ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社小松屋にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
小松屋は、大阪市内に飲食店を多数展開しているほか、業務用酒類の販売、ECサイトを運営する会社です。
特徴は「ほんまもん」にこだわっていること。ほんまもんとは大阪弁で「本物」を意味します。小松屋では高い人間性と能力・熱意を持った「ほんまもんの人材」と、安心・安全かつ高品質な「ほんまもんの商品」を世界に発信し、笑顔の輪を広げることをミッションとしています。
そんな小松屋が行うのは、「仕事」ではなく「志事」。言われた作業をただこなすのではなく、自ら率先して考え、行動する「志事」ができる人材を求めているそうです。
今回は、小松屋の専務を務める岡田さんと小松屋が展開するカフェ「カフェブー&パシオンエナチュール 堂島浜店」店長及びカフェ事業部マネージャーの安原さんにインタビューを行いました。
小松屋の若手活躍:リーダー職のほとんどが20~30代!
編集部
最初に、小松屋の若手社員の皆さんの活躍についてお教えいただけますか?
岡田さん
実は、当社のリーダー職は、ほとんどが20~30代の若手なんです。なので、全員が若手といっても差支えないかもしれません。
具体的に言うと、新卒で入社して6年目となる20代後半の社員たちは特に印象が強いですね。というのも、彼らが入社した翌年に新型コロナウイルスの感染拡大があったので、3年ほど通常業務に携われなかったんですよ。にもかかわらず、ここ数年でとても成長しているなと感じることが多々ありました。
例えば、ある社員は配送をしながら営業を頑張ってくれています。週に1回は「営業に専念する日」を設けて自ら飛び込み営業などを行い、実際に結果を出しています。
岡田さん
また、「営業部門と配送部門がうまく連携をとれていないのでは?」と考え、改善に取り組んだ社員もいます。彼は営業職の社員とも積極的にコミュニケーションをとって、営業側の意見を聞くように努めました。そして集まった意見を配送部門に伝えたり、反対に現場の意見を営業に伝えたりすることで部署間のギャップを埋めようと努力してくれたんです。
彼のおかげで、営業部門と配送部門の連携がずいぶんよくなりました。当社には個人の成長だけでなく、会社全体としての一体感を生み出したいという思いで勤務してくれるメンバーが揃っていますね。
編集部
ほかのメンバーが活躍する姿に刺激を受けて「自分も頑張ろう」と奮起する社員も多いでしょうね。御社は社員同士が切磋琢磨できる職場だということが伺えます。
お客様と密に接する「配送兼営業」の働きがいとチャレンジ
編集部
若手の皆さんが特に活躍されているポジションはどこになるのでしょうか。
岡田さん
いろいろとありますが、「配送兼営業」は私たちならではかもしれませんね。飲食店に業務用の商品を届ける仕事で、お客様からご注文いただいた商品をトラックに積んで一件一件配送します。
私たちの会社は、お客様とのつながりを非常に大切にしている会社です。お客様に対しても、関西弁でいうところの「大切な親戚のおっちゃん・おばちゃん・お兄ちゃん・お姉ちゃん」だという思いで心を込めて接することにこだわっています。
そのため、お客様のもとに行ったときは必ず会話をして、要望やご意見をいただくようにしています。
編集部
ドライバーの方が、配送先で営業も兼務するのでしょうか?
岡田さん
強制ではありませんが、「配送しながら営業にもチャレンジしてみたい」という社員がいればチャレンジしてもらいます。私たちは「志事を通じて人間力を高めよう」という考え方のもとで仕事をするので、他の職種を行うことで自分が成長できると感じるならば、積極的に挑戦してもらっています。
このほかにも「安全に配送できるルートを考えたい」「丁寧な配送を心がけたい」など、社員一人ひとりが目標を持って志事に取り組んでいるのが特徴です。
▲先輩や上司がノウハウや経験を教えてくれるので、未経験の職種にもチャレンジできる
社員の長所を伸ばす適材適所の人材配置
編集部
社員の皆さんの活躍を導くために、意識されていることは何でしょうか?
安原さん
個人の長所や得意分野を活かすことですね。例えば声が通って元気なアルバイトスタッフはホールなどの接客業についてもらう、在庫管理が得意なスタッフはその特技を活かせる業務についてもらうなど、個性を発揮できるような配置を心がけています。
適材適所の働き方で、好きなことや得意なこと、長所をしっかり伸ばしてほしいですね。そうすることでスタッフ一人ひとりがお互いをリスペクトできるようになると思います。
編集部
そのほかに心がけていることはありますか?
安原さん
年齢や役職にかかわらず、意見交換ができる環境を作っています。私はカフェ部門のマネージャーとして現在3店舗の運営を行っているのですが、特に飲食部門はアルバイトスタッフも多いので正社員だけでなくアルバイトスタッフも含めて積極的に意見を言い合って、同じ方向を向いて働けるようにしています。
編集部
自分の得意分野で活躍できるとなれば、自己肯定感も高まりさまざまな業務に積極的に取り組めそうです。またメンバー全員が同じ目標に向かって歩むことでチームワークも向上するので、高いモチベーションで仕事ができますね。
臨機応変な働き方を提案することで女性の復職をバックアップ
▲カフェの店長兼カフェ事業部マネージャーを務める安原さん
編集部
小松屋では、女性社員の皆様も活躍されているのでしょうか。
岡田さん
もちろんです。社員は全員で60名いるのですが、そのうちの15名が女性社員です。4人に1人の割合ですね。アルバイトも含めると、さらに人数は多くなります。
編集部
女性社員のなかには子育てをしながら働く方もいるのでしょうか?
安原さん
出産のために一度退職をして、産後復帰された方も何人かいます。そのなかのひとりはもともとカフェ部門のキッチンで働いていた方なんですが、産後復職してからはスイーツ担当として、お子さんを預けている時間に出社してスイーツをいくつか作り、お子さんのお迎えの時間が来たら退勤するという働き方をしています。
このように当社は、「育児中だけど働きたい」という希望がある社員には臨機応変に対応してくれる会社で、要望があれば時短勤務も可能です。社長自身が「家族を大切にしてほしい」という方針なので、子育てをしながらでも働きやすい環境だと思います。
岡田さん
当社は男性だから・女性だからということは関係なく働きやすい環境づくりを目指しています。私自身も女性ならではの感性やアイデアも大切にしていけたらなと思うので、女性社員が意見を発する機会を積極的に設けています。
編集部
一人ひとりの家庭環境に合わせたフレキシブルで自由度が高い働き方を提案してもらえる、というわけですね。また、女性の意見を採用してもらいやすい会社だということもよくわかりました。
小松屋のカルチャー:人間力向上のための学びの機会が多い
編集部
小松屋は「ビジネススキルよりも人間力を大切にする」というカルチャーがあるそうですが、具体的にどのようなことを大切にしているのか教えていただけますか?
岡田さん
「世の中を生きていく上で、人の心をつかめること、やり方よりあり方、人生観が大切」というのが当社の考え方です。これは、当社の代表が様々な人と出会い学んできた経験に基づいています。
そのため当社では、技術やスキルよりも人間性を重視しています。具体的には「お客様に小松屋の社員と出会ってよかったと思ってもらえるような人間性を育むこと」を最も大切にしています。会社は人間としての生き方や小松屋の社員としての生き方を学ぶ場だという考え方なんです。ひょっとすると、役割としては「会社」というよりも「学校」に近いかもしれませんね。
人間性がしっかり育まれた結果として、お客様が「小松屋さんと仕事したい」「小松屋さんで商品を頼みたい」と思ってくださると思うんです。「一番大切なのは人間性。それが培われることで売り上げがついてくる」。この順番を大切にしています。
編集部
そのような考えのもとで働く社員は、どのような気質を持つ方が多いですか?
安原さん
「人の喜んでいる顔を見るのが好き」という社員が多いですね。周りの人に無関心ではいられない、一緒に働くスタッフや関わる人と良好な関係を築きたいという、総じて「人が好き」なスタッフが集まっているように感じます。
編集部
小松屋の志事とは「何事にも信念を持って取り組み、会社のメンバーやお客様に思いやりを持って行動すること」なんだなと思いました。だからこそ、社員同士やお客様と良好な関係が築けるのでしょうね。
定期的な勉強会で社員の成長を継続的にサポート
▲勉強会の様子
編集部
社内勉強会を定期的に行っているそうですが、具体的な内容を教えていただけますか?
岡田さん
勉強会では主に会社の方針や考え方、あり方について学びます。また、4人程度のグループを作って、そのなかの1人が自身の体験談を発表し、その話を聞いたほかのメンバーが自分の考えを述べて議論していきます。
体験談は志事のことでもプライベートのことでも構いません。とにかく印象に残ったことをアウトプットしてもらいます。たとえば新しいルートへ配送することになった社員が、どのように回ればいいのか悩んでいるといえば、先輩が自分の体験談をもとにアドバイスすることもあります。
最後に代表や私が会社の方針に沿って「これはこういう風に考えて行動していけばいいよね」と伝えています。
勉強会の目的は「ぶれない軸を作ること」です。人間は疲れるとどうしても考えや行動がぶれたり矛盾したりしてしまいがちなので、そうならないように定期的に勉強会を行って、会社の理念や方針に立ち返る機会を作っています。毎週水曜日に行う朝礼も同じく、会社の方針を今一度確認する目的で実施しています。
それに、「体験談を話さなきゃいけない」と思ったら、日々を漫然と過ごすのではなく「どんな話をしようか」とアンテナを立てて生活するようになるので、新しい発見や気づきがあるでしょう。このように、当社では実務スキルだけでなく、人間性や考え方を磨く機会を多く設けることで社員の継続的な成長を支援しています。
▲勉強会では社員やスタッフの垣根を越えて活発に議論を交わす
編集部
勉強会で印象に残った体験談はありますか?
安原さん
飲食事業部に勤めている、パラグアイ出身の日系三世の社員の話が印象的でしたね。その子は「周りのスタッフがたくさんサポートしてくれるから恩返ししたいけれど、どうしたら喜んでもらえるのかがわからない。自分自身も周りのスタッフをサポートしたいのにうまくできない」と涙ながらに話してくれました。
すると、勉強会に参加していたアルバイトの子が、「私も同じような悩みがある。自分はこうしたいっていう気持ちがあるけれど、それを周囲にうまく説明できない」と意見を言ったんです。そこでグループで、「気持ちをうまく伝える方法」について議論を進めていました。
明確な答えは出ませんでしたが、意見を言ってくれた社員とアルバイトは、悩みを共有することで気分が軽くなったでしょうし、みんなが「相手はどういう風に仕事をしたいと思っているのかな」と仲間の仕事の取り組み方や考え方に思いを馳せるきっかけになったと思います。
本音で話せる食事会で社員同士の絆を深める
▲本音で話せる食事会を楽しみにしている社員も多い
編集部
ほかに、社員同士がコミュニケーションをとる機会はありますか?
岡田さん
食事会を頻繁に開催してコミュニケーションを密にとれるような環境を構築しています。
食事の席ではみんな、思っていることを本音で話すようにしています。業務の改善点や悩みなど、仕事ではなかなか話せないことも酒の席では話せますし、普段あまり話したことのないメンバーとも話せる良い機会になります。
また、自社製品のことをより深く知ってもらうために、食事会では当社が取り扱っているお酒を飲んでもらいます。
編集部
食事会に参加している社員からはどのような感想が聞かれますか?
岡田さん
1年目も10年目も関係なく本音で話せるのが本当に嬉しいという声が多いです。特に若手は上司の本音を聞く機会ってあまりないじゃないですか。でも食事の席でみんながざっくばらんに話すなかで、志事や人生に対する考え方をしっかり共有できるので、それが嬉しいと言ってもらえます。
スキルや経験は関係なし!小松屋は共に成長できる人材を募集
編集部
小松屋にはどのような人材がフィットするとお考えですか?
岡田さん
やはり、小松屋の考え方に共感できる人がフィットすると思います。ビジネススキルや経験は全く関係ありません。小松屋の「志事」という考え方を「いいな」と思ってくれる人、人間力を高めたいと考えている人、何事にもコツコツと真面目に前向きに取り組む人を歓迎します。
最も大切なのは、当社の考え方や理念、方針に共感できるかどうかだと思っています。
編集部
最後にこの記事を読んで、「社員として働いてみたい」と興味を持った読者の方にメッセージをお願いします。
岡田さん
先ほども伝えたように、当社ではスキルよりも人間性を重視しています。当社の考え方が「いいな」と思ってくださった方はぜひお問い合わせください。切磋琢磨し、共に成長していきましょう。
編集部
インタビューを通して、御社は「人と人との絆を大切にする会社」なんだなということを強く感じました。また、自分の想いや悩みを共有しやすいカルチャーや、人間として成長できる環境が構築されている点も魅力的です。今日は貴重なお話をありがとうございました!
この記事のまとめ
株式会社小松屋の理念 |
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若手活躍 |
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女性活躍 |
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社内イベント |
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採用方針 |
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株式会社小松屋の基本情報
住所 | 大阪府松原市天美東 9-16-18 |
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事業内容 |
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設立 | 1991年6月 |
公式ページ | https://www.komatsuya-net.co.jp/ |
採用ページ | https://www.komatsuya-net.co.jp/#recruit |
募集職種 | 配送兼営業 |