コーレ株式会社の週休4日制+就業時間の20%を自由に使える「スーパーライフワークバランス」がスタート!

企業が取り組む新しい働き方や、エンジニアの活躍などを紹介するこの企画。今回はクリエイティブの力でクライアントのビジネスの課題解決を目指すデジタルクリエイティブカンパニーのコーレ株式会社を取材しました。

総合ITクリエイティブカンパニー・コーレ株式会社

コーレ株式会社は、Web制作、ECサイト制作、UI/UX(※)デザイン、アプリ・システム開発、映像制作などを行うデジタルクリエイティブカンパニーです。MAKE NEW SURPRISEを掲げ、クライアントの事業成長に貢献するサービス提供をしています。
※UX:User experience。サービスや製品を利用することで得られる体験
※UI:User Interface。ユーザーとサービス、製品の接点

新規事業支援を得意とするコーレ株式会社は、クライアントワークの他、自社開発によるデジタルプロダクトを展開。クリエイティブ領域のあらゆる方向から支援することで、クリエイティブとテクノロジーの力で感動と驚きを創出しています。

会社名 コーレ株式会社
住所 東京都新宿区新宿4-1-6 JR新宿ミライナタワー 18階
事業内容 Web制作、デザイン、システム開発、広告代理業、各種コンサルティング、Webサービス及びメディア運営、プロダクトの制作・販売
設立 2017年5月
公式ページ https://co-r-e.net/
働き方 リモートワーク、出社の選択制
フルフレックスタイム制度

クライアントに最高のパフォーマンスでサービスを提供し続けることを目指すコーレ株式会社では、リモートワークなど、社員が気持ちよく働き続けられる環境に取り組んできました。働き方の柔軟性と業務の高密度化に取り組む同社は、2023年11月より「スーパーライフワークバランス雇用制度」を導入。実質勤務時間が週3日というまさにスーパーな働き方とは、どのような制度なのでしょう。

代表取締役の奥脇真人さんに、制度の導入に至った背景や、コーレで活躍するエンジニアの特徴、やりがいなどについてお話を伺いました。

本日お話を伺った方
コーレ株式会社代表取締役の奥脇真人さん

コーレ株式会社
代表取締役

奥脇 真人さん

UX&UIを重視した提案力で新規事業&スタートアップを支援

コーレ株式会社の社員の仕事風景
▲コーレ株式会社は企業へのクリエイティブ支援を中心に、自社のデジタルプロダクトの開発も推進している

編集部

企業へのクリエイティブ支援を中心に、自社のデジタルプロダクト開発も手掛けるコーレさんに在籍するエンジニアの人数や雇用形態、業務内容などについてお聞かせください。

奥脇さん

当社は社員数20名のうち、12名がエンジニアという組織です。エンジニアの業務内容としては9割が受託開発となっています。

当社は新規事業支援やスタートアップに携わることが多いため、スピード感とUXを考えながら実装するプロジェクトを得意としています。具体的にはWebサービスやプラットフォームサービス、SNS、マッチングサービスECサイトなどのシステム開発を手がけています。

編集部

コーレさんが提供するサービスの特徴や強みについてお考えをお聞かせください。

編集部

当社はデザイン力に自信を持っており、デザイナーと連携しながら開発するスタイルが強みです。新規事業を立ち上げるクライアント様やスタートアップの場合、要件定義ができないことが多いため、UIなど画面のデザインを作るデザイナーと、システムを作るエンジニアが密にディスカッションをしながらプロダクトを構築する流れとなっています。

プロジェクトに携わるメンバーは、常にコミュニケーションを図り、要件が抜けていないかの相互チェックはもちろん、活発に意見を交わしながらプロジェクトを進めます。クライアント様の要件通りに作るだけではなく、より良いものを作るための提案力が当社の開発姿勢の特徴です。

AI技術の開発生産性アップに伴い、「スーパーライフワークバランス雇用制度」を導入

コーレ株式会社のメンバーの談笑風景

編集部

コーレさんで使用している言語など、開発環境についてお聞かせください。

奥脇さん

言語はRubyやPHPを使うことが多く、全てのエンジニアはChatGPTとGitHub Copilotなど、生成AIを中心としたAI技術を活用しています。活用事例としては、コード生成やデバッグの他、新しい技術や言語を使用する際に使用しています。

新しい言語を使用する場合、従来は公式リファレンスを読んで試すといった工程が3段階ありましたが、AI技術を活用することで業務が3倍程度速くなりました。

編集部

なるほど。これまで人力で行っていた部分を生成AIが担うことで、働き方に変化はありましたか?

奥脇さん

生成AIを使用することで業務時間が大幅に改善されたことを受け、週休4日に20%ルールを適用する「スーパーライフワークバランス雇用制度」を2023年11月6日に導入しました。

土日祝日の週休2日制の他に固定曜日の休日を加え、1日の業務時間の内、20%をスキルの自己研鑽、新しい技術の情報収集、新規事業のアイディエーションに使う時間とする制度です。これにより、エンジニアのスキル向上や、自己成長を目指します。

20%ルールを適用することで週3日勤務でも、社会保険適用の条件である週30時間以上の勤務時間を確保できます。1日の拘束時間は10時間ですが、実質は約8時間となっています。

編集部

「スーパーライフワークバランス雇用制度」は全ての社員に適用されるのでしょうか?

奥脇さん

社内の面談・審査により、制度適用可否をします。職種は短い時間でもパフォーマンスを発揮できるデザイナーやエンジニアを対象としています。既存社員も新しく入社を希望する社員も含めて適用対象となり、現在、適用前提で内定者が1名います。

編集部

コーレさんのメンバーは「スーパーライフワークバランス雇用制度」によって業務を高密度化し、メリハリのある働き方ができるというわけですね。

エンジニアの働き方はもっと自由でいい!多様な働き方に対応

コーレ株式会社のメンバーの仕事風景

編集部

週3日の勤務で社会保険も適用する働き方は非常に珍しいと感じます。「スーパーライフワークバランス雇用制度」導入に至ったのはどのような背景があったのでしょう。

奥脇さん

働き方が基本リモートワークの当社は、1日8時間、黙々と作業をするエンジニアは少なく、自分の裁量で食事休憩や昼寝などを自由に取ることができます。いっそのこと、業務の高密度化という観点で週3日勤務とし、超集中して仕事をするやり方でも良いのではないかという考えに至り、「スーパーライフワークバランス雇用制度」を導入しました。

また、生活様式が多様化するなか、スキルが高く、コミュニケーション力に長けたエンジニアやデザイナーは、もっと自由に働いても良いと考えています。ちなみに、私自身は週6、7ぐらい働こうという感覚ですが、ついてこれる者はあまりいないので、現実的なことを考えた結果、「スーパーライフワークバランス雇用制度」の考えに至りました。

編集部

「スーパーライフワークバランス雇用制度」前提での内定者が1名いるとのことですが、その方はどのような理由でコーレさんを志望されたのでしょう。

奥脇さん

現在の会社では時短勤務で仕事をされているようですが、やはり時間的に厳しく、これ以上勤務時間を減らすのは難しいとのことから当社の「スーパーライフワークバランス雇用制度」に興味を持っていただきました。

シングルマザーで、お子さんが小学校に入学するタイミングのため、どうしてもフルタイムは難しいことが、当社を志望した一番の理由と思われます。

スーパーライフワークバランスは自社プロモーション。事業も働き方もユニークなコーレの企画力

編集部

ワークライフバランスの取り組みとして、まずは週4日勤務から着手する企業が徐々に増える中、コーレさんが週3日勤務としたのはどのような理由からなのでしょう。

奥脇さん

開発会社と制作会社の両方の機能を持つ当社は、もともとユニークかつ、斬新な企画を立てることを得意としています。週3日勤務は、社会保険の適用の壁がある中、実践できる企業は少ないのが実情です。それを実現しつつ、しっかりと開発をし、パフォーマンスを出すことができれば、かなり面白いという発想から一気に制度を作りました。

「スーパーライフワークバランス雇用制度」はいわば、自社プロモーションの一貫です。当社は受託系の会社にしては珍しく、渋谷駅のホームに看板を出したり、スクランブル交差点の屋外ビジョンにCMを流すなど、積極的にプロモーション活動をしています。それらの活動を通して自社のブランドを磨いていっています。

当社は「スーパーライフワークバランス雇用制度」で業務を高密度化してパフォーマンスを発揮すると同時に、他の企業がやらない手法で効果的な自社プロモーションを狙います。

編集部

「スーパーライフワークバランス雇用制度」が適用された社員はまだいないとのことですが、制度自体への反響はいかがですか?

奥脇さん

「めちゃくちゃいい」とは言っていますが、既存社員はゴリゴリ稼ぎたい体力系の者が多く、今のところはまだ希望者はいません。

編集部

コーレさんの社員が現状に満足された上で、実直に仕事に向き合っている証とも言えますが、今後適用者が出ることで、希望者が増えそうですね。

リモートワーク&フルフレックスタイムによる自由度が高い働き方

編集部

コーレさんはリモートワークを導入されているとのことですが、出社との割合はどのようになっていますか?

奥脇さん

出社の強制はないので、働く場所は自由に選択することができます。執行役員や私の場合は週5日、メンバーの中には2人ほど週2、3日出社する者がいますが、他のメンバーはフルリモートとなっています。

基本的にはフルフレックスタイムですが、当社の業務はクワイアントワークなので、勤務時間はお客様に合わせるかたちとなります。メンバーによっては平日休んで土日に稼働する者や、朝が弱いから午後から、二日酔いで15時から勤務ということもありました。

編集部

休日働いて平日休むなど、ライフスタイルや個人の都合に合わせて勤務場所や時間を選べるというわけですね。

高いモチベーションとパフォーマンスの背景にある高収入

コーレ株式会社のメンバーの仕事風景

編集部

リモートワークや「スーパーライフワークバランス雇用制度」のように、コーレさんのエンジニアの働く環境は、非常に恵まれていると感じます。御社で働く意義ややりがいなど、奥脇さんはどのように感じていますか?

奥脇さん

最もわかりやすいのが収入面です。当社では一番低い者でも年収600万円となっています。そのため、入社から半年も経つと広い部屋に引っ越すものが多く、中にはタワマンに住んでいる者もいます。

編集部

高い報酬には優秀な人材を確保し、モチベーションを上げ、パフォーマンスを最大に発揮してほしいというコーレさんの思いが込められているのでしょうか?

奥脇さん

おっしゃる通りです。また、私自身、お金を理由に私生活で我慢をしたり、妥協をすることがあまり好きではないんですよ。例えば、欲しいものがあっても予算的に厳しいからできるだけ安いものを買おうとか、お金がないから飲み会に行くのをやめようといった我慢や妥協をしないで済む収入を得てもらいたいという思いがあります。

高い収入を得る代わりに仕事には全力で取り組んでもらい、成果を上げる、その思いを報酬で還元するようにしています。

オーナーシップの熱量で業務にあたり、プロジェクトを包括できるのがコーレの魅力

編集部

高収入のほか、エンジニアがコーレさんで働くからこそ、得られる経験などはありますか?

奥脇さん

報酬が高い分、大きな裁量を持たせています。1人当たり1、2社のクライアント様を担当する当社は、個人やチームであっても基本、全ての業務はクライアント様と直接のコミュニケーションが発生します。

一般的な開発会社の場合、プロジェクトマネージャーから現場に指示が下り、エンジニアは指示に沿ってプログラミングをするケースが多いと思われますが、当社はエンジニアがプロジェクトマネージャーを兼務することが多く、オーナーシップの裁量で意思決定をします。

開発部門を持たないスタートアップの場合は、上流工程から全て当社のエンジニアが担当することが多く、裁量と権限を持って働けるのが当社のエンジニアの特徴です。

採用ポリシーは実務経験3年以上。成長意欲を持ったエンジニアが活躍

編集部

コーレさんがエンジニアに求めるスキルについてお聞かせください。

奥脇さん

採用ポリシーとしてはエンジニア経験が3年以上を基本としています。現在、在籍しているエンジニアはもともとフレンチのシェフという経歴ですが、その後、ハードな環境で2年間エンジニア経験を積んだ実績を評価し、採用に至りました。

編集部

コーレさんで経験を積むことで経験の浅いエンジニアも活躍できるカルチャーがあるとお見受けします。育成や成長を目的とした制度などはありますか?

奥脇さん

特に制度やマネジメントは設けていません。当社はエンジニア自身が成長しなければ置いていかれる風土なので、切磋琢磨しながら積極的に業務に向き合っています。

新しい技術や進行中のプロジェクトをSlackで情報共有しているのですが、投稿が少なくなると、だんだんと疎遠になる雰囲気なので、会社としてあえて成長を求めずとも、自ずと成長するために自己研鑽するカルチャーが根付いています。

編集部

切磋琢磨しながら1人ひとりが意欲的に仕事に向き合うと同時に、情報共有をすることで全体のスキルアップにも尽力されているのですね。

30代前半までのメンバーがジョイン。円滑なコミュニケーションの秘訣は“笑顔”

コーレ株式会社のメンバーの仕事風景
▲円滑なコミュニケーションの秘訣は“笑顔”

編集部

続いて、コーレさんの社風やカルチャーについて伺います。代表である奥脇さんは、会社の雰囲気をどのように感じていらっしゃいますか?

奥脇さん

20代半ばから30代前半のメンバーが多い当社のエンジニアはとても仲が良く、週に1、2回ほど飲みに行っています。リモートワークなので、参加するメンバーは限られますが、たまに出社するメンバーもいるので、顔を合わせたら食事や飲みに行くことがあります。

北海道在住の者とはこれまで1回ぐらいしか飲んだことはないのですが、1度でも直接対話することで、仕事を円滑に進めることができると思っています。

編集部

コーレさんにはエンジニアとして高いスキルを持つことに加え、コミュニケーション能力にも長けた方が多くジョインされているとことが伺えます。円滑なコミュニケーションを図る上で、最も大切と思われることはなんですか?

奥脇さん

笑顔で会話ができることは、円滑なコミュニケーションを図る上でとても重要だと思います。エンジニアは人と関わるのが苦手と言っている方が多い職種の印象です。

楽しくコミュニケーションを取りながら一緒に働きたいと思っているので、笑顔で会話ができることは当社の採用条件でもあります。しかし、この条件がスキル以上に狭き門というのが実情です。

半数以上が講師経験者。教える技術に長けた“優しいコミュニケーション力”が成長を後押し

コーレ株式会社のメンバーの仕事風景
▲コーレ株式会社のエンジニアは半数以上が講師経験がある

編集部

コーレさんで活躍しているエンジニアは、どのようなバックグラウンドを持った方が多いのでしょう。

奥脇さん

当社のエンジニアは半数以上が、プログラミングスクールやデザインスクール、ワークショップ、専門学校などで講師経験があります。

人に教えることは人間性が出るため、できないことに対して「なんでわからないの?」と責めることはなく、どこでつまずいているかを一緒に探り、考え、共感しながら言葉をかけ、クリアしながら進めることができる、優しいコミュニケーションができる者が多いです。

編集部

切磋琢磨し、自分を高める意識を持ちつつも、決して感情的にならず、思いやりの気持ちを大切にする会社であることがわかりました。

自己研鑽と仲間へのリスペクトができる方を歓迎

コーレ株式会社代表取締役の奥脇真人さん

編集部

「スーパーライフワークバランス雇用制度」や、エンジニアメンバーの成長意欲の高さ、オーナーシップに重きを置いたコーレさんに興味をもち、感銘を受けた読者は多いと思われます。最後に、採用における御社が求める人物像やフィットするスキルについて、転職を検討する読者に向け、メッセージをお願いします。

奥脇さん

新規事業やスタートアップに関わることが多く、半年から1年とスパンが比較的短期なのが当社の特徴です。そこに柔軟に対応し、楽しめる方を歓迎します。

また、自分でたくましく自己研鑽すると同時に仲間をリスペクトする、気持ちの良いコミュニケーションが取れる方と一緒に働きたいと考えます。例えば、「ありがとうございます」と、ちゃんと感謝を伝えられること、人に対して感情的にならない方です。

事実、当社には感情をぶつけたり、声を荒げる者は皆無です。この要件を満たしている方で、当社に興味がある方は、お気軽に問い合わせいただければ幸いです。

編集部

メンバー1人ひとりが働き方と仕事に向き合う姿勢、オーナーシップの熱量を持つコーレさんにジョインすることは、エンジニアとしてのスキルアップだけではなく、人間としての成長も得られる環境だと感じました。

また、「スーパーライフワークバランス雇用制度」は、多くのエンジニアやクリエイターに希望をもたらす、素晴らしい働き方だと思います。

本日はありがとうございました。

■取材協力
コーレ株式会社:https://co-r-e.net/
採用ページ:https://co-r-e.net/recruit/