ユーザーに寄り添うMicoworksの「人」を大事にする制度と働き方

新しい働き方や独自の福利厚生制度を導入している企業にインタビューを行うこの企画。今回は、SNSを活用したチャットコミュニケーションプラットフォームである「MicoCloud(ミコクラウド)」を開発するMicoworks(ミコワークス)株式会社にお話を伺いました。

Micoworks株式会社とは

Micoworks株式会社は、メインプロダクトとしてSNSを活用したコミュニケーションプラットフォーム「MicoCloud」を展開しています。MicoCloudは、メッセージクーポンを使った集客から、ユーザーの行動を分析した情報の自動配信によるファン化までを一貫して行うことで、継続利用率99.4%という高い評価を得ています。

会社名 Micoworks株式会社
住所 ・大阪本社
大阪府大阪市北区曽根崎新地1-13-22 WeWork御堂筋フロンティア
・東京オフィス
東京都千代田区麹町5-3-23 WeWork日テレ四谷ビル
事業内容 SNSを活用したコミュニケーションプラットフォームの企画・開発・販売
設立 2017年10月30日
公式ページ https://micoworks.jp/

「Empower every brand for the better future」というミッションを掲げるMicoworks株式会社の働き方やカルチャー、各種制度などについて、人財戦略部採用チームマネージャーの徳永さんと、ビジネスマーケティング部広報・ブランディングチームの吉崎さんにお話を伺いました。

本日お話を伺った方
Micoworks株式会社の人財戦略部採用チームマネージャー・徳永さん

Micoworks株式会社
人財戦略部 採用チーム マネージャー

徳永 綾乃さん

Micoworks株式会社のビジネスマーケティング部・吉崎さん

ビジネスマーケティング部
広報・ブランディングチーム

吉崎 唯さん

一気通貫型のSNS活用コミュニケーションツール「MicoCloud」を開発

Micoworks株式会社のサービス「MicoCloud」のイメージ画像

編集部

まず、Micoworksさんの主力事業についてお聞かせいただけますでしょうか。

徳永さん

現在の弊社の主力事業は、SNSを活用したコミュニケーションプラットフォーム「MicoCloud」です。MicoCloudでは、公式SNSアカウントの立ち上げからどうやって運営していくかという戦略や運用方針策定、また広告やクーポンの配信といった実運用のコンサルティングなど、お客様を全面的にサポートすることが可能です。

編集部

「MicoCloud」を立ち上げたきっかけは何だったのでしょうか。

徳永さん

そもそも弊社は、「企業規模や知名度に関係なく、良いサービスやプロダクトをユーザーに届けるお手伝いがしたい」という代表の山田(代表取締役の山田修さん)の想いから始まった経緯があります。

30年ぐらい前は、開発した製品やサービスを世の中に知ってもらうには雑誌やフリーペーパーなどの紙媒体が中心でした。ご存知の通りそこからオンライン媒体が主流となり、Web上でエンドユーザーの行動をサーチして、検索時に適切な広告を表示していくような手法に変わっていきました。

そして近年は、サードパーティCookieの廃止が発表されたこともあって「SNSをどのように使いこなしてユーザーとつながり、顧客を獲得していくのか」がポイントになってきています。MicoCloudはそのような時代の中で、LINEなどのSNSチャネルを通してユーザーとの1対1のコミュニケーションに取り組み、ファンになっていただくためのサービスだということになります。

吉崎さん

今後の構想としては、InstagramやLINEのミニアプリなどその他のプロダクトもリリースし、どんどんマルチチャネル化を進めていく予定です。

Micoworks株式会社のサービス「MicoCloud」のイメージ画像
▲LINE公式アカウントの活用ツールである「MicoCloud」。

編集部

「MicoCloud」を提供することで、クライアントがユーザーと直接つながって顧客になってもらうためのサポートをしているということなんですね。

徳永さん

そうですね。あともう1点お話ししておきたいのは、現在は飲食店や美容業界のみならず、エンタープライズ領域の企業様にも、MicoCloudをご利用いただいております。たとえば最近なら保険業界などが挙げられます。

編集部

Micoworksさんの事業についてよくわかりました。現在はLINEを活用したMicoCloudをメインに、そして今後はさまざまなプロダクトを通して、「対個人」の新しい顧客への価値を提供しようとされているんですね。

1年間でメンバーは倍に。急速に成長するフェーズ

Micoworks社員の集合写真

編集部

Micoworksさんは2017年設立ということですが、「アジアNo.1のBtoCコミュニケーションプラットフォームを創る」という2030年の中長期ビジョンを掲げて急速に成長されています。そのような環境で、社内に変化は感じておられますか?

徳永さん

私自身はまだ入社して3ヶ月なんです。でも、この3ヶ月においても会社の状況や戦略がスピード感を持って変化していますし、非常に勢いを感じています。

吉崎さん

弊社は組織としても拡大していて、2022年頭の時点ではメンバーが50名前後だったところ、2023年1月には104名となりました。約半分がこの1年で採用したメンバーなので、組織も一気に体系化していて、今もなお変わりつつある過程なんです。

編集部

メンバーもものすごいスピードで増えているのですね。年齢構成についてはどうでしょうか。

徳永さん

現在のメンバーの平均年齢は32歳ですね。元々はインターンシップからそのまま入社した若いメンバーが多く活躍をしていましたが、ここ半年ぐらいはCxO(業務の責任者)クラス含め経験豊富な人材を積極的に採用しているので、20代中盤から40代前半ぐらいまで幅広い年代が在籍しています。

メンバーの共通点はバイタリティと冷静さを併せ持つところ

編集部

新しく入社されたメンバーについて、たとえば前職はこんな業界の人が多いですとか、特徴はありますか?

徳永さん

前職についてはさまざまで、コンサルティングの経験がある人やマーケティング領域で実績を上げてきた人、スタートアップで事業を立ち上げた経験のあるメンバーなど幅広い業界からジョインしてくれています。活躍しているメンバーを見ると、どんな職種であれ、物事を論理立てて思考していくような経験を積んでいる方が多い印象です。

一方でユニークなメンバーも多いんです。年末に総会を開催して、全社員が東京に集まる機会があったんですが、大阪発のスタートアップだけあってみんなお笑いに厳しかったり、代表の山田もプレゼン資料にみんながクスっとなるようなコンテンツを入れたりしていました(笑)

また、弊社はどんどん成長していくフェーズなのでときにはカオスな状況も発生しますが、それを自分たちで整理して切り開いていくことにやりがいを感じているメンバーが多いと思います。

吉崎さん

たしかに社内はすごくバイタリティにあふれた雰囲気で、カオスな環境を楽しみながら「自分たちで事業を伸ばしていくぞ」という気持ちを持ったメンバーが多いと私も感じています。ただし勢いだけではない、冷静な判断といいますか、データをもとに「今後の戦略をどうしていくべきか」と考えられる論理的な思考を持ち合わせているのも特徴だと思います。

編集部

急速に成長中のMicoworksさんには、ポジティブな姿勢と冷静な分析力を併せ持つメンバーが揃っていらっしゃるのですね。大阪発の企業らしい文化が備わっているのも魅力的です。

ハイブリッド勤務かつフレックス。柔軟に働けるスタイル

Micoworks社員の打ち合わせのようす

編集部

ここからは、皆様の働き方について伺えればと思います。まず、勤務体系についてお教えいただけますか?

徳永さん

コワーキングスペースであるWeWorkに大阪、東京それぞれ拠点を構えているので、そこに出社してもよし、自宅からリモートワークにしてもよいハイブリッド勤務を導入しています。部署や業務によっても異なりますが、基本的にはフルリモートのメンバーが多いですね。

メンバーは東京と大阪に限らず、入社予定の人は九州に住んでいたり、都市部から少し離れた和歌山や茨城などに住んでいる人も多いです。もちろん遠方に住んでいても、チームで対面して集まるようなときは交通費が支給されますので、出社するケースはあります。

編集部

勤務時間はどのように設定されていますか?

徳永さん

コアタイムが10時から16時のフレックス制を採用しています。私は朝が得意なので、7時半くらいから仕事を始めています。人事の仕事は、他のメンバーの稼働が始まるとミーティングが入ってきたりするので、その前にスカウティングの作業などをまとめて実施するようにしています。

吉崎さん

私は逆に朝が弱いので、10時からスタートしています。全社的には、9時から18時で働いているメンバーが多いのかなという印象はあります。

笑いを共有する場も。テキストコミュニケーションが活発な文化

MicoworksのSlackのチャンネルのひとつ「草チャンネル」
▲Slackの中の「草チャンネル」。社内であった面白いことがここに集約されている。

編集部

フルリモートのメンバーが多い環境において、普段のコミュニケーションはどうされているのですか?

徳永さん

基本的にはSlackです。チャットのやり取りが活発で、すごく賑わっていますね。最近話題になっているのが「草チャンネル」というもので、面白い投稿をした人に対して笑ったことを伝える「草」のスタンプが押されると、それが集約されて表示されるチャンネルなんです。

各メンバーが「今日はこんな笑える出来事があった」ということを一覧で見られるので、多くはリモートワークで離れているものの、会社の雰囲気やメンバーのキャラクターなどが伝わってくるんです。すごく楽しいコミュニケーションツールになっていますね。

MicoworksのSlack内で使用される「MICO VALUEスタンプ」
▲会社のバリューを体現したメンバーには「MICO VALUEスタンプ」が贈られる。

吉崎さん

あとは、「MICO VALUEスタンプ」もぜひ紹介したいです。弊社は、4つのバリューを体現したメンバーに対して、専用のスタンプで褒め合う文化があるんです。これは全体チャンネルに流れるような仕様になっているので、コミュニケーションのきっかけにもなっています。

※Micoworksさんのバリューの詳細についてはこちらもご参照ください。
https://www.micoworks.jp/about/

編集部

チャットではなく、オンライン会議で話すような場面はあるのでしょうか。

徳永さん

もちろんです。弊社はGoogle Meetなどで1on1をする文化が非常に根付いていて、代表の山田も「気になることがあれば1on1を組んでください」といつも言っています。代表であろうと入社すぐのメンバーであろうと、全社的に直接話しやすいカルチャーができていますね。

編集部

企業として急成長中、しかもメンバーも約100人と規模も大きくなっているので非常にお忙しいと思うのですが、それでも代表自ら「いつでも1on1を組んでほしい」とおっしゃっているのはすごいですね。メンバー間のつながりを大事にし、問題があればすぐに解決するという決意を感じます。

さまざまな福利厚生で育児中のメンバーを支援

Micoworksの福利厚生制度概要
▲Micoworksさんの福利厚生制度の概要(採用サイト資料から引用)

編集部

続いて、Micoworksさんの福利厚生制度についてお聞かせいただけますか。

徳永さん

一般的な福利厚生のほか、独自に設定している制度としては「ライフヘルス支援制度」があります。これは自分や家族の体調不良による通院や、役所への手続きなどの際に使える半休で、年6回取得できます。

吉崎さん

弊社は子どもがいる人が全体の23.6%で、4人に1人は育児中なんです。このライフヘルス支援制度は育児をしているメンバーもよく利用していて、男性の割合もかなり多いですね。男女ともに積極的に制度を活用して、分担しながら子育てと仕事を両立をしているのが、弊社の特徴だと思います。

先日も、ある男性マネージャーから「うちは共働きで、子どもが急に具合が悪くなってしまったけど、ライフヘルスを使うことで病院に送ることができた」という話を聞きました。リモートワークやフレックス制度、さらにライフヘルス支援制度も併用することで、育児をするメンバーもイレギュラーな予定に柔軟に対応することができているようです。

クライアントの商品購入補助でサービスの改善も

編集部

福利厚生制度の中でもう1点、「MC利用企業購入制度」というものが気になるのですが、これはどのような制度なのでしょうか。

徳永さん

クライアントのLINE公式アカウント経由で商品やサービスを購入した場合、月5000円まで会社側が負担する制度です。メンバーがエンドユーザー目線でクライアントの公式アカウントやサービスを使うことで、実際の使い心地をフィードバックできます。全社的にサービスを良くしていくために設けられた制度になります。

一例を挙げると、クライアントであるフィットネスジムのLINE公式アカウント経由で予約して、実際にジムに通っているメンバーが複数います。それにより「LINE友だち登録の案内が店舗でされていない」「オンラインで予約完了できたかどうかがわかりづらい」などの意見が担当者に伝わり、改善につなげることができていますね。

編集部

福利厚生かつサービスのブラッシュアップにもつながる、すごく良い制度ですね。こういった制度は社員の声から生まれてくるのでしょうか。

徳永さん

弊社はメンバーの声がボトムアップ的に経営陣に伝わる会社なので、そういった声を聞きながら各種制度はどんどん改善していく予定です。

採用で重視するのは「結果へのコミット」と「自律自走」

Micoworks株式会社の社員集合写真

編集部

採用についてお話を伺えればと思います。面談等で応募者と会う際に、どこを重視するかというポイントなどはあるのでしょうか。

徳永さん

弊社は比較的自由な働き方ができるので、各社員の業務フローやプロセスを管理していくというよりは、結果や成果を重視する傾向があります。「自由な環境で自分らしく働きたい」という思いを大切にしながら、「しっかりと成果を出します」というモチベーションを持っている方がフィットすると思います。

編集部

特にリモートワークが多い環境だと、自らを律せる人でなければ難しいということですね。

徳永さん

そうですね。オンラインでいつでも繋がるとはいえ、1人で仕事をすることが多いということもありますし、現在のフェーズだと少人数かつ速いスピードで業務を回していることもあります。だからこそ、1から10まで教えてもらわないと動けない方よりも、自分から課題を探り、解決に向けて動いていける、自走できる方を求めているのは間違いないですね。

Micoworksさんに興味を持った方へのメッセージ

Micoworks株式会社の人財戦略部採用チームマネージャー・徳永さん

編集部

最後に、この記事を読んでMicoworksさんに興味を持った方々にメッセージをお願いいたします。

徳永さん

Micoworksは、大切な人や自分の時間を大事にしつつも、キャリアを積んでいきたい方にとって非常に働きやすい環境だと思います。なぜかというと、働く環境が自由であるということもありますが、社員一人ひとりのちょっとした結果や成長でも見逃さずに評価する風土があるからです。プロセスよりも結果を大事にする環境で働きたい方は是非ご検討ください。

吉崎さん

弊社は、お客様の目線で考えること、つまり顧客志向を大切にしています。事業を成長させることはもちろん大事ですが、何よりも重要なのはクライアントのパートナーとして、その先にいる生活者の皆様を豊かにすることなんです。

だから、組織と一緒に成長していくこととあわせて、お客様のために一生懸命になれる方はウェルカムです。ぜひ気軽にご応募いただければと思います。

編集部

伸び盛りの会社で働いて成長しながら、自分の生活も大事にしたい人。また、単に数字だけを追い求めるのではなく生活者を豊かにするという目標があったほうがやる気が出る人にとっては、Micoworksさんはうってつけだと思います。本日はありがとうございました。

■取材協力
Micoworks株式会社:https://micoworks.jp/
採用ページ:https://micoworks.jp/recruit/