エンジニアが働きやすい環境を作りながら成長を続けている企業にインタビューする本企画。今回は、不動産業界に特化したWEBコンサルティング事業を展開している株式会社ラルズネットにお話を伺いました。
株式会社ラルズネットの事業概要：不動産特化型WEBコンサルティングの強み
株式会社ラルズネットは、不動産業界に特化したWEBコンサルティング事業を展開しています。大手の不動産会社から地域密着型の小規模不動産会社まで、あらゆる規模の企業が主役となれるようなサービスを提供しています。
同社の特徴は、不動産会社への経営コンサルティングから、デザイン・ホームページ制作、システム開発、さらには独自の不動産ポータルサイト「不動産連合隊」の運営まで、不動産業界を総合的に支援していることです。
| 会社名 | 株式会社ラルズネット |
|---|---|
| 住所 | 北海道函館市桔梗町379-18 函館テクノパーク内 |
| 事業内容 | ・インターネットによる不動産情報サービス事業 ・インターネットによる広告メディア事業 ・WEBサイトの企画・デザイン・構築・運営・メンテナンス事業 ・不動産取引に関する経営コンサルティング事業 ・リスティング広告運用代行事業 |
| 設立 | 2003年1月27日（ 2001年4月1日創業） |
| 公式ページ | https://www.rals.co.jp/ |
同社にはプログラミング未経験者が入社し、3年目にはバックエンド開発を担当できるまでに成長するなど、エンジニアを育成する充実した環境があります。さらに、奨学金の返還支援制度も設けるなど、人材を大切にする企業文化が根付いています。
今回は、同社の働く環境や企業文化について、システム・デザイン部 システム課シニアマネージャーの竹内貢太さんと、コーポレート部オフィスサポートサブマネージャーの宮本麻衣さんにお話を伺いました。
株式会社ラルズネットの開発体制：アジャイル手法と柔軟な勤務形態
編集部
ラルズネットさんには現在何名の社員さんが在籍されていらっしゃるのでしょうか？
竹内さん
ラルズネットには現在50名ほどの社員が在籍しており、そのうち約半数がエンジニアです。
エンジニアは複数のチームに分かれています。主なチームとしては、不動産ポータルサイト「不動産連合隊」の保守・改良を担当するチーム、物件登録システムの保守を担当するチーム、顧客向けのホームページ制作を行うチームなどがあります。
各チームはデザイナーを含む3～4人で構成され、それぞれの担当業務に取り組んでいます。現在特に注力しているのは、不動産会社向けの物件登録システム『ラルズマネージャー』のフルリニューアルプロジェクトです。このプロジェクトでは、システムの使いやすさを大幅に向上させることを目指しています。
編集部
ラルズネットさんではどういった開発手法を取り入れているのでしょうか？
竹内さん
ラルズネットでは期限を短く切って開発を進め、振り返りをするアジャイル開発を取り入れています。現在の業務から得た知見を次の開発に活かすため、このサイクルを繰り返し行っています。
編集部
エンジニアさんの働き方についても伺わせてください。
竹内さん
ラルズネットのエンジニアは基本的にリモートで勤務しています。出社は必須ではなく、会社の催し事がある場合などに出社する形です。
また、時差出勤も導入しており、午前8時から正午まで30分刻みで好きな出社時間を選べます。基本的な出社時間は決めていますが、必要に応じて柔軟に変更することができます。例えば、普段8時出社の社員が翌日9時出社に変更するといったことも可能です。
編集部
柔軟な働き方を実践されていらっしゃるのですね。
株式会社ラルズネットのエンジニア育成：未経験者の成長を支える教育システム
編集部
ラルズネットさんにはプログラミング未経験で入社する方もいらっしゃるのでしょうか？
竹内さん
はい、ラルズネットにはプログラミング未経験で入社する社員もいます。実際に、プログラミングについて全く知識がなかった社員が入社し、現在3年目でバックエンド開発を担当しています。その社員は最新技術を使ったモダン開発を1人で行えるまでに成長しました。
編集部
未経験の方がそこまで成長できる要因は何でしょうか？
竹内さん
私がその社員の教育を担当していましたが、エンジニアの楽しさを伝えることが成長の要因だったと考えています。私自身がプログラミングを楽しいと感じているので、「これがわかるようになれば楽しくなる」という姿勢で接していました。
また、社員からの「今ちょっといいですか」という質問には必ず対応するようにしていました。これにより、質問しやすい環境を作ることができました。
編集部
エンジニアの仕事の楽しさを伝え、質問しやすい環境を作ることが成長の要因なのですね。そのほか、スキルを伸ばすための取り組みはございますでしょうか？
竹内さん
ラルズネットでは毎週水曜日にエンジニア研修を実施しています。加えて、各チーム内でも定期的に研修を行っています。
最近は、私が教えていた後輩が講師役を務めるようになり、その成長を実感しています。当初は講師役を断る社員もいましたが、教えることが最大の学びになると理解してくれるようになりました。
編集部
エンジニア同士で学びを深めているのですね。不動産に特化した業態ということで、不動産に関する知識も身に付くのでしょうか？
竹内さん
はい、業務を通じて自然と不動産について詳しくなっていきます。私自身、入社前は不動産に関する知識がありませんでしたが、仕事を通じて知識が身につき、実際に家を購入する際にも役立ちました。
編集部
エンジニアとしてのスキルだけでなく、不動産の知識も身に付く環境なのですね。
株式会社ラルズネットの福利厚生：画期的な奨学金返還支援制度の詳細
編集部
ラルズネットさんの中で特徴的な福利厚生制度はありますか？
宮本さん
ラルズネットでは2023年10月から奨学金の返還支援制度を始めました。大学や専門学校に入学するにあたって利用した奨学金について、勤続10年目までの社員については月々の返済のうち1万円を、11年目以降からは全額を会社が負担しています。
ほかにも同様の制度を導入している会社はあると思いますが、弊社の場合は返済総額や期間の部分に縛りはありません。私も利用者の一人ですが、若手社員にとってとてもありがたい制度だと感じています。
編集部
特に制限を設けることなく奨学金の返還支援制度を導入しているとは驚きです。かなり社員さんを大切にされている姿勢が伝わってきますが、ほかにどういった福利厚生制度があるのでしょうか？
宮本さん
ラルズネットは有休について6日以上取得することが義務付けられています。休みがないと気持ちを切り替えて働くことも難しいと思いますので、良いパフォーマンスを出してほしいという思いが根底にありますね。
また、多くの不動産会社は水曜日を定休日としていますので、弊社でも水曜はノー残業デーと決めています。残業時間についてはしっかりと管理しており、月に一定時間を超えないよう声がけはしています。
そのほか、育休については男性マネージャーも取得している実績があるなど、管理職の方からどんどん取得していこうという空気がありますね。副業についても、申請さえしてくれれば可能です。
編集部
社員さんが快適に働けるような環境を会社として積極的に作られているのですね。
株式会社ラルズネットの企業文化：相互支援と改善を重視する風土
編集部
ラルズネットさんの社員さんにはどういった方が多いでしょうか？
宮本さん
ラルズネットの社員は決まったルールに縛られるというよりも、「こうしたらいいんじゃないか」「こうしたらもっと快適に働ける」という柔軟な発想で働いている人が多いと感じます。
例えば私の部署では日常的な事務作業があるのですが、「この部分が自動化されるともっと効率的になるのに」と私が意見を出したところ、竹内さんをはじめとするエンジニアがすぐに経営陣に提案してくれました。このように、改善案を自由に発言できる風通しの良さが特徴的ですね。
竹内さん
また、社員の多くが「効率的に仕事をしたい」という思いを持っています。誰かの仕事を効率化することができれば、それが巡り巡って自分の仕事も楽になると考えているんです。ラルズネットは社員同士が助け合うホスピタリティあふれる職場だといえますね。
編集部
互いを支え合う文化があるからこそ働きやすい職場を作れているのですね。
株式会社ラルズネットが求める人材像：顧客視点を持つエンジニア
編集部
ラルズネットさんでエンジニアとして活躍するためにはどんな要素が必要でしょうか？
竹内さん
目の前の仕事だけでなく、仕事の先にある営業や不動産会社、エンドユーザーの視点に立てるエンジニアが活躍できると思います。そういった姿勢は、どの会社でも通用すると考えています。ラルズネットとしても、そのような普遍的な能力を持つエンジニアを育成したいと考えています。
転職を検討されている方には、この機会を成長のチャンスとして捉えていただきたいですね。
編集部
最後に、ラルズネットさんに興味を持っている方にメッセージをお願いいたします。
宮本さん
ラルズネットではエンジニアだけでなく、デザイナーやフィールドセールスも募集しています。弊社は新しいシステムやツールを積極的に導入するため、どの職種でも変化に対応する力が求められます。
新しいものが好きな方にとっては刺激的な環境だと思いますので、ぜひご応募ください。
竹内さん
ラルズネットは不動産会社ではありませんが、人々の生活の基盤である「住」に関わる仕事です。不動産会社のサポートを通じて人の役に立つことに喜びを感じる方を歓迎します。人の役に立ちたいという思いを実現しやすい環境が整っています。
編集部
目の前の仕事だけでなく、その先にいる人々の笑顔をイメージしながら働ける方が、ラルズネットさんでは活躍できるのだと理解しました。本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社ラルズネット：https://www.rals.co.jp/
採用ページ：https://www.rals.co.jp/recruit/