ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社MAKERS(メイカーズ)にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社MAKERSは、「ひとりひとりに適した方法で健康に貢献したい」という想いのもと、フィットネス&ケアブランド「uFit」を展開。社内で企画から販売までを一貫して行い、スポーツ後などに筋肉の張りをほぐす「uFit RELEASER」シリーズや人工甘味料フリーのサプリメント「SUPPLEMENT」シリーズなどの人気商品を多数手がけています。
「お客様の立場になって行動しよう」という理念のもと、順調に売上を伸ばしている同社は、対話を重視し、未経験でも本人の希望や特性に合わせて裁量を与える懐の深さ、海外拠点からのリモートワークなど柔軟な働き方も魅力です。
今回は、そんな同社の組織づくりと働き方について、代表取締役社長の林さんにお話を伺いました。
4年連続の増収増益。社員の挑戦を応援するMAKERSの成長戦略
編集部
uFitブランドでは多くの商品を展開されていますが、事業の特徴や強みについて教えていただけますか?
林さん
uFitは健康な毎日とスポーツライフを支えるフィットネスブランドです。このブランド名には、「一人一人に(you)適した(fit)方法で健康に貢献したい」という想いが込められており、オリンピック選手にもご愛用いただいています。
支援しているアスリートも1,000人を超え、社員数は約20名と小規模ながら4年連続増収増益を記録しています。
編集部
右肩上がりに成長を続けられている理由は何だとお考えですか?
林さん
商品作りに真摯に向き合っていることが大きいと考えています。常にお客様のことを考えながら企画開発から設計まで社内で一貫して行っており、それが良い商品作りにつながっています。その結果、お客様からの口コミやレビューの評価が高く、新規のお客様を呼び込む好循環が生まれているのだと思います。
編集部
そのような好循環を生むために、仕事に向き合うにあたってどんな姿勢を大切にされているのでしょうか。
林さん
「挑戦する姿勢」「チャレンジを続ける姿勢」を大切にしています。いろんなシーンで「成長したい」と口にする人がいますが、それはある意味抽象的な願望だなと思っていて。成長するには、やはりチャレンジの回数や大きさが大事なんですよね。
また、論理的思考も弊社の重要な価値観のひとつです。問題解決の近道は、抽象的な議論よりも、数値化したり、ロジックを立てて言語化することだと考えており、その価値観が社内に浸透しているため、着実に問題解決ができています。
未経験から年間1億円予算を任される!若手社員の成長環境
編集部
御社では、若手社員の挑戦機会が多いそうですね。
林さん
はい。社歴の浅い社員にも、本人の希望に合わせて裁量の大きな仕事を任せています。
たとえば、新卒3年目の社員は未経験からスタートし、現在は年間約1億円規模の予算で広告運用を任せています。失敗を恐れずチャレンジできる環境があるからこそ、短期間での大きな成長が可能になっています。しっかり報告さえしてもらえれば事前の相談も不要と伝えていて、基本的に自由にやってもらっていますね。
また、同じく3年目のデザイナーの社員は、ホームページのデザインや販売に必要なランディングページの企画から制作、ポップアップショップのデザインまで、ほぼ1人で担当しています。他の会社では、新米デザイナーは言われたことをただこなすだけになりがちです。ですが当社の場合は「そもそも何を作ったらいいのか?」というところから始まり、ユーザーインタビューを経て必要なコンテンツを考えるなど幅広い業務にチャレンジできます。
編集部
未経験の方でもそこまで仕事をこなせるのはすごいですね。
林さん
例に挙げた1人目の社員は、社内で半年ほど別の仕事をしていたのですが、あまり合わなかったという経緯があります。相談しながらあらためて適性を見極めていった結果、本人が数字に非常に強いことがわかりました。そこで始めてもらったのが今の広告運用の仕事なんです。
2人目のデザイナーは、「将来、CDO(最高デザイン責任者)を目指したい」とのことだったので、「じゃあ言われたものをただ制作するだけではなくて、自分で何が必要か考えよう」ということで段階を踏んでいろんなものにチャレンジしてもらうことになりました。
編集部
社員の方々のキャリア形成について、会社としてどのようなサポートをされているのでしょうか。
林さん
基本的には、5〜10年先にどんなキャリアを築きたいか、それを踏まえて直近1年で何をすればいいかを、社員ひとりひとりとしっかり話すようにしています。そのために、私が月に1回、直属の上司が週に1回、全社員と話す機会を設けています。
やはり社員一人一人が活躍することが何よりも会社の成長につながります。私一人が100%頑張るより、全員がそれぞれ110%の力を発揮できるほうが良いと思っているんです。
目的思考で論理的。「理系寄りの体育会系」な組織
編集部
御社はスポーツ関連の商材を扱われているということで、社内の雰囲気もやはり体育会系なのでしょうか。
林さん
よく面接でも質問されるのですが、そんなにガツガツした体育会系ではないんです。「スマートな体育会系です」とお答えすることもありますが、実はあまりその表現もしっくりこなくて…(笑)。
根性論を並べる昭和の体育会系というよりも、「理系寄りの体育会系」というのがイメージに近いですかね。理論的な思考と数字で話し合うことを大切にしており、勢いや雰囲気よりも、「何のために」という目的や論理を重視する組織です。
実際に、社内は約20名ということもあり、フラットに意見を言い合える雰囲気です。年齢やポジションに関係なく、気軽に顔を合わせて提案や意見交換ができる環境だと思います。社員からも「想像以上に意見が言いやすい」という声をよく聞きますね。
社内スポーツイベントから学ぶ。顧客視点を大切にする企業文化
編集部
社内での取り組みとして、スポーツイベントを実施されていると伺いました。その内容について教えていただけますか?
林さん
月に1回ヨガやフットサルなどを体験する機会を設けています。弊社の商品を使ってくださるお客様の気持ちに少しでも近づこうということで、人事部が企画・運営をしています。
編集部
社内スポーツイベントを実施されている狙いと、それが企業文化にもたらす効果について教えていただけますか?
林さん
正直なところ、1回程度の体験で直接的な効果を期待するのは難しいと思っています。ですが、このイベントを通じて「常にお客様の立場に立って行動してほしい」という会社の想いを社員に伝え、定着させる狙いがあります。
uFitを創業した理由は、「売れて儲かればなんでもいい」という健康器具業界の考え方に疑問を感じたからなんです。良い商品を作ることはもちろん、お客様に親身に寄り添う姿勢が、弊社の特徴であり強みだと考えています。
自由度の高い働き方。海外拠点OKのリモートワーク事例
編集部
御社では柔軟な働き方を実現されているとお聞きしましたが、具体的にどのような制度や事例がありますか?
林さん
職種にもよりますが、条件を満たせば海外を含め場所を問わずフルリモート勤務が可能です。働き方の自由度が高く、自分のライフスタイルに合わせたワークスタイルを実現できます。
たとえば、先ほど例に出した広告運用を担当している社員は、2024年の1月からポーランドを拠点にリモートワークをしています。彼はもともとサッカー好きだったのですが、「ヨーロッパリーグに挑戦したい」とのことで、今は、時短正社員というかたちで日に5時間ほど弊社の仕事をこなしながら、現地のサッカーチームでプロの選手として活動しているんです。
編集部
すごいですね!御社の業務はどのように進めているのでしょうか。
林さん
時差が8時間ほどあるので、打ち合わせは日本時間の16時以降に設定し、それ以外はテキストベースでやりとりしています。
手間が増えるかと思いきやそんなことはなく、むしろ文字にすることで相互理解が深まり、齟齬なく仕事が進むようになりました。口頭での感覚的なやりとりではなく、文字で「AかBどちらにしようか」「では、Aを少しアレンジして進めましょう」といった具体的なコミュニケーションが可能になったと感じています。
編集部
社員の方の挑戦をポジティブに受け止められているんですね。
林さん
社員がパフォーマンスを出しやすいように配慮したいと思っていますし、それによって新しい気づきを得ることもありますからね。会社のビジネスモデル的にも自由にやってもらったほうが良いなという考えです。
インターンから正社員へのキャリアパス。実践的な職場体験
編集部
MAKERSではインターンも募集されていると聞きました。
林さん
はい。新卒、中途問わず、随時募集しています。現在は1名在籍していて、過去にはインターンから正社員になったメンバーが2名ほどいます。学生で授業がある場合は夕方からの勤務も可能ですが、業務の継続性の観点から週2〜3回程度の出勤をお願いしています。
編集部
インターンシップではどのような経験を積むことができますか?
林さん
主にマーケティング関連の業務を担当してもらっています。例えば、インフルエンサーとの関係構築や商品紹介の依頼、自社商品を紹介する記事作成、SNSの投稿内容の企画立案などですね。
自社商品を販売しているため、ビジネスの一連の流れを実践的に学ぶことができます。商品の企画から顧客に届けるプロセスを知ることができるので、とてもおもしろいと思いますよ。
MAKERSが求める人材:スキルより大切にしている3つの価値観
編集部
採用の際に、重視されている点を教えてください。
林さん
一言で言えば、「人柄が会社に合いそうかどうか」を重視しています。スキルは後からでも身につきますが、人格面は会社からの働きかけで変えられるものではありません。そのため、人柄がMAKERSの社風に合いそうかどうかを重点的に見させてもらうようにしています。
編集部
ちなみに、フィットネス系のブランドということで、スポーツ経験者必須などの条件はありますか?
林さん
まったくないです。趣味でスポーツをしている社員もいますが、吹奏楽部出身者やそもそも中学ぐらいまでしか部活動をしていなかったという社員もいます。スポーツに興味関心があって、その気持ちを活かして世の中のために何かしたいという思いがあれば、自身がプレーヤーでなくてもまったく問題ありません。
編集部
最近、中途で入社された中には、どんな方がいましたか?
林さん
たとえば、大手印刷会社から転職してきた社員。前職では人事をやりたくてずっと異動願いを出し続けていたそうなのですが、まったく聞き入れてもらえず、転職を考えたそうです。
それまで弊社の採用活動は場当たり的な部分があったのですが、この社員の入社後は、「どのような人材を採用したいのか」の言語化から、エージェントや募集媒体、スカウトなどの活用まで、採用の仕組みを一から整えることができました。未経験からの挑戦でしたが、意欲的に取り組んでくれた結果、しっかり成果も出してもらっています。
MAKERSで実現できる、あなたのキャリアビジョン
▲インタビューに応じてくださった林社長
編集部
最後に、転職を考えている読者の方々へメッセージをお願いできますでしょうか。
林さん
当社は成長フェーズにありますが、まだまだ課題もある中で、日々新しいチャレンジの機会が生まれています。新しいことに取り組みたい方、自分の力を試したい方には非常に楽しい職場だと思います。
前の職場で培ってきた経験もフルに活かしながら自己実現をしてほしいですし、その取り組みが結果的に会社にとって価値あるものになればうれしいですね。MAKERSという場を利用して自分の力を伸ばしたい、これまでに得たスキルをベンチャーで試してみたいという方からのご応募をお待ちしています!
編集部
未経験でも本人のやる気しだいで大きな裁量を与える環境が整っているのが印象的でした。その結果、実際に社員の方が結果を出しておられるのもすばらしい点だと感じます。
本日はありがとうございました。
編集後記
この記事のまとめ
若手の裁量と挑戦機会 |
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組織の特徴 |
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働き方の特徴 |
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企業文化 |
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求める人材像 |
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成長機会 |
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株式会社MAKERSの基本情報
住所 | 東京都渋谷区神南1-5-7 APPLE OHMI5階 |
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事業内容 | フィットネス&ケアブランド「uFit」の運営、販売 |
設立 | 2018年7月 |
働き方 | フルリモート勤務可 |
公式ページ | https://ufit.co.jp/pages/company |
採用ページ | https://ufit.co.jp/pages/recruit |
募集職種 | ・マーケティング |