ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社LOOV(ルーブ)にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
2021年に創業された株式会社LOOVは、営業やカスタマーサービスなどの説明・商談に特化したSaaS(Software as a Service)(※)の開発・提供を手掛けています。(※)インターネット経由で利用可能なクラウド上のソフトウェア・サービス
働く環境としては、従業員の働きやすさを重視しており、フルリモート勤務はもちろん業務委託としての契約も可能です。正社員・業務委託の上下関係はなく、各メンバーの意見や経験を尊重し合うカルチャーが根付いています。
今回は、同社の代表取締役・内田雅人さんから、同社で働く魅力やメンバーの皆さんのエピソード、求める人材などについて詳しく伺いました。
LOOVのビジョン:「営業のデジタル化」により社会に貢献
編集部
最初に、株式会社LOOVが掲げるビジョンを紹介してください。
内田さん
弊社のビジョンは、「個別の説明/商談をデジタルに完全移行する」ことです。独自で開発したプレゼン動画ツールを通して、営業やCS(カスタマーサポート)などの「人が人に説明する仕事」をデジタル上に複製し、自動化する事業を展開しています。
例えば営業の仕事をする場合は、相手の心を掴む話し方を身につけるために、ロールプレイングや講習といった訓練が必要です。ただ、時間をかけて訓練をしても、実際の商談で練習どおりに話せるとは限りません。複数の顧客を担当している際は特に、話す内容にも違いが出てしまうでしょう。顧客側も例外ではなく、同じサービスであっても営業担当の経験・スキルによって受け取る情報量が異なってきます。
そんなときに弊社の動画ツールを使うことで、営業担当者は同じ話を何度も繰り返さずに済み、顧客側は担当者に関係なく必要な情報をキャッチできるんです。
編集部
そのビジョンを基に事業を展開されている背景についても、お聞かせいただけますか?
内田さん
弊社は「セールス領域を変えることで、日本を良くしたい」という思いが強く、社会への貢献がベースにあります。少子高齢化で働く人が減っていく状況にあり、一見すると人にしかできなそうな仕事のデジタル化は欠かせないと考えました。
国内で営業・販売の仕事に携わる方々は約800万人で、この数は労働人口の8分の1に該当するといわれています。営業をデジタル化することにより、社会が直面する「労働人口の減少」という課題の解決にも貢献できます。
実際に、弊社のシステムを導入されたお客さまからは「営業にかかる業務を半分以下に減らせた上に、仕事の獲得数が上がった」と、うれしい声をいただいています。現在は営業力のある人のプレゼンを録画してデジタル上に複製する形ですが、将来的にはデジタルヒューマン(※)が代行する形にしていきたいと考えています。
(※)人間の姿に形成された3Dモデルで、AIによって人間に近い動きを再現できる
LOOVの組織の特徴:「事業の急成長&先進性」に惹かれてジョイン
編集部
メンバーの皆さんは、どのような業界を経験している方が多いのでしょうか?
内田さん
中途採用のメンバーは、IT系のスタートアップ企業からの転職が多いですね。フィールドセールスやカスタマーサクセス、エンジニアともに「セールスならだれにも負けない」「カスタマーサクセスの組織を何度も立ち上げてきた」といった経験者がそろっています。
ジョインしてくれる理由としては、ビジョンへの共感はもちろんのこと、会社の成長スピードが早い点に興味を持ってくれるケースが多いです。
弊社は2021年に創業してから、ROE(自己資本利益率)や顧客獲得数などの目標達成、資金調達の実施などスタートアップにとって重要となる分岐点を順調にクリアしてきました。組織として掲げた目標を達成するたびに優秀なメンバーが集まり、さらに成長速度が上がるという好循環で、業績を伸ばしています。
メンバーからはよく、「急成長しているLOOVなら、やりがいを持って働けそうだと思った」という声を聞きます。
編集部
それ以外では、どのような理由でジョインする方が多いですか?
内田さん
生成AIや動画の活用など、時代を先取りした企画に興味を持ってくれる人も多いです。あるメンバーは、弊社の「インタラクティブ動画(※)を活用した営業」に共感し、応募してくれたと聞いています。
(※)映像内に組み込まれたボタンなどをクリックすることで、視聴者側がアクションを起こせるようにした動画
彼女は動画編集やナレーションの仕事経験があり、動画での発信に興味を持っていたそうです。熊本県のプロモーションでインタラクティブ動画の存在に気付き、自分で作れないかと模索していたところ弊社の求人募集記事を見かけたようです。
インタラクティブ動画の活用に挑戦していることを知り、「絶対にこの会社で働きたいと思った」と語ってくれました。カスタマーサクセスの募集だったのですが、彼女の経歴を見て「広報の仕事をしてみないですか」と提案しました。現在は、より彼女の経験・スキルを活かせる広報の仕事を任せています。
編集部
エピソードからも、一人ひとりの特性をしっかりと見極めていらっしゃることが分かります。新技術を活用した取り組みは、進んでいるのでしょうか?
内田さん
もちろんです。弊社には、世に出ている新しいテックサービスや、ChatGPTなどの生成AIについて取り入れていく姿勢があります。
例えばお客さまのサイト情報をChatGPTに落とし込み、初回の商談前にその会社の競合や抱えているであろう課題などを分析するケースもありますね。しっかりと情報を持った状態で商談に臨める上に、データも蓄積されるので、ビジネスの成果にもつながっています。
裁量が大きく前向きなカルチャーのもとでスピーディーに成長していく
編集部
プロフェッショナルが集まった組織だと感じましたが、カルチャーとしてはどのような特徴がありますか?
内田さん
弊社はピラミッド的な組織ではなく、立場や役職に関係なく発言できる環境があります。例えば、メンバーから「こういうマーケティング施策を試してみたい」という声が挙がれば、ほぼ100%の確率で「とりあえずやってみよう」となります。
もちろん小さな規模からスタートするのですが、お客さまの反応が良い部分を拡張していくことも可能です。弊社は基本的に意思決定権がメンバーにあるため、上司の許可がなくても仕事を進められます。
失敗・成功を直に体験できるため、個人の成長スピードも速いですね。アイデアを提案して、試せる環境なので、自主的に動きたい人はやりがいを感じられると思います。
編集部
プロフェッショナルが集まる組織だと感じましたが、職場の雰囲気はいかがですか?
内田さん
それぞれの経験や強みを掛け合わせて、より良いサービスにつなげていこうという前向きな雰囲気があふれていますね。
例えば同じ営業でも、個人の経歴によって蓄積した経験やスキルは異なります。大手企業と取引経験のあるメンバーが「このようなシチュエーションでは、社長に同席してもらったほうがいい」と助言し、商談がスムーズに進んだこともあります。
LOOVの働き方:フルリモート可。業務委託を選択するケースも多い
▲フィリピンのダバオ市で働くメンバーも
編集部
ここからは、働き方について伺っていきます。LOOVはワークライフバランスを重視しているそうですが、リモートワークも可能なのでしょうか?
内田さん
はい。フルリモートを導入しているので、基本的に出社の必要はありません。現に、先ほどご紹介した広報メンバーはフィリピンに在住して働いてくれています。
また、契約形態に縛りがないのも特徴で、3カ月以上業務委託で働いてから、希望すると正社員になる流れです。業務委託のまま働くケースも多く、約30名のメンバーのうち、正社員は5〜6名ほどです(2024年10月取材時点)。
編集部
業務委託として働くスタイルを尊重しているのは、どのような理由があるのでしょうか。
内田さん
1人ひとりのメンバーに、生活リズムに合わせて働いてほしいからです。業務委託に比べて正社員は、どうしても勤務時間に融通が利きにくくなります。例えば、お客さまと対面する機会のないエンジニアの場合、業務委託なら夜中の勤務も可能です。
もちろん、業務委託から正社員を目指す人もいますよ。正社員・業務委託の上下関係はなく、LOOVの一員としてお互いを尊重する雰囲気です。
経営陣も参加。コミュニケーションツール・オンライン会議で絆を強める
▲Slackの画面からも、経営陣とメンバーの距離の近さが伝わってくる
編集部
フルリモートは対面しない分、コミュニケーションが大切になってくると思います。社内のコミュニケーションでは、どのような点を工夫していますか?
内田さん
コミュニケーションツールのSlackを使い、それぞれのメンバーが気軽に「報告・連絡・相談」をできるようにしています。会社としてのルールは決めていないので、好きなタイミングで近況や業務目標などをシェアしてくれていますね。
反対に、私から全体に向けて「資金調達に奮闘しています」「今、〇〇に悩んでいます」と発信することも多いです。一般的な企業では社長の日常を知る機会は少ないと思いますが、弊社はメンバー全員が私のビジョンや考え方を理解してくれています。
▲代表の投稿にものすごい数の返信が!活発なテキストコミュニケーションの様子がわかる
編集部
社長との距離の近さは、仕事の意欲にもつながりそうですね。ビデオ会議などもあるのでしょうか?
内田さん
全員参加型の会議を週に1回、オンラインで実施しているところです。1時間ほどの会議では、7〜8名ほどのメンバーが議題や組織の目標についての話をします。それ以外のメンバーはテキストやスタンプで会議に参加するのですが、1回の会議で100件ほどコメントがつくこともありますね。
メンバー同士が努力を認め合うのが弊社のカルチャーで、「KPIを達成しました!」と発言すると、続々と「おめでとうございます」「さすがですね」とコメントが届くんです。フィールドサクセス・カスタマーサクセス・テックリード・エンジニアの職種を超えた絆の強さは、弊社の強みだと思います。
LOOVにマッチするのは「セルフマネジメント」ができる人
編集部
転職を検討している読者に向け、LOOVが求める人物像を含めたメッセージをお願いします。
内田さん
弊社は、国内ではまだ注目されていないようなサービス開発に挑戦しています。私を含めたメンバー全員が、「LOOVのサービスを通して、国内の常識を変えていける」と本気で信じているんです。
フルリモートや業務委託で働ける分、スケジュールを含めたセルフマネジメント能力は欠かせません。積極的に意見を出したり、新たな企画を提案したりすることが好きな方にはきっとマッチすると思います。前例のないサービス開発に挑戦したい方は、ぜひお越しください。
編集部
1人ひとりの意思決定が尊重されている状況からも、経営陣からメンバーへの信頼度の高さがうかがえますね。順調に業績を伸ばしている会社だからこそ、経験・スキルを活かしたい方はやりがいを持って働けることでしょう。
本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!
この記事のまとめ
株式会社LOOVのビジョン | ・個別の説明や商談をデジタルに完全移行して労働人口減少という課題解決に貢献 ・将来的にはデジタルヒューマンによる代行を目指す |
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組織文化 | ・役職に関係なく発言できる環境。経営陣との距離が近い ・メンバーの裁量権が大きく、新しい施策への挑戦を推奨 ・Slackでの活発な情報共有し、週1回のオンライン全体会議を実施 |
勤務体系 | ・フルリモートワーク可能。海外在住メンバーも ・業務委託契約が主(約30名中正社員は5〜6名) |
採用方針 | ・セルフマネジメント能力がある人 ・積極的に意見を出せる人 ・前例のないサービス開発に挑戦したい人 |
株式会社LOOVの基本情報
住所 | 東京都目黒区目黒本町2丁目4-4 |
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事業内容 | SaaSの開発・提供 |
設立 | 2022年4月 |
働き方 | フルリモート |
公式ページ | https://www.loov.co.jp/ |
採用ページ | https://herp.careers/v1/loov |
募集職種 | ・フィールドセールス ・カスタマーサクセス ・テックリード ・エンジニア組織マネージャー |