社員間のコラボで強みを引き出す。株式会社MOTAが誇る「共創」の組織文化とは

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、自動車DX事業・不動産DX事業を展開し、車買取事業を中心に急成長を遂げている株式会社MOTA(モータ)にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

MOTAは、社員全員が『フェア・トレード社会の実現』という共通の目標に向かって進んでいけるよう、メンバーと会社のありたい姿を重ね合わせる「Shared Vision」のイベントを定期的に開催。また、社員同士が日々の感謝を伝え合う「サンクスカード」を送り合うなど、個人を大切にするカルチャーの中で生まれる「共創」の力が事業の成長を支えています。

今回は、株式会社MOTAの組織文化や取り組みの事例などについて、マッチング&ソリューション事業本部の中島さん、不動産事業部の中塚さん、人事部の渡辺さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社MOTAの中島さん

中島 良平さん

株式会社MOTA マッチング&ソリューション事業本部 本部長。大手HR企業で約10年間勤務したのちに同社へ中途入社。

株式会社MOTAの中塚さん

中塚 奈美さん

株式会社MOTA 事業開発本部 不動産事業部 GM。プログラマーとしての勤務経験や起業経験を経て、2024年8月に同社へ中途入社。

株式会社MOTAの渡辺さん

渡辺 彩花さん

株式会社MOTA 管理本部 人事部 人事G。医療系ベンチャー企業にて約5年代表秘書として勤務したのち、2022年2月にMOTAへ中途入社。

企業理念:フェア・トレードの実現に向けて「共創」の意識を浸透

株式会社MOTAの渡辺さんのインタビュー風景
▲インタビューに応じてくださった渡辺さん

編集部

最初に、自動車流通の業界で革新を起こし急成長を遂げているMOTAが大切にする理念と、それを体現する取り組みについてお教えいただけますか?

渡辺さん

私たちは『世界にもっと、フェア・トレードを』という“はたす使命(ミッション)”を掲げており、自動車の売買をはじめとするさまざまな領域において、ユーザーと事業者の両方がフェアに取り引きができるような仕組みをつくるべく挑戦を続けています。

そして、ミッションを実現するためのキーワードの一つが「共創」です。我々が掲げた大きな目標を達成するには、トップダウンで一方的に伝えるのではなく、社員全員が共に考え、応援し合える関係を築くことが大切だからです。

その一環として、2023年度に全社ワークショップ「Shared Vision」をスタートさせました。

編集部

Shared Visionは、どんな内容のイベントなのでしょうか。

渡辺さん

開催年により異なる点もあるのですが、基本的に午前のアクティビティでは異なる部署の社員で構成された6名が1つのグループを形成し、2人1組となってペアインタビューを行います。例えば幼少期から現在までの経験や人生のハイポイント、課題および克服方法などを共有し、その後グループ全体でその内容を共有します。

午後のアクティビティでは、2024年度は「フェア・トレード」をテーマにした探求セッションを実施しました。各グループで世の中に存在するアンフェア(不公平)な状況を選び、それをメンバーがコントや紙芝居の形式で発表する形です。例えば、美容系のクリニック受診や引越し業者の見積り等さまざまなシチュエーションで、売り手と買い手における情報のアンフェアについて表現したグループもありました。

こうしたワークやセッションを通じて、実際に当事者のアンフェアを想像・実感すること、そんな社会を変革するために当社が『フェア・トレードの実現』を目指していることを社内で浸透させています。また、インタビューを通じてメンバーについて深く知ることで、「共創」の姿勢を浸透させていくことも重視しています。

編集部

ミッションを共有して理解していく機会であるとともに、社員同士がお互いについて深く知り合う機会でもあるのですね。

渡辺さん

そうなんです。企業は個人で成り立っているものなので、「個人のありたい姿」を尊重するという会社の想いも受け取ってもらえたのではないかと思います。

なお、Shared Visionの詳細については当社の公式note「Life at MOTA」にも掲載しておりますので、ぜひご覧いただければ嬉しいです。

■公式note「Life at MOTA」のShared Vision 2024の記事はこちら!
https://note.com/mota_co/n/n692d02a05dd7

カルチャー:社員間のコラボレーションを促進する取り組みが多数!

株式会社MOTAの中塚さん
▲インタビューに応じてくださった中塚さん

編集部

個人を尊重するというお話がありましたが、MOTAではどんなカルチャーを大事にしているのでしょうか。

中塚さん

MOTAが生み出す価値の源泉として『ひとのかがやき』というコアバリューを掲げていることからもわかるように、メンバー一人ひとりが遠慮なく意見を発信できるような、強みや個性を最大限に引き出してくれる風土が根付いていますね。

私は5か月前に入社したのですが、20代から40代まで幅広い年齢層の社員がいる中でも、みんな上下関係なく自由に意見を言い合えるフラットな雰囲気の組織だと日々実感しています。

具体的には「Pizza MOTA」などの部署を超えたメンバー間の共創、コラボレーションの機会が多く設けられており、これがフラットな環境を支える源になっていると感じています。

渡辺さん

Pizza MOTAは、月1回開催しているランチもしくはディナーのイベントです。必ずしもピザを食べるというわけではなく(笑)、ピザのように輪になり、メンバー同士で話題をトッピングしながらコミュニケーションを深めるという目的があります。

部署は関係なく任意で集まったメンバーが、テーマに合わせてお互いの意見を出し合ったり、フリートークで交流を深めたりしていて、すごく楽しい時間を過ごしていますね。

Pizza MOTAのチラシ
▲ピザを食べながら交流する「Pizza MOTA」は社員から大人気のイベント

編集部

その他にもコラボレーションのための取り組みはありますか?

渡辺さん

「Club MOTA」という部活動制度も特徴的ですね。コミュニティ活性化を図るため、3つ以上の部署からのメンバーがいないと開設できないルールになっており、マネージャー職以外の社員が部長を務めます。

例えば「戦略ワイン部」ではワインの歴史や原産地を学び、利きワインのテストを行うなど本格的な活動を行っています。また、「インド部」ではお昼休みの1時間以内にカレーを食べて帰ってくる活動がメインです。その他にも焼肉部や麻雀部、ゴルフ部、モータースポーツ部など、多彩な部活があります。

中島さん

オフィスでの対面コミュニケーションも促進していますね。コロナ禍当時のフルリモートから週1回出社を経て、現在は週3回の出社を基本としているのですが、出社により社員同士の協働が活発化しますし、ビジネススピードの向上にもつながると考えています。それにあわせて、出社手当を支給する制度も新たに導入されました。

また、正社員や契約社員、アルバイトでも社員総会に参加できるなど、雇用形態による垣根がないこともフラットな社風を形成しているひとつの要素だと思います。

「サンクスカード」で感謝の気持を送り合う

株式会社MOTAの中塚さん、渡辺さん

編集部

そのほかに、御社のカルチャーを体現するような取り組みがあればご紹介ください。

渡辺さん

2024年4月から始まった「サンクスカード」制度もMOTAらしいものだと思います。これは社員同士で感謝の気持ちを伝え合う機会を設けるという取り組みです。

感謝の内容は自由で、「○○してくれてありがとう!」「○○の件、お疲れ様でした」といった具合です。日々の業務に対する感謝や労いのメッセージを交わすことで、部署内・部署間のコラボレーションもさらに活性化しますし、共創力も強まっていくと考えています。

株式会社MOTAのオフィスにあるサンクスカードの掲示板
▲感謝の気持ちであふれているサンクスカードの掲示板

渡辺さん

ちなみに、多くのサンクスカードを受け取った社員を表彰する制度があるのですが、私は2024年4月~12月までの間に46枚のカードをいただき、年間の「MVThanks賞」に選んでいただきました。人事部という部署柄、様々な方との交流があったことが大きな要因だと思いますが、とても嬉しかったです。

福利厚生:時短勤務制度やバースデー休暇・アニバーサリー休暇あり

株式会社MOTAの多目的スペース

編集部

社員を支える取り組みという意味で共通すると思いますので、福利厚生制度の特徴についても教えてください。

中塚さん

当社には時短勤務制度が整っており、子育て中の社員も活躍しやすい環境です。リモートと出社のハイブリッド勤務により、保育園の送迎なども柔軟に対応できるため、働きやすさを実感する声が多く聞かれますね。

また、最近では男性の育休取得も増えてきており、働き方の多様性が広がっています。

渡辺さん

2024年度から、自分や同居家族の誕生月に1日有休を取得できるバースデー休暇に加えて、アニバーサリー休暇が導入されたことも大きな特徴です。例えば「ワンちゃんを飼い始めた日」など、どのような記念日でも対象で、社員から非常に好評となっています。

人事制度は年々進化しておりますので、今後さらに働きやすさが増していくと思います。

働きがい:ボトムアップかつスピーディーな意思決定が魅力

株式会社MOTAの中島さんのインタビュー風景
▲取材に応じてくださった中島さん

編集部

続いて、MOTA独自の理念とカルチャーの中で、メンバーの方々がどんな働きがいを感じているか伺っていきます。マッチング&ソリューション事業本部の本部長である中島さんはいかがでしょうか。

中島さん

メンバークラスの社員からの提案や改善案に対して、スピーディーに意思決定を行っている点について、すごく満足しています。有望な提案であれば即座に経営陣と協議し、開発に着手できる体制を整えているんです。

私自身、前職では大手HRで10年働いていましたが、大企業ならではの縦割り組織や意思決定の遅さに課題を感じていました。当社に入社を決めた理由は、現場により近い立場で、スピーディーな意思決定ができる環境に魅力を感じたからです。実際に、前職では何回も関係者への確認と承認を挟み時間を要していた意思決定が、一つの会議体だけで実現したこともあります。

具体例をお話しすると、少し前に実施した入札システム(※)の分析では、メンバー自身が主体的にデータをモニタリングし、新たな課題を発見しました。その早期発見によって売上への影響を検知し、来期戦術への考慮をすることができたんです。
(※)「MOTA車買取」等のユーザーに査定価格の開示をするシステムで、2024年7月のアップデートで従来より短時間になった(結果開示のタイミングが翌日18時から最短3時間後に変更)

このように、MOTAは現場での気づきを大切にし、素早くアクションに移せる環境が整っている会社です。市場の変化やお客様のニーズに迅速に応えられる体制があるからこそ、前年比100%超の成長を継続できていると考えています。

編集部

中塚さんはいかがでしょうか。

中塚さん

私は新設された不動産事業の責任者として2024年8月にジョインして、強く感じたのは『ひとのかがやき』というコアバリューの通り、チームの中でも個人を活かせる環境があるということですね。

私は、開発会社や大手事業会社でマネジメントをしたり、その後で起業したりといろいろな経験をしてきたのですが、その当時にはいわゆる「支配型」や「放任型」のマネジメントを行ってしまい、うまくいかずに悩んでいたこともありました。

そんな中でMOTAと出会い、社員全員が一丸となって事業を行っている社風に大きな魅力を感じて入社を決めたという経緯があります。現在は、チームメンバー一人ひとりに寄り添い、成長をサポートするサーバント型のリーダーシップを心がけています。

特許も取得したビジネススキームで成長中。新事業も次々と展開予定

株式会社MOTAのオフィス内観

編集部

御社で働く上では事業面にも大きな魅力があると思いますので、どんな特徴があるかぜひお聞かせいただきたいです。

中島さん

私が所属するマッチング&ソリューション事業本部が担当部署である自動車一括査定Webサービス「MOTA車買取」が柱となる事業なのですが、「事前査定方式による一括査定サービス」というビジネススキームが特徴的で、2025年1月には特許も取得しています。

これは、サイトから自動車の査定を依頼した際に、事前に査定業者様に入札をしていただき、査定額の上位3社をユーザーに紹介するという仕組みです。これにより、一斉に営業電話がかかってくるようなこともなくなり、業界の中では後発のサービスでありながらトップクラスのユーザー利用率を実現しています。

中塚さん

当社は既存事業での成功体験を新たな分野に展開することで持続的な成長を目指していて、私が担当する不動産事業も、2024年10月に新たに参入した事業領域なんです。「MOTA車買取」の3社選出のスタイルを取り入れていて、市場は競争が激しいものの、独自のビジネスモデルで差別化を図っています。

編集部

今後の展望についてもお聞かせください。

渡辺さん

今後、不動産事業に続いてライフイベントに関わる事業も立ち上げていく予定です。

Shared Visionのイベントで「フェア・トレード」をテーマにしたコントや紙芝居を実施した際にメンバーも改めて実感したように、世の中にはまだまだアンフェアなビジネスや、トレードにおける「不」の部分または「課題」が数多く存在しています。

私たちは車取引で有名になっている側面もあるのですが、新しい事業に挑戦してMOTAの考えるフェア・トレードを実現していければと考えています。

求める人材像:専門分野で価値を発揮できる人を歓迎

株式会社MOTAの中塚さん、渡辺さん、中島さんが雑談する様子

編集部

御社では、どのような経験や資質をお持ちの方が活躍できるとお考えですか。

中島さん

当社は自動車関連事業を手がけていますが、車業界での経験は必須ではありません。より重要なのは、自身の専門分野での価値を発揮できる自信と、チームとして成果を出せる能力です。個人の実力だけでなく、チームワークを重視できる方との親和性が高いと感じています。

中塚さん

個人のKPI達成のために他者との協力を欠くような文化では事業の成長が鈍化してしまいますが、共に創っていく意識を持った方々が集まると、事業の成長スピードが格段に上がることを当社で体感しています。そのため、「共創」の意識があるかどうかは非常に重要なポイントですね。

加えて、目標をしっかりと設定し、たとえ地道であっても、一歩一歩積み上げながら大きなゴールを目指せる人。そして、そのプロセスを楽しめる人を歓迎します。

MOTAから転職検討者へのメッセージ

編集部

転職を検討されている方々へのメッセージをお願いできますか。

渡辺さん

当社では、常に挑戦し続けているメンバーが社内表彰を受けています。これは、社員が挑戦と努力を行なったプロセスを積極的に応援する文化があるからです。失敗を責めるのではなく、その過程での努力を評価する環境があります。

また、不動産事業など新規事業も始まったばかりですので、新しいことを一緒に作り上げていきたい、そのプロセスを楽しめる方を歓迎します。意見を言いやすい風土があり、ゼロから価値を創造することに意欲的な方にとって、非常に魅力的な環境だと自信を持ってお伝えできます。

中塚さん

不動産事業のチームは、少し前に合宿もおこなって「みんなで目線を合わせて事業を伸ばしていこう」と目的意識を共有したところです。出社時やイベントでのコミュニケーションが豊富な風土があるので、いろんな場面で「共創」しながら個人も会社も成長させていきたいという方は、フィットするのではないかと思います。

中島さん

私たちは単純な売上や個人の利益だけを追求するのではなく、その先にあるものを大切にしています。ビジネスの成功を通じてお客様の満足度を向上させること、そしてフェア・トレードが溢れる社会の実現に向けて取り組むことに共感いただける方と、ぜひ一緒に働きたいと考えています。

編集部

本日はありがとうございました!

編集後記

「Shared Vision」やサンクスカードなど、ミッションの共有や相互理解を大切にしていく社風が「共創」を実現させていると感じました。また、「Pizza MOTA」や「Club MOTA」といった部署の垣根を超えた交流の仕組みがあることも印象的で、コミュニケーションへのこだわりが感じられました。

この記事のまとめ

企業の成長性
  • 前年比100%超の成長を継続
  • 200人規模まで拡大しながらベンチャー精神を維持
  • 不動産事業など新規事業への積極的な展開
意思決定の特徴
  • 現場からの提案を即座に採用できる体制
  • スピーディーな意思決定プロセス
  • トップと直接議論できる機会あり
組織文化
  • 20~40代までフラットな関係性
  • 部署を超えた交流を促進する仕組みあり
  • 失敗を恐れない挑戦を推奨する文化
  • 「共創」を重視する社風
福利厚生
  • アニバーサリー休暇制度あり
  • 部活動制度(Club MOTA)の充実
  • 育休・時短勤務など両立支援制度あり
求める人物像
  • 自身の専門性を活かせる自信がある人
  • チームとして成果を出せる人
  • 新しい価値を創造することに意欲的な人

株式会社MOTAの基本情報

企業名 株式会社MOTA
住所 東京都港区北青山3-2-4 日新青山ビル6F
事業内容 ・自動車DX事業
・不動産DX事業
設立 1999年6月
公式ページ https://mota.inc/
採用ページ https://mota.inc/careers/
募集職種 特にデザイナー・エンジニアなどの開発職
※未経験可の職種あり
取材・編集
紫竹淳志のプロフィール写真

ミライのお仕事編集部

紫竹 淳志

元新聞記者として約10年間、地方行政や選挙、プロ・アマチュアスポーツなど幅広い分野の取材経験あり。ミライのお仕事では、ソフトバンク株式会社や東京商工会議所、株式会社オープンハウスグループなど、数多くの著名企業や教育機関への取材を担当。