資産形成を支援するシュアーイノベーションの「社員が自己成長する文化」に迫る

若手社員の活躍や、ライフステージに応じた働きやすさを推進する企業を紹介する本企画。今回は、不動産投資サービスやライフプランニングサービスを手がける「株式会社シュアーイノベーション」にインタビューしました。

「MIRAP」などを提供する株式会社シュアーイノベーション

株式会社シュアーイノベーションのオフィス

株式会社シュアーイノベーションは、不動産とライフプランニングのテックカンパニーとして、テクノロジーを活用した資産運用に関する事業を複数展開しています。

マンションに特化した不動産投資サービス「MIRAP」では、不動産投資や資産形成をシンプルで分かりやすいものにするというコンセプトのもと、AIによる最適な物件の提案などを行っています。

会社名株式会社シュアーイノベーション
住所大阪府大阪市北区梅田2-4-9ブリーゼタワー2階SYNTH×Business-Airport
事業内容・PropTechサービス「MIRAP」の運営
・お金の相談サービス「Money Coach」の運営
・お金の専門情報サイト「Money Journal」の運営
設立2017年9月
公式ページhttps://sure-i.co.jp/
働き方・フレックス制
・リモートワーク

株式会社シュアーイノベーションには、年齢ではなく実力で評価するカルチャーがあり、社員が自ら学び成長しようとする雰囲気があります。また、優秀な人材の獲得への取り組みとして、「金融トライアスロン」というユニークなインターンプログラムを実施しています。

今回は、営業部マネージャーの花岡歩さんに、年齢やライフステージに関わらず活躍できる職場づくりや、インターンの取り組みについて聞きました。

本日お話を伺った方
株式会社シュアーイノベーション営業部マネージャーの花岡歩さん

株式会社シュアーイノベーション
営業部マネージャー

花岡 歩さん

ITを活用し、安心で効率的な資産形成を実現するサービスを提供

株式会社シュアーイノベーションの理念と事業内容
▲株式会社シュアーイノベーションは、テクノロジーを活用した不動産投資や資産形成に関するサービスを展開する。(会社資料より抜粋)

編集部

まずはじめに、シュアーイノベーションさんの事業内容について教えてください。

花岡さん

私たちは、「ライフプランにイノベーションを。世界中に笑顔と安心と活力を。」を企業理念として掲げ、テクノロジーを活用した不動産投資や資産形成に関するサービスを展開しています。

主要事業は、マンションに特化した不動産投資サービスの「MIRAP」です。テクノロジーを取り入れることで不動産投資や資産形成を透明で分かりやすく、シンプルなものにしたいという思いから生まれたサービスで、AIによる最適な物件の提案や、オンラインで完結するローン審査、アプリで行える資産管理が特徴です。

編集部

将来への不安などから、不動産投資を含む資産形成への関心が高まっているので、透明性やわかりやすさを意識したサービスであることは大きなポイントですね。

花岡さん

そうですね。「人生100年時代」と言われるなか、長期にわたって安心できるライフプランがより重要になっています。

弊社では不動産投資サービスだけでなく、ライフプランや資産運用を広くサポートする事業として、オンライン家計相談サービスの「マネーコーチ」を運営し、ライフプランの作成や家計の見直し、適切な金融商品の選定などについて、各分野に詳しいマネーコーチが無料でアドバイスを行っています。

また、お金に関する情報メディア「Money Journal」の運営を通じて金融リテラシーの向上にも取り組んでいます。

編集部

花岡さんご自身も、マネーコーチとして活動しているそうですね。

花岡さん

はい。自分でも資産運用をしているので、そのような経験を活かしながら、「じっくり資産を増やす」ことや「お客様にとことん向き合う」ことを意識したアドバイスを行っています。

株式会社シュアーイノベーションの花岡さんが接客対応をしているようす
▲笑顔でお客様の対応をしている花岡さん。

時短勤務など、社員の声を取り入れて女性が働きやすい環境を整備

株式会社シュアーイノベーションの社員の勤務風景

編集部

シュアーイノベーションさんでは、女性社員が働きやすい環境づくりに力を入れていると伺いました。

花岡さん

弊社の社員30名のうち、3分の1あまりに相当する11名が女性です(2023年9月現在)。

ベンチャー企業ということもあり、初めから全ての体制が整っているわけではありませんが、ライフステージが変わっても活躍し続けられるように、社員の声を取り入れながら働きやすさを高めているところです。

編集部

社員の声を反映した取り組みとしては、どのようなものがありますか?

花岡さん

2023年に産休から職場復帰した女性がいるのですが、弊社としてはその人が産休と復職を経験した第1号の社員でした。

会社に前例がなかったこともあり、本人の希望を聞きながら、最も望ましい働き方を考えることになりました。その結果、時短勤務でも切り上げやすい部署に移ることが決まり、周囲の具体的なサポート内容も固まりました。現在は、子育てをしながら新しい部署で活躍しています。

編集部

フレックスタイム制など、柔軟な勤務を可能にする制度もあるのでしょうか?

花岡さん

はい。部署にもよりますが、私が所属する営業部の場合はフレックス勤務とリモートワークが可能なので、働く時間も場所も自由度が高いです。

きょうは朝の7時半から仕事がありましたが、落ち着いたところで家のことを片付けてから出社しました。私を含めこれからライフステージが変わる社員も、「安心して働くことができそうだ」と感じていると思いますね。

編集部

社員の声を聞きながら、ワークライフバランスを実現できるような環境づくりを積極的に行っているのですね。

成績上位の2名は女性社員。技術の進化で不動産営業の現場が変化中

株式会社シュアーイノベーションの社員集合写真
▲もちろん女性だけでなく、全社員の活躍を後押ししている。

編集部

シュアーイノベーションさんで活躍する女性メンバーについて、具体的な事例がありましたら教えてください。

花岡さん

「男性だから」「女性だから」という区別は特にしていないのですが、現状だと弊社の営業部の成績ランキングのナンバー1と2は、ともに女性です。

不動産業界は、外回りが多く体力が求められることなどから「男性社会」と言われることもありますが、オンライン商談が主流となるなか、性別に関係なく活躍できる業界へと変わりつつあります。

編集部

足で稼ぐ時代ではなくなってきたことで、営業に活かせるスキルが多様化しているのですね。

花岡さん

はい。営業で上位の成績を残している女性社員は、お客様へのきめ細やかなフォローアップや、コミュニケーションのスキルが成果につながっていると感じます。

「新卒」という縛りはない。シュアーイノベーションの若手活躍のしくみ

株式会社シュアーイノベーション人事部の安達さん
▲営業として入社後、2ヶ月で新卒採用の業務を任されたという人事部の安達さん。

編集部

シュアーイノベーションさんの社員の平均年齢は約30歳で、20代のメンバーも多いということですが、若手社員であっても活躍や挑戦ができる環境はありますか?

花岡さん

はい。弊社には、社員の年齢ではなく、実績で評価される仕組みがありますし、挑戦したいという意欲を表明すれば、その機会を提供してもらえる環境があります。

一例を挙げると、営業として入社した新卒の女性社員である安達が、人事のポジションを創設したという事例もあります。

編集部

新卒で入社して部署の創設に携わるというのはすごいですね!自ら人事担当に手を挙げられたのでしょうか?

花岡さん

それまで弊社は専任の人事担当を置いていなかったのですが、本人が希望してくれたので、お願いすることにしました。彼女も会社も初めてのことだったので手探りのスタートでしたが、入社3年が経った今では、弊社の人事戦略に欠かせない存在となっています。

編集部

安達さんが人事を担当したいと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

花岡さん

会社に貢献したいと思う気持ちが強い社員なので、自分のスキルや能力を俯瞰したときに、営業より人事の方が会社の力になれると感じたのだと思います。

実際に大きな戦力になってくれていて、新卒採用について、この2年間は彼女がメインで担当しています。営業で成果を上げているメンバーの半数近くは、彼女が採用に関わった社員です。

インターンの受け入れについても企画や運営の面で活躍しています。自ら望んだポジションということもあり、仕事に対する責任感と高いモチベーションを感じます。

編集部

活躍する同僚がたくさんいると、ほかの社員のやる気にもつながり、切磋琢磨できる環境が形成されますね。

ビジョンへの共感に加え、高いレベルに身を置くことで急速に成長

株式会社シュアーイノベーションの小野寺さんの現在と大学時代の写真
▲圧倒的な実績を残して最速での昇進を果たした小野寺さん。大学時代はプロサッカー選手を目指していた。

編集部

シュアーイノベーションさんで活躍されている若手社員の事例として、他にもお教えいただけますでしょうか?

花岡さん

新卒として入社後、営業の最前線で活躍し過去最速かつ最年少での昇進を達成した小野寺について紹介させてください。

小野寺は、新人にもかかわらず予算400%の成績を残し、月間売上達成率で社内ナンバーワンという実績をあげています。その結果、2022年上期の表彰式ではトップセールスとして社長賞も受賞したんです。

編集部

そのような実績をあげられた要因はどこにあるのでしょうか。

花岡さん

小野寺は長年サッカーをやっていて、高校時代は県大会準優勝、早稲田大学でもサッカー部で活躍してプロを目指していました。そこで「目標達成にこだわる」というストロングポイントが育まれたことは影響していると思います。

また、仕事へのモチベーションの高さも驚くべきものがあります。小野寺は篠田(代表取締役の篠田礼門さん)の「クリーンな業界に変革していく」というビジョンに強く共感して入社し、プロフェッショナルが揃うチームメンバーに触発されることで、急速に成長できたことが大きいと思いますね。

自己成長のために必要なことを考え、能動的に行動する社員が多数

株式会社シュアーイノベーションの代表取締役である篠田さんのセミナーイメージ

編集部

「若手であっても積極的に任せる」というカルチャー以外に、シュアーイノベーションさんが社員のスキルアップや成長を促す制度や取り組みはありますか?

花岡さん

週に一度、上司と1on1を実施して目標の確認や不安の解消などに役立てていますが、それ以外に「制度」として実施しているものはありません。その理由は、社員が能動的に成長のための行動をとるので、制度として設ける必要がないからです。

編集部

社員が自己成長のために行うことには、どのようなものがありますか?

花岡さん

例えば、社員が自主的に開く勉強会があります。詳しい知識を共有するというより、私と新卒で入社した社員だったり、私と事務系のメンバーで集まって、お互いの業務を理解したり、連携を深めてより良いパフォーマンスにつながるアイデアを出し合ったりしています。

また、有料の勉強会や講座に参加したい場合は、代表の篠田に参加目的などを伝えて交渉し、費用を負担してもらっています。参加したい理由が足りないと判断された場合は、代表から「もう一度考えてみて」と言われることもあります。

編集部

有料の勉強会の費用を会社が負担してくれるケースは多いですが、参加の意図を代表にプレゼンする企業は珍しいと感じます。

花岡さん

私たちは、お客様にライフプランを提案する仕事に関わっているので、社内のコミュニケーションにおいても「なぜ必要なのか」「どのような効果があるのか」を伝えることを意識しています。

賞金ありのインターン「金融トライアスロン」に込める思い

株式会社シュアーイノベーションが実施するインターン「金融トライアスロン」のエントリーページ
▲インターン「金融トライアスロン」では2日間に渡って金融知識に関する講義やプレゼン大会が行われる。(公式サイトから引用)

編集部

シュアーイノベーションさんは、ユニークなインターンプログラムを提供していると伺いました。

花岡さん

はい。資産運用コンサルタントを体験してもらう「金融トライアスロン」というインターンを実施しています。

証券や保険、不動産といった金融知識や、コンサルタントとしての提案力を2日間かけて一気に習得してもらうので「トライアスロン」と表現しています。チーム対抗形式で、優勝チームのメンバーには1人5万円が贈られます。

編集部

金融の知識を学び、それを「伝える」力を競うのですね。賞金まで出るユニークなプログラムを実施する狙いについても教えてください。

花岡さん

金融トライアスロンの狙いは、ふたつあります。まずひとつめは、優秀な学生を獲得するための採用戦略です。弊社とのマッチング度合いが高い学生とより多くの接点を持つために、ほかの企業に負けない企画が必要だと考えました。成績上位20%の学生には、内定に直結する特別な選考へ招待しています。

もう一点は、金融リテラシー教育を通じた社会貢献です。不動産や生命保険など資産形成にまつわる金融商品の基礎知識や、ライフプランニングの根底となる考え方を若いうちに身につけてもらうことで、これからの人生を有益に過ごしてほしいという思いが込められています。

編集部

企業と学生がウィンウィンになるように企画設計されているのですね。

花岡さん

このプロジェクトは社内の各部署が知恵を出し合って実現したもので、企画は人事部と私が所属するマーケティング部が行い、運営には営業部のメンバーも参加しています。


参加した学生の約97%が、その後の就職活動の役に立ったと回答しており、満足度の高いプログラムを提供できていると感じています。

金融トライアスロンのエントリーページに掲載された参加者アンケートの結果
▲金融トライアスロンの参加者の約97%が、「就職活動を有利に進める上で役に立った」と回答した。(公式サイトから引用)

編集部

金融トライアスロンに参加した学生さんを見て、どのような印象を持ちましたか?

花岡さん

デジタルネイティブ世代ということもあり、検索を通じて答えに辿りつくスキルが高いと感じました。

スタッフへの質問の数が想像していたより少なく、自分とのジェネレーションギャップを感じる場面もありましたが、調べたことを上手にまとめて質の高いアウトプットをできる方がとても多いことに驚き、頼もしく感じました。

編集部

工夫を凝らした内容や、全社一丸で取り組んでいる様子から、シュアーイノベーションさんが「学生のため」を第一に考えてインターンを企画していることが伝わってきました。

お客様の人生を丸ごと背負う仕事だから、「誰かのために頑張りたい人」を歓迎

株式会社シュアーイノベーション営業部マネージャーの花岡歩さん

編集部

どのような人が、シュアーイノベーションさんのお仕事やカルチャーにフィットすると思いますか?

花岡さん

向上心がある人、そして「いい人」だと思います。この仕事は、相手のことを第一に考えて動ける愛情深い人でないとできないと感じています。ライフプランニングに関わる仕事なので、個人のお客様の人生を丸ごと背負うぐらいの気持ちが必要です。

「この方と一生付き合い切ろう」、「この方のお子さんまで満足してもらいたい」という愛を持った姿勢でお客様に向き合うからこそ、私たちを信頼し、資産を預けていただけるのです。

編集部

シュアーイノベーションさんには、そのような考えを持つメンバーが集まっているのですね。

花岡さん

営業だけでなく、バックオフィスのメンバーもお客様ファーストの行動を徹底しています。弊社にこのようなメンバーが揃っているのは、採用を行う人事に「人」を大切に考える社員が集まっているからかもしれません。

株式会社シュアーイノベーションの花岡さんが社長賞を授与されているようす
▲花岡さんの社長賞受賞時のようす。お客様と家族のような信頼関係を築き、トップセールスとして活躍している。

編集部

最後に、シュアーイノベーションさんのお仕事に興味を持った読者の方にメッセージをお願いします。

花岡さん

「自分が成果を上げることが、お客さんにとっての幸せにつながる」と考え、誰かのために頑張ることができる人なら、弊社できっとご活躍いただけると思います。ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひご連絡ください。

編集部

シュアーイノベーションさんには、技術力だけでなく人間力もあるからこそ、人生を豊かにするライフプランを提供できるのだと感じました。年齢や性別に関係なく活躍できる環境があるので、周囲のメンバーに刺激を受けながら成長することができそうです。

本日は、ありがとうございました。

■取材協力
株式会社シュアーイノベーション:https://sure-i.co.jp/
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