社内公募制度が活発!レゴランド・ジャパン合同会社の”自分の意志”で選べるキャリアパス

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、レゴランド・ジャパン合同会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

レゴランド・ジャパン合同会社は、日本で唯一のレゴ®ブロックをモチーフとしたテーマパーク・ホテル・水族館を運営する企業です。同社では、異動に社内公募制度を導入しており、自らの意思でキャリアを選択することができます。また、年功序列ではなく実力本位の評価制度を採用しており、30代前半でマネージャーに昇格するなど、若手社員が早くから活躍できる環境が整っています。

今回は、そんなレゴランド・ジャパン合同会社の社内公募制度や評価制度について、人事部の北永さんと山口さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
レゴランド・ジャパン合同会社採用マネージャーの北永さん

北永 邦久 さん

レゴランド・ジャパン合同会社の人事部採用マネージャー。2023年に入社し、採用の責任者として活躍されている。

レゴランド・ジャパン合同会社採用担当の山口さん

山口 真波 さん

レゴランド・ジャパン合同会社の人事部採用担当。2021年に入社し、レストラン運営から社内公募での異動を経て現在は新卒採用の業務を担っている。

レゴランド®の社内公募制度:自分でキャリアを選べる!

編集部

御社のキャリア構築に関する特徴についてお教えいただけますか。

山口さん

当社には、日本企業でよくあるような、人事が適性を見て辞令を出すという異動制度はありません。欠員や組織強化で増員する場合は社内公募制度で募集をしますので、希望する場合は手を挙げて面接を受けることになります。

社内の組織は部門ごとに分かれていて、特に人数が多いのがテーマパーク、ホテル、水族館などの運営を担当するオペレーション部門です。

また、正社員の場合、アトラクションやレストランなどの現場でアルバイトの方々をマネジメントする業務もあります。規模が大きいと100名以上のスタッフを管理することもありますので、リーダーシップが求められます。

編集部

実際に社内公募制度を活用して部署を異動された事例をお聞かせください。

山口さん

例えば私はもともとパークのレストランの運営に携わっていましたが、社内公募で手を挙げて採用のお仕事をしています。グローバルで事業展開していますので、例えば英語を活かして海外で活躍したいという想いがあれば、海外の仕事に挑戦することも可能です。

キャリア形成:昇格もキャリアチェンジも社内公募で実現可能

編集部

上位ポジションへの昇格はどのようにして実現するのでしょうか。

山口さん

年1回の評価だけでなく、社内公募でも昇格のチャンスがあります。例えばスーパーバイザーポジションの募集には、スーパーバイザーだけでなくその下のポジションの方でも応募できることがあります。また、上位ポジションに応募して、異動とキャリアアップを同時に実現する人もいます。

編集部

御社では若手社員が多く活躍されていると伺っていますが、若手社員でいち早くキャリアアップして活躍している実例があれば教えてください。

山口さん

2017年入社の新卒1期生が今30歳くらいになっていますが、その中から既にアシスタントマネージャー(管理職)として活躍している女性社員もいます。異業種から中途入社した方が、30代前半でマネージャーに昇格した例もあります。

いわゆる年功序列の制度ではないので、年齢や社歴にかかわらずやる気と実力次第でどんどんキャリアアップできる環境がありますよ。

2つの評価制度:実力が正当に評価されるのでモチベーションも上がる

レゴランド・ジャパン合同会社の表彰イベントの様子
▲画像は表彰イベントの様子。月例で行われる表彰制度では、従業員間の投票形式で社員のパフォーマンスを評価

編集部

実力次第で評価されるとのことですが、それぞれの仕事はどのようにして評価されるのでしょうか。

北永さん

評価制度は、成長とキャリア形成を支援する仕組みになっており、部門ごとの目標に基づき、各メンバーが自身の役割に応じた具体的な年間目標を設定します。例えば、店舗運営の改善提案や、顧客満足度の向上など、様々な角度から成果を評価します。目標達成のプロセスで得られる経験が、次のステップへのキャリアアップにもつながっています。

それぞれが設定した目標の達成状況を、年に1回の面談で評価するような仕組みになっています。

山口さん

日々の行動も適切に評価するための仕組みとして、毎月の表彰制度も導入しています。

これは、質の高いお客様へのサービスを実践した人や現場で優れたパフォーマンスを発揮してくれた人などを従業員が投票で選び、表彰する仕組みです。表彰されると名札に特別なバッジを付けたり名前入りのキーチェーンなどのグッズがもらえたりするので、モチベーションアップにもつながっています。

社員のやりがい:成長企業だから、今後の伸びしろに魅力!

編集部

御社で働くメンバーはどのようなところにやりがいを感じているのでしょうか?

北永さん

私たちはパーク開業からまだ8年目の企業ですし、そのうち数年間はコロナによって休眠状態にありましたので、ようやくこれから成長していこうという段階にあります。私も含めて、その伸びしろに魅力を感じて仕事をしているメンバーが多いですね。

ゲストからの評価も向上していますし、実際に最近はインバウンド需要が回復してきたこともあって、経営面にプラスの要素で推移しています。「ゲストに満足いただく仕事をしていけば、必ず評価をいただける」という熱い想いを持って一致団結して仕事をしています。

山口さん

何か新しい施設やイベントを立ち上げるときも、確立された土台があるわけではないので、ゼロベースでアイデアを出しながら業務を進めていくことが多いです。

私たちは従業員の声を大事にするカルチャーと仕組みがありますので、アイデアを出しながら何かを作り上げていきたいという人にとっては魅力的な環境だと思っています。

例えば、社内各所には従業員のアイデア投稿システムがあり、経営層にホットラインで意見を提言することができます。上司を通すとフィルターがかかってしまう可能性もありますが、直接意見を届けられるので、若手でも自由に会社に対して提言することが可能です。

編集部

メンバーのアイデアを反映させていけるという点は、業務に関することだけでしょうか?

北永さん

いえ、働く環境についても同様です。後ほどご紹介する社内学童保育の開設や選択的週休3日制の導入、ボランティア休暇の導入などさまざまな制度が誕生しており、その中には従業員の声が反映されたものもあります。

意見を拾い上げる取り組みのひとつとしては「社員提案委員会」というものがあり、各部署の従業員代表が定期的に集まり、自分たちの考えを提案できる機会を設けています。

働き方改革:選択的週休3日制と社内学童保育所完備

レゴランド・ジャパン合同会社の社内学童保育所の様子
▲敷地内の社内学童保育所”にこにこハウス”では子ども達が楽しそうに遊んでいる

編集部

次に、社員の皆様の働き方について伺います。出産や育児などライフステージの変化があった場合に、仕事を続けることを支援するような制度・取り組みはあるでしょうか。

山口さん

育児や介護をしながら働く社員をサポートする制度として、2023年から選択的週休3日制を導入しました。休日を育児や介護に充てることができると好評いただいています。この制度は、勤務実態に応じて給与が減額される働き方を選択することもできますし、勤務する週4日間は長めに働いて通常勤務と同等の給与を得ることも可能です。

また、敷地内に社内学童保育所を設置しており、働く従業員(社員・パート社員)のお子さまが学校の長期休暇の期間中は無料で利用可能です。施設内に学童保育所があると送迎の負担が減りますので、実際に多くの方から働きやすくなったという声をいただいています。

学童保育所にはレゴ®ブロックも置いていますし、日によってはパーク内で遊んでいることもあるので、楽しそうな様子をよく見かけますよ。また、子どもたちの笑い声がオフィスまで聞こえてくるので、とても癒されます。

編集部

素晴らしいですね。実際に育児しながら仕事を続けている方も多いのでしょうか。

北永さん

そうですね。皆さん、様々な制度を活用しながらキャリアを形成していますよ。実際に今2人目のお子さまを出産され育児休暇を取っているメンバーも、育児休暇後は職場復帰をしてさらに上のポジションを目指したいと言っていました。それが実現しやすい環境はあると思っています。

女性の活躍:女性管理職が増加中!男女平等なキャリア形成が可能

レゴランド・ジャパン合同会社の社員が面談を行っている様子

編集部

御社では女性が多く活躍されているそうですね。女性管理者の比率について教えていただけますか。

山口さん

全従業員の男女比は2対1で女性の方が多く、管理職に関しては68名中11名、約16%が女性です(2024年末時点)。まだ十分とは言えない状況ですが、女性管理職は着実に増えてきており、今後もさらに増やしていきたいと考えています。

編集部

女性である山口さんの目から見て、御社で女性が活躍できる理由はどのようなところにあると思いますか?

山口さん

女性の活躍を後押しするような制度があるというよりは、性別によって区別せず仕事ができる環境があるということが、女性の働きやすさにつながっていると感じています。私自身、社内公募制度を活用してホテル部門からテーマパーク部門、そして人事部門へと異動しましたが、どこの部門でも性別を意識することなく仕事ができています。

北永さん

もちろん、評価に関しても性別・年齢・国別等の区別なく実力で評価されます。

中には数字合わせのために女性を管理職に登用する企業もあるかと思いますが、当社ではそのようなことはありません。女性管理職の方々は、確かな実力を持って活躍されていますよ。

組織文化:ファーストネームで呼び合うフラットさが特長

レゴランド・ジャパン合同会社の社員がつける名札
▲社員が身につけるユニークな名札には、ファーストネームが記載されている

編集部

御社の社風について教えてください。

山口さん

総じて元気で明るい方が多いのが特徴です。年齢に関係なく若々しい雰囲気があり、それが入社時の第一印象でした。

また、社内ではフラットなコミュニケーションを重視していて、役職や年齢に関係なくお互いに意見を述べたり相談したりできる風通しの良さがあります。上司の方も皆さん優しくて話しやすい雰囲気がありますし、「失敗してもいいからやってみよう」という文化が根付いているので、私自身も威圧感を感じることなく自由に意見を述べることができています。

1年目だからという理由で仕事を制限することはありませんし、良いアイデアがあれば年齢や役職に関係なく積極的に採用されます。

北永さん

社内では、社長を含めて役職で呼ぶことはなく、親しみを込めて下の名前で呼び合っています。私は東証プライムの日系企業から転職してきましたので最初は少し抵抗も感じましたが、このような文化も意見を言いやすい環境につながっていると感じています。

編集部

意思決定のスピードについてはどのように感じていますか?

北永さん

意思決定はとても速いと感じています。プレゼン資料を作成してレポートラインの上司に承認を得られれば、そのまま申請ルートに乗ります。複数人の経営層に同じ説明をして、時間がかかってモヤモヤすることはありませんね。

顧客満足度を達成し続け、成長するレゴランド®

レゴランド・ジャパン合同会社の会議スペース
▲レゴランド®がある国・地域が会議室の名称に。ちょっとした遊び心も楽しい

編集部

御社が運営するテーマパーク、レゴランドの特徴や強みを教えてください。

北永さん

レゴランド®・ジャパン・リゾートは、日本で唯一レゴ®ブロックをモチーフとした一大ファミリーリゾートです。

2歳から12歳までのお子さまを持つご家族をメインゲストとした屋外型テーマパーク「レゴランド®・ジャパン」、レゴ®ブロックに囲まれたさまざまな世界が広がるテーマホテル「レゴランド®・ジャパン・ホテル」、”見て・さわって・学んで”体験できる水族館「シーライフ名古屋」で、ここにしかない特別な時間と体験をお届けしています。

創業当初は、最新技術を使ったアトラクションも豊富なUSJやディズニーランドと比較して厳しい声をいただくことも多かったのですが、最近はファミリーリゾートのポジショニングが認知されてきたと感じており、実際にターゲット層から高い評価を得ることができています。

また、現在の弊社社長就任後は「顧客サービスの向上」を掲げて積極的な投資を行っていて、従業員も高い意識を持ってお客様サービスを提供してくれています。当社では顧客満足度をグローバル基準のNPS(顧客満足度指数)で評価しているのですが、2024年は親会社が設定している顧客満足度の基準値を全月上回る結果を出しています。

例えばパーク内にごみが落ちていたりするとすぐに満足度指数は下がってしまうのですが、お盆やゴールデンウィークなどの繁忙期にも高い評価を維持することができたのは、弊社社長をはじめ経営陣からの地道な努力と声掛けをはじめ率先垂範をしてきたことが大きな成果だと思っています。

日本一のキッズパークを目指す!新たな挑戦者募集

レゴランド・ジャパン合同会社の北永さんと山口さん
▲取材にご対応いただいたお二人。熱いメッセージをお話しいただいた

編集部

最後に、御社に興味を持たれている読者の方へメッセージをお願いします。

山口さん

当社は設立から10年ほどの若い会社なので、まだ多くのことが発展途上です。マニュアルも同じく発展途上のものが多く、変化のスピードも速いため、柔軟な対応力が求められます。

年齢や役職に関係なく活躍できる環境がありますので、「これまでこうだったから」という固定観念にとらわれず、自ら変革を起こせる方のチャレンジをお待ちしています!

北永さん

私たちは「レゴ®ブロック本来の強みを元に、日本一のキッズリゾートになる」というビジョンの実現に向けて、社員一人一人が熱い思いを持って日々努力を重ねています。

その思いに共感し、私たちと共に新しい価値を創造していける方との出会いを心待ちにしています。

編集部

ありがとうございます。成長過程の企業で自分のアイデアが発揮できることは、大きなやりがいにつながりそうですね。興味を持たれた方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

本日は、たくさんの貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

編集後記

日本一のキッズリゾートを目指して、メンバー全員一丸となって顧客満足度の改善に取り組んでいるとのことで、取材をしながらその熱量を感じました。
大規模なリゾートでありながらまだパーク開業10年未満の若い企業なので、アイデアを出し合いながら自分たちで作り上げていく過程を楽しめるとのこと。挑戦意欲がある方にとっては魅力的な環境だと感じました。

この記事のまとめ

キャリアパス・昇格
  • 実力次第で早期昇格が可能
  • 30代前半でマネージャー昇格の実例あり
働き方の特徴
  • 選択的週休3日制を導入
  • お子さんの学校の長期休暇中は社内学童保育所を利用可能
  • 従業員の声を反映した制度改革を積極的に実施
企業文化・社風
  • 平均年齢32歳と若い組織
  • 役職に関係なくフラットなコミュニケーションを重視
  • 「失敗してもいいからやってみよう」という文化で、意思決定が迅速
  • 経営層へのホットライン制度など、意見を言いやすい環境を整備
処遇・評価制度
  • 毎月の表彰制度あり
  • 成果責任を重視し、パフォーマンスに応じた評価を実施
女性活躍
  • 全従業員の約67%が女性、管理職の約16%が女性(68名中11名)
  • 継続的なキャリア形成が可能。産後に上位ポジションを目指す実例あり
  • 性別に関係なく、実力本位の評価・登用を実施
求める人物像
  • 変化の速い環境で柔軟に対応できる適応力のある人材
  • 「日本一のキッズリゾート」というビジョンに共感できる人

レゴランド・ジャパン合同会社の基本情報

住所 愛知県名古屋市港区金城ふ頭二丁目2番地1 
事業内容 屋外型テーマパーク、ホテル、水族館のリゾート運営
設立 2013年6月
働き方
  • 選択的週休3日制
  • 時短勤務制度 など
公式ページ https://www.legoland.jp/about-us/
採用ページ https://www.legoland.jp/about-us/career/
募集職種
  • レゴランド®・ジャパン(運営・バックオフィス・建物設備管理など)
  • レゴランド®・ジャパン ・ホテル(運営・ホテルレストラン調理など)
  • シーライフ名古屋(飼育担当など)
※募集職種は状況により異なりますので、詳細は採用ページをご確認ください
取材・編集
紫竹淳志のプロフィール写真

ミライのお仕事編集部

紫竹 淳志

元新聞記者として約10年間、地方行政や選挙、プロ・アマチュアスポーツなど幅広い分野の取材経験あり。ミライのお仕事では、ソフトバンク株式会社や東京商工会議所、株式会社オープンハウスグループなど、数多くの著名企業や教育機関への取材を担当。