社内公用語は英語!株式会社Colorkrewのグローバルかつ若手が輝く環境

社内公用語は英語!株式会社Colorkrewのグローバルかつ若手が輝く環境

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社Colorkrew(カラクル)にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

株式会社Colorkrewは、ビジネス向けSaaS製品の開発・提供を主軸とするIT企業です。QRコードで出社状況などを管理する「Colorkrew Biz(カラクルビズ)」、目標達成への活動プロセスを可視化するSNS型ツール「Goalous(ゴーラス)」などを展開しているほか、AWS(Amazonが提供するクラウドサービス)・Azure(Microsoftが提供するクラウドサービス)を活用したクラウドシステム構築も手がけています。

組織としては全社員の約3割が外国籍で、社内の公用語は英語というグローバルな環境が整っています。また、成果主義の評価体制が導入され、入社3年で給与が倍になるケースもあるなど、若手の活躍が目覚ましい点も特徴です。

今回は、そんな株式会社Colorkrewのグローバルな職場環境や若手の活躍事例について、取締役の湯川さんと人事部の小柴さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社Colorkrewの湯川さん

湯川 啓太さん

株式会社Colorkrew 取締役。立教大学経済学部を卒業後、政府系金融機関を経てスタートアップに転籍。2014年にColorkrewに入社。営業からスタートしていくつかの事業リードを経験。現在は事業全般に広く関わりを持ちながら、新しい事業をどんどん生み出せる組織風土を作るべく邁進中。

株式会社Colorkrewの小柴さん

小柴 貴生さん

株式会社Colorkrew 人事部所属。

Colorkrewのグローバルな環境:英語が社内公用語

編集部

まず、御社の組織の特徴を教えてください。

湯川さん

社内の公用語が英語で、外国籍メンバーと英語でコミュニケーションを取る機会が豊富にあることが特徴だと思います。

2025年7月時点では、日本オフィスの正社員の約3割がビジネスレベルの英語話者で、ソフトウェアエンジニアやデザイナーなどSaaS開発に関わるチームでは約8割が外国籍です。CTOも外国籍のため、全社ミーティングや全社向けの案内など、全員が確認する必要がある内容はすべて英語で展開しています。また、ミーティングも基本的には英語で実施していますね。

ただし、日本人同士のミーティングの場合は、より円滑なコミュニケーションのため日本語を使用することが多いです。

編集部

そういったグローバルな組織環境は、どのように作られてきたのでしょうか。

湯川さん

2010年頃から段階的に形成されてきました。

当社は1999年、独立系SIer(システム開発会社)で最大規模だったCSK社(現SCSK)と、SEGA社のジョイントベンチャー「ISAO」という社名で設立され、当時SEGA社が発売していた「ドリームキャスト」のインターネットサービスを担当していました。その後、2010年に親会社が豊田通商株式会社に変わり、ビジネスの軸足をゲーム業界から一般企業向けのクラウドビジネスへと移行したんです。

2010年当時はまだ日本人のみの組織でしたが、将来的なグローバル展開を見据えて着実に準備を進めていきました。特に2020年ごろからその動きが加速し、現在のような多様性のある組織環境へと大きく変化した印象ですね。

このようなグローバルな環境下において、クラウドとセキュリティを中心としたクライアントビジネスを展開しながら、2020年前後からSaaS(Software as a Service)(※)製品の開発にも注力しています。
(※)SaaS:クラウド上にあるソフトウェアをインターネット経由で利用できるサービス

海外出張や現地メンバーとの協業など、グローバルなビジネスに関わる機会は多い

編集部

海外でのビジネス展開と、社員が海外ビジネスに関わる機会について教えてください。

湯川さん

数年前からブラジル、そして2024年からは韓国市場にも参入しています。意欲と能力のある方であれば、英語力や個々のバックグラウンドを活かして、海外出張や現地メンバーとの協業など、グローバルなビジネスに関わるチャンスは十分にあります。

編集部

海外で活躍されている方の事例はございますか?

湯川さん

たとえば、韓国市場の開拓を担当している韓国籍のメンバーは、営業職として3年ほど働いた後、一度退職して他社で経験を積み、その後当社に戻ってきました。現在は営業の経験を活かしながら、韓国市場の開拓も担当しています。

必要な英語レベルはTOEIC730点。語学学習・試験の費用を補助する制度あり

編集部

入社後、英語を日常的に使用する環境で働くことになるとのことですが、どの程度の英語力が必要なのでしょうか。

湯川さん

ポジションによって異なりますが、基本的にはTOEIC730点相当の英語力を持つ方を採用しています。これは、社内で求められる英語力を踏まえた基準です。

小柴さん

特にプロダクト開発部門では業務のほとんどが英語で行われているため、その部署に配属されるエンジニアは英語が堪能な方が多いです。新卒採用でも英語が得意な方が入社されています。

一方、国内のお客様が中心となる営業部門では約9割が日本人メンバーという構成になっている関係で、「入社後に英語力を伸ばしていきたい」という意欲のある方も受け入れています。実際に、入社後に学習を重ねてTOEICの基準点をクリアされたケースも数多くありますね。

編集部

英語力向上のためのサポート体制はどのようになっていますか?

小柴さん

語学学習費用の半額補助、TOEICをはじめとした試験費用の全額負担といった制度を設けています。

また、当社のオフィスはフリーアドレス制なので、日常的に外国籍メンバーと交流できることも英語力向上に役立っていると感じます。例えば、席が近くなった外国籍メンバーからランチに誘われることも頻繁にあり、それを機に社員が「もっと英語を勉強したい」とモチベーションを上げ、語学力向上につなげているケースもあるようです。

Colorkrewの若手活躍:入社3年で給与が倍になるケースも!

株式会社Colorkrewの社員が笑顔で仕事をしている様子

編集部

御社では20代、30代、40代がバランスよく在籍していて、若手社員も数多く活躍されているそうですね。具体的な活躍事例について教えていただけますか。

湯川さん

入社3年で給与が倍になった若手社員がいます。

当社の評価制度は16段階の等級を設けた「絶対評価制度」で、年齢や性別、国籍に関係なく、成果を出せば半年ごとに行う評価で等級が上がっていく仕組みです。そんな中、先ほどの給与が約2倍になった若手社員は、新卒入社から3年で7等級まで昇進しました。

彼は元々エンジニアとして入社したのですが、自らキャリアチェンジを希望し、プロダクトマネージャー(PdM)へ転身したんです。そのポジションで非常に優れた成果を上げ、現在は20代後半で部門のリーダーを務めています。

また、中途入社の若手社員の活躍も目立っています。例えば、中途入社2年目の営業職の社員は四半期ごとの営業表彰をすでに3回受賞し、部門のエースとして活躍しています。さらに、海外から転職してきたあるエンジニアは、高いスキルを評価されて1年で2等級ずつ昇進し、20代でエンジニアリーダーを務めています。

キャリアチェンジの要望にも柔軟に対応し、ステップアップを支援

編集部

キャリアチェンジを望む社員には、どのように対応されているのでしょうか?

湯川さん

社員が「こういうキャリアを目指したい」という意思表示をすることを歓迎しています。もちろん会社のニーズとの調整は必要ですが、成果を出している社員が希望するキャリアパスについては、できる限り実現できるよう支援していますね。

編集部

キャリアチェンジや部署異動は、どのようなタイミングで相談できるのでしょうか。

湯川さん

特に決まったタイミングはなく、いつでも相談可能です。社内の情報がオープンになっているため、他部署の状況も把握しやすく、「あの部署のあの業務に携わってみたい」といった発想も浮かびやすい環境だと思います。

Colorkrewの社風:誰にでも相談しやすいフラットな風土

株式会社Colorkrewのオフィス内のカジュアルな雰囲気

編集部

御社の雰囲気についてもご紹介ください。

小柴さん

一言で言うと、とてもカジュアルで働きやすい雰囲気だと思います。経営陣の席も特に決まっていませんし、相談したいことがあればレポートライン(上司・部下の指揮命令系統)にとらわれず気軽に直接話せる環境があります。

また、外国人社員からも「フラットな関係性で自由に働ける環境」として評価されています。組織にリーダーはいますが、「この人が偉い」といった雰囲気は全くありません。

風通しの良さと意思決定のスピード感を両立できていると感じますね。

編集部

そうしたカジュアルでフラットな雰囲気は、どのようにして醸成されてきたのでしょうか?

湯川さん

ルーツは前身の株式会社ISAO時代に採用していた「バリフラットモデル」(役職や階層を撤廃した組織形態)にあります。現在は若干アップデートしつつも、基本的な考え方は変わっていません。

その一環として、先ほどもお伝えしたように情報の透明性を特に重視しています。全社員が同じ情報にアクセスできる状態であることで、限られた情報を握る一部の人が力を持つ状況を防ぐことができます。

具体的には自社ツールを用い、経営陣からの情報発信はもちろん、各メンバーの目標や日々の活動内容も、誰でも確認できるようになっています。直接の業務上の関わりがない社員同士でも、お互いの役割や仕事内容が見えるため、コミュニケーションのきっかけにもなっていますね。

編集部

ちなみに、外国籍の方が多い御社ではお互いのことをどのように呼び合っているのでしょうか?

湯川さん

全体の7割程度はファーストネームで呼び合っています。ただ、「私は名字で呼びたい」という方もいらっしゃいますし、それも全く問題ありません。それぞれが心地よい呼び方を選んでいます。

Colorkrewの求める人材:主体的に考えて提案ができる人

株式会社Colorkrewの湯川さんと小柴さんが話し合っている様子

編集部

Colorkrewで活躍できる人材像について、特に重視されている点を教えていただけますか?

湯川さん

主体的に考えて行動できる人材を求めています。具体的な指示を待つのではなく、自分で考え、「こうやりたい」と提案できる人が望ましいですね。

当社では、説得力のある提案にはチャレンジの機会が与えられます。その上で、周りを巻き込みながら物事を前に進められる能力も重視しています。

小柴さん

私も同感です。特に若手の場合、手取り足取りの指導を待つ方よりも、「若いうちから様々な経験を積みたい」という志向性で自ら積極的に動ける方が向いていると考えています。

編集部

現在の職場で、組織の硬直化や提案のしづらさを感じている方にとっては非常に魅力的な環境かもしれませんね。

湯川さん

そうですね。承認プロセスなどが煩雑で厳格な組織ではなく、自由な発想と主体性を重視する当社の文化は、能動的に働きたい方々にはフィットする可能性が高いと思います。

編集部

採用プロセスについて教えていただけますか?

小柴さん

状況に応じて面接回数を調整することもありますが、書類選考後は3~4回の面接を実施しています。エンジニアやデザイナーの方には実技試験もお願いしています。

編集部

最後に、Colorkrewに興味を持たれた方々へメッセージをお願いします。

湯川さん・小柴さん

スピード感ある組織で、多様なインターナショナルな仲間に囲まれてガンガン成長したい方は、ぜひColorkrewへ。たくさんのご応募をお待ちしております!

編集部

本日はありがとうございました!

編集後記

外国籍メンバー多数、社内の共通語が英語かつフラットなカルチャーが特徴の株式会社Colorkrew。お話の中でも「7割くらいはファーストネームで呼び合います」とあったように、成長環境がありながらも良好なコミュニケーションが成立していることが印象的でした。

株式会社Colorkrewの働き方のまとめ

事業内容
  • クラウド・セキュリティ事業が主軸
  • SaaS製品開発に注力
  • グローバル展開を推進
グローバル環境
  • 社内公用語は英語
  • 社員の約3割が英語堪能
  • TOEIC730点相当が入社基準
  • 日本人メンバー同士では日本語も使用
語学サポート
  • 語学学習費用の半額補助
  • TOEIC受験費用の全額負担
  • 外国籍メンバーとの日常的な交流の機会
若手活躍
  • 16等級制で年2回の評価機会
  • 入社3年目で給与2倍の社員も
  • 中途入社の社員も多数活躍
社風
  • 立場や部署を越えて相談しやすい
  • スピーディーな意思決定
  • 情報の透明性を重視
  • ファーストネーム呼びが一般的
求める人物像
  • 主体的に考え行動できる人
  • 自ら提案し周囲を巻き込める人
  • 急成長を目指す意欲的な人

株式会社Colorkrewの基本情報

企業名 株式会社Colorkrew
住所 東京都台東区元浅草三丁目7番1号 住友不動産上野御徒町ビル5階
事業内容
  • 企業向け自社ブランドのプロダクト開発と提供
  • ソフトウェア設計・開発・運用の業務受託
  • クラウド環境やセキュリティシステムの設計・構築・運用の業務受託
設立 2020年3月
公式ページ https://www.colorkrew.com/
採用ページ https://www.colorkrew.com/recruit/
募集職種 ビジネス系のポジション
取材・編集
大滝雄介のプロフィール写真

ミライのお仕事
編集部

大滝 雄介

企業の採用や働き方に関する取材を担当し、これまでに三井物産株式会社やヤマハ発動機株式会社、サイボウズ株式会社など、約650件の取材実績あり。編集歴は15年にわたり、出版社勤務時代には官公庁や健康保険組合の機関誌・パンフレットなどを企画段階から多数制作。