注目企業の躍進の理由や新しい働き方などについて、企業インタビューをしていくこの企画。今回は、企業向け基幹システムの開発やクラウド構築、運用などを手掛ける株式会社ミライト・ワン・システムズにインタビューしました。
大手企業や公共団体にも技術を提供するミライト・ワン・システムズ
▲ミライト・ワングループの一員として、数々のソリューションを開発・提供している
株式会社ミライト・ワン・システムズは、「お客さまと社会の未来成長エンジン(推進力)」をパーパスに掲げ、企業向け基幹システムの開発・運用やクラウド構築、自社オリジナルのソリューションの開発などを行うIT企業です。
同社は東証プライム上場企業「株式会社ミライト・ワン」(※)のグループ企業でもあります。2022年7月1日に、株式会社ミライトのSI(システムインテグレーション)事業本部と統合し、グループの成長戦略を推進する企業として再編され、「旧・ミライト情報システム」から社名を変更しています。
※「株式会社ミライト・ホールディングス」「株式会社ミライト」「株式会社ミライト・テクノロジーズ」の3社が統合して生まれた会社。NTTグループやKDDI等の通信事業者向けの電気・通信基盤構築を手がける通信建設会社。
NTTグループをはじめとする通信系や金融機関、流通・製造等の大手企業、官公庁や地方公共団体などに向けて技術を提供し、大規模なプロジェクトも多数手がけています。
また、グループ会社としては「株式会社トラストシステム」「株式会社アクティス」「タイムテック株式会社」「株式会社CREiST」があり、それぞれの強みを活かしながら事業を展開しています。
会社名 | 株式会社ミライト・ワン・システムズ |
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住所 | ■本社 東京都港区東新橋2丁目3-3 ルオーゴ汐留ビル8F ■事業所・支店 ・品川事業所 ・大阪支店 ・名古屋支店 ・九州支店 ・熊本事業所 |
事業内容 | ・企業向け基幹システムの開発 ・基盤系システムの設計、導入、運用保守 ・企業連携による新技術の開発 ・独自ソリューションの開発 ・スマートデバイス/スマートフォン向けアプリ開発 |
設立 | 2001年4月2日 |
公式ページ | https://www.mirait-one-systems.co.jp/index.html |
働き方の面では、2019年から在宅勤務の運用を進めるなど、多様なワークスタイルを推進しているほか、最近ではサテライトオフィスの活用やワーケーションの取り組みも促進しています。
今回は、株式会社ミライト・ワン・システムズのT.Tさん、N.Hさん、K.Iさん、M.Oさんにお話を伺いました。若手社員が活躍できる理由や研修制度、テレワークやワーケーションなど多様な働き方について尋ねています。
30代以下の社員が半数。若手社員が活躍する環境や事例とは
▲2年目社員の皆様がフォローアップ研修で集まったときの集合写真。明るい社内風土があらわれている
編集部
ミライト・ワン・システムズさんでは、30代以下の社員さんが全体の約半数を占めていらっしゃいます。若手社員の皆様が活躍されている職場環境や事例について、K.IさんとT.Tさんのお話を聞ければと思います。
まず、お二人の経歴を、差し支えない範囲で教えていただけますか?
K.Iさん
私は大学卒業後に新卒として、2015年に合併前の会社に入社しました。元々、情報系の学部で学んでいたので、IT系の会社を志望していたんですね。
現在、某SIerの金融系のお手伝いをさせていただく部署に所属しています。そこから2〜3年のスパンで、いろんな現場に行ってお手伝いさせていただいています。
T.Tさん
私も新卒として、2015年に入社しました。初めは、合併前のミライトSI事業本部の、お客様からの受託開発をメインに行っている部署に配属されました。そちらで既存システムの改修であったり、障害対応であったり、そのほか主に試験や保守に携わっておりました。
AIが話題になり始めた2020年頃に、金融機関向けにAIを用いた渉外業務を効率化するシステムの開発プロジェクトに従事した経験がございます。その後、長らくAI学習やAIサービスの開発に携わっていました。
そして現在の業務は、親会社であるミライト・ワンから社内受託している、通常業務の中でDXを軸とした施工現場の支援です。安全面では、事故情報の分析や再発防止について、生産性向上の面では、施工現場の3D化を検討しています。
プロダクトの一例としては、「コンディション・レポート(略称コンレポ)」というサービスが挙げられます。
これは弊社が開発したシステムで、利用者様の毎日の体調と心の状態、さらには災害時の安否確認機能なども一括して管理できるサービスで、様々な業種の皆様の健康経営課題を解決していただけると考えています。
2023年3月には、都立高等学校、都立中等教育学校及び都立高等学校附属中学校を対象に「都立学校版コンディション・レポート」の提供も開始してます。
幅広い研修やチューター制度で学び、スキルを積める
編集部
K.Iさんは大学で情報系を学ばれていたとしても、入社した当社は大変なこともあったと思います。会社からどんなサポートがあったかお聞かせください。
K.Iさん
お客様のところへ行くと言っても、1人で行くわけではないんですね。基本的に、現場では上司や先輩がチューターという形でついて指導してもらえます。業務経験がなかったので、全然わからない自分を親身にサポートしてもらえたのは、記憶に残っています。
編集部
研修などはあったのでしょうか?それともOJTで学んでいく形だったのですか?
K.Iさん
まず新入社員のときに、3ヶ月間の研修がありました。基本的な知識や技術は、その研修で学ぶことができました。あとは、配属された後にOJTで経験を積む形です。
それ以外にも、「みらいカレッジ」や「Schoo(スクー)」(※)と言うオンライン学習サービスで自由に研修を受けられるようになっています。IT系のカリキュラムがあり、私はJenkinsやGitなど業務を自動化するツールの研修を受講したことがあります。
(※)「みらいカレッジ」は、ミライト・ワン グループで必要なスキル、今後求められるスキルを修得できる教材コンテンツを揃えたオンライン学習ツールです
編集部
T.Tさんは最先端分野に携わっていらっしゃるとのことですが、最新のトレンドを取り入れたり、学んだりすることが大事になると思います。スキルアップのためにどんなことをされているのでしょうか?
T.Tさん
K.Iと同じようにSchooを活用して、AIや3Dなど最先端技術のノウハウを吸収しています。私はエンジニアですので、他にもUdemyなどのオンラインセミナーを活用して、勉強しています。
私が所属する部は非常に若い人が多く、同い年の人もたくさんいるんですね。わからないことはみんなで支え合う風土があって、みんなで話し合ったり、勉強会をしたりして、支え合いながらスキルアップしています。
早いうちから責任ある案件や立場を経験させ、育てる風土
▲若手社員が対象の「社長対話会」の様子。早期から貴重な経験を積んでいける
編集部
若い人が多いとのことですが、若手のうちからお仕事をどんどん任されるような風土なのでしょうか?
T.Tさん
そうですね。全体的に若い人が多いので、自然と任せる形になっていますね。ただ、それだけではなく、何かに特化するより、いろんなことに触れさせて、早いうちから経験をさせる風土があります。
私も実際に様々な経験をさせていただいて、今はプロジェクトマネージャーとしてリーダーの立場の経験を積んでいます。若手から経験を積めて、成長できるので非常にありがたいです。
編集部
印象に残っているプロジェクトや、成長できた経験があればお伺いしたいです。
K.Iさん
以前に名古屋の方で、基幹系共同センターに銀行のシステムを移行させるという案件に参加しました。
そこで、銀行様と直接、仕様の調整をする機会がありました。最初から最後まで携わっていたのですが、特に大きな問題が起こることなく、円滑に終えることができました。
それが一番印象に残っている案件ですし、自分が成長する機会にもなったと感じています。
編集部
銀行様の案件となると、相手の方との話し合いなど難しそうなイメージがあるのですが、実際いかがでしたか?
K.Iさん
実は、その案件の前に同じような案件を経験していたんですね。その時に案件の進め方を教えてもらったり、銀行知識などを覚えたりした上で、名古屋の案件に携わらせてもらえました。
一度経験したこと、学んだ知識やスキルを生かせたので、自信にも繋げられましたね。
編集部
若手のうちから責任ある案件や立場の経験を積んでいけるから、どんどん社員さんが成長されて、活躍できるのですね。
コロナ禍以前よりテレワークを実施。ワーケーションの推進も
編集部
ミライト・ワン・システムズさんは、テレワークが一般化される以前から取り組まれているそうですね。
M.Oさん
そうですね。2019年から在宅勤務の運用を進めています。完全テレワークを前提に、全国から8名の方をテレワーク専担者として採用しました。その方々のほとんどが離職しておらず、各プロジェクトで活躍しています。
ワーケーションの推進にも取り組んでおり、総務省の「テレワーク先駆者百選(現在は、テレワークトップランナー)」企業にも選定されました。
編集部
テレワークを導入されてから長い期間が経っていますが、現在の運用方法であったり、御社ならではの特徴があれば教えてください。
M.Oさん
導入当時は「在宅勤務規程」と設定していたのを、2022年に「テレワーク勤務規程」に変更しました。テレワーク勤務規程では「会社が認める場所であれば、どこでもテレワークをしていい」とし、場所にとらわれない働き方やワーケーションを推進しています。
上司の許可を得れば、自宅でも、帰省先でも、旅行先でも、場所を問わず勤務してもいいという運用です。
実際、80%の社員が月に何らかの形でテレワークをしており、テレワークという働き方が社員間の中に定着していると感じています。
事情にあわせて、テレワークを選択した実例
編集部
実際にテレワークを活用して働かれているN.Hさんにお話をお伺いできればと思います。現在はどのような働き方をされているのでしょうか?
N.Hさん
私は2023年5月から、家庭の事情でほぼ完全にテレワークとさせていただいています。名古屋支店に所属しているのですが、月に1回の部門ミーティング以外はほとんど出社していません。
編集部
N.Hさんのようにほぼテレワークという働き方は珍しいのでしょうか?
N.Hさん
そうですね。私も完全にテレワークする前はほとんど出勤していて、テレワークは週2程度でした。状況に応じて多様な働き方を選択できるので、みなさん案件に応じて、テレワークと出社を組み合わせて働かれています。
弊社は出社でのコミュニケーションを重視していて、部門ミーティングも「できるだけ顔を合わせましょう」という目的で実施されています。
案件の都合にもよりますが、私もその時には出社して、リアルでの顔合わせをしています。退勤後に時間があったら、みんなで食事をすることもありますね。
顔合わせを経て、リモートでのコミュニケーションもスムーズに
編集部
N.Hさんの場合、ほぼリモートでのコミュニケーションになると思います。他の社員さんとどのようにコミュニケーションをとられているのですか?
N.Hさん
今の案件のメンバーとは、チャットツールを使って連絡を取り合っています。毎日夕会をしたり、わからないところは質問しあったりして、リモートでもコミュニケーションをはかっています。
実は案件の初期に、リーダーさんから「1回顔合わせしよう」と提案がありました。九州にメンバーがいるので、実際に九州まで行って、顔合わせをしたんですね。
1回顔を合わせたことで、どんな人なのかを知ることができたので、円滑なコミュニケーションが可能になったと感じています。
合宿型ワーケーションの実施で、社員間の浸透を図る
▲ワーケーションの実施風景。さまざまなアイデアが飛び交う
編集部
ワーケーションについてお聞きしたいのですが、現在の利用状況はどれほどでしょうか?
M.Oさん
まだ全社的に浸透はしているというわけではないのですが、今年度は合宿型という形でワーケーションを推進しています。幹部合宿や新規事業合宿、営業合宿のような形で合宿型ワーケーションを計画して、実施している段階です。
編集部
その目的や大まかなスケジュールを教えていただけますか?
M.Oさん
目的としては、多様な働き方の一つであるワーケーションを浸透させることと、働く場所を変えることでリフレッシュしてもらい、新しいアイディアや社員間のコミュニケーションが生まれることを想定しています。
合宿のスケジュールは、1日目はケーススタディやディスカッションを実施、2日目は工場・施設見学を行い、他社のビジネスモデルを学ぶ、といったパターンで実施しています。
▲社内WG活動のミーティング「WE.みらい(※)」の様子
※WE.みらいは、女性活躍推進(Woman Empowerment)の略。We(私たち)ともかけており、当事者意識を高く持ちながらミライト・ワン・システムズの未来を創造することを目的として、若手中堅社員が中心となり活動している
編集部
本社が東京にあって、各都市圏に拠点がございますが、みなさん全国から集まっていらっしゃるのでしょうか?
M.Oさん
今年度実施した営業合宿では九州、大阪、名古屋、東京から、役員合宿でも大阪、東京からメンバーが集まりました。
今後はこれまでの合宿型とは違う、ワーケンションを利用した開発プロジェクトも実施していく予定です。
多様な働き方を推進する、テレワーク関連の福利厚生
▲M.Oさんはテレワーク推進部部長としてプロジェクトを進めてきた。左側は広報の古賀さん
編集部
働きやすさの観点から、ミライト・ワン・システムズさんで行っている特徴的な取り組みがありましたらお聞かせください。
M.Oさん
テレワークの関係ですと、3社と法人契約を結んでいます。例えば、JR東日本さんのSTATION WORK(ステーションワーク)と契約しているので、駅でテレワークすることが可能です。
また、ワーケーション設備として、セラヴィリゾート泉郷さんや時之栖さんといった宿泊施設と法人契約をしています。
先ほどご紹介した合宿などでの利用を呼びかけているほか、保養所としての利用も推奨しております。
編集部
ご自宅だと集中できなかったり、移動のロスをなくし、時間を効率的に使いたいという方も駅などでテレワークができるので、働き方の選択肢を広げられますね。
温かい雰囲気の社員が多く、プライベートの交流も盛ん
▲合宿型ワーケーションでの施設見学模様
編集部
ミライト・ワン・システムズさんには、どういった雰囲気の方が多いのでしょうか?
K.Iさん
IT全般に言えることかもしれないですが、チームで動くことを大切にしている人が多いです。どの現場に行っても、基本的にチームで検討をしたり、勉強会をしたりしています。
入社時は、個人個人でやっていくんだろうなと思っていたのですが、むしろ個人よりもみんなで一つのことを動かしていくのでびっくりしました。気を遣いあったり、優しく声掛けをしあったり、温かい人が多い印象がありますね。
N.Hさん
私が所属している名古屋支店には、案件などによって来る人数が多くなったり、若手の人が増えたりと流動的ですが、みんな優しい人ばかりです。
名古屋支店に勤務をしている社員は、基本的に東京と大阪にわかれていて、顔を合わせるのは月1回の部門ミーティングのみ、ということも少なくありません。でも、東京や大阪にいながらも連絡を取り合っていますし、距離があってもコミュニケーションは十分に取れています。
私も技術的なことを教えてもらったり、出張で大阪に行った時には「ご飯食べに行こう」と声をかけてもらったりしていて、温かい人がいっぱいだと感じています。
編集部
仕事以外でもそれぞれ繋がりを深める機会を作っていらっしゃるのでしょうか?
T.Tさん
そうですね。私の部署のメンバーも、それぞれ仕事でも、プライベートでもコミュニケーションをとっています。
合宿を含めて一緒に泊まりに行ったり、オンラインゲームをしたりしているようです。ワイワイするのが好きな方がたくさんいるので、飲み会などの交流の機会も多数あります。
編集部
プライベートでの交流も盛んなのですね。部署内で教えあったり、チームで動いたりするとのことなので、自然と仲が深まるのかもしれないですね。
「新しいことに挑戦したい」「自分らしく働きたい」人にフィットする会社
編集部
それでは最後に、ミライト・ワン・システムズさんの魅力や、一緒に働きたい人物像についてお伺いしたいです。
T.Tさん
私の部署も含めて、全体的に新しい技術に触れることに非常に興味を持っている方がたくさんいます。例えば、最近の生成AIやChatGPTといった新しい技術に対しても「どうやって使っていこう」「どう有効活用していこう」と興味津々な方ばかりです。
当然、既存の技術を大事にする方もいますが、新しい技術に触れる機会が非常に多い会社だと感じています。なので、新しい技術や技術の進歩について、興味関心があるという方がいらっしゃれば、ぜひ一緒にお仕事したいです。
K.Iさん
新しい技術に関連すると、私の部署では既存技術という安定した基盤がある上で、プラスアルファで新しい試みを進めていく取り組みをしています。
既存技術にも最新技術にも触れることができ、さらに責任あるプロジェクトにも関われる会社なので、意欲のある方にはぜひ来ていただきたいです。
また、自分の趣味やプライベートも大事にしながら、安定した働き方がしたいという方にとっても、働きやすい会社です。ですので、「未知の分野にも挑戦したい」「自分らしく働きたい」などの思いをお持ちの方には、弊社は合うのではないかと思います。
N.Hさん
未経験者も多い会社なので、「情報系の経験がないけれども、興味がある」という方にもぜひご応募いただきたいです。
私の同期でも未経験で入社した人がいますが、今はもうバリバリ活躍しています。研修やチューター制度もちゃんとあるので、経験の有無に関しては安心していただければと思います。
また、弊社では自分の人生設計を考えながら働けます。人生設計を上長や人事に相談できる場があり、その考えや希望に対応してくれる会社です。
自分のライフプランやキャリアプランの希望がある方も、安心感を持って働くことができるので、おすすめだと思います。
編集部
しっかりとしたグループの基盤があり、いろんな領域にも携われて、しかもサポート体制も整えられているので未経験でも活躍できるということですね。
本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社ミライト・ワン・システムズ: https://www.mirait-one-systems.co.jp/index.html
採用ページ:https://www.mirait-one-systems.co.jp/job/index.html