株式会社エクスモーションの女性活躍を後押しする“実力主義”のカルチャー

エクスモーションが描く未来:実力主義が導く女性エンジニアの躍進

年齢・性別問わず多様な社員が活躍している企業に迫るこの企画。今回は製造業のソフトウェア開発の課題を解決するコンサルティングファーム、株式会社エクスモーションにお話を伺いました。

“技術参謀”として製造業のソフトウェア開発の課題を解決する株式会社エクスモーション

株式会社エクスモーションは、自動車業界を中心とした製造業のソフトウェア開発現場の課題を解決する企業です。近年、デジタル機器のスマート化やDX化の推進に伴い、製造業のソフトウェアに求められる役割は複雑化・大規模化しています。エクスモーションでは、これらの課題を解決するための設計技術に特化し、問題発見から開発までを"技術参謀"として支える、新しいコンサルティングファームの形を実現しています。

会社名 株式会社エクスモーション
住所 東京都品川区大崎2-11-1大崎ウィズタワー23階
事業内容 システムおよびソフトウェアに対するテクニカルコンサルティングおよびエデュケーションサービス
設立 2008年9月1日
公式ページ https://www.corporate.
exmotion.co.jp/
働き方 リモートワーク+出社

今回は、常務取締役の芳村さん、取締役管理本部長兼経営企画室長の三上さん、コンサルタントの前田さんに、エクスモーションの社会・業界貢献活動や、女性活躍・働きやすさへの取り組み、スキルアップのサポートなどについてお話を伺いました。

本日お話を伺った方
株式会社エクスモーション 常務取締役の芳村美紀さん

株式会社エクスモーション
常務取締役

芳村 美紀さん

株式会社エクスモーション 取締役 管理本部長兼経営企画室長の三上宏也さん

株式会社エクスモーション
取締役管理本部長兼経営企画室長

三上 宏也さん

株式会社エクスモーション コンサルティング本部 コンサルタント前田佑希子さん

株式会社エクスモーション
コンサルティング本部コンサルタント

前田 佑希子さん

CSR活動:「ETロボコン」を通じたエンジニア育成支援

mirai/▲ETロボコンに取り組むエクスモーションさんの社内の様子

編集部

エクスモーションさんでは製造業のソフトウェア開発現場の課題を解決する傍ら、業界・社会への貢献活動にも積極的に取り組んでいるとのことですが、その背景にはどのような思いがあるのでしょうか。

芳村さん

第一に、我々の持つスキルや経験を、日本全体のソフトウェア開発の技術力向上に活かしていきたいという思いがあります。もう1つの側面として、社員の成長につなげていきたいという思いがあります。エンジニア業界ではさまざまなコミュニティ活動が推進されているため、そういった場でノウハウを還元しつつ、会社の発展にもつなげたいという狙いを持ってCSR活動を積極的に展開しています。

編集部

御社の行う業界・社会への貢献活動の中でも特徴的な取り組みをご紹介いただけますか?

芳村さん

学生や若手エンジニアを対象にソフトウェア開発の魅力を伝える「ETロボコン」への関わりは、エクスモーションを立ち上げる前から行っている活動です。弊社代表の渡辺がETロボコンの企画立ち上げに携わっていた経緯から、スポンサーとして参加したり、参加者に弊社の学習コンテンツ「Eureka Box(ユーリカボックス)」を提供したりと、活動を多方面からサポートしています。

また、2017年からは新卒教育の一環として、新卒社員がチームを組んでETロボコンに参加しています。このメリットは大きく2つあります。1つは開発・モデリング・プログラミングの一連の工程を体験できる点です。もう1つはコンテストを通じてPBL(課題解決型学習)を体験できる点です。実際の開発現場と同じようにチームで取り組む中で、役割分担や協力して目的を達成する方法を実践的に学べます。失敗も含めて貴重な経験ができる場となっています。

編集部

ETロボコンへの取り組み以外にも、業界への貢献活動として行っているものがあれば教えてください。

芳村さん

「AFFORDD」という派生開発推進協議会や「JASA」という組込み技術者協会への参加を通じ、当社の知見を共有しています。特に「AFFORDD」は立ち上げから長く関わっており、他の開発現場の知見を得る貴重な機会にもなっています。

女性エンジニアの成長物語:未経験からコンサルタントへの軌跡

株式会社エクスモーション コンサルティング本部コンサルタント前田佑希子さん

編集部

続いて女性活躍のテーマについて伺います。前田さんは新卒入社され2024年で14年目になるとのことですが、女性エンジニアとして働き続けている中で意識していることなどはありますか?

前田さん

業界全体でみると女性エンジニアは少ないのですが、男女関係なく活躍するためには実力がすべての世界だと思っています。エクスモーションでも性別による違いなどはなく、実力主義のフェアな状況で働ける環境があります。その分成果が求められるため、とにかくパフォーマンスを上げることを意識して働いています。

編集部

前田さんは未経験でエンジニアとして入社されて、シニアエンジニアを経て今ではコンサルタントとしてご活躍されていますよね。未経験から成長していく上で特に何が重要だと思われますか?

前田さん

エクスモーションのコンサルタントは開発現場の課題解決が仕事なので、技術だけでなくお客様への深い理解が必要です。私自身入社半年でお客様の開発現場に入り、現場理解を深めながら先輩コンサルタントの実際の仕事の様子を見て、少しずつ知識を習得していきました。とにかく現場でお客様とコミュニケーションを取りながら、実際に手を動かしていくことが重要だと思います。

ワークライフバランスの実現:育休取得推進と柔軟な働き方の導入

株式会社エクスモーションの男性社員育休取得の様子▲エクスモーションでは男性社員の育休取得も積極的に行われている

編集部

御社には前田さんをはじめ、女性社員も多くいらっしゃるのでしょうか。

芳村さん

新卒の女性社員比率は比較的高いですね。前田自身が新卒入社からコンサルタントになり、結婚して子育てをしながら働いているため、女性社員のロールモデルのような存在になっています。

前田さん

私も入社前に芳村と面談したのですが、芳村自身に子育て経験があることから「女性が仕事を続けることへの理解がある職場なんだ」と感じたことが入社の決め手となりました。子育てしながら活躍している女性のロールモデルがあることは、今後女性社員を採用していく上でも重要だと感じています。

編集部

前田さんは実際に子育てと仕事を両立しながら働いていて、どのように感じますか?

前田さん

正直、決して楽ではありません(笑)。しかし自分がどのような状況であろうとお客様に良いものを提供するという目的は変わらないので、むしろ出産前よりも高いパフォーマンスを発揮していくことを意識して取り組んでいます。

編集部

社員の方がライフステージの変化を経ても働き続けられるよう、会社ではどのようにサポートしていますか?

三上さん

育児休業の取得は積極的に呼びかけています。男性社員で1年間の育児休業を取得している前例もあるので、若い世代にとっても働き続けていく上での安心材料となるのではないでしょうか。

前田さん

働き方の面でいうとリモートワークが整備されているので、それは子育てをしながら働く上で本当に助かっています。

芳村さん

エクスモーションは基本的にお客様先で業務を行いますが、最近ではお客様もリモートワークを導入されているところが多くなっています。そのため、情報管理の取り決めをしっかりとした上で、社内業務だけでなくお客様業務もリモートワークで対応できるケースが増えています。シニアエンジニアは裁量労働制で働いているため、中抜けなども比較的柔軟にできる環境があります。

イノベーション創出の取り組み:「社内ワーク」による技術力向上と新サービス開発

編集部

先ほど「男女関係なく実力主義の会社」というお話がありましたが、社内の技術力やパフォーマンス向上のために取り組んでいることはありますか?

三上さん

常に新しい技術に取り組んでいくという会社の命題を果たすため、スキルアップ制度を整え、年間10万円を上限に専門書の購入やセミナー出席などの費用負担を行っています。

前田さん

私も会社の支援を受け、1年間のエンジニアリング講座を受講しました。「形式手法」という論理学の考え方を用いた特殊技術を学べる講座で、もともと得意分野でしたが、集中的に学ぶことでより知識を深められました。

芳村さん

前田の受講した講座の費用は、スキルアップ制度とは別枠で負担しました。会社の技術力向上に繋がるものであれば、制度の枠を超えて積極的にサポートするのが我が社の方針です。

株式会社エクスモーションの社内チャット画面
▲社内チャットでも、スキルアップのための情報発信が行われている

編集部

他にも、社内のスキルアップのために取り組んでいることがあれば教えてください。

三上さん

月2回、社内でイノベーションをもたらすことを目的とした「社内ワーク」という技術研鑽の機会を設けています。

エクスモーションでは普段は基本的にお客様先で仕事をしていますが、第2・第4金曜日を「社内ワーク」の日としており、オフィスに全社員が集合します。そこでは全体会議のほか、異なるチーム間での情報共有や新サービスの開発を主に行っています。

エンジニアはお客様先での業務が多くなりがちですが、月2回の社内ワークを通じて、社内交流を促進し、さまざまなイノベーションを生み出す機会を創出しています。

企業文化:技術への誇りと相互尊重が生み出す成長環境

株式会社エクスモーションのオフィスの様子

編集部

御社のカルチャーについても伺います。エクスモーションさんは全体的にどのような雰囲気をお持ちの会社だと思われますか?

前田さん

自分の技術に誇りを持つ、職人肌の社員が多いと感じます。メンバー同士の仲は良いのですが、馴れ合いではなく適度な距離間を保って高め合える関係があるのではないでしょうか。

編集部

「高め合う」というのは、先ほどご説明のあった社内ワークなどを通じて技術を共有する意識が根付いているということでしょうか。

前田さん

そうですね。自分の技術に誇りを持つとはいっても、やはり属人化された技術では会社に発展をもたらすことはできません。エクスモーションでは会社全体のことを考えて積極的に自身の持つ知識や技術を広めていける人が多いと感じます。

編集部

三上さんは管理本部長としてエンジニアやコンサルタントといった専門職とはまた違う立場で社内を見ておられると思いますが、どのような印象をお持ちですか?

三上さん

やはりエンジニアやコンサルタントという職業の特性上、論理的に物事を考える社員が多いと感じます。その分理屈に合わないことに抵抗感を覚える社員が多いのも特徴といえるかもしれません。

私はもともと、会社上場にあたり管理部門を設ける必要が生じたことから、バックオフィス立ち上げのためにジョインしたという経緯があります。管理部門というのは社内にさまざまな要請をする役割を担っていますが、そういったエンジニアやコンサルタントの特性を鑑みて、理屈に合わない要求をしないようにするという点にはかなり配慮しています。

一方で、社内ではバックオフィス側の社員も“専門家”としてリスペクトする雰囲気があるのも特徴です。スペシャリスト集団特有の緊張感はありますが、お互いを尊重し合いながら共存できるという点でとても居心地が良いなと感じますね。

エクスモーションが求める人材像:チャレンジ精神と技術向上への意欲

編集部

最後に、エクスモーションさんに興味を持った読者の方に向けてメッセージをお願いします。

前田さん

エクスモーションはチャレンジ精神を持つ人がどんどんチャレンジし、活躍できる会社です。社内政治などにしばられずに技術を突き詰めたい方、性別や年齢、キャリアに関係なく向上していきたい方にはとても良い環境があるといえるでしょう。

もちろん、その分結果を求められる厳しさもあります。しかしそれも含めて大きく成長できる会社だと思います。興味がある方はぜひ門を叩いていただければと思います。

芳村さん

エクスモーションでは自ら手を挙げて挑戦する人にチャンスを与えています。例えば、コンサルタントになるのも、誰かに推薦されてなるのではなく、自分で希望した人を審査しています。やりたいことは制限なくやれる環境があるので、新しいことにチャレンジしたい方はぜひエクスモーションにジョインしてください!

編集部

本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

■取材協力
株式会社エクスモーション:https://www.corporate.exmotion.co.jp/
採用ページ:https://recruit.exmotion.co.jp/