多角的にサービスを展開し、若手が活躍することで成長を続けている企業をインタビューする本企画。今回は、SEOコンサルティング事業などを展開するアイオイクス株式会社にお話を伺いました。
SEOの知見を生かし多くの事業を展開するアイオイクス株式会社
アイオイクス株式会社が手掛けているのは、SEOコンサルティング事業、ヨガメディア事業(アフィリエイト・サンプリング・インストラクター求人など)・ダイニング事業です。
立ち上げ時はSEO事業のみ展開していましたが、SEOに関する知見を生かしながら事業領域を広げ、安定的に成長を続けています。
会社名 | アイオイクス株式会社 |
---|---|
住所 | 東京都渋谷区恵比寿3-46-3 |
事業内容 | インターネットビジネスに関するコンサルティング、インターネットを利用した商品及び各種情報の提供、飲食店の経営 |
設立 | 2002年2月22日 |
公式ページ | https://www.seojapan.com/ |
アイオイクス株式会社では、多くの若手社員が学習意欲を高く保ち、それで得た経験やスキルを活かしてチャレンジを続けています。若手の活躍を後押ししているのは、リモートワークをはじめとした働きやすい職場環境です。
同社の若手活躍の要因や、リモートワークをするなかで工夫していることについて、事業部長の遠藤幸三郎さんにお話を伺いました。
「クライアントのリアルな事情に寄り添う」のが強みのアイオイクス
▲SEOに関する啓蒙活動を目的に立ち上げられたWEBメディア「SEOJapan」
編集部
初めに、アイオイクスさんの事業内容について伺わせてください。
遠藤さん
アイオイクスは2002年の創業以来、SEO(※)事業を展開しています。サービスとしては、クライアントやクライアントが展開しているサービスについてWEB検索で上位表示させるための支援をさせていただいております。
(※)Search Engine Optimizationの略語。「検索エンジン最適化」という意味で、Googleなどの検索エンジンで上位表示をさせるためのあらゆる施策を指す。
サービスの軸となっているのが、SEOに関する情報発信をしているWEBメディア「SEOJapan」です。創業のころに立ち上げて、SEOに関する啓蒙活動を行ってきました。メディアでは、SEOに関するお役立ち資料や社員ブログなどを配信しています。
編集部
SEO事業を展開している企業は数多くありますが、そのなかでもアイオイクスさんの強みとして挙げられるのは何でしょうか?
遠藤さん
アイオイクスの強みとしては、クライアントとのコミュニケーションにおいてクライアントの事情(理想とのギャップや担当者の想いなど)に寄り添うことを徹底している点が挙げられるでしょう。
コンサルティングというのは結局、クライアントが自ら手を動かしてくれなければ物事が進みません。なので、担当者が何を気にしているのかなどのクライアントの本音を踏まえながら提案しなければならないのです。
そのため、クライアントに遠慮はしませんが、事情に配慮することを心がけています。
編集部
クライアントの事情に寄り添う姿勢を徹底したことで、成長を続けられているのですね。ほかにも事業を展開されているそうですが、SEO事業以外の事業についても教えてください。
遠藤さん
その他には、ヨガ事業やダイニング事業も手掛けています。それぞれの事業に付随するメディアを運営しており、これまで培われてきたSEOに関する知見を生かしながら、他事業も成長しています。
現在はそれぞれの事業ごとに事業部があり、SEOを中心としたWeb集客コンサルティングを手掛けているのがWebコンサルティング事業部です。
編集部
それぞれの事業でSEOの知見が生かされているのですね。
チャレンジを重んじるカルチャーが若手の成長を促す
編集部
アイオイクスさんの社員の平均年齢はどれぐらいでしょうか?
遠藤さん
Webコンサルティング事業部でいうと8~10人が所属しており、平均年齢は30歳前半ぐらいです。一番の若手は25歳です。
かなり若い組織だといえますが、これは業界的な構造が背景にあります。2~3年ほどSEOの業界で働いて、SEOについてある程度自分でできるようになった方は、自分で会社を立ち上げて独立するためです。
結果的に若い方が入社して、数年経って退社するサイクルになっています。現在は、そういった中堅こそ活躍してほしいので、中堅の待遇を厚くし、「会社に残る」という選択肢がよりよい選択になるよう、仕組みの改善に努めています。
編集部
それだけ、若い方が早くから活躍できる環境にあるのではないかと思うのですが、その点いかがでしょうか?
遠藤さん
アイオイクスは若い方が働きやすい環境にあると思います。とても自由な社風であることと、相談しやすい環境づくりを心がけており、個々の特性に合わせたミッションを設定しているので、自由でありながらやりがいに満ちた職場ではないかと思います。
また、自分のやりたいことに手を挙げてくれた方が挑戦できる風土もあります。個人にある程度の裁量権があるのです。「セミナーをやってみたい」「記事を作りたい」などの自主性を重視していますし、その「チャレンジできる空気」をとても大事にしています。
そんなカルチャーも、若手の成長を後押ししているかもしれません。
特徴・経験・強みを活かした業務にチャレンジでき、学習意欲に長けた人材が活躍
編集部
アイオイクスさんで活躍している若手社員の事例をお教えください。
遠藤さん
一年前にアイオイクスに入社した社員がいまして、この社員は当初記事制作のディレクション業務のみができるスキルでした。この一年間で、「自分ができること」をどんどん拾い、マネージャーのサポートを受けながら自分で枠組みを作ることにチャレンジした結果、今では案件をメインで回し、論点の整理や打ち手を企画して進め、クライアントから信頼を得ています。
入社時こそ担当業務は一部でしたが、今では相談に真摯に向き合う姿勢によってクライアントから信頼され、案件での成果創出と社内でのチーム作りに大きく貢献していますね。
編集部
まさに主力級の活躍といえそうですが、なぜここまで活躍できているのでしょうか?
遠藤さん
この社員は、もともと業務の棚卸しによって自身を客観視しながら、少しずつ前に進む愚直さと成長意欲に強みのある人物でした。そのため、自主的にマネージャーや「できる人」に相談し、「丁寧さ」や「汲み取り力」を活かしてチャレンジを続けてきたというのが大きいと思います。
この社員は、「自分にも他人にも誠実に向き合う人物」でして、私自身も見ていて学ぶ事が多いです。こういった学習意欲がある方が成長しやすい環境になるよう、今後も仕組み化などを行い、マネジメントの責務を果たしたいと強く思います。
また、この業種では仕事が副業につながることもあると思いますが、当事業部内においても制限を設けていません。むしろ、副業があったほうがコンサルタントとしての能力が向上すると考えています。私自身、副業において得られた経験が還元され、大きな成長につながった経験もあります。
自社のマーケティング施策において活かせるアイデアはどんどん取り入れ、評価に繋げていきたいと思います。
編集部
それぞれの社員さんができることや得た経験を活かせる分野で活躍されているのですね。みなさんどんなことを担当されているのでしょうか?
遠藤さん
任せている内容については、社員それぞれで異なります。言語化が得意な方はブログや配布資料等の制作を担当してもらったり、トーク力がある方にはセミナーを担当してもらったり、大喜利が得意な方にはコンテンツ企画を担当してもらったりと、多様な活躍の場があります。
編集部
意欲が高い方には、様々な分野で裁量権が与えられているのですね。
「報連相ができないのは上司の責任」、若手が相談しやすい環境を作る
▲いつでも上司に相談しやすい雰囲気がある
編集部
若手の活躍のためにはサポート体制も必要かと思いますが、その点アイオイクスさんではいかがでしょうか?
遠藤さん
アイオイクスはいつでも困りごとを上司に相談しやすい環境になるよう、努めています。そのような環境を作るためのコミュニケーションを大切に、日々改善を行っています。
弊社はコロナ禍を受けて全社員がリモートワークを実施するようになり、同じ時期に始業時間に朝会を開くようになりました。朝会では、それぞれ趣味などを持ち回りで発表していきます。発表の内容は自由です。自己開示して、雑談しやすい雰囲気を作ることが目的です。
また、マネジメントについても各社員のフェーズに合わせて行うようにしています。若手のフェーズとベテランのフェーズでは、マネジメントの仕方を変えていく必要があると考えています。
至らない点もあり、まだまだ改善が必要だと思いますが、マネジメントのベースとして「介在価値を高めよう」「チャレンジし続けよう」という姿勢を大切にしつつ、それぞれのスキルやフェーズに合ったマネジメントを心掛けています。
編集部
若手社員が活躍できるよう、マネジメントの立場にある方が心を配っているということですね。
遠藤さん
私もマネジメントの立場にいますが、自由な社風というのを崩したくないなと考えています。上司として構えるというよりはフランクにコミュニケーションを取りたいですし、「わからないことがあればいつでも聞きに来てくれるようにする」ということを意識しています。
私は、報連相ができないのは上司に責任があると考えています。社員が問題を1人で抱え込まず、相談できるような雰囲気を作ること、また相談することの重要性を認識してもらうことに努めています。
編集部
相談しやすい雰囲気を作るために必要になってくることは何だとお考えでしょうか?
遠藤さん
相談しやすい雰囲気を作るためには、マネジメントする側が壁を作らず、打ち明けられるような関係を築く必要があると思います。
ワークライフバランスとよく言いますが、ワークはライフですしライフはワークだと考えています。それらを隔てすぎてしまうと必要以上に壁ができてしまうと思いますし、そういった壁は上司自身が壊していくことで、皆が接しやすくなることが一番です。仕事の緊張感は大事ですが、厚い壁はコミュニケーションの弊害になるのではないかと思います。
編集部
上司側から自己開示していくことで、若手との壁が無くなっていくのですね。
リモートワーク導入の最大のメリットは生産性の向上
▲オンライン会議中の社員の皆さん。全社員がリモートワークを実施している
編集部
コロナ禍以降にリモートワークを導入されたとのことでしたが、導入にあたって壁となったことはなかったでしょうか?
遠藤さん
アイオイクスがリモートワークを導入したのはコロナ禍以降ではありますが、準備自体は実はコロナ禍以前から進めておりました。
2020年に東京五輪が予定されていましたので、「大会が始まってしまうと出社も難しくなるのでは」という懸念からリモートワークのための環境整備を進めていた背景があります。ツールの準備はできていたので、スムーズにリモートワークを導入できました。
また、自宅でリモートワークをする場合は、ネットワーク環境など仕事をする環境をそれぞれ整える必要があります。環境が整備されていないと逆にストレスになってしまうので、リモートワークを始めるにあたって環境について細かく確認を行いました。
編集部
入念に準備された上でリモートワークを導入されたことがわかりますが、リモートワークを導入したことで得られたメリットは何でしょうか?
遠藤さん
リモートワークを導入した最大のメリットは、移動にかかる時間を省けるようになったことです。今まで移動のために費やしていた時間を資料作成などの作業時間に充てられるようになったことで、それぞれの生産性が上がりました。
編集部
リモートワークが業務の効率化に結び付いているのですね。
朝会とバーチャルオフィス全体への呼びかけでオンオフを切り替える
▲さまざまなルールを設けた上でバーチャルオフィスを導入している
編集部
リモートワークではオンオフ切り替えにくいといった課題が挙がるケースが多いですが、その点アイオイクスさんではどのような工夫をされているでしょうか?
遠藤さん
リモートワークではオンとオフの切り替えが難しい傾向がありますが、先ほど申し上げた通り、アイオイクスでは毎日朝会を実施しています。朝会を実施することで「この時間以降は勤務時間」と気持ちを切り替えられることができると思います。
また、弊社ではバーチャルオフィスを導入しています。バーチャルオフィスには「メガホン」というオフィス全体に話しかける機能があるのですが、退勤するときは必ず「お疲れさまでした」という意味を込めてメガホンをしてもらうルールにしています。
朝会とメガホンによってオンとオフを切り替えられるようにしていますね。
編集部
リアルのオフィスに出勤、退勤するような体験を作っているのですね。リアルの場で社員さん同士が顔を合わせる機会はあるのでしょうか?
遠藤さん
アイオイクスは、毎週水曜日を出社日としています。やはりチームの雰囲気を作り上げるためには、バーチャルでは難しい部分があります。水曜日については自社のマーケティングであったり、今後の自社の展開だったりをみんなで考える日にしていますね。
みんなで顔を合わせて作った指針に関して主体的に動くチームがあると、組織にポジティブな雰囲気が生まれます。そういった意味でも、出社日は必要だと考えています。
編集部
チームビルディングという観点でも、リアルの場で対面する機会は必要だということですね。
人生100年時代を生き抜くための社会人スキルが身に付く
▲「汎用性の高いスキルを突き詰めたい方、かつ自由に仕事をしていきたいという方を歓迎したい」と話す遠藤さん
編集部
アイオイクスさんはどんな人材を求めているのでしょうか?
遠藤さん
アイオイクスはコンサルティング事業を展開していますので、働く上では知的好奇心とチャレンジ精神が必要だと思います。いろいろ自分で聞きたい、知りたい、だからほかの人に聞いたり自分で調べたりという姿勢の方は活躍できるのではないでしょうか。
また、フリーで動くのではなく、チームで動く意識が強い方だと弊社にフィットするでしょう。クライアント含め、チームで動きながら成果志向で「自分に何ができるか?」を考えることが組織で働く上では必要だと思いますので、「共創」の意識を強く持っていてほしいですね。
編集部
最後に、アイオイクスさんに興味を持っている方に向けてメッセージをお願いいたします。
遠藤さん
今は人生100年時代です。つまり、働く期間も昔に比べて長くなっています。とはいえ、終身雇用の時代でもなく、フリーランスとしてステージに応じてキャリアが変わっていく時代でもあります。40~60代といった年代でも安心できるとはいえず、キャリアを積み上げていく必要があるのです。
こんな時代だからこそ、若手のうちに何をするか、誰と働くかというのが大切になります。自分のベースをしっかり作り上げる必要があるのです。アイオイクスで身に付くコンサルティングのスキルというのは、数ある社会人スキルの中でもトップクラスに位置すると自信を持っています。
そんな汎用性の高いスキルを突き詰めたい方、かつ自由に仕事をしていきたいという方は、ぜひ弊社に入社いただきたいです。
編集部
自己ブランディングに長けている人材が集まるアイオイクスさんだからこそ、長い社会人時代を生き抜くスキルが身に付くのだと感じました。本日はありがとうございました。
■取材協力
アイオイクス株式会社:https://www.seojapan.com/
採用ページ:https://www.seojapan.com/recruit/