独自の人材育成制度を持ち若手社員や女性社員の活躍を促進する企業を特集するこの企画。今回は注文住宅事業を核に、データ×テクノロジーで建築・不動産業界の変革を進めるFREEDOM株式会社にお話を伺いました。
建築・不動産業界をテクノロジーで変革するFREEDOM株式会社
FREEDOM株式会社は注文住宅事業をコア事業とし、住宅業界の専門知識とテクノロジーを活かした多角的なサービスを展開する企業です。FREEDOM株式会社と3つの事業会社をFREEDOMグループとして形成し、BtoCとBtoBそれぞれの領域から事業を推進しています。
- フリーダムアーキテクツ事業本部
- FREEDOM X株式会社
- FREEDOMマーケティング株式会社
- FREEDOMビルド株式会社
FREEDOM株式会社が挑むのは、建築・不動産業界で培ったナレッジデータとテクノロジーを掛け合わせたサービスによる業界の変革です。
BtoC向けの注文住宅事業はもちろんのこと、ハウスメーカーなど事業者に対するBtoB事業としても、集客から施工までの各フェーズにおいて、テクノロジーの力を活かしたソリューションを提供しています。それにより、業界に残る古い慣習や常識を変え、業界全体を新しいステージに上げていくことを目指しています。
会社名 | FREEDOM株式会社 |
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住所 | 東京都中央区日本橋富沢町11-12サンライズビル8F |
事業内容 |
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設立 | 2001年7月 |
公式ページ |
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今回は、若手社員や女性社員など多様な社員の活躍の根底にあるFREEDOM株式会社の人材戦略や、新入社員への組織的な手厚い教育制度などについて、人材戦略推進部兼コーポレートブランディング部部長の谷崎さんにお話を伺いました。
注文住宅というBtoCに加え、データ×テクノロジーのBtoBも展開
編集部
まずはFREEDOMさんの事業内容についてお聞かせいただけますか?
谷崎さん
FREEDOMは「データ×テクノロジーで、建築・不動産領域に、新しいルールと自由を。」を企業理念に掲げ、25年以上続くコア事業の注文住宅事業を展開しつつ、そこで培った知見やノウハウとテクノロジーを掛け合わせた新たなサービスを生み出しています。
簡単に言うと、注文住宅事業としてBtoC事業を展開しながら、現場で得たナレッジデータをもとにしたソリューションを他社にも展開する、BtoB事業も実施している会社ということになります。
FREEDOMの設計監理・監修業務を請け負う「フリーダムアーキテクツ事業本部」の他、「FREEDOM X株式会社」「FREEDOMマーケティング株式会社」「FREEDOMビルド株式会社」の3つのグループ会社があります。
FREEDOMビルドは注文住宅を主にBtoC向け、FREEDOM XとFREEDOMマーケティングは、ハウスメーカーや工務店さんを対象としたBtoB向けのサービスを展開しています。
編集部
FREEDOMさんのBtoB向け事業では、例えばどのようなサービスを展開されているのでしょうか。
谷崎さん
企業理念に掲げている通り、我々の事業の目的は建築・不動産業界のルールを変革することです。BtoB事業もその点に重点を置いて展開しています。
建築・不動産業界の課題というのは多岐にわたりますが、やはりテクノロジー活用の遅れは他業界と比べても顕著です。そのため集客から営業、不動産仲介、建築会社紹介、施工の各フェーズにおいて、FREEDOMのナレッジデータとテクノロジーを掛け合わせたサービスを提供しています。
FREEDOM Xでは建築・不動産領域におけるSaaS型製品『ランディPRO』を販売しています。これは建築会社向けの営業支援ツールで、家づくりを土地探しから始める方をターゲットとする事業者の接客・追客をサポートします。『ランディPRO』は大手ハウスメーカーにも多数導入いただいており、土地から探す顧客の成約率の向上に貢献しています。
またFREEDOMでは100%web集客を行っています。このノウハウを活かし、FREEDOMマーケティング株式会社では自社サイトの魅力を高め、自社集客ができる仕組みを構築できるソリューションを提供しています。
多様なキャリア形成を支えるFREEDOMの人材戦略
▲4つの領域があるからこそ、多様なキャリア形成が可能(採用ページから引用)
編集部
続いて若手活躍のテーマについてお伺いします。まず前提としてFREEDOMさんは社員の方のキャリア形成に大変力を入れられているということなので、若手社員に限らず全体的なFREEDOMさんの人材戦略について伺えますでしょうか。
谷崎さん
FREEDOMではグループ全体を通して社員のキャリアを育んでいく風土を大切にしており、グループ内で柔軟にキャリアチェンジができるという特徴があります。注文住宅事業というコア事業を起点に住宅に関する多角的な事業展開を進めているFREEDOMだからこそ、自分の能力も多角的に広げていくことができるんです。
またあくまでも同じ住宅業界という中でキャリアチェンジができるため、それまでに培ってきた知識や能力を活かせるのもポイントです。他社・他業種に転職するよりも心理的ハードルが低いのではないかと考えています。
編集部
FREEDOMさんで働いている社員の方が現在の部署でうまく能力を発揮できない場合でも、同じグループ内で自分に合った道を探すことができるということですね。
谷崎さん
そうです。逆にステップアップを望んでいる場合でもキャリアチェンジで経験を積むことができます。後ほどの女性活躍のテーマでもお話しますが、例えばお子さんが生まれたことで働き方を変えたいという場合でも、同グループ内で対応できます。
また社員が自分のキャリアを考える上で、心理的安全性を担保するという点も重要視しています。例えば今の業務で活躍できておらず別の仕事の方が合うかもしれないと思っても、評価に影響すると思うとなかなか言い出しづらいですよね。特に「自分対上長」というクローズドな関係の中だとなおさら言えないかもしれません。
そこでFREEDOMでは定期的に人事面談の場を設け、今の状況や本人の希望を聞き取るようにしています。さらに360度サーベイを定期的に実施し、自己評価と上長評価、同僚評価を数値で見た上で、人事部長である私が客観的に評価して上長にフィードバックしています。このオープンなコミュニケーションがキャリアを考える上での心理的安全性にも良い影響を与えるのではないかと考えています。
同席の小林さん
私は第2新卒でFREEDOMに入社したのですが、前職に比べてもFREEDOMの風通しの良さというのは実感しています。いろいろな意味で安心してのびのびと働ける会社だと感じますね。
編集部
谷崎さんがいらっしゃる人材戦略推進部は、FREEDOM株式会社を含めた4社の人事を統括されているのでしょうか。
谷崎さん
はい。各社が閉鎖的になったり情報の偏りが出たりしないよう、私が4社を横串的に見ています。採用時点でもすべての会社において私が関わり、新入社員研修では全員と会って会話するようにしています。
配属先の部署で何かあった場合に話せる窓口が他にあると認識してもらうことも、先ほど言った心理的安全性につながってくるのではないかと考えています。
20代で管理職に就くことも。若手活躍を加速させる評価制度
編集部
FREEDOMさんでは社員の方が幅広いキャリア選択をできる環境があることが分かりました。改めてFREEDOMさんでの若手社員の方の活躍について伺っていきます。まずFREEDOMさんの社員はどのような年齢構成となっていますか?
谷崎さん
20代社員が全体の約3割で、30代社員と合わせると6割を超える割合を占めています。
編集部
若手社員の方が多くいらっしゃるんですね。FREEDOMさんで活躍されている若手社員の方のエピソードがあれば教えてください。
谷崎さん
FREEDOMでは年齢や入社年次に関わらず成果に応じて等級が上がっていく評価制度があります。そのため20代でも等級が上がり、管理職に就いているスタッフもいますよ。勤続年数は浅くても上の等級にいるものも多くいます。
編集部
20代で管理職というのは、すごい成長スピードですね!年齢などに関わらない平等な評価制度が、若手社員の方の早期の活躍を支えているんですね。
専門の教育部署で1年間しっかり教育!新入社員の成長の裏に手厚いサポート体制あり
▲FREEDOMの新卒社員はコア事業であるBtoCの注文住宅事業で業界知識を身に付ける
編集部
FREEDOMさんでは現在新卒採用は実施されていますか?
谷崎さん
現在新卒採用を実施しているのは、フリーダムアーキテクツ事業という設計事務所だけとなります。FREEDOMではいろいろな事業を展開していますが、まずはBtoCサービスをしっかり理解してもらうことが必要だと考え、新卒採用はフリーダムアーキテクツに限っています。
編集部
フリーダムアーキテクツの事業部で実施している教育・研修やサポート内容を教えてください。
谷崎さん
住宅業界や建築業界は専門学校を経て入社する方が多いため「できて当たり前」という空気があり、OJTでの教育が主流となっています。しかし学校で教えてもらった知識と、実際に現場でやることってまったく違うんですよね。そういった空気感の中で、先ほど申し上げた心理的安全性が担保されずに辞めていってしまう人が非常に多いというのが現状です。
FREEDOMではそこをきちんとケアするため、教育専門の部署を設け、学校のような形で新入社員に向けた教育を行っています。教育用のサイトも設け、CADの操作方法などの動画学習ができるようになっています。
さらに特徴的なのが、新入社員向けの業務を社内アウトソーシングの形で教育部署に依頼するという方式を取っている点です。一般的に新人教育は所属部署の先輩や上長と一緒に実際の業務を進めるという方法を取りますが、そうするとどうしても教育よりも円滑な業務進行に重点が置かれる傾向があります。結果として新入社員はお手伝いに近い業務しか任せてもらえず、それ以外は放置してしまうことも少なくありません。
それを防ぐためFREEDOMでは、例えば図面を書く、ちょっとした調べものをするといった新入社員にも任せられる仕事をアウトソーシングの形で教育部署が請け負い、教育部署の担当者が新入社員に教えているんです。
編集部
新入社員教育は、大体どれくらいの期間行っているのでしょうか。
谷崎さん
今いった教育部署での社内アウトソーシングの形での業務は1年間行います。そこでしっかりと学びスキルを伸ばすことで、2年目には安心して配属先の部署で現場のOJTを受けられるようになります。
こういった教育制度を住宅・建築業界に取り入れている会社はかなり珍しくなっています。本人の能力に任せたり、根性論を説いたりするのではなく、心理的安全性を確保しながら本人たちのやる気を伸ばすことを意識した教育をしているのが、FREEDOMならではの特徴ですね。
編集部
本人の能力に依存せず、組織的な教育体制を整備しているんですね。「忙しいからあまり教えてもらえない」といったことで新入社員の教育状況に差が出ることなくスキルを伸ばしていける素晴らしい制度だと感じました。
女性建築士も多数活躍。働き方の変化も“キャリアチェンジ”で受け止める
編集部
それでは女性活躍のテーマについてもお聞きしていきます。建築業界というと女性が少ないイメージがありますが、FREEDOMさんには女性建築士の方も多くいらっしゃいますよね。
谷崎さん
はい。住宅の領域では女性ならではの視点がすごく活きる場面が多いんですよね。家事・育児に対する細かい視点での気づきも多く、奥様への共感力も高いという点でも女性に向いている仕事だと感じます。もちろん採用段階では性別で特に分けることなく能力ベースで見ているのですが、結果としてFREEDOMでは女性建築士も多くなっています。
編集部
多くの女性社員が働く中で、女性ならではのライフイベント、それに伴う働き方の変化も出てくると思います。そういったケースについてFREEDOMさんではどのように対応されていますか?
谷崎さん
出産に伴う産休・育休の取得制度は当然FREEDOMにもあります。それに加えてやはりグループ内でのキャリアチェンジができるのが女性活躍においても大きく作用していますね。
例えばBtoC事業は土日休みではないのですが、FREEDOMではBtoB事業も手掛けているため、そちらに異動することもできます。またテレワークが可能な部署もあるため、お子さんの成長や家庭の事情に合わせてそういった働き方も選択できます。キャリア面談を行いながら、本人のキャリアとライフスタイルの希望に合わせて多様な働き方から選択できるような体制を整えています。
育休からの復帰後も、別のフィールドで活躍できる
編集部
実際にFREEDOMさんで活躍されている女性社員の方のエピソードがあれば教えてください。
谷崎さん
元々設計士として活躍し、産休・育休の取得を経て復帰した女性社員がいます。その社員は復帰してからは元の部署ではなく、先ほど申し上げた教育部署の上長として活躍しています。子育てをしながら、自分の子どもと同じくらい新卒社員にも愛情を注いでくれていますよ(笑)。
編集部
ライフスタイルが変化したことでキャリアが狭まるのではなく、多様な選択肢の中から可能性を広げていけるのはFREEDOMさんならではの特徴ですね。
採用のポイントは「お客様に誠実に向き合えるマインド」
編集部
続いて採用について伺います。FREEDOMさんが採用を行う際のポイントは何ですか?
谷崎さん
FREEDOMでは業界全体を新しいステージに上げていくための活動をしています。その理念に共感していただくことももちろん大切ですが、採用においてはそれ以上にクライアントに対して誠実に向き合える人であるかを重要視しています。
住宅業界のお客様というのは、ほとんどの場合初めて家を建てる方です。お客様にとっては知らない知識も多く分からないことだらけのため、不安にさせることのないよう常にお客様目線でコミュニケーションを取ることが求められます。だからこそお客様に誠実に向き合えるマインドを持っていることは重要なポイントです。
社会に出ると会社の利益を考えて嘘をつかなくてはならない場面、自分の信念を曲げなければならない場面がありますよね。しかしFREEDOMではシンプルに「お客様のため」というベクトルのもとで働いていけるような環境づくりを進めています。社員がお客様に対して誠実な姿勢を貫き、気持ち良く働けるような環境を会社として整えています。FREEDOMが求めているのは、そこに共感してもらえるような人材です。
人生の重要な要素「住まい」に携わりたい人はぜひ
編集部
最後に、FREEDOMに興味を持った読者の方に向けてメッセージをお願いします。
同席の小林さん
FREEDOMでは住まいづくりに関してはもちろん、住宅ローンなどの金融関係の知識も得ることができます。自分の今後の人生のためにもFREEDOMでの仕事が役に立つのではないかと思います。お客様に喜んでいただけるというやりがいある仕事なので、興味がある方はぜひご入社いただけると嬉しいです。
谷崎さん
「衣食住」という言葉に表されるように、住まいというのは人間の生活においてとても重要なものです。だからこそ一度だけでも住宅業界で働くことは人生にとっても有益なのではないでしょうか。FREEDOMで働くことで、自分の住まいを考える際に活かせる知識を得ることができます。興味を持った方はぜひお問い合わせください。
編集部
FREEDOMさんには心理的安全性を重視し、社員の方の幅広い活躍を支えていく環境があると思います。業界全体の変革に取り組む社会的意義のある事業に携わることができるのも魅力的です。住宅業界でさまざまな知識を身に付けながら自分の可能性を広げたい方は、お問い合わせしてみることをおすすめします。
本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
■取材協力
株式会社FREEDOMサービスサイト:https://freedom.co.jp/
株式会社FREEDOMコーポレートサイト:https://info.freedom.co.jp/
採用ページ:https://info.freedom.co.jp/recruit/