ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、東京カメラ部株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
「世界はもっと美しい」をスローガンに掲げる東京カメラ部は、日本最大級のSNS写真コミュニティとして知られています。他方、写真好きの方々のコミュニティ運営で培ったSNS運用のノウハウや写真家とのネットワークを活かし、大手企業や自治体向けに、SNS×写真・動画の視点で、プロモーションやマーケティング、ブランディングの支援を行っています。
同社は20~30代を中心とした少数精鋭のチームが特徴で、一人ひとりが複数の役割を担当するなか、多彩な業界からの転職者がプランニングセールスチームやコミュニケーションデザインチームとして活躍しています。フィットする人材としては「変化を楽しめる」「好奇心旺盛で、熱量を持って誰かに伝えられる」「人と仕事に誠実である」「チームで働くことを楽しめる」などのキーワードが挙げられます。
今回は、東京カメラ部株式会社での働き方や社風について、雪入(ゆきいり)さん、野中さん、李(り)さんにお話を聞かせていただきました。
「東京カメラ部」の運用で得た知見を基にPR事業などを展開
▲渋谷ヒカリエで自社主催の大型写真展を毎年開催している
編集部
御社が運用されている「東京カメラ部」は日本最大級のSNS写真コミュニティとして知られていますが、その運用ノウハウを活かして、具体的にはどのような事業を展開されているのでしょうか。
雪入さん
私たちは、コミュニティを運営する中で培ってきた知見やSNS運用のノウハウ、写真家さんとの繋がりを活かして、大手企業様や自治体様、官公庁様のプロモーションやマーケティング、ブランディングのご支援をしています。
大きく分けて、民間企業向けと自治体向けの2つの支援軸があります。民間企業様に対しては、企業や製品のブランドの情報を、SNSと写真・動画の力で効果的に発信するお手伝いをしています。それにより、既存ファンとの関係を深めることや、ミライのファンの獲得をサポートしています。
自治体様からは主に観光プロモーションのご依頼をいただき、同じように情報発信をサポートしていますが、観光資源の開拓といった根本的な課題からコンサルティングをすることもあります。プロモーション後も成果が継続するよう、また私たちがいなくなった後でも自走できるよう、長期的な視点でご支援しています。
写真や動画は、一瞬で人の目を惹き、言葉を超えて広がる特長があります。
民間企業様のプロモーションにおいても自治体様の観光プロモーションにおいてもそれは同じで、特に認知獲得、イメージ伝達、共感創造といった部分で大きなパワーを持ちます。私たちはそのパワーとSNSを掛け合わせたマーケティングサポートを得意領域としています。
▲日経BP発行の「東京カメラ部」特集本。写真コミュニティとしての存在感から、メディアに注目される機会も多い
少数精鋭の東京カメラ部の組織。未経験での入社も多い
▲今回インタビューに応じていただいた、東京カメラ部株式会社の皆さん
編集部
東京カメラ部株式会社の組織や人の特徴についてお聞かせください。
雪入さん
社員は20名程度で、他に業務委託やアルバイトの方が4名ほどいます(2024年11月取材時点)。少数精鋭の組織で1人が複数の役割を担当することもあるため、ある意味自分の仕事に線を引かず、柔軟に対応する方が多いです。
ただし、ガツガツしすぎるわけではなく、「人と仕事に誠実である」という価値観を大切にしているバランスの取れた人が多いと感じています。
編集部
やはり、もともと写真・デザイン関連のお仕事をされていた方が多いのでしょうか。
雪入さん
いえ、そういうわけではありません。例えばプランニングセールスチームであれば、基本的に営業を経験している人が入社しますが、前職はデジタルマーケティングやコンサル、ITサービス、さらには旅行代理店など、当社の事業に親和性はありつつも完全に重なっているわけではないです。
また、コミュニケーションデザインチームの場合はさらに多様で、アパレルや人材、小売業などから完全に未経験で入社していますね。
編集部
未経験だと、入社後の業務理解などに不安を感じる方も多いと思います。どんなサポートをしていますか?
雪入さん
育成面では各チームでOJT制度を設けており、かなり丁寧な指導を心がけています。また1on1制度によりマネージャーと頻繁に対話する機会があります。明確な研修期間は設けていませんが、いつでも相談できる、安心できる環境を整えていることが特徴です。
企画営業職の業務と働きがい:アイデアを形にし、結果が目に見える仕事
▲好きなものを使ってプロモーションができることに魅力を感じて転職した野中さん
編集部
企画営業職(所属:プランニングセールスチーム)の野中さんに伺います。まず、業務内容について教えていただけますか?
野中さん
企画営業職は、消費者向けにブランディングや集客を行いたい大手企業や官公庁に対し、SNSやデジタルのプロモーション施策の企画・提案をするポジションで、セールス(営業)とプランナー、ディレクターの側面を持っている仕事です。
お客様の課題をお伺いし、私たちができるソリューションを提案しながら、具体的な企画を組み立てていきます。必要に応じて社内の各チームや外部の写真・動画クリエイターさんと協力しながら、企画の提案から実行、その後のフォローまで一貫して担当します。
セールスと一口に言っても仕事内容は会社によって様々ですが、弊社の場合は、お客様に合った解決策(マーケティングプラン)を考える、という作業の比重が大きいです。「お客様の課題を解決する」ことを重視し、一つのお客様にじっくりと向き合うというスタイルです。
売り込みをしないので、メンバー内で「セールスらしくないよね」という感想が上がることもあります(笑)。
編集部
具体的な案件についてもぜひお聞きしたいです。
野中さん
例えば、某カメラメーカー様とのフォトコンテストです。このコンテストは数年前から継続して携わっているのですが、2024年の開催においては入賞者を起用したトークショーの企画内容を工夫したり、SNSのアルゴリズム変更に合わせて告知方法を調整したりしました。
クライアント様からの要望を踏まえながら、私たちからも「こういう方法はどうでしょうか」と提案させていただき、結果として1日あたりの応募数を大きく伸ばすことに成功しました。
編集部
どんなところに働きがいを感じていますか?
野中さん
案件を進めていく中で工夫できる幅があることと、また結果が目に見えることですね。
近年のプロモーションはSNSでの発信が重要になっていますが、その中でもいろいろなことができます。また、先ほどのトークショーのようなリアルの場でも、トレンドを反映させて出演者をアサインするなど、クライアント中心ではなく自身でアイデアを出して実行に移せる機会が多いですね。
その結果、一定の実績を挙げることができたとします。すると、誰かがSNSで話題にしてくれていたり、場合によっては企画から生まれた1枚の写真が屋外広告に使われるなんてことも起こり得ます。プロジェクトの完結後も、さらに展開していく可能性があるというのは東京カメラ部の事業ならではだと感じています。
SNS運用職の業務と働きがい:ユーザーの意見を伝え、顧客と信頼関係をつくる
▲SNS運用職として、国内外の案件を担当する李さん
編集部
SNS運用職(所属:コミュニケーションデザインチーム)の李さんは、どんな業務をされているのでしょうか。
李さん
クライアントのSNSアカウントの運用代行や、フォトコンテストを中心としたSNSキャンペーンの運営などの業務を担当しています。また、実務を通して得られた知見や発見を分析し、企画営業チームと連携してより効果的なコミュニケーション案を設計していく部署でもあります。
企画営業職と先方との間である程度のプランが決まっているのですが、実際にSNSアカウントを運営したり、施策を進行していく中で一番ユーザー様との距離が近いのは我々が所属しているチームです。そのため、ユーザー様からいただいた声をクライアント様と共有して、より喜んでもらえるような改善提案を行います。
「クライアント様の要望をどのようにアウトプットしたら、よりユーザー様との関係構築ができるのか」そんな部分をアレンジしているチームだと言えると思います。
編集部
印象に残っている出来事はありますか?
李さん
なにかひとつの案件というわけではないのですが、クライアントの方と信頼関係を結ぶことができたときは、すごく働きがいを感じますね。
案件を進めていくときは、予算内でどこまで実現できるかという課題も発生します。そこでユーザーの感覚を反映させながら「写真だけでなく動画形式でも掲載してみませんか」「コンテンツの構成や見せ方を変えてみませんか」などと提案し、最良の結果を目指します。「任せてよかった」と言ってもらえたときはすごく嬉しかったです。
また、企画や施策でクリエイターやユーザー様が喜んでくださった時にも、とても働きがいを感じます。
関わらせていただいたフォトコンテストで受賞された方から「受賞がきっかけで憧れの企業とお仕事ができた」、毎年ヒカリエで開催される写真展で作品展示させていただいた方が「展示がきっかけで創作活動がより頑張れるようになった」「プロを目指して、そしてプロとして活動できるようになったのはあの時の展示や受賞がきっかけだった」というありがたいお言葉をよくいただきます。
その方々の人生のターニングポイントとなった出来事に関われることは本当に光栄だと思っていて、そうしたことを実感できるときに、東京カメラ部で働いて良かったと思います。
編集部
ご自身のスキルや専門性について成長を感じる部分はありますか。
李さん
自社アカウントでの検証結果をクライアントへの提案に活かすなど、分析力や提案力が身についてきたと感じています。さらに、SNS運用においては新しい情報への感度を高く保つ必要があるので、情報収集を欠かさない面も身につきましたね。
私の前職はアパレルの店頭販売で、個人のお客様との対面での接客が中心でした。現在は企業や官公庁、自治体の観光局などクライアントが大きく異なるので、ビジネススキルなど求められるものも変わりましたが、その分速く成長できたと思います。
インターンでは、SNS運用のサポートとして貴重な経験ができる
▲展示会ブースでの営業活動(左)や公式写真集の販売(右)など、社内業務は多岐にわたる
編集部
東京カメラ部株式会社のインターン受け入れについてお教えいただけますか?
雪入さん
当社では2024年11月現在、長期インターンを募集しています。SNS運用業務の補佐メンバーとして、幅広く活躍していただける方は、ぜひ応募していただきたいです。
※主に鳥取県に設置しているサテライトオフィスでの募集。東京の原宿オフィスでも募集あり。
■東京カメラ部のインターンシップ募集情報はこちらから!(公式サイト)
https://tokyocameraclub.com/recruitment/intern.php
編集部
どんな仕事を任せる予定ですか?
雪入さん
コミュニケーションデザインチームのメンバーが行っている業務全般のサポートとして、クライアントのSNSアカウントの運営補助、キャンペーン企画のサポート、自社メディアの運営補助など、一通りの業務を経験いただく予定です。
SNSは学生にとって身近なものですが、一般ユーザーとしてだけでなく、ビジネスの視点から関わる経験ができるのは大きな強みになると思います。
また、過去には2名のインターン生が正社員として入社しています。今後募集するインターンについても、社員への登用を視野に入れています。
東京カメラ部株式会社は「変化を楽しめる方」を歓迎
編集部
最後に、東京カメラ部株式会社にフィットする人材像についてお聞かせください。
野中さん
何かに熱中できる、「好きなこと」を持っている人がいいかもしれませんね。社内を見ても、普段は穏やかでも趣味などを熱く語れる人が多いですし、私も写真やJ-ROCK、サッカー、柴犬など好きなものがたくさんあります。
SNSは自分の好きなことや良いと思う情報を人に伝える役割があります。クライアントの商品や伝えたいことを、どうすれば人に「好き」と思ってもらえるかを考え、いろんなことに挑戦できる方が向いていると思います。
あとは、限られた範囲のことを手順通り進めるよりは、いろんな仕事に着手するのが楽しいという人がフィットしますね。業界の流れは速いので、事業として来年も同じことをやっているとは限りません。変化を楽しめることと、その変化に対応して自走できるマインドを持った方は大歓迎ですね。
李さん
野中の話と少し重なりますが、好奇心旺盛で、自分の熱量を持って誰かに伝えられる人が向いていますね。私たちは20~30代中心のフラットな組織構成で、普段からよく話しますし、その日常会話から出たアイデアが事業に活かされることもあります。なので、自分自身やメンバーの「面白い」と感じたところを仕事に繋げるような姿勢があると、仕事を楽しめると思います。
また、誰かの役に立つことに喜びや幸せを感じられる人も向いていると思います。「世界中のクリエイターに自由な発表の場を提供することを通じて、世界中の感動を見つけ出し、伝え、世界中の人々の幸福を増幅する」というのが、弊社が掲げているミッションです。
コミュニケーションデザインチームはプランニングセールスチームと比べてクライアント様と対面する機会が多くはなく、SNSアカウントの運用代行においてはリアルな場で直接ユーザー様と会話しているわけでもありません。ですが、日々一緒に働いているメンバーや、SNSという媒体を介した先にいるクライアント様やユーザー様を常に思いやりのある心で、喜んでもらえるように考えて行動し、付加価値を提供することが大事です。そこを楽しめる方と一緒に働けたら嬉しいです。
雪入さん
応募するにあたって、写真に関連する業界の経験などは不要です。一応の基準として、中途採用の場合、プランニングセールスチームは法人営業の経験が2年以上あることが望ましく、特に無形商材やデジタル領域を扱った方だとなおよいのですが、コミュニケーションデザインチームについては、業界経験よりも、司令塔として周りを引っ張る責任感があるか、他社への共感力があるか、コツコツ物事を進められるか、などを重視しています。
東京カメラ部の仕事について少しでも興味を持った方は、ぜひお声がけいただければ嬉しいです。
編集部
本日は御社の職種や活躍事例、フィットする人材像など幅広くお聞かせくださり、ありがとうございました。
この記事のまとめ
企業の特徴 |
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職場環境・社風 |
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業務内容 |
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求める人物像 |
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キャリアの特徴 |
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東京カメラ部株式会社の基本情報
住所 | 東京都渋谷区神宮前6-28-5 宮崎ビルB棟 4F |
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事業内容 | ・自治体や民間企業向けのSNSアカウントの立ち上げや運用 ・フォトコンテストなど各種キャンペーンの実施 ・写真展などのイベントサポート |
設立 | 2007年1月11日 |
公式ページ | https://tokyocameraclub.com/ |
採用ページ | https://tokyocameraclub.com/ recruitment/career.php |
募集職種 | 【企画営業職】 ・営業経験2年以上 ・無形商材やデジタル領域など、変化の激しい業界出身者を歓迎 【SNS運用職】 ・業界経験不問(他業界出身者が活躍中) ・チームで何かを成し遂げた経験、司令塔となって動いた経験を歓迎 |