ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、京セラみらいエンビジョン株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
京セラみらいエンビジョン株式会社は、ネットワークインフラ構築、ICTプラットフォームの開発、通信基地局設備建設等の多様な事業を手掛けています。データプラットフォームとネットワークソリューションの強みを活かし、「格差なく住み続けられるまちづくりへの貢献」のビジョン達成を目指しています。
今回は管理本部・人事課の3名にインタビューを行い、同社ならではのエンジニアの働き方やスキルアップサポート、ワークライフバランスの実現に寄与する柔軟な働き方の魅力などについて詳しくお話を伺いました。
社会貢献を実感できる京セラみらいエンビジョンのエンジニア
▲インタビューにご対応いただいた藤本さん
編集部
まずは、京セラみらいエンビジョンでエンジニアとして働く魅力について伺えますか?
藤本さん
要件定義などの上流工程から下流工程まで幅広く携われる環境は、多くのエンジニアにとって大きなやりがいとなっているようです。前職で一部の工程にしか関わることができなかった方が「より上流の仕事から携わってレベルアップしたい」という希望を持ってジョインしてくれるケースも少なくありません。
また、自社商品の業務改善クラウドサービス「SmartBee」はクライアントごとにカスタマイズができる仕様になっていて、ユーザーの声を直接聞ける機会も多いです。その点もエンジニアにとって喜ばしいポイントだと思います。
加えて、自治体向けの自社商品「しらせあい防災」(情報配信システム)などはエンドユーザーである住民様の生活に直接関わる仕事のため、社会インフラを支えているという実感を持ちながら開発ができる点も魅力となっています。
「社内公募」「キャリアチェンジ」制度でキャリア形成が柔軟に!
▲インタビューにご対応いただいた梅澤さん
編集部
御社の働き方について特徴的だと感じることはございますか?
梅澤さん
当社では社内公募制度とキャリアチェンジ制度を導入しており、それを活用すれば社内で新たなキャリアに挑戦できます。エンジニアであれば、例えば開発エンジニアからネットワーク構築の仕事へ異動することも可能です。
社内公募については直近1年で5名が利用しております。また、キャリアチェンジ制度については、4名が利用しております。こちらの利用人数は合否問わず利用された方となります。
編集部
社内公募制度とキャリアチェンジ制度にはどのような違いがあるのでしょうか?
梅澤さん
社内公募制度はグループ会社や親会社も含めた求人に応募できる制度です。これはかなり前からある制度で、求人が出たタイミングで随時応募を受け付けています。
キャリアチェンジは2022年にできた制度で、京セラみらいエンビジョン内での部署異動が可能です。こちらは4月と10月の人事異動のタイミングの前に募集期間を設け、面接を経て合格すれば職種転換が可能です。
編集部
どちらもエンジニア職に限らず、全職種が対象なのですか?
藤原さん
はい。私自身も営業職として中途入社しましたが、社内公募制度を使って人事部門に異動しました。自分の可能性を狭めることなく、新しいことにチャレンジできる環境が整っていると実感しています。
▲制度を活用し、自身もキャリアチェンジしたという藤原さん
450以上の推奨資格の習得をサポート。部署の枠を超えた勉強会も開催
編集部
スキルアップ支援については、どのような制度を設けられていますか?
藤原さん
社員に取得を推奨する資格が450以上あり、その取得にかかる費用を会社が負担する資格取得支援制度を設けています。エンジニアではOracle、VMware、AWS、当社取り扱い商材のAlteryxなどのIT関連資格が対象です。技術系以外にもTOEICや宅建、社労士など事業部ごとの推奨資格があります。
推奨資格以外でも、業務上必要な資格や研修であれば支援対象となります。例えばPythonの研修やPMPの資格などは推奨資格には入っていないものですが、勉強したいという社員がいる場合は、社内稟議に通した上で支援しています。
編集部
社員同士の学びを共有できるような機会はございますか?
藤原さん
外部研修を受講した社員が講師となって知識共有を行う社内勉強会を定期的に開催しています。つい先日もPythonの外部研修を受講した社員がそれを社内に持ち帰って勉強会を開き、ノウハウを共有していました。
各事業部で技術の取得について計画的に企画し、外部で学んだ研修を社内に共有するといったものであり、不定期に行われています。直近ですとAnsibleの研修を行っており、10名程度の規模で実施されました。
勉強会はエンジニア以外の職種も含め、興味のある人は誰でも参加できます。自分の専門外のテーマについて独学で学ぶのはなかなかハードルが高いですが、社内勉強会が頻繁に開催されることで視野を広げたり、現在のプロジェクトのヒントを得たりするきっかけをつかみやすくなっています。
また、講師役の担当者には年齢も役職も関係ないので、若手社員が講師を務めることも少なくありません。学んだことをアウトプットすることで、講師役の社員も知識をより深めることができています。
“通常業務禁止”で自己研鑽に打ち込める週3時間の「エンビジョンタイム」
編集部
ほかにも、社員の成長につながるような御社ならではの制度がございましたら教えてください。
藤本さん
新しいアイディアを考える上でとても役に立っているのが、当社独自の制度「エンビジョンタイム」です。これは毎週木曜日の14時から17時の3時間を「通常業務はしてはいけない」というルールのもと、自己啓発や新規の取り組みを考える時間に充てるという制度です。
エンビジョンタイムでは資格の勉強をしている人もいますし、マニュアルの作成や業務効率化ツールの開発などをしている人もいます。ある事業部のエンジニアはメンバー同士で集まり、自分たちで作っているサービスのマーケティングについて学んでいました。
時間の使い方は本当に自由で、社長は「リフレッシュのために散歩してきてもいい」とも話していますね(笑)。
編集部
エンビジョンタイムは、社員にどのようなメリットをもたらしているのでしょうか?
梅澤さん
通常業務に追われていると視野が狭くなりがちですが、エンビジョンタイムはある意味ちょっとした空白の時間のため、心の余裕が生まれます。私自身も、普段は忙しくて考えられなかった新規プロジェクトの企画などについてじっくりと検討することができています。
例えば、最近のエンビジョンタイムで経済産業省の「健康経営優良法人認定制度」について学び、本年度に認定を受けられるよう目指しています(2024年11月現在)。今はまだ総務の同僚1人と企画を進めている段階ですが、徐々にプロジェクトメンバーを増やし、実現に向けて動きを本格化させていきたいです。
編集部
藤本さんと藤原さんはエンビジョンタイムをどのように活用されていますか?
藤本さん
私と藤原は今年の3月にキャリアコンサルタントの資格試験があったので、受験まではその勉強の時間に充てていました。受験後は、エンビジョンタイム内に実施する社員研修の事務局として、その準備などをしたりしています。
編集部
業務時間中に自己研鑽ができる環境があるのは、社員にとってとても魅力的ですね。
梅澤さん
そうですね。またスキルアップの機会でいうと、入社4年目の社員が、社長や役員などの経営層にコンテスト形式で新規サービスの提案を行う「研究レポート」という取り組みも実施しています。これは主に新卒社員が対象にはなりますが、中途入社の人も若手であれば参加できます。
提案したサービスが実現した例を挙げると、当社のサービス「SmartBee」を活用した「屋内農園SmartBee」があります。これはある人事部門の社員による提案です。当社では障がい者雇用の社員が水耕栽培施設で育てた野菜を、福利厚生の一環として社員に配布していますが、SmartBeeを活用することで受け取りたい野菜の予約を行ったり、社員が感想やメッセージを送ることができるようになりました。
このサービスは福利厚生制度の一つとして定着しており、現場でのやりがい醸成や社員同士の一体感にもつながっています。
ハイブリッドワークや時間休制度でワークライフバランスを実現
編集部
御社で社員のワークライフバランスを実現するために取り入れている制度などがございましたら、教えていただけますか?
藤本さん
コロナを契機にテレワークが浸透してます。出社は最低週1回以上、週2回を推奨し、それ以外は在宅勤務が可能です。
また全社員が利用できるシフト勤務制度を導入し、前日までに申請をすれば勤務時間を調整できる環境を整えています。コアタイムや取得条件も設けておらず、通院から趣味の活動まで、個人の都合に合わせた柔軟な働き方が可能です。
育児・介護者向けのフレックスタイム制度も設けています。こちらもコアタイムは設けず、さらに前日申請も不要で使用できます。
藤原さん
ほかにも1時間単位で有給休暇を取得できる制度があり、多くの社員が活用しています。私も昨日、午前中に通常業務を行い、お昼頃に時間単位の有給を取得しました。病院や銀行での用事など、短時間の用事に便利ですね。
社員の主体性とチャレンジ精神を喚起する“アメーバ経営”
▲オフィス内各所にビジョン・ミッションを掲示し、全社的な浸透を図っている
編集部
御社の企業風土やカルチャーについては、どのような特徴がございますか?
藤本さん
京セラみらいエンビジョンでは2019年に「Data PlatformとNetwork Solutionを核に格差なく住み続けられるまちづくりに貢献するグローバルカンパニーを目指す」という会社ビジョンを設定しました。さらにまちづくりの共通課題として「通信、安全、医療・介護、教育、交通・物流、人口減少、地域経済」の7分野を設定し、これらの課題を解決するというミッションに全社員で取り組んでいます。
会社の目指す方向性に向けて、社員一人ひとりの主体性を高めることに貢献しているのが「アメーバ経営」の手法です。社内で小規模なグループを組み、それを独立採算で運営するアメーバ経営では、マネージャー層以外の社員も裁量を持って働けます。また大企業では見えにくい部署ごとの売上や経費の状況も見えるため、社員一人ひとりの責任感や貢献意識の醸成につながっています。
グループの数だけグループリーダーなどの責任あるポジションがあるのもポイントです。実際にグループリーダーに若手社員が抜擢されるケースも多く、若手の活躍を促進する仕組みにもなっています。
社員300人超ながら社長とも気さくに話せるフラットな職場
▲社長とも近い距離でコミュニケーション。会社全体にフラットな雰囲気があるそう
編集部
御社の社内の雰囲気についてはどのように感じられますか?
梅澤さん
私はこれまでいろいろな企業を経験してきたのですが、京セラみらいエンビジョンに入社して、300人超の組織規模でこれほど社長と社員の距離が近いことに本当に驚きました。
チャットツールを使って直接社長にメッセージを送ることもできますし、社長室は開放的で、打ち合わせが入っていなければ気軽に訪問して話をすることもできます。社長と近い距離でコミュニケーションを取れることが、社内全体のフラットな雰囲気につながっていることを実感しています。
数多く在籍する外国籍社員が日本人社員の刺激に
編集部
ほかにも御社ならではの職場環境の特徴がございましたら教えてください。
藤本さん
当社では外国籍の社員を積極的に採用しており、新卒採用の場合は、日本人と外国籍の方を半々の割合で採用しています。会社全体で外国籍社員の割合が非常に高いのが特徴です。なかでもアジア圏出身の方が多いのですが社長が韓国出身ということもあり、韓国籍の社員の割合が一番高いです。
編集部
外国籍社員の積極採用にはどのような狙いがあるのでしょうか?
藤本さん
近年D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を進める意図で外国籍社員の積極採用を行っている企業もありますが、当社では純粋に海外の方ならではの資質を評価し積極採用しています。彼らは国を超えて挑戦してきた経験から、チャレンジ精神が強く、積極的に意見を発信してくれています。
編集部
外国籍社員が多いことで、社内にはどのような影響がありますか?
梅澤さん
日本語が堪能な方ばかりなのですが、言語習得も含め向上心の高さに感銘を受けますね。日本で働きたいという強い意志を持って来られた方々は資格取得などにも非常に前向きで、日本人社員にとっても良い刺激になっています。
好奇心と粘り強さを持ってチャレンジできる方を歓迎
編集部
最後に、京セラみらいエンビジョンに興味を持った読者に向けてメッセージをお願いします。
藤本さん
幅広いことに興味を持ち、やりたいことにどんどん手をあげて挑戦できる方は当社にフィットすると思います。当社では新規事業の立ち上げを推進していますが、新規事業は一朝一夕に結果が出るものではありません。そんな中で前向きに努力し続け、自己研鑽していける方は、当社でぜひご活躍いただきたいと思います。
梅澤さん
結果が出るまで粘り強く頑張る姿勢は、当社で活躍する上では不可欠です。若手でも萎縮することなく挑戦し、自分のやりたいことを形にしやすい環境のため、そういう環境に魅力を感じる方はジョインしていただけると嬉しいです。
藤原さん
京セラみらいエンビジョンでは、自己実現の機会が豊富で、社内公募制度のようにキャリアの可能性を広げられる各種制度も充実しています。社会課題の解決に携わりながら、自身の成長も実現できる職場だと考えています。当社のビジョン、ミッションに共感し、成長意欲のある方をお待ちしています。
編集部
藤本さん、梅澤さん、藤原さん、本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
▲20階からの抜群の眺望も魅力
編集後記
エンビジョンタイムや社内公募制度など、社員の成長と挑戦を後押しする充実した制度が印象的でした。自己実現の機会が豊富で社会課題の解決にも携われる京セラみらいエンビジョンは、チャレンジ精神を持つ方にとって大きなやりがいを感じられる職場なのではないでしょうか。
また、東京都港区のビル20階にあるオフィス環境もとても魅力的。東京を一望でき、天気が良ければ富士山も見えるという抜群のロケーションで働くことは、とても気持ちがよさそうです。
この記事のまとめ
働き方の特徴 |
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職場環境・社風 |
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キャリア開発・成長機会 |
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エンジニアの特徴 |
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求める人物像 |
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京セラみらいエンビジョン株式会社の基本情報
住所 | 本社:東京都港区三⽥3-5-19住友不動産東京三田ガーデンタワー20F |
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事業内容 | モバイル・ワイヤレスネットワークとIT基盤の構築・運用 |
設立 | 2011年4⽉ |
働き方 |
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公式ページ | https://www.kcme.jp/ |
採用ページ | https://www.kcme.jp/recruit/ |
募集職種 |
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