若手が活躍する急成長企業をご紹介する本企画。今回は、モビリティサービスの研究開発を行うPathfinder(パスファインダー)株式会社にインタビューを行いました。
Pathfinder株式会社は、自動運転社会の実現に向けて各種サービスを開発するMaaS(Mobility as a Service)関連のスタートアップ企業です。主な事業として、日本発である片道専用レンタカーのマッチングサービス「カタレン」を運営し、2024年7月末には利用者が4万人を突破するなど注目を集めています。
そんな同社では、経験豊富なプロフェッショナル人材が多く活躍する一方、採用では即戦力になる中途採用のほか、若手社員の育成にも注力しています。
今回は、そんなPathfinder株式会社の働き方について、同社の代表取締役である小野﨑悠介さんにお話を伺いました。
精鋭揃いのスタートアップ「Pathfinder株式会社」
▲Pathfinder株式会社が提供するサービス「カタレン」のイメージ図
編集部
Pathfinder株式会社さんは、ミッションとして「Be pathfinder(開拓者になる)」を掲げておられます。そのミッションの実現に向け、どのようなことをされているのでしょうか?
小野﨑さん
私たちはMaaS業界の開拓者として、より自由に活動領域を広げていくこと、人類のフロンティア(新しい分野)を開拓していくことを目指しています。
このミッションは私の原体験に基づいています。20代の学生時代に運転免許を取得したとき、行動の自由度が一気に高まったあのワクワク感。今まで公共交通機関でしか移動していなかった学生が運転免許を取った途端、時間的な自由も空間的な自由も広がりました。
この“いつでも好きな時に好きなところに行ける”という「行動の自由」が「自分の視野や可能性が広がった」と感じたんです。
行動の自由が広がれば自分の活動領域が増える、自分のしたいことができる、つまり自己実現につながります。多くの人の自己実現を支援したい、そんな思いで事業を展開しています。
編集部
現在の主力サービスである「カタレン」は、MaaS業界の開拓の第一歩ということですね。
小野﨑さん
おっしゃる通りです。私は大学時代に自動運転の研究をしていて、トヨタ系の商社に入ってからは、自動運転関連の政府実証実験の取りまとめなどをしていました。そこから独立し、「片道レンタカー」という新しいプラットフォームを立ち上げたのが「カタレン」です。
これは、自動運転の普及した未来から逆算して生み出した最初のサービスです。自動運転になるとタクシー的にスポットで車を使うため、いかに車を効率よく運用するかがカギになります。その際に何も考えないと、常に車が動き続ける「流しのタクシー」状態になり、非常に非効率です。
「必要なタイミングで必要な場所に必要な車が先回りしてある」という状態を作り出し、車の最適配置をするため、今はひたすらレンタカー・カーシェアの在庫車両と移動のデータを集める事をしています。これからさらに先を見据えて事業を展開していきますので、こうした分野に興味のある方は大歓迎です。
有名企業の創業者など少数精鋭のメンバーが在籍
編集部
御社の社員は、高い専門性を持つ人たちが揃っていると伺いました。どのような方がいらっしゃるのでしょうか?
小野﨑さん
例えば「ニコニコレンタカー」の創業者である坂見 鹿郎(さかみ・ろくろう)という取締役がいます。
彼は既存の大手レンタカー会社とは全く異なるアプローチで事業を展開しました。ガソリンスタンドを中心に低コストで運営できる業態を作り上げ、格安レンタカー業界を創出したと言われており、現在では、業界最多の店舗数を達成しました。
編集部
通常、有名企業の創業者の考え方などはビジネス書で学んだりするものですが、御社に入社すれば、間近で「ビジネスのプロの考え方・判断」を見て学べるわけですね。
起業したい若手必見。Pathfinderで急成長できるワケ
編集部
次に若手活躍というテーマから伺いたいと思います。プロフェッショナル揃いの御社ですが、若手社員も活躍されていると聞いています。どのような活躍をされているのか教えてください。
小野﨑さん
国家公務員から転職してきた、もうすぐ24歳になる社員がいるのですが、彼には「Chief of Staff(CoS)」というポジションを任せています(2024年9月時点)。
CoSは日本ではまだ珍しいのですが、シリコンバレーではよく見られる「社長室長」に近いポジションで、若手の登竜門的な役割を果たしています。これは単なる社長の補佐役ではなくCxO(業務責任者)の末席のような位置づけで、特命プロジェクトを担当する意味合いが強いです。
具体的には、会社にとって重要なのに私が直接手を付けられない中規模のプロジェクトを、かなりの裁量を与えて任せています。
編集部
かなり重要な業務を任されているのですね。小野﨑さんから見て成長のスピードはいかがですか?
小野﨑さん
めちゃくちゃ成長していますよ。それこそ入って数カ月でトヨタレンタカーさんとの協業プロジェクトが始まったので、最初は調整や資料作成などを担ってもらいました。
もちろん最初は私が丁寧にロードマップをひいてタスク管理をしながらでしたが、これで大きいプロジェクトもうまく回せる自信がついたようで、新規プロジェクトの立ち上げは1人でできるようになりました。
彼は起業志望なので、さまざまな事業プランを練ったりしていて、最近では自分で会社を起業し、2024年9月末に卒業していきました。
編集部
ご自身のビジネスを始められたということですね。
小野﨑さん
はい、このポジションはそういう性質のものなので、喜ばしいことです。ちゃんと成長して旅立った例が出てきたので、また次のCoSを募集していきます。
20代の方が新しいキャリアを築く上で挑戦しやすいポジションだと思いますので、興味のある方にはぜひ応募してもらいたいですね。
「大人スタートアップ」ならではの経験&理論でスピーディーに成長できる
編集部
若手が成長できる環境について、さらにお尋ねします。御社に多数所属されているプロフェッショナルな人材から、若手が直接フィードバックを受けられる機会は多いのでしょうか?
小野﨑さん
多いですね。仕事の「正解」を示してくれるメンバーがいるので、若手の成長が速いです。
一般的にスタートアップでは20代後半くらいのメンバーを中心に、試行錯誤をしながら業務を進めているところが多いと思います。
一方Pathfinderは、私が40歳、坂見はさらに2回りほど上という平均年齢が高めの「大人スタートアップ」です。つまり、それなりの経験値のある人が多いんです。意思決定の中に、経験に裏打ちされた教科書的な知識が入っているので、若手から「なぜそう考えるのですか?」と聞かれても、きちんと説明ができます。
それが一日の中で何回も繰り返されるので、ベテラン同士では意思疎通が速いですし、若手からすれば成長スピードが速くなるのだと思います。
編集部
なるほど。かなりスピード感のある職場なのですね。
小野﨑さん
そうですね。もちろん「正解を教える」というのは、「裁量を任せる」ことと表裏一体な面もあります。ただ弊社の場合は正社員が少ないこともあって、ある程度の道筋がついた仕事を「この範囲からは自分で試してみて」とフルタイムの若手に任せることも多いです。
さらに言えば、会社として全く新しいことに挑戦していますので、前例がないものも少なくありません。そのため一定のリスクを取りつつ、「このぐらいの予算でまずは回してみよう」と決めたら、後は若手が中心に回したりしていますね。
飛躍的に成長できるPathfinderのインターン
編集部
学生インターンについて伺います。これまでに7名を受け入れていらっしゃるそうですが、どのような業務を任せているのでしょうか?
小野﨑さん
マーケティング、セールス、運用など幅広い業務を任せています。現在は3名のインターン生がいますが、学生それぞれの得意分野や勉強していることが異なるので、本人たちの意見を聞いて業務をお願いしています。
これまでの例で言えば、商学部出身でデータ分析を学んでいた学生は、弊社でのインターンを経て会計ファームのコンサルタントになりました。入社3年目で年収2,000万円ほどの実力になっています。
また、文学部出身の女子学生がエンジニアのインターンとして来ていたこともありました。地方創生交通関連のゼミに入ったことがきっかけでMaaSに興味を持ったようです。文学部出身にもかかわらず独学でエンジニアリングを学び、エンジニアとしてナビタイムに内定が決まりました。
編集部
すごいですね。どのインターン生も、御社で実務経験を積んで大きく成長した結果、希望の進路へ進めたのでしょうね。
小野﨑さん
そうですね。特に同じ業界では、面接に落ちることはまずないでしょう。
なかには、父親がトヨタレンタカーの運営会社で働いているというインターン生もいました。高いモチベーションで主体的に業務に取り組んでくれた結果、就職活動では関連業界のほとんどの面接に合格し、大手企業からの内定を得ることができました。
編集部
インターン生が御社に直接採用されるわけではなく、大手企業や他社で活躍されているのですね。
小野﨑さん
そうです。本人の強い希望があれば考慮しますが、原則として新卒採用はしていません。これは先ほど説明した通り、我々がプロフェッショナル集団として運営しているためです。
Pathfinder株式会社が求める人材:開拓者精神を持つ人
▲今回取材に応じてくださった代表取締役の小野﨑悠介さん
編集部
最後に、採用についてお尋ねします。Pathfinder株式会社にマッチする人材とは、どのような方だと考えておられますか?
小野﨑さん
弊社では新しいことに挑戦したいという、開拓者精神を持つ人材を求めています。
私自身、さまざまな経験を経て現在はスタートアップを運営しています。何かを始めるのに遅すぎることはないので、やりたいと思ったら行動することが大切です。その「やりたい」という思いこそが原動力になります。弊社にはそういった挑戦を受け入れる土壌があります。
また、我々のビジネスモデルの特殊性を理解し、従来の枠にとらわれずに新しいアプローチを考える力、臨機応変に対応する力がある人は弊社での仕事に向いていると思います。
特にMaaSに興味があり、人々の移動を通じて世の中を活性化したいと考える方がいれば、ぜひ一緒に仕事をしたいですね。
編集部
本日は貴重なお話をありがとうございました。
Pathfinder(パスファインダー)株式会社の基本情報
住所 | 東京都渋谷区道玄坂1丁目10-8 渋谷道玄坂東急ビル2F |
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事業内容 | 自動運転社会に向けた各種サービス開発
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設立 | 2020年1月 |
働き方 | スーパーフレックス制 ※月曜日と木曜日は出社奨励日 |
公式ページ | https://pfr.technology/ |
採用ページ | https://en-gage.net/pfr_career/ |
募集職種 |
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