先進的な働き方や人材育成に取り組まれている企業をインタビューする本企画。今回インタビューさせていただいたのは、岡山県に本社を置くソフトウェア開発企業、セリオ株式会社です。
日々変化し続けるIT業界で長年事業を続けてきた企業として、セリオ株式会社では技術とヒューマンスキルを身につけた自立したエンジニアの育成に力を入れています。働き方や教育体制、どんな成長のチャンスが用意されているのか、教えていただきました。
大手製造・流通業向けのソフトウェア開発を手掛るセリオ株式会社とは
1988年に設立されたセリオ株式会社は、IT・ソフトウェア開発の業界で数多くの実績を残している企業です。創業当時から、大手製造・流通業向けのソフトウェア開発を手掛け、本社のある岡山県以外にも東京・愛知・大阪などにも拠点を広げています。
現在、自動車や介護、物流など幅広い業界の企業をクライアントに持ち、様々な業界でソフトウェアを開発しています。
会社名 | セリオ株式会社 |
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住所 | 岡山県岡山市中区原尾島3-16-4 |
事業内容 | ・製造業向けソフトウェア開発 ・自動車の電子システム開発 ・業務系Webアプリケーション開発 ・モノリス型システムのクラウドネイティブ化 ほか |
設立 | 1988年7月 |
公式ページ | https://www.serio.inc/ |
働き方 | 育休取得率は女性100%、男性50%。全体の80%以上が自社オフィス勤務。資格取得には奨励制度あり。 |
「社員の幸福を実現する」ことを経営理念に掲げているセリオ株式会社は、働く社員を財産と位置付けています。人財力を高め、お客様が喜んでお金を払いたくなるクオリティファーストなサービスを提供するために、セリオ株式会社ではどんな取り組みをしているのでしょうか?
今回は人財部の辻井さんに、エンジニアの育成に対する考え方や、働き方、採用において重視しているポイントなどを伺いました。
クオリティファーストで日本を代表するメーカーにIT技術を提供
編集部
まずは、セリオさんの事業内容について教えてください。
辻井さん
私たちは、主にソフトウェア開発を行っている会社です。製造業や自動車業界などの方々を多くクライアントとしており、たとえば日本を代表する自動車メーカーの車両制御システムや、製造業のエンジニアリングシステムの開発などを手掛けています。
▲IT技術を通じて様々な企業の課題解決に貢献しているセリオのソリューション領域(会社HPより画像引用)
編集部
開発を手掛ける上で大切にしていることはどんなことですか?
辻井さん
お客様によって求められるものは異なりますが、セリオではコスト(価格)やデリバリー(納期)ではなく、提供する製品のクオリティ(品質)によって他の会社と差別化し、お客様に貢献したいと考えています。
クオリティを重視した開発に力を入れた結果、高い品質や精密さが求められる製造業界や自動車業界のお客様から高い評価をいただいています。
編集部
やはり日本の製造業界や自動車業界では、ソフトウェアのクオリティへの期待が高いということでしょうか?
辻井さん
その通りです。上記の業界のお客様からは、IT技術を提供する我々にも特にクオリティを求める傾向があり、そういったスタンスが日本のものづくり品質につながっているのではないでしょうか。
そしてIT業界の仕事は、クライアントが製造業、流通業、金融業、公共機関などに分かれますが、特に製造業界のお客様とのお取引が多いのは当社の特徴です。クオリティを重視したいという弊社のスタンスにも合っているのではないかと思います。
編集部
専門性を求められるクライアントワークを得意とされているんですね。求められる品質や技術を提供するために、社内で先端技術の研究開発なども行っているのでしょうか?
辻井さん
社内にはこれから必要となるであろう先端技術の研究開発を行う部署を設置しています。技術感度の高いエンジニアがチームになって、ITトレンドの変化を調査しながら、実際にパイロット開発なども行っています。
編集部
未来を見据えた研究開発まで手掛けているという点からも、セリオさんのクオリティを追求する企業姿勢がうかがえますね。
「自立して働けるエンジニア」として成長できる環境をつくり、社員の幸福を実現
編集部
セリオさんでは、「社員の幸福を実現する」ことを企業理念に掲げていらっしゃいます。実現に向けて、具体的にどんなことに取り組んでいるのか教えてください。
辻井さん
社内の構成でいうとほとんどの社員がシステムエンジニアなので、必然的に「エンジニアがどんな状態なら一番幸せか」ということを考えています。
一言で幸せと言っても、お金があれば幸せな人もいれば、プライベートが充実していることが幸せな人もいます。やりがいのある仕事をすることが幸せだと考える人もいるはずです。
いろいろな幸せに対する価値観がある中で、それぞれの目標を叶えるために必要なのは、結局は「技術力」などのエンジニアとしての高いスキルだと考えています。そしてそれは社内での物差しでなく、市場価値に照らして高いものでなくては、叶えられないのではないでしょうか。
そのために会社が提供できるのは、幸せを叶えるためのベースとなるエンジニアとしての技術力を身につけられる環境だと思っています。
編集部
社員の方のライフステージも様々ですし、価値観も人によって異なる中で、すべてのエンジニアに共通する幸せは、自分の手に自立できるスキルがあることで、そのための「成長できる環境」だということなのですね。
辻井さん
「どこで働きたいか」「どう働きたいか」を自分で選択できることは、幸福を実現するときに大切なことのひとつになりそうです。たとえ仮にセリオを離れることになったとしても、ベースとしての技術力があれば、自立してどこでも働けます。
どこでも働けるなかで、「それでもセリオで働きたい」とエンジニアから思ってもらえる会社にしていくことを、会社として目指しています。
編集部
まさに、エンジニアファーストな姿勢が徹底されているのですね。
経営陣と社員がすべての株式を取得することで、社員ファーストを実現
▲2020年7月にMEBOを実施したセリオさん(会社HPより引用)
編集部
セリオさんでは、経営体制もユニークなスタイルを実現していると伺いました。詳しく教えてください。
辻井さん
日本ではまだ実践している企業が例としてほとんどないのですが、2020年にMEBO(Management Employee Buy Out)を実施しました。MEBOとは、簡単に言えば、経営陣と社員がすべての株式を取得することです。
MEBOの目的はシンプルで、外部からの経営への圧力を避けるためです。目的と違って、実行するまでの仕組みづくりや、これからの道のりもそんなにシンプルではないのですが(笑)。
編集部
経営方針や決断を、社員ファーストで進めていくためということでしょうか?
辻井さん
その通りです。株主が外部にいると、株主の利益を優先せざるを得なくなるのが株式会社です。そうなれば、社員ファーストで経営を考えることが難しくなってしまいます。MEBOで社員が株主になれば「社員の、社員による、社員のための会社」として存続し、社員が幸福を感じられる会社運営を目指すことができます。
またソフトウェア開発などの分野に限らず、新しいことに挑戦しても、すぐに結果が出ないことはよくあります。外部株主にとっては敬遠しがちな、短期的には利益が得られない事業だったとしても、チャレンジできる環境を提供することで、少し先の未来に新しい領域が広がったり、新しい分野の先駆者になることが、会社としても、社員個々人としてもできるのではないかと思っています。
若手もどんどん活躍できるセリオの働く環境
編集部
セリオさんでは若手の方も活躍されているそうですが、平均年齢はどのくらいでしょうか?
辻井さん
2023年4月時点で、平均年齢は36.5歳です。年代としては20代から40代が多いですね。特に多いのが30代です。
編集部
エンジニアの方が多いわけですが、キャリアとしてはマネジメント職とプロフェッショナル職に分かれているのでしょうか?
辻井さん
ある程度経験を積んだら、マネジメントの道に進むか、プロフェッショナルの道に進むか選択できます。マネジメント領域を表す「役職」だけで評価するのは、技術を求める会社のエンジニアの世界ではナンセンスではないかと思っています。
それぞれの道に必要なスキルを、それぞれの評価基準としておき、技術を中心に活躍する社員もマネジメントをする社員も同じレベル感で評価しています。
人事制度の枠組みを超えた成長は「飛び級」として評価
編集部
セリオさんへの入社後は、どのようにキャリアアップしていけるのでしょうか?具体例もあれば教えてください。
辻井さん
弊社では、比較的年齢に関係なく技術力があればどんどんレベルの高い仕事を任せているので、入社年次に関係なく活躍している社員も少なくありません。たとえば、物理を専門に学んでいた入社4年目の社員が、飛び級でプロフェッショナルに登用されたことがあります。
弊社では、入社後はまず一般職からスタートします。技術力や経験に応じて、少しずつ等級(グレード)を上げていき、最終的にはマネジメント、もしくはプロフェッショナルのステージへと進んでもらっています。
一般職を卒業するには、最短で6~8年かかる制度設計になっているのですが、人事制度の枠組みを超えたスピードで成長した結果、入社4年目でプロフェッショナルのステージに上がってもらった社員もいます。彼は、もともと大学院まで物理を専門に学んでいて、プログラミングを趣味としていたのですが、その志向と業務の専門性がちょうど合致したのではないでしょうか。現在は、難易度の高い数値演算と呼ばれる製造業の開発分野で活躍しています。
編集部
ある程度キャリアアップの道筋はあれど、その枠組みにこだわっているわけではないということでしょうか。
辻井さん
その通りです。他にもプログラミングの知識ゼロからのスタートだったにも関わらず、どんどん知識を吸収して、入社2年目に入る前くらいからプロジェクトで筆頭にたち、3年目では等級で先輩を追い越した社員もいます。今では社内でも特に難しい案件のリーダーとして頑張ってもらっています。
学習意欲と知識欲が強く、新しい技術や知識を深く吸収すればどんどん評価されるチャンスがあるのがセリオの特徴かもしれません。
幅広い分野の資格奨励制度でエンジニアの学びをどんどん応援!
編集部
エンジニアの方にとって、スキルアップは欠かせません。セリオさんは、社員のスキルアップに対して会社としてどのような支援をしていますか?
辻井さん
ITエンジニアの世界では、求められる技術分野が多岐にわたります。また、資格の種類も多く、求められる技術の幅も広いのがこの業界の特徴です。そのため、セリオでは資格奨励制度の対象となる資格や技術の幅も広く設定しています。
業界の変化に合わせて、対象となる資格も毎年見直しをしていて、どんどん更新しています。エンジニアの学びたいという意欲を、会社としても最大限後押ししています。
編集部
費用面でのサポートはあるのでしょうか?
辻井さん
資格取得奨励金は業界水準と比べると、高めに設定しています。他にも、ビジネスアワーに開催されているセミナーや勉強会にも積極的に参加することも認めていますし、移動費や参加費用はもちろん会社負担です。
編集部
学ぶ内容は、エンジニア自身が選択しているのでしょうか?
辻井さん
もちろんです。仕事に関係がある分野に限らず、興味があるものや学びたい分野にどんどんチャレンジしてもらいたいなと思っています。
エンジニアが希望に沿ったキャリアを積むための「メンタリング室」とは
編集部
様々な道があるエンジニアの世界ですが、セリオで働いているみなさんは自身の専門分野をどう選択していますか?
辻井さん
エンジニア自身の希望や強みをヒアリングして、できるだけ本人に適性がありそうだったり、興味をもっている分野の案件を任せるようにしています。具体的には、現場での縦の面談だけでなく「メンタリング室」というものを設け、年に数回若手の面談をしています。
編集部
「メンタリング室」というのはユニークな取り組みですね。若手への面談を通じてキャリアを考えるきっかけを提供しているということでしょうか。
辻井さん
メンタリング室が行う面談の目的は、メンタルケアやキャリアコンサルティングなどがメインです。キャリアについては、ITの世界での仕事や役割において、強みを生かしてキャリアを積むためのサポートを行っています。
例えば、開発チームのリーダーを目指すなら、まずは小規模なプロジェクトでリーダーを経験したり、優れたリーダーのもとで学ぶことが必要です。また、クラウドエンジニアを目指す場合は、クラウド関連の技術を扱うプロジェクトに配置したり、まだ難しい場合は、必要な基礎を経験できるプロジェクトにアサインしたりして、研鑽を積むことが必要です。
一人ひとりの強みや希望を全社目線で汲み上げて、希望に沿ったキャリアを意図的に積めるようサポートしたいと思っています。
クライアント常駐は少なく、自社オフィスへの出社が大半
編集部
セリオさんでは、テレワークをする社員の方も多いですか?
辻井さん
弊社ではテレワークをあまり推奨していません。制度として、テレワークが可能な環境を整えていますが、実際にお客様指示ではなくテレワークをしているのは数名です。例えば、個々人の健康状態や体調によって、また家庭の都合などで本人が希望する場合には、テレワークというスタイルを受け入れる準備があります。
編集部
基本的に出社スタイルにしている理由は、セキュリティ面などでしょうか。
辻井さん
おっしゃる通りです。業務上、お客様の核となる開発や新規案件が多く、機密性が高くなりがちです。そのため自社内にセキュリティの高い開発環境を準備してはじめて、持ち帰っての開発が可能となります。自宅では、どうしてもセキュリティ環境が脆弱なため、出社を基本としています。
セキュリティ面だけでなく、物理的に同じ空間で働くことがもたらす人とのつながりが、創造性を必要とする仕事には大切かと考えています。
編集部
クライアント先に常駐することもありますか?
辻井さん
ソフトウェア開発は常駐ビジネスが多いので、当社でもお客様先で働く形態がゼロではないのですが、できる限り自社のオフィスで働いてもらうようにしています。仲間が近くにいる環境で働けた方が相談も気軽にできますし、「セリオの一員である」という気持ちを持ってもらいやすいというメリットもありますね。
個々の得意分野をチームのパワーに。「変な人」こそ活躍できるカルチャー
編集部
採用サイトを拝見すると、個性豊かな社員さんが多い印象を受けました。実際にセリオさんで活躍されているエンジニアの皆さんは、成長したいという意欲が強い方も多いのでしょうか。
辻井さん
誤解を恐れずにいうならば、セリオはいい意味で変な人が多い会社です。プログラミングがとにかく好きな人もいれば、ものづくりが好きな人、数学や物理の専門知識が豊富な人もいます。外国籍のエンジニアもいますので、専門性だけでなく、バックボーンとして持っている文化も違うエンジニアが一緒に働いています。
人と違う「変なところ」は、うまく活かせば強みになります。実際に、セリオでは個性豊かなエンジニアが各分野で活躍しています。
編集部
誰にも負けない好きなことや強みがあれば、きっと仕事にも生きてくるというわけですね。
辻井さん
得意なことと不得意なことのギャップが大きくても、誰にも負けないところがあればいいと思っています。なんでも器用にこなせてしまう人よりも、一つでもズバ抜けているところがあった方がセリオにとっては魅力的な人だと考えます。
チームでプロジェクトに取り組んでいくわけですから、それぞれの得意分野を足し算、掛け算で力にしていったほうがずっと面白いし、チームとしてのパワーも高まるはずです。
「健康インセンティブ」など独自の制度で社員の健康と人生をサポート
編集部
セリオさんでは社員の健康にも留意されているようですね。「健康インセンティブ」制度や会社が費用を全額負担する従業員保険、ノー残業手当などがあると聞きました。
辻井さん
システムエンジニアという仕事は、昔から残業が多いというイメージがありました。けれど、私たちの仕事は知識労働であり、時間をかけた分だけいいものが作れるわけではありません。良いアルゴリズムやアイデアを生み出すためには、仕事以外の世界に触れることや、興味関心およびその知識を広げることが必要です。
そのためには目の前の仕事に忙殺されることがベストではないという考えから、案件の体制を工夫しながら残業時間を減らしていっています。
編集部
育休制度を活用したり、子育てをしながら働くエンジニアの方も多いそうですね。
辻井さん
子育てをしながら働くママSEもかなり増えています。ここ15年間で、妊娠・出産を理由に退職する女性社員はゼロになりました。法定以上の産休育休制度や時短勤務、テレワークなどの制度を導入し、親になっても安心して働ける環境を整えています。
宗教や文化の違いも受け入れて働きやすい環境に
編集部
外国籍のエンジニアも在籍されているそうですが、文化の違いや宗教面で何か工夫していることはありますか?
辻井さん
まだまだ及ばない部分もありますが、「少しずつより良い環境を」と取り組んでいるつもりです。外国籍の社員も同じ土俵で活躍してくれていますから、宗教上の配慮が必要になった場合には都度対応しています。
例えば、バングラデシュの社員が入社した際に、お祈りの習慣があることを知り、社内に祈祷室を作ったこともあります。
編集部
多様性の配慮について、社員の皆さんの反応はいかがですか?
辻井さん
外国籍の社員からはとても喜ばれていますし、文化や宗教が違っても、私たちの大切な仲間です。彼ら彼女らが働きやすい環境を整えることが、結果的に社員みんなが働きやすい環境を作ることに繋がると思っているので、積極的に取り組んでいます。
エンジニアらしいユニークな部もある社内部活動
編集部
採用サイトを拝見すると、社内で部活動も盛んなようですね。
辻井さん
本当にいろんな社員がいるので、みんなそれぞれ個性が異なり、部活動に全然興味のない社員もいますが、好きな人は各々興味のある部活に参加しています。会社公認の部活ですが、会社側は「お金は出すけど口は出さない」というスタンスで、サポートしています。
編集部
どんな部活動があるのでしょうか?
辻井さん
音楽系やスポーツなど定番のものに加えて、変わったものだと「もくもく部」という部活があります。これは、黙々と部員が集まって興味のあることに取り組む部活です。
各々好きなことに取り組む環境を共有して、何か困ったことがあったら声をあげて、そこにいる部員に助けてもらったり、黙々する時間を共有することで集中する時間を意図的につくれたりするという少し不思議な部活動です。
編集部
「もくもく部」は、常に勉強が欠かせないエンジニアの方が多いからこその部活動ですね!
採用のポイントはゼロからのものづくりが楽しめること
編集部
セリオさんでの、採用時に求める人物像を教えてください。
辻井さん
誰にも負けない好きなことや、強みがある人に、弊社の門を叩いてほしいですね。
能力も、ヒューマンスキルもコミュニケーション力もそこそこある、バランスのいい人ももちろん歓迎しています。バランスもひとつの武器ですから。
けれど、バランスのいい人ばかりが集まるよりも、強みと弱みが凸凹だけど、ひとつ突出した強みや好きな分野がある人がたくさん加わった方が、強いチームになると信じています。変な人が入社すると逆に、「セリオだな」と安心してしまうんです(笑)。
編集部
最後に、セリオさんに興味を持っている人にメッセージをお願いします。
辻井さん
中途採用に応募してくださる方の経歴を見ていると、最初に選んだ会社やキャリアが、その後のエンジニアの人生をかなり左右すると感じています。日本の企業がIT投資する金額のうち、9割がシステムの維持やメンテナンスだと言われています。これは、新しいものを生み出すことにお金を使っていない企業が多いということです。
そう考えると、ゼロからソフトウェアを作る機会は実は日本の中ではとても貴重で、そういった機会を得ることができずスキルを獲得しないまま過ごしてしまう確率が高いことを、知らずに就職してしまうことも多い。なので、IT企業とひとくくりにしてしまわず、何ができ、どういった志向をもった会社なのかをしっかり確認することが大切なのでは、といつも新卒の学生には話しています。
編集部
セリオさんで活躍するには、具体的に、どのようなキャリアを積めば良いでしょうか?
辻井さん
活躍の方法は色々あります。ソフトウェア開発には様々な役割の人たちが関わって成り立っていますから。自分の強みを活かせる役割が見つけられるといいですね。
ただ、会社としてはソフトウェアを「作る技術」にこだわっているので、まずはベースとして技術力を磨いてもらい、その次のステップに進んでほしいです。
編集部
若手が活躍されていて、しかもゼロからのものづくりに携わることができるセリオさんなら、エンジニアとして大きく成長することができそうですね。本日は、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
■取材協力
セリオ株式会社 https://www.serio.inc/
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