女性の活躍を後押しし、成長を続けている企業にインタビューする本企画。今回は、不動産業務支援システムの開発、販売を手掛けている株式会社いえらぶGROUPにお話を伺いました。
株式会社いえらぶGROUPの事業概要:不動産業務支援SaaSの提供
▲あらゆる不動産業務を支援するシステムやサービスを展開している(公式ページより)
株式会社いえらぶGROUPは、「いい家選ぶ」社会の実現に向けて多様なプロダクトを展開するIT企業です。誰もが安心して住まい探しができる社会を作るため、企業向け(BtoB)と消費者向け(BtoC)の両面から支援を行っています。特にBtoB事業では、業務効率化を実現するクラウドサービス(SaaS)を提供しています。
同社の中核を担うプロダクトが、業務支援型SaaS「いえらぶCLOUD」です。不動産業務に必要な機能を網羅的に備えており、業界内ではトップクラスのシェアを誇ります。
会社名 | 株式会社いえらぶGROUP |
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住所 | 東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル24階 |
事業内容 | ・SaaS事業 ・オリジナルシステム開発事業 ・メディア事業 ・ホームページ制作事業 ・SNSマーケティング事業 ・駐車場DX事業 ・賃貸管理BPO事業 など |
設立 | 2008年1月 |
公式ページ | https://www.ielove-group.jp/ |
設立から16年目を迎え、業界トップシェアのサービスを展開する同社は、社員の平均年齢が27.9歳と非常に若いことも特徴です。今回は、広く浸透しているプロダクトの詳細や、若手が活躍する社風について、人事部の齋藤さんとコンサルティング事業部の中新井さんにお話を伺いました。
目指すのはテクノロジーによる不動産業界の改革
▲不動産業務を総合的に支援する「いえらぶCLOUD」を展開している(公式ページより)
編集部
初めに、いえらぶGROUPさんの事業内容について伺わせてください。
齋藤さん
いえらぶGROUPは不動産業務支援システムの開発・販売を中心に、不動産会社を支援する様々なサービスを提供しています。
弊社が展開しているSaaSが「いえらぶCLOUD」です。これは、不動産会社のあらゆる業務を支援するシステムとなっています。具体的には、物件情報や顧客情報の管理、物件のチラシ作成、不動産ポータルサイトへの掲載作業、資金管理、契約書作成などの機能を備えています。
不動産は衣食住の「住」にまつわる分野で、人々の暮らしに欠かせません。しかし、業界にはまだアナログな部分や改善が必要な点が多く存在します。
国全体でデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みが進む中、いえらぶGROUPとしても、テクノロジーの力で業界をより良いものにしていきたいと考えています。
編集部
不動産業界を改善するためにテクノロジーに注目した背景は何でしょうか?
齋藤さん
きっかけは、弊社の代表がかつてデベロッパー会社に勤務し、社内でIT事業部を立ち上げたことです。不動産業界ではIT化が十分に進んでいない一方で、IT化によって業界が大きく改善される可能性を見出しました。この経験が、現在の弊社のサービス展開につながっています。
業界内でトップクラスのシェアを誇る「いえらぶCLOUD」
▲幅広い不動産業務をカバーできることが「いえらぶCLOUD」の強みだという(公式ページより)
編集部
不動産業界において、いえらぶCLOUDのシェアはどれくらいなのでしょうか?
齋藤さん
いえらぶCLOUDは現在1万5000社以上の不動産会社に導入いただいております。日本には現在約13万社の不動産会社があるので、シェアでいうと12~13%ほどです。これは業界内ではトップクラスとなっております。
こういったシステムを必要としている会社はまだまだ多くあると考えているので、現状に満足せず、さらにシェアを拡大していきたいと考えています。
編集部
いえらぶCLOUDが市場で受け入れられている要因としては、何が挙げられるでしょうか?
齋藤さん
高い評価をいただけているポイントとしては、不動産業務を幅広くカバーできる機能が備わっていることが挙げられます。また、かなりのスピードで開発を進めていることも、シェアを拡大できている要因です。
いえらぶCLOUDはアップデートの頻度がとても高く、最低週1回はアップデートを行っています。お客様の使い勝手の良さに焦点を当て、本当に必要なサービスを迅速に実装できるというのが私たちの強みだと考えています。
平均年齢は27.9歳。若手が成長し、後輩を育てるという好循環
編集部
いえらぶGROUPさんの組織構成についてお教えください。
齋藤さん
多くのチームが連携して業務を進めているため、主要な部署についてお話しいたします。
営業部は新規のお客様へのアプローチから商談、契約までを担当します。契約後のフォローは、私も所属するコンサルティング事業部が担当します。いえらぶCLOUDは継続的に利用いただくサービスなので、コンサルタントによるサポートを強化しています。
また、開発部署のエンジニアたちは、お客様により良いサービスを提供するため、常にプロダクトの改善に取り組んでいます。
編集部
多くのチームが横の連携を図ることで、お客様のニーズを満たしているのですね。ところで、社員の皆さんの平均年齢はどれくらいでしょうか?
齋藤さん
いえらぶGROUPの社員の平均年齢は、27.9歳です。マネージャーを務めているのも、20代中盤から30代前半が多く、若手のうちからいろいろと任せてもらえる環境です。
編集部
かなり早い段階からご活躍されている社員さんが多いとのことですが、若手社員の成長を促す仕組みがあるのでしょうか?
齋藤さん
いえらぶGROUPの企業理念は「思いを形にして、笑顔と夢中を創造する」です。この理念に基づき、年次に関係なく社員一人ひとりの挑戦を尊重しています。そのため、若手社員の挑戦を後押しし、育てていくというカルチャーができています。
具体的には、最低月に1度上司との1対1の面談機会を設けたり、いつでも相談できる環境をつくったりしています。現在上司の立場にある社員も先輩社員に育ててもらった実感があるため、それをまた次の後輩に繰り返していくという循環が生まれています。
編集部
会社全体として社員を育てる意識が高いといえるのですね。
若手活躍事例:早期昇進と責任ある立場への登用
編集部
若手社員がマネージャーを務めている例以外に、若手の方が活躍されている事例があればぜひ教えてください。
齋藤さん
はい、当社では若手社員の活躍が目覚ましいです。入社後1年で役職に就いたり、入社2年目でマネージャーになったりと、早い段階で昇格する社員が多数います。
内定者の段階で新規事業の立ち上げに関わり、その3年後にはグループ会社の代表になった社員もいます。また、新卒入社数年目で企画開発を担当し、主力サービスを手掛けている社員や、新規事業を立ち上げた社員もいます。
編集部
新卒2年目でマネージャーや代表を務められるとは驚きですね。なぜここまで早く若手社員が役職に就けるのでしょうか?
齋藤さん
いえらぶGROUPで若手社員が早く役職に就ける理由は主に二つあります。一つ目は、年功序列型ではなく成果によって評価する組織であることです。若手でも優秀な成果を上げれば、それに見合った評価を受けられます。
二つ目は、会社自体が成長段階にあり、組織を拡大している最中であることです。そのため、上位のポジションが空いており、能力のある若手社員にチャンスが多く与えられています。
企業文化:「部活のような組織」で共通目的を持つ
編集部
若手活躍の要因について組織の構造的な部分でお話しいただきましたが、会社のカルチャーの部分についてはいかがでしょうか?
齋藤さん
いえらぶGROUPはベンチャー気質にあふれている会社ですので、本人の意思があればいろいろと挑戦できる環境にあります。
挑戦して成功すればそれをしっかり評価してもらえますし、失敗したとしても責めるのではなく「次どうしたらうまく行くか」を一緒に考えてくれる上司がいます。見捨てることなく、諦めずに最後まで向き合ってくれるのです。
弊社に入社する方は「若いうちから裁量権を持って挑戦したい」「結果を出した分だけ評価されたい」「世の中を良くするサービスを広めていきたい」という意欲にあふれた人材が多いです。そういった方がたくさんいる職場なので、切磋琢磨しながら成長できる会社だと思います。
編集部
職場の雰囲気はどのようなものだと感じていますか?
齋藤さん
みんな成長の意欲が高く、切磋琢磨しながらもお互いに助け合っていて、にぎやかな雰囲気ですね。堅苦しい環境ではないので、人間関係で悩むことは少ない会社だといえるのではないでしょうか。
また、弊社の社員を一言で説明すると「価値観の受け皿が広い」です。いろいろな人がさまざまなポジションで活躍されていますが、「良いものを作ってお客様に提供したい」という共通目的を持っています。そのため、社員同士のわだかまりや部署間の衝突みたいなものはありませんね。
編集部
いえらぶGROUPさんを一言でいうとどんな組織だといえそうでしょうか?
齋藤さん
いえらぶGROUPは、いわば「部活のような組織」です。社員が思い描く将来像はそれぞれ違っても、一致団結して同じ目標に向かうという意識が共通しているので、まるで大会を控えた部活のような空気感が生まれているのです。
努力して目標を達成したときの喜びを味わえることや、実績のあるチームメンバーと高め合いながら「成長している」という実感を持てることは、特に20代〜30代の若い世代にとっては魅力的な環境だと思います。このような環境で、社会人になった後の第二の青春のような気持ちで働くことができるのが、当社の特徴といえるでしょう。
株式会社いえらぶGROUPの働き方支援:育児との両立を可能にする柔軟な制度
編集部
いえらぶGROUPさんは、社員の皆さんの男女比はどれくらいでしょうか?
齋藤さん
男性社員と女性社員の比率は6対4ぐらいです。役職者の中にも、女性社員が多数います。マネージャーや部署を束ねる立場、さらには部長として複数の部署を統括する女性社員もいます。
編集部
女性が活躍できている要因としては何が挙げられるでしょうか?
齋藤さん
いえらぶGROUPで女性が活躍できている要因としては、男女問わず公平に評価される環境であることと、女性が働きやすい環境を整えている点が挙げられます。産休育休復帰後も、時短勤務を活用しながら活躍されている方もいます。
また、弊社は基本的に出社のスタイルを取っていますが、お子さまの都合などで出社が厳しい場合はリモートでの勤務も認めています。週1日程度リモート勤務をしている社員もおり、柔軟に対応しています。
編集部
ライフスタイルの変化に合わせて働き方も柔軟に変えられるということですね。
の転職者事例:大手企業からの転身と成長機会の提供
▲人の魅力や会社のミッションに惹かれて大手企業から転職した齋藤さんと中新井さん
編集部
活躍されている女性社員ということでお二人についても伺いたいのですが、中新井さんはどういった経緯でいえらぶGROUPさんに入社されたのでしょうか?
中新井さん
私は以前JRに所属していて、社内販売の担当でした。IT、営業、不動産業界は未経験でいえらぶGROUPに入社しました。
いえらぶGROUPに入社した理由は、もっと成長していきたいという思いが強かったためです。前職は安定して働ける環境でしたが、若手のうちから活躍したいという思いがあり、転職を考えました。
男性に負けず活躍したい、収入を得たいという思いが強かったので、実力をしっかりと評価してくれるこの会社に入って良かったと感じています。
編集部
未経験からの入社で苦労したことも多かったのではないでしょうか?
中新井さん
いえらぶGROUPは本当に人が良い会社だと思います。全くの業界未経験でしたが、サポート体制は充実していました。入社して数カ月後には大手のクライアントを担当させてもらえました。
「どうしてできなかったんだ」と責められることはなく、「これからはこうしていこう」と手厚くフォローしてもらえたことを覚えています。手を差し伸べてくれる上司がいますし、向上心が高い同期も多いのでがんばれますね。
編集部
若手や女性が活躍できる環境は、いえらぶGROUPさんで働く社員さん自らが作り上げているのですね。齋藤さんの入社の経緯や働きがいについても伺えますでしょうか?
齋藤さん
私は人材系のリクルートキャリアで営業アシスタントとして働いていました。営業事務の経験はあるものの、IT、不動産、人事については縁もゆかりもありませんでした。
いえらぶGROUPの不動産業界を変えたいという思いについては惹かれましたね。前職が大手の会社だったからこそ、未開拓の領域でこれから大きくなっていく企業の拡大に直接携わりたいと純粋に思いました。
不動産業界を良くしていこうという熱い思いを持った人たちが集まっている環境で働けているのは、自分にとっても刺激になっています。
編集部
いえらぶGROUPさんのミッションに共感できたことが入社の大きな理由なのですね。
株式会社いえらぶGROUPが求める人材:成長意欲とミッションへの共感
▲「成長したい、変わりたいという方の入社を歓迎したい」と話す中新井さんと齋藤さん
編集部
最後に、いえらぶGROUPさんに興味を持っている方に向けてメッセージをお願いいたします。
齋藤さん
私自身の経験からも言えますが、現時点でITや不動産に興味がなくても問題ありません。「不動産業界を変える」といういえらぶGROUPのミッションに共感してくれる人と一緒に働きたいと考えています。
弊社には仕事を楽しんでいる社員が多く、そのような環境で成長したい、自分を変えていきたいという意欲があれば、十分に活躍できる職場です。
中新井さん
私はコンサルティング事業部で働いているため、お客様と接する時間が長いです。長期的なフォローアップを行い、お客様から「ありがとうございます」という言葉をいただけた瞬間は、本当に嬉しく感じます。お客様との関係構築が私にとって大きなやりがいとなっています。
齋藤が述べた通り、いえらぶGROUPは知識がゼロベースでも成長意欲があれば活躍できる会社だと実感しています。私自身も「成長したい」「変わりたい」という思いで入社し、ここまで来ることができました。そのため、私たちと一緒に成長しながら頑張りたいという方を心から歓迎します。
編集部
現在の自分に不安や疑問を感じている方にとって、魅力的な会社だと感じました。本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社いえらぶGROUP:https://www.ielove-group.jp/
採用ページ:https://www.ielove-group.jp/recruit/