ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、X-HEMISTRY(ケミストリー)株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
X-HEMISTRY株式会社は、スマートホーム(※)の領域で企業の新規事業開発を支援するベンチャー企業です。大手不動産会社や住設・電機メーカーなど様々な業界のクライアントに対し、海外の最新動向を踏まえたコンサルティングを行い、スマートホームを活用した新たな価値創造をサポートしています。
(※)スマートホーム:IoTやAI技術を活用し、スマートフォンやスマートスピーカーなどのデバイスで家電や住宅設備を制御する住宅のこと
組織としては、多様な経験を短期間で積める環境で、若手社員も大きな裁量を持って業務に携われます。また、働き方の柔軟性が高く、ワークライフバランスの充実が叶いやすい点も魅力です。
今回は、X-HEMISTRY株式会社の事業内容や組織体制、働き方について、シニアコンサルタントの松永さんにお話を聞かせていただきました。
国内のスマートホーム市場で急成長するX-HEMISTRY
▲中央にいるのが取材にご対応いただいた松永さん
編集部
まず、御社の事業内容について教えてください。
松永さん
私たちは『人々の暮らしをスマートに』をビジョンに掲げ、スマートホームに特化したコンサルティングを行っている会社です。
「スマートホームを用いて新規事業を展開したい」と考えている企業に対し、スマートホーム事業に関する教育研修から、事業企画設計、運用・立ち上げ、ローンチ後のご支援まで伴走します。また、グローバル展開・視察のご支援、国内外の事業パートナー企業選定を含めて、ボーダーレスかつトータルでサポートしています。
私たちが日々目指しているのは、『スマートホームで世の中のさまざまな課題を解決する』このミッションの達成です。たとえば「高齢化」という社会課題に対しては、デバイスを組み合わせた見守りサービスで、独居老人やご家族をサポートするなどのソリューションが考えられます。一例ではありますが、スマートホーム事業を通して世の中の課題解決にも挑戦する、そんなクライアント企業様に伴走していくことで、社会と人の役に立つ事業を世の中に生み出していきます。
編集部
クライアント企業との関係は、単発ではなく長く続いていくケースが多いのでしょうか。
松永さん
そうですね。日本におけるスマートホームは発展途上です。一方で、海外では市場が急速に拡大しており、スマートホーム先進国のアメリカは成熟期に入っています。世界の動向を企業様独自でキャッチアップして、効果的に事業へ反映させることはハードルが高く、一度のみならず継続的に当社と取引いただく企業様がほとんどです。
また、自社で事業を立ち上げて展開される企業様もいらっしゃいますが、事業立ち上げ後であっても「ぜひ、X-HEMISTRYさんにご支援いただきたい!」と声を掛けていただくこともあり、業界内で信頼いただいていることを実感する度に、とても光栄に思います。弊社としては、個別の企業さまに対する伴走ご支援のみならず、スマートホームに関する情報や海外の最新動向について広く日本市場へ発信し続け、国内のスマートホームの普及と認知拡大にも寄与していきます。
ちなみに、池袋にあるオフィス兼ショールームでは最新のスマートホーム体験が可能で、企業様の関心に合わせたデモンストレーションも実施しています。たとえば玄関にはスマートロックやスマートドアベル、AIカメラが設置されていたり、オフィス内へ進んでいくと、設置されている多様なセンサーがトリガーとなり、あらかじめ設定されている条件に合わせて電動カーテンや照明、スピーカーなどが連動して起動するなど、入室時からスマートホームの世界をご体感いただける環境です。
X-HEMISTRYの組織:「未開拓の市場」で挑戦したい若手が躍動!
編集部
御社では11名中8名(2024年12月時点)が20代・30代の若手メンバーと伺いました。若手社員の方々は、どのようなきっかけや興味から入社を決めることが多いのでしょうか。
松永さん
メンバーそれぞれのバックグラウンドは異なりますが、共通しているのは「新規事業に臆することなく挑戦したい!」という想い、そしてスマートホームへの強い関心です。日本市場ではまだ新しく、最先端の分野であることから、他業界から「新しいことに挑戦したい!」「グローバルに世界と繋がりたい!」といった想いを持ってX-HEMISTRYに飛び込んでくる方が多いです。
私の様に海外で就業経験のあるメンバーや、デベロッパー、IT関連などの様々な業界からの転職者がいますが、既存の枠を飛び出す「挑戦心」を持った若い人材が多く集まっています。
編集部
松永さんご自身も、新しい挑戦で御社に転職されたそうですね。
松永さん
はい。私は29歳まで資源エネルギー業界で働き、オーストラリアやガーナ、ブラジルに駐在し、石油・天然ガスプロジェクトの仕事をしていました。コロナ禍をきっかけに日本に帰国し、自らキャリアを再構築する機会を得て、30代は「海外という恵まれた環境に甘んじることなく、日本で新しい挑戦をする」と決断しました。これまでの経験も活かせる新しい事業分野を探していた頃に、CEOの新貝と出会ったんです。
初めて会った日は、スマートホームの話はほとんどしなかったのですが(笑)、物事の捉え方や海外で挑戦してきた境遇が似ていたこともあり、価値観のマッチングを感じて直ぐに入社を決めました。
実践的に業界知識を学べる&多様な経験を短期間で積める
編集部
スマートホーム業界未経験で入社する方も多いのではと思いますが、入社後のサポート体制についてはいかがでしょうか。
松永さん
学ぶ意欲に応じて、スマートホームの基礎をしっかりと理解していただけるよう、サポート体制が整備されていますのでご安心ください。たとえばオフィス併設のショールームでスマートロックといった実際のデバイスに触れながら、アプリやWebのポータルサイトを使用した設置設定・操作など、実践的な環境で学ぶことができます。
ビジネス面のナレッジに関しても、コンサルタントやマーケティング担当から必要に応じてインプットし、社内でのアウトプットの機会も得られます。一方で、弊社は「主体性」を何よりも重視しています。ですから、誰かに決めてもらった範囲で手を挙げて行動する「自主性」ではなく、「自分が何を学びたいのか探し続ける」「自らの判断で必要なリソースを考え行動する」そういった姿勢が備わっている方は、直ぐに馴染んでいただけると思います。
編集部
その後、どのくらいのスピードで成長し、独り立ちしていくのでしょうか。
松永さん
最終的には、その人の「主体性」次第ですが、今のメンバーを見てみると圧倒的な成長スピードを感じます。
私自身に言及すれば、入社前は大規模なインフラ投資プロジェクトの事業会計の仕事をしていました。コンサルタントはゼロからのスタートだった訳ですが、入社直後から、お客様との商談やブレストなどに参加させていただく機会を得て、日々積み上げた基礎的な知見や自分の意見・考えをベースに、徐々にコンサルティングや提案の実践に入っていきました。そういう意味では、基礎として社会人経験が一定ある方は、早い段階で実践の機会を得られる可能性も高いです。
一般に仕事と言えば ”What”「何をするか」に飛びつきがちですが、まずは “Who”「人としてどう在るか」が大切だと私は考えます。大企業のような「決められた仕事に人がつく」歯車的な動きではなく、弊社のようなベンチャーでは「人に仕事がつく」つまり、クライアント企業様から個人に対する評価やリピートも多くあります。意欲的で素直に仕事に打ち込める方は、個人としても大きな成長を得られます。
実際、弊社の若手社員が1年で経験している業務内容の幅は、大手企業であれば2~3年ローテーションで2部署分、つまり4~6年分の幅の経験に相当するはずです。もちろん経験の深さが同じというわけではないですが、多様な経験を短期間で積むことができる環境であることは間違いないです。
編集部
メンバーの皆さんの学習意欲も高そうですね。
松永さん
はい。当社には自己啓発の支援制度も充実しているため、英語やIT、建築設備関連の資格の勉強を通じて、スキルアップに励んでいる社員も多いです。
一例としては、以前に技術メンバーの一人が電気工事士の資格を取得しました。これによって社内で電気工事が必要なデバイスを設置・検証する際に自分たちで実施できるようになったほか、クライアント企業様のニーズに合わせたPoC (※)のご提案の幅も広がりました。
(※)PoC(Proof of Concept):試作開発の前段階における検証やデモンストレーションのこと
「じゃあ工務店さんにお願いして設置設定してみましょうか」となるところを「いえ、当社の社員が設置設定できます」とスムーズに進められるケースもあり、驚かれることもあるんです。メンバーの意欲と成長により、業務の幅が広がっていると感じています。
海外の展示会への参加など、最先端の情報がキャッチアップできる環境
編集部
日進月歩のスマートホーム・IoT分野で、情報のキャッチアップはどのように行われているのでしょうか。
松永さん
大きく3つの方法で行っています。まず、社内のコミュニケーションツールで新製品情報や海外のレポート、業界ニュースなどを常に共有しています。また、関連ニュースをチャットボットが自動配信するシステムも整備されているなど、日々最先端の情報に触れられる環境です。
2つ目として、任意参加の報告会を週に1回開催し、そこで情報共有やディスカッションをしていることが挙げられます。ティータイムのようなリラックスした雰囲気ではありますが、新製品情報やプロジェクトでの学びについて他メンバーから聞いていく貴重な機会となっています。
そして3つ目は海外を中心とした情報収集です。世界のスマートホームの標準規格のアライアンスに加盟、日本支部の代表を弊社CEOの新貝が務めているほか、毎年ラスベガスで開催されるCES(世界最大の電子機器の見本市)には10年以上継続して参加しており、最先端の情報をキャッチアップし続けています。
▲最新のテクノロジー製品やサービスが一同に会する「CES」
仕事もプライベートも全力。X-HEMISTRYイズムな働き方とは
▲クロスフィットの大会に出場している松永さん
編集部
続いて、御社のワークスタイルについてお聞きします。勤務体系の方針や実制度についてお教えいただけますか?
松永さん
X-HEMISTRYでは、自分の仕事と納期に責任を持ち、主体的にスケジュール管理を行う働き方を大切にしています。
具体的には、勤務時間としてコアタイムが10:00~16:00、フレキシブルタイムは始業が08:00〜10:00、終業が16:00〜22:00で柔軟に調整が可能です。また、朝早くから海外とのミーティングがある場合はその分早めに退勤したり、ある日は6時間、別の日は10時間というように自分でバランスを取ったりすることもできます。
在宅勤務ももちろん可能で、午前中は在宅、午後からオフィスで来客対応など、状況に応じて使い分けている社員も多いです。
編集部
各自に合った働き方が叶う環境で、松永さんご自身はどのような勤務スタイルを実践されているのか教えてください。
松永さん
日によって変わりますが、私の場合は朝に小学生の子どもを送ってから出社することが多いですね。クライアント企業様とのスケジュールが最優先ではありますが、主体的に1~2週間のスケジュールを考えていけば、かなり柔軟に調整できるので、とても働きやすいと感じています。
編集部
松永さんはプライベートの時間も大切にされていて、クロスフィットの競技では日本選手権でトップ30に入られたと伺いました。
松永さん
そうなんです。クロスフィットは歩く・走る・持ち上げるなどの日常生活で行う動作を基にした高強度のトレーニングで、ちょうどX-HEMISTRYに入社した年から続けています。私は平日の朝早い時間や夜遅い時間、土日などに1日2時間、週6回ほどトレーニングを行っています。当社の柔軟な勤務体系も、このルーティンを長く続けられている一つの理由です。
また、私は「心身の健康が人生の資本」という考えを大切にしています。人生を幸せに生きるための資本が心身の健康であり、それをベースにして、プライベートや仕事という営みが成り立っている。そのため、自分だけでなくメンバーの心身の状態にも気を配り、きちんと休めているか、生活リズムは整っているかなどを常に気にかけていますね。
まずは自己管理を徹底して、自分自身がよい状態であることが何よりも大切です。自分が満たされていないのに、他人に対して効果的な関わりや、適切な介入をすることは難しいですから。健全な組織は、健全な人と人との繋がりで成り立ちます。
求める人材:英語の活用含め、挑戦したい方を歓迎
編集部
御社の募集要件に「英語力必須」とありますが、実際の業務における英語の必要性はいかがでしょうか。
松永さん
確かに英語を使う案件は多いのですが、必ずしも入社時にTOEIC900点といった高いレベルである必要はありません。重視しているのは「英語でのコミュニケーションに臆さない姿勢」です。
たとえば、今はTOEICが平均以下だとしても、「海外の方とコミュニケーションを取りたい」という意欲があり、入社後に英語の勉強を頑張っていただければ問題ないと思います。客観的に英語力を測った指標よりも、まずは日本語で正しいコミュニケーションが取れること、そして、英語を使うことへのアレルギーがなく、グローバルなコミュニケーションに積極的であるかどうかが重要です。
編集部
ちなみに、松永さんは「チャック(Chuck)」というイングリッシュネームを使用されていますね。他の社員さんもイングリッシュネームを使っていらっしゃるのでしょうか。
松永さん
そうですね。全員では無いですが、海外のお客様とやり取りする際にはイングリッシュネームを使用している社員もいます。たとえば代表の新貝は下の名前から「フミ(Fumi)」といった具合です。
私の場合は、海外で勤務していた時に「千秋」という名前の呼びづらさから「チャッキー」そして「チャック」と呼ばれるようになり、それが自分の中でも定着して当社でも使用しています。ちなみに、日本のお客様に対してもイングリッシュネームで通しているのは私だけですね(笑)。お客様からは「親しみやすい」と感じていただけているようで、とても気に入っています。
編集部
最後に、どのような方に御社に来ていただきたいか、メッセージをいただけますでしょうか。
松永さん
現在のキャリアや立場に満足せず、新しい挑戦を求めている方にお越しいただけたら嬉しいです。特に、「社会にインパクトを与えるような挑戦がしたい」とお考えで、その手段としてスマートホームに可能性を感じていただける方を歓迎します。
スマートホームは世界中で日々アップデートされている最先端の事業分野です。必要なスキルは入社後でもキャッチアップできますので、まずは「世界の最前線に触れ、様々な情報を収集し、日本のお客様に価値を提供したい」という外向きのエネルギーを持った方、「スマートホームを通じて自分自身の人生と社会に新しい変化を起こしていきたい」意欲的な方、一緒に日本のスマートホームを盛り上げていける仲間からのご応募をお待ちしています。
編集部
本日はありがとうございました!
編集後記
この記事のまとめ
働き方の特徴 |
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成長環境 |
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組織文化 |
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メンバー構成 |
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求める人物像 |
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X-HEMISTRY株式会社の基本情報
住所 | 東京都豊島区池袋2丁目23−20 Apartmentふじ202 |
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事業内容 | スマートホームに関するコンサルティング支援等 |
設立 | 2019年9月 |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) フレックスタイム制度(コアタイム10:00~17:00) |
公式ページ | https://x-hemistry.com/ |
採用ページ | https://x-hemistry.com/recruitment/ |
募集職種 | 採用ページ参照 |