成長著しい企業にスポットを当て、若手エンジニアたちの活躍をインタビューする本企画。今回は、先端金融システム開発と社会課題解決に向けた自社サービス・ソリューションを展開している六元素情報システム株式会社を取材しました。
ITの可能性で、社会の課題解決に挑む六元素情報システム株式会社
六元素情報システム株式会社は「ITの力で、感動と幸せを創造する。」というミッションを掲げるIT企業です。ITのプロフェッショナルとして、日本の社会インフラである金融系システムを裏で支えています。
同社では「クライアントの課題は、社会課題に直結するもの」と捉えています。クライアントに満足いただけるサービスを提供するだけでなく、その先にある何百万、何千万という人々の暮らしに新たな「感動」や「幸せ」を創造する、付加価値の高いソリューションの開発に挑戦しています。
ベンチャーマインドを大切にする六元素情報システム株式会社は、より大きな課題解決の基盤となるプラットフォームカンパニーを目指しています。生活や教育など幅広い領域で、独自のプロダクトを開発する新規事業にも注力しています。
会社名 | 六元素情報システム株式会社 |
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住所 | 横浜市西区高島1-2-13 LG YOKOHAMA INNOVATION CENTER 12階 |
事業内容 | ・システム設計・開発・コンサルティング ・ITサービス・ソリューション提供 |
設立 | 2012年9月20日 |
公式ページ | https://www.rgsis.com/ |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) |
今回は、事業が成長している要因やエンジニアの活躍について、HR部の人事採用担当でいらっしゃる奥村龍太郎さん、千田陽洸さんにお話を伺いました。
2024年に最優秀パートナー賞を受賞。顧客との信頼関係を築き成長
編集部
六元素情報システムさんの企業成長についてお聞かせください。
千田さん
当社がメインに展開しているSI事業の中の金融システム開発では、大手SIerと長年連携しており、高い評価をいただいています。このような信頼関係の構築が、当社が成長している理由のひとつだと思います。創業以来11年間連続成長を達成し、2023年の売上はグループ全体で48億円を突破しました。
編集部
大手SIer中心にお取引をされているのですね。
千田さん
はい、大手SIer中心にお付き合いしています。2024年は当社の最大顧客から「最優秀パートナー賞」を獲得しました。1番の取引先だと認められたことは、非常に大きな成長だと実感しています。
お客様の期待以上の成果を出し、当社の経営理念「顧客へ感動を、社員へ幸せを。」の「顧客へ感動を」の部分が実現できているということです。しかし、これは通過点として受け止め、今後も多くの企業様から信頼され、六元素ブランドの価値をさらに高められるよう邁進していきたいと思っています。
編集部
日々の業務を通じて経営理念を体現されることが、そのまま企業の成長につながっているのですね。
ベンチャーマインドで自社開発。時代が求める新プロダクトをリリース
▲先端技術事業として、独自に開発した4種類のプロダクトをリリースしている
編集部
六元素情報システムさんでは今後の事業展開をどのように考えていらっしゃるのでしょうか。
千田さん
新規開発事業の割合を増やして、競争力を高めたいと考えています。当社はシステム開発から導入を請け負う「SIer」として、金融システムを開発していますが、今後はAIを導入するなど、付加価値のある最先端のプロダクトも生みだしていきます。
すでに先端技術事業として、自社で開発したプロダクトが4つほどあります。現在はまだ売上高の10%程度の貢献度ですが、これから増やしていきたいと思っています。
編集部
どのようなプロダクトを開発されているのでしょうか。
千田さん
2021年にリリースした「Rakumon(ラクモン)」は、先端技術事業の中でも非常に伸びている、オンライン学習のアプリケーションです。コロナ禍で対面の授業ができない問題の解決を起点に開発が始まりました。現在も、家庭学習の環境に生じている教育格差を解決できるツールとして、小学生から大学受験生までが利用しています。
「ATgo(エーティーゴー)」は、2021年に特許を取得した独自開発のプロダクトです。効率的にUIテスト・APIテストができる、生成AIを導入した「テスト自動化ツール」です。最先端の技術を取り入れて、自社開発の製品をどんどんアップデートしています。
■Rakumon
https://rakumon.com/
■ATgo
https://atgo.rgsis.com/
編集部
六元素情報システムさんはベンチャーマインドを大切にしていらっしゃると聞きました。そのような企業の姿勢が新規開発事業にも関係しているのでしょうか。
千田さん
そうですね、社会課題の解決に挑むベンチャーマインドが、私たちのスタート地点になっています。
「Rakumon」は「コロナ禍で広がった学習の格差を解消したい」という思いがきっかけで開発しました。また「ATgo」も、DXを進める中、働き手が少なくなっている開発現場の「効率化、コストカット実現に役立ちたい」と生みだした自動化ツールです。
自分たちで新規事業を立ち上げ「SIer」としてだけではない、新しい六元素情報システムの姿を確立しようと挑戦しています。
編集部
現状に満足することなく、先を見据えて開発を進めていらっしゃるのですね。
若手エンジニアも要件定義に参加。大きなプロジェクトに関わり経験を積んでいく
編集部
六元素情報システムで働くエンジニアの皆様について教えていただけますか。
千田さん
金融系のシステムは非常に扱いの難易度が高いのですが、当社にはそれらを扱う技術力を備えたエンジニアがそろっています。
編集部
技術力としてお客様からはどのようなことが求められるのでしょうか。
奥村さん
金融系のシステムは重要な社会インフラです。例えば、システムが途中で止まってしまう、またはデータの改ざんが行われるなどを防ぐことが不可欠で、高いセキュリティ効果が求められます。
また、いつでも使える、アクセスできるなど、ユーザーが使いやすいものでないといけないし、コストも重要視されます。以上のような要望を全て実現できるのが、当社エンジニアたちの強みです。
編集部
エンジニアの皆様はどのような方が多いのでしょうか。
千田さん
平均年齢は30代前半から後半くらいです。若いエンジニアもいて、とても活躍してくれています。
私が多くのメンバーと社員面談を行い、それを通して感じるのは、穏やかな人が多いということです。それでいて、交流の場面では場を盛り上げるし業務中は真剣に取り組む、切り替えのできるメンバーたちだなと思います。
編集部
若いエンジニアの方がどのような活躍をされているのかお教えください。
千田さん
エンジニアの仕事の中に、一般的にはベテランのエンジニアやPM職の人材が行う「要件定義」というものがありますが、当社では若手も「要件定義」に参加しています。
若手は、プロジェクトの初期から先輩エンジニアと一緒にお客様の現場に伺い、しっかり話をヒアリングします。早くから上流工程に関わることで課題解決能力を培えると考えています。
奥村さん
要件定義や基本設計など、主にお客様とのコミュニケーションが必要な場面で活躍するスタッフ、また技術力、開発力の高さを活かして、難しいコーディングや設計書を作成するスタッフなど、それぞれが得意な領域で活躍しています。
フロント側、バック側などチームの配置や配属を工夫して、一人ひとりが力を発揮できるような環境を整えています。
約130種類の資格が奨励金支給の対象。Udemyも利用して存分に学べる環境
編集部
六元素情報システムのエンジニアの皆様は、どのようにスキルアップを図っているのでしょうか。
奥村さん
若手エンジニアには、社内勉強会や研修会でどんどんノウハウやナレッジを伝えています。
編集部
一人ひとりの得意な業務で活躍できるというお話がありました。様々な個性の方と働くのは、刺激や学びになりそうですね。
奥村さん
仲間と一緒にプロダクトをつくっていると「この人、こんなこともできるんだ」という発見や「こんな技術を知っているなんて、すごい!」などの刺激があるでしょうね。当社では、エンジニアも自発的に資格取得を目指したり、業務で必要な知識は自分で調べて習得しています。
日常会話も「あの資格いつ受けるの?」や「この業務わからないんだけど、どこでキャッチアップしてる?」というような内容が多いと感じます。「あの人、この資格目指してるのか。自分も頑張ろう」と他者の頑張りを認めて自分のモチベーションにできる文化があって、社内でのハッカソンも活発に行われています。
編集部
スキルアップしたいエンジニアの皆様へ、会社からの支援はあるのでしょうか。
奥村さん
資格取得の奨励金制度があります。約130種類の資格が対象で、受験費用や書籍購入代が会社負担になります。資格の難易度によって奨励金の額が違っていて、約4万円から約50万円の奨励金を支給しています。
業務上の必要な資格取得だけではなく、キャリアチェンジを考えているエンジニアが必要な資格を自ら設定して勉強している場合もあります。また当社はオンラインで様々なスキルを学習できるUdemyのビジネスプランを契約しており、エンジニアが最新の技術やノウハウをキャッチアップできる環境を意図的に整備しています。
編集部
奨励金が支給される対象の資格が130種類もあるなんて、これから学んで成長したい方にとってはとても魅力的な制度だと感じました。
エンジニアは週2日出社+リモートワーク。休日の取りやすさも魅力
▲オフィスにメンバーが集まる日には、コミュニケーションが促されるよう軽食が用意される
編集部
六元素情報システムのエンジニアの皆様はどのような働き方をされているのかお聞かせください。
奥村さん
エンジニアはリモートワークが可能で、週に2日出社しています。ビジネスサイドは、週3日出社しています。
半年に1度実施する社員面談で、メンバーの要望をすくい上げて、働き方の改善につなげています。フレックス制度は導入を検討している最中です。
編集部
休日や休暇についてはいかがでしょうか。
奥村さん
チームごとに働き方を柔軟に変えられるのでお休みは取りやすいですよ。どうしても休みたい日程や長期休暇の希望も社内でカバーできます。事前に相談すれば自由に休める環境だと思います。
育児休暇は性別に関係なく取得できますし、産前・産後休暇や介護休暇も気兼ねなく利用できます。
ランチ会や部活動など対面の機会を増やしチームワークを強化
▲メンバー同士が交流を深められる食事会が企画されている(写真はお花見の様子)
編集部
六元素情報システムさんのメンバー同士のつながりや、社内の雰囲気はどのような感じでしょうか。
奥村さん
会社としてメンバー同士の信頼関係をもっと構築していきたいという思いがあって、意図的に出社日数を1日増やしてみているところです。他部署のメンバーとも接点を持つなどして、気軽に何でも相談できるような環境になったらいいなと思っています。ランチ会など社員同士が交流できる機会をつくっていきたいですね。
部活動は月に1回程度実施していて、ランニング部、バドミントン部、フットサル部などが活動しています。実は、ランニング部とフットサル部は私が立ち上げました。
▲部活動には有志のメンバーが参加している
千田さん
私はバドミントン部を立ち上げました。大会のようなものを開きたいと思っています。Teamsでつながっていて、名前は覚えているけど対面したことがない方もいますよね。部活動の際に顔を合わせて挨拶するなどの交流を通して、結束感が強まっていると感じています。
編集部
社内交流が活性化することで、ポジティブな影響が生まれているのですね。
価値観に共感してくださる方、挑戦に前向きで勉強が好きな方を歓迎
▲採用のポイントを語ってくれた奥村龍太郎さんと千田陽洸さん
編集部
六元素情報システムさんにフィットするのはどのような方かお聞かせください。
千田さん
当社の社風や価値観に共感してくださる方にぜひご応募いただきたいと思っています。私たちが大切にしている価値観「CHONPS」には「Challenger」「Heart」「One team」「New technology」「Professional」「Study」と、一文字ずつに意味があり、特に最初と最後の「Challenger」と「Study」が大切です。挑戦に前向きな方、勉強が好きな方が当社の社風に合っていると思います。
そして「ちゃんとやりきる」方がいいですね。当社では、若手にもリーダーを任せることがあるのですが、プロジェクトが大変な時期でもしっかり任されたことをやり切ろうとする方は、チーム内の雰囲気にとけこんで活躍できると思います。
奥村さん
当社に転職してくださる方々は「大きなプロジェクトに関われる環境」に魅力を感じていらっしゃることが多いです。実際に大手企業さんとのプロジェクトに参加して「求められる品質が高い」と痛感したというような声をよく聞きます。しかし、求められる品質が高いからこそ、それに応える自分のスキルが上がっていく実感も持てているようです。成長したい方にはピッタリの職場です。
編集部
六元素情報システムさんは、成長意欲がある方が大きなやりがいを感じられる職場だということが分かりました。本日はありがとうございました。
■取材協力
六元素情報システム株式会社:https://www.rgsis.com/
採用ページ:https://www.rgsis.com/recruit