ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、MCデジタル・リアルティ(エムシーデジタル・リアルティ)株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
MCデジタル・リアルティ株式会社は、データセンターの企画、開発、運用、保守を担う業界大手の企業です。災害のリスクが低く都市部からのアクセスが良好な、東京・千葉・大阪の3か所で合計8棟のデータセンターを運用しています。
社内には「MCDR University」という学びの場があり、エンジニアは最新の技術知識を深めるための有料資格試験を受験可能。さらに、部署を超えて情報共有をしあう「MCDR University」という学びの場も用意されています。また、NVIDIAの「DGX-Ready Data Center」(※)認定を取得しており、AI時代の最先端のインフラを支えるエンジニアの活躍の場となっています。
(※)「DGX-Ready Data Center」認定…電力供給や冷却設備など多様なチェックポイントを設けたデータセンターの認定プログラム。認定を受けた施設は生成AIに活用されるNVIDIA DGXシリーズのサーバー等を最高効率で運用できるとされている。
今回は、MCデジタル・リアルティでエンジニアとして働く魅力をメインに、DCオペレーション本部アシスタントDCマネージャーの藤塚さんにお話を聞かせていただきました。
エンジニアとして働く魅力:最新技術への挑戦機会が多い
▲千葉県の印西市に佇むMCデジタル・リアルティ株式会社の「NRT10データセンター」
編集部
MCデジタル・リアルティでは全国3か所でデータセンターを運営されていますが、エンジニアとして働く魅力はどこにあると感じられますか?
藤塚さん
世界の最新技術に携わるチャンスがあるのが弊社の魅力だと思います。弊社は世界の革新的技術に広くアンテナを張り、挑戦しています。
というのも、弊社はアメリカを本拠地とするDigital Realtyと三菱商事の合弁会社であり、世界基準の運用と技術を常に追い求めているという背景があります。
例えば、AIの進歩に伴いサーバーの発熱量が増加し課題となる中、水冷や液浸といった液体冷却技術が業界で注目を集めていますが、弊社では導入事例が非常に少ない直接水冷での冷却システムをすでにお客様向けに構築中です。こうした、最新技術へ積極的に投資して導入する会社の姿勢は、他にない魅力だと思っています。
編集部
最新技術を積極的に導入するにはエンジニアも対応が必要だと思います。それをサポートする研修や制度がありますか?
藤塚さん
業務を進める上で必要な資格は経費で受験できます。また、社内に「MCDR University」という勉強会が月1回程度開催されており、エンジニアリング系だけでなく、資産管理や再生可能エネルギーについてなど、関連部署のメンバーが全社に向けて知識を共有する機会になっています。
そのほか、語学学習への補助もあります。英語に限らず、業務に必要であれば英語以外の言語も学習できます。
また、知識の共有に関してもオープンかつ頻繁に実施しています。エンジニアリングに特化したチームからの最新技術に関する情報発信や、運用側が仕入れた事故事例、究明された原因と対策、提携機器メーカの工場での試験結果など情報交換が盛んです。先ほど説明した「MCDR University」と併せて、バックオフィスや営業部門の社員ともオープンに情報共有をすることが、良い会社のカルチャーになっていると思います。
データセンターの運用に関わる業務はエンジニアリングだけ出来れば良いのではなく、情報セキュリティ・ネットワーク・建築・法律・予算管理・安全衛生など、大変多くの知識が必要となるため、非常にありがたいです。
編集部
データセンターの需要は年々高まっているそうですね。
藤塚さん
非常に成長性が高い業界であると感じています。AI、機械学習、仮想現実・拡張現実といった需要の急増に対応し、一部のデータセンターはNVIDIAの「DGX-Ready Data Center」認定も獲得しています。
2025年の年末にかけて印西市に新たなデータセンターを建設する計画が進行中ですが、将来的にはさらなる拠点拡大も視野に入れ、社員一同が向上心を持って業務にあたっており、勢いのあるフェーズだと感じています。
中途採用者の活躍事例:データセンターで働く入社2年目のエンジニア
▲MCデジタル・リアルティ株式会社のデータセンターで運用業務にあたる藤塚さん
編集部
中途で入社されて2年目の藤塚さんですが、どのような業務をされているのでしょうか。
藤塚さん
おもな業務はデータセンターの運用管理で、私のチームは現場全体を統括管理しその責任を負います。チームマネジメントやタスクマネジメントを主軸に、設備管理の手順書作成やレビュー、メンテナンス作業の管理、お客様からの様々な要望への対応など、データセンターの安定運用に関わる多岐にわたる業務を担当します。
編集部
マネジメントに関わる業務では、どのような経験やスキルが必要とされますか?
藤塚さん
データセンターでは「クリティカルなトラブルを絶対に起こさない」、「設備を止めない」ことが最重要ミッションです。日々、多岐にわたる重要設備をメンテナンスするなかで、手順書作成という大切な業務があり、エンジニアリングの知識がかなり求められます。
例えば、ある設備のブレーカーを切る作業1つをとっても、順番を1か所間違えるだけですべてが停止し、お客様に多大な影響を及ぼす可能性があるため、手順書は大変重要です。業務によっては手順が何百項目・何千項目に及びますが、我々ですべてを確認し、最終的にデータセンターマネージャーが全責任を持って手順書を完成させます。仕事への責任感や丁寧さも必要です。
編集部
データセンターの現場で働くエンジニアの方々に必要な知識についても教えてください。
藤塚さん
データセンターの業務で必要となるのは、電気、空調、機械のエンジニアリング知識がメインになるかと思います。電気の回路を読めたり触れたりするエンジニアですね。ハード面の知識、技術が必要かと思います。
編集部
入社2年目でも、新しい業務に挑戦する機会は得られるのでしょうか?
藤塚さん
私の前職は現場サイドのタスクのみを行うエンジニアだったので、データセンター全体をマネジメントする立場としては経験が浅いのですが、成長の機会としてお客様からの監査対応に挑戦しました。2024年度は監査が特に多かったという背景もあります。
監査の準備から当日まできっちりお客様に向き合い、数か月がかりで証明・説明のためのドキュメントを用意し、何百問からなる質問に対応する一連の業務は、データセンターの安全性・可用性・セキュリティ性を網羅しているので非常に勉強になりました。
職場環境:社員の約2割が外国籍!海外出張も多い
▲MCデジタル・リアルティ株式会社には経験豊富な社員が揃い、新たな技術や知識に関わる情報交換も活発
編集部
御社は外国籍のメンバーも多いと伺いました。メンバーの構成を教えてください。
藤塚さん
お伝えしたように弊社は三菱商事とDigital Realtyによる対等出資の合弁会社で、全社員約70名のうち2割が外国籍です。特にデータセンターの運用チームには、海外出身のメンバーが多く在籍しています。データセンターの常駐スタッフとして来日し、スキルを重ねて弊社に入社された方も少なくありません。
編集部
海外とのやり取りも多いそうですが、海外出張も頻繁にあるのでしょうか。
藤塚さん
海外出張の機会もあります。例えば海外メーカの工場視察や、APACのヘッドオフィスがあるシンガポールでの、Digital Realtyのシステム更改に関する1週間程度のトレーニングなどです。
英語力:TOEICの点数より、実践的なコミュニケーション能力が大事
▲業務中の藤塚さん。海外拠点との打ち合わせや重要なメンテナンス手順書には英語で対応している
編集部
英語を使用する機会も多そうですが、どの程度の英語力が必要となりますか?
藤塚さん
TOEICなどの点数よりも、実際の業務で英語を使用した経験が大切です。例えば、TOEICが満点で実務経験がない方よりも、スコアは普通程度でも実践的なコミュニケーション能力が高い方のほうがフィットするのではないかと思います。
現時点で英語での実務経験が少なかったとしても、日本語でのやり取りを含め、他者と良好な関係性を築くスキルを持っている方、成長意欲を持っている方であれば大丈夫です。英語については業務を通していくらでも実践は積めます。
編集部
社内ではどのくらい英語が使われているのでしょうか。
藤塚さん
オフィス内は日常的に英語が飛び交っています。シンガポールやアメリカなど、Digital Realtyのグローバルチームのメンバーとは日常的に英語で電話会議や打ち合わせを行っていますね。
社内の各種ポリシーや機器の仕様書など文書類の多くが英語であり、重要なメンテナンス手順書はグローバルチームのレビューが必要なため、その説明も全て英語です。
また、お客様との会議でも英語を使用する機会が多くあります。お客様が日本人であっても、お客様企業の公用語が英語であればこちらも英語でコミュニケーションを取ります。
一方で現場での会話は日本語が中心です。特に技術的な内容や重要な案件については、より正確に意図を伝えるため日本語を使用します。弊社は外資系企業と日本企業のそれぞれの良さを併せ持っています。
企業風土:最新技術や知識の習得・挑戦に対して貪欲
編集部
社内の雰囲気やカルチャーについてもお聞かせください。働きやすさはいかがでしょうか。
藤塚さん
社員の皆さんそれぞれが、新たな技術や知識を得ることに対して非常に貪欲かつオープンなので、「何かに挑戦したい」と思っている方にとっては非常に働きやすい職場かなと思います。
私のチームのメンバーは全員が高い知識と技術力を持っていて、グローバルでも十分に経験を積んでいる方々なので、本当に日々勉強で、刺激をいただいています。
編集部
職場の雰囲気について、御社ならではの特徴はありますか?
藤塚さん
新たな試みに対して、建設的な提案が歓迎されており意思決定もスピーディです。企業によっては、組織の政治的な要因でアイデアが採用されないこともあるかと思いますが、弊社ではそういった障壁をまったく感じません。
改善することに対して異論を唱える人がおらず、提案者の意図に寄り添い「それが必要ならやってみましょう」という雰囲気です。
社員同士の交流:忘年会や社員旅行など、部署を超えた交流も活発!
編集部
社員同士の交流の場はありますか?
藤塚さん
社内の交流も活発です。私自身、社内イベントを企画するチームの一員として活動しており、小規模な飲み会から忘年会の企画、さらには社員旅行まで、さまざまな交流の機会を創出しています。
最近では熱海への社員旅行を実施し、普段あまり接点のない他拠点のメンバーと深く交流できる貴重な機会を得ました。私は大阪勤務なので東京のメンバーと会う機会が限られていますが、イベントを通じて顔を覚えてもらえて非常に良い経験でした。
採用情報:コミュニケーション力と専門知識に長けた人を募集
▲読者へのメッセージを寄せてくださった藤塚さん
編集部
ここからは、御社が求める人材像について伺います。どのような方が向いていると思われますか?
藤塚さん
データセンターでの業務は、幅広い知識を兼ね備えたエンジニア経験がある方が向いていると思います。英語に関しては、各種テストの点数ではなくコミュニケーション能力と向上心、成長への意欲を重視しています。
データセンターそのものに関わったことがない方もいるかと思いますが、電気機器や空調設備に関わった経験があれば大丈夫です。「新たな挑戦をしてみたい」という意欲の高い方であれば、大歓迎です。
編集部
記事の結びに、読者へ向けてメッセージをお願いします。
藤塚さん
現在の仕事環境でどこか物足りなさを感じている方、もっと自分の考えを実現したいと思っている方に、ぜひMCデジタル・リアルティをおすすめします。この会社には、挑戦や新たな試みを実現できる環境が整っています。
新しいことにチャレンジしたい方、成長企業で活躍したいという方は、ぜひ弊社で一緒に働いてみませんか。
編集部
御社には、新たな知識や技術に対して前向きで、向上心を持った社員様が多いことが大変よく伝わりました。海外との交流も活発な企業のため最新技術の導入も早く、多くの経験を積める職場であることも魅力的です。本日はどうもありがとうございました。
編集後記
この記事のまとめ
事業の特徴 |
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成長機会 |
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グローバル環境 |
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社風・カルチャー |
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求める人物像 |
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MCデジタル・リアルティ株式会社の基本情報
企業名 | MCデジタル・リアルティ株式会社 |
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住所 | 東京都港区虎ノ門一丁目3番1号 東京虎ノ門グローバルスクエア12階 |
事業内容 | データセンターに係る企画、開発、運営、保守 |
設立 | 2017年9月 |
公式ページ | https://www.mc-digitalrealty.com/ |
採用ページ | https://open.talentio.com/r/1/c/ mc-digitalrealty/homes/4128 |
募集職種 | 【セールス・マーケティング部門】 ・パートナーセールス(シニアマネージャー) ・セールスエンジニア(マネージャー) 【データセンターオペレーション部門】 ・リアルエステート(シニアマネージャー、マネージャー、アシスタントマネージャー) 【設計工事部門】 ・コンストラクションデリバリーマネージャー 【コーポレート部門】 ・HR & GA(シニアマネージャー) ・アソシエイトアカウンタント(シニアアソシエイト) |