
飯野さん
オフィスに集まるタイミングが読みづらいこともあり、なかなかリアルでそのような動きは生まれづらいのですが、総務がちょっときっかけをつくると面白い試みが始まることもあるんです。
これは大阪オフィスの例ですが、東京を参考にしてカフェ企画を始めたんです。そのときにコーヒーだけでなく、社員の出身地にちなんだ銘菓を置くようにしているみたいで、するとその社員の今まで知らなかった一面を知るきっかけになっているそうです。
単にコーヒーを飲んで終わりではなく、お菓子というもうひとつのフックを仕込むというのは、さすが関西だと思いましたね(笑)。私たちもそんな発想を持って、コミュニケーションを促すような仕掛けをつくっていきたいです。
学生にオフィスを積極的に公開し、採用活動でも活躍
編集部
その他に、オフィスを活かした取り組みで独自のものはありますか?
飯野さん
オフィスを上手く活かしたものだと、採用活動におけるツールとして使っているというのはありますね。
現在(2023年6月時点)、2024年入社予定の採用活動をしている最中なのですが、学生の皆さんにオフィスを見てもらうと、具体的なイメージがふくらむわけです。売り手市場のなかで、志望する気持ちを強めるための重要な「もうひと押し」になっています。
学生の方は就活でいろいろな会社に行っていますが、見られるのは普通エントランスと廊下、面接をおこなう部屋くらいです。そういった状況で「実際にここでこんな働き方をしている」という現場を見ることができるのは、ある意味レアな体験になっているかもしれません。
編集部
コロナ禍では説明会や面接もオンラインという時期がありましたが、リアルの良さを活かしているんですね。
飯野さん
そうですね。私も先日、中途採用で対面での面接を希望いただいた方に、面接後すぐにさよならをせず「よかったらオフィスを見ていきませんか」と誘ってみました。私たちとしても入社後のギャップをなくせるし、応募者側からも「本気で採用したいと思ってくれている」と感じてもらえたみたいです。
こういった使い方は、私たちワークスタイル開発チームと採用チームのコラボレーションで、オフィスを有効活用できている良い事例だと思います。
編集部
リニューアルしたオフィスは、社内のメンバーの働き方だけでなく、学生の皆さんなど社外に対するアピールにもなっているんですね。
リニューアルは概ね好評。出社率も上昇中
編集部
ここからは、リニューアルからある程度経過したいまだからこそ話せる現状についてお話しいただければと思います。飯野さんから見て、電通デジタルさんの新オフィス「汐留PORT」は、社員の方々からどのような評価を受けていると感じていますか?
飯野さん
まだまだ道半ばではありますが、オフィスに対する理解は確実に高まっていますし、私たちプロジェクトチームの設計意図に価値を感じて使ってくれていると思います。基本、好意的な評価をしてくれていると感じていますね。
リニューアル直後を振り返ると、リモートワークが浸透していたこともあり、出社するきっかけがあまりないような状態でした。そこから「トライアル出社」などいろいろ企画をして、出社率もだんだん高まってきました。現状だと、全社員のおおよそ3割が出社しています。
おもしろいのが、月曜の出社が一番少なくて、金曜が一番多いんです。チーム内でもこの原因についてすごく議論したのですが、結論としては「飲みに行きたいから出社した」というのが有力でした(笑)。
編集部
先ほどホワイトボードのお話もありましたが、飲み会もオンラインではなかなか再現が難しいですものね。
飯野さん
おっしゃるとおりで、飲み会も含め実際に会ってチームビルディングをする機会では、ぜひオフィスを活用してほしいです。別に社内で飲めるわけではないですが、オフィスの機能を活かして、雑談を含めた対面コミュニケーションの場を意識してつくってもらえればと思っています。
逆に、マニュアルに沿った作業をする日や、情報共有ミーティングだけがあるような日は、リモートでいいんですよ。どんな日でも必ず出社してほしいわけではないですから。最初にお伝えしたとおりオフィスは働き方におけるツールなので、うまく使って最高のパフォーマンスを出してほしいですね。
全国1,000箇所以上のシェアオフィスが利用でき、柔軟な働き方が可能
編集部
電通デジタルさんでは、リモートと出社以外に「シェアオフィスで働く」という選択肢もあるんですよね?
飯野さん
そのとおりです。我々はワークプレイスの選択肢の拡充をずっと続けていて、シェアオフィスも最新のデータだと全国で1,000以上の施設が利用可能です。
これにより、都合が悪くて自宅で働けないときもシェアオフィスに移動すればよいので、通勤で多くの時間を費やすことはほとんどなくなります。これは少し古い数字ですが、社員の自宅から最寄りのシェアオフィスまでの移動時間は、平均で13分です。いまはもっと短くなっていると思います。
ちなみに私も、オフィスに出社しない日はシェアオフィスで働いています。家からだと15分かからないくらいの位置にあるので、重宝していますね。
編集部
シェアオフィスを利用できることで、こんなワークスタイルを実現しているという例はありますか?
飯野さん
たとえば、チーム全員で新宿のクライアントを訪問したとします。終了後、これまでだったら打ち合わせの結果や今後の展開について話すべく、汐留のオフィスに戻って会議室に入っていました。でも、現在のスタイルだと、打ち合わせが終わったらすぐに新宿のシェアオフィスに入ることができます。
まだ全員の記憶が新しいうちにミーティングを実施して、次のアクションをとることができる。そして、終わったら「家が近くなのでこのまま帰ります」「残ってシェアオフィスで仕事をしていきます」というように、移動時間を無駄にせず効率的に仕事を進められます。
編集部
通勤時間がゼロの在宅リモートワーク、さまざまな工夫があってメンバーと交流が生まれるオフィス出社のほかに、シェアオフィスを選べることでさらに自由度が高まっているんですね。
まさに、電通デジタルさんが理想とされる働き方「Performance Based Working(組織パフォーマンスを最大化し、最短距離で目的を達成する働き方)」なのかなと感じました。
個人からチームに意識を変え、働き方をリブートしていく
編集部
電通デジタルさんの魅力的なオフィスや、働き方を改革してきた経緯についてお教えいただきました。今後目指していく方向性やプランなどがございましたら、ぜひお聞かせいただけますでしょうか。
飯野さん
オフィスに関しては、稼働してからまだ1年半しか経っていない(2023年6月時点)ということもあるので、すぐに何かを変えていこうとは考えていません。まだまだ社員の活用度が低いと感じているので、そこをしっかりと高めていきたいです。
あとは、理想とする働き方「Performance Based Working」について、さらに浸透させていかないといけないと感じています。この働き方は組織パフォーマンスの最大化を目標としているのですが、コロナ禍により「個人の働きやすさ」のウェイトが大きくなっている状況なんですよ。
もちろん、個人の働きやすさを叶えることは大事だし、否定していません。しかし、組織として成果をあげていくためには、「チーム全体にとってはここで出社して直接話したほうがいいな」という視点が必要だし、オフィスはそのために使ってほしいんです。
社員の意識を「個人」から「チーム」に変えていくことについて、私たちのプロジェクトチームでは現在活発に議論しています。リセットとまではいきませんが、このタイミングで働き方に関してリブート(再起動)して、次の局面に向かいたいと考えています。
編集部
リモートが主流だったこともあり個人が中心となっていた働き方について、チーム全体のためにどうするかという視点を取り入れ、パフォーマンスを高めていこうとされているんですね。
若い世代を含め、専門家と切磋琢磨して成長していきたい方を歓迎
飯野さんのインタビュー後に、採用ご担当者様からもメッセージをいただきました!
電通デジタルでは、メディアコミュニケーション、グローバル、データ/テクノロジーコンサル/エクスペリエンスデザインなど、幅広い職種で採用をおこなっています。さまざまな領域の専門家が集っているので、専門性と経験をもとにした化学反応や出会いを通して成長することに興味がある方に、ぜひ来ていただきたいです。
若い世代の方だと、専門的なご経験がなくとも「デジタル業界への興味」や「実現したいこと」など、未来に向けての想いを持っている方を歓迎しています。
創業7年目、社内の平均年齢も33歳(2023年6月時点)と若い会社ですので、社員間で「リモート×リアル」を通してフラットなコミュニケーションを取ることができます。また、多数の研修制度や、ご自身の希望や経験に応じた異動制度も充実しています。当社で、ご自身のキャリアの幅を一緒に広げてみませんか。
各領域のプロフェッショナルが集まった電通デジタルさんには、リモートワークと素敵なオフィスでの勤務を通してメンバーとのコミュニケーションを取りながら、成長していける環境が整っています。興味を持った方は、ぜひ応募されてはいかがでしょうか。
■取材協力
株式会社電通デジタル:https://www.dentsudigital.co.jp/
採用ページ:https://www.dentsudigital.co.jp/careers