ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社フツパーにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社フツパーは「最新テクノロジーを確かな労働力に。」をミッションに、製造業の課題解決に資するAIサービスを提供するスタートアップです。多様な専門性を持つエンジニアが集い、連携・協力しながら“現場目線”でのプロダクト開発を行える環境が魅力です。
今回は、事業戦略室HRBPの宮内さんに、同社ならではの事業の強みやエンジニアの開発環境の特徴、独自の社内カルチャーについて詳しくお話を伺いました。
『すごいベンチャー100』選出!フツパーの強みは「製造業特化のAI」という明確性
▲インタビューにご対応いただいた宮内さん
編集部
御社は5期目を迎えるスタートアップとして、週刊東洋経済の特集『すごいベンチャー100』2024年版に選出されていますよね。何が選出の決め手だったと思われますか?
宮内さん
近年AIに取り組む企業は増えてきていますが、「製造現場で働いている人を少しでも楽にするために」という明確な目的を据えた“現場主義”のプロダクト開発が当社ならではの強みです。「最新テクノロジーを確かな労働力に。」をミッションに、製造業の課題解決に特化したAI技術開発を行っている点を評価いただいたのではないかと考えています。
編集部
“現場主義”とは具体的にどういうものなのでしょうか?
宮内さん
当社のプロダクト開発の種は、常に現場の声から生まれています。例えば今年7月にリリースした製造業の生産効率を最大化するための人員配置最適化システム『スキルパズル』も、その一例です。お客様から「シフトを組むだけで数時間かかっている」と具体的な課題を聞いて、そこから開発がスタートしました。
リリース前にもモニターのお客様のご使用感を聞いて、フィードバックを改善に活かしました。モニターの際に反響が大きかったためなるべく早くリリースしようということで、企画段階からリリースまで約1年3ヶ月とスピード感をもって開発を行いました。プロダクトの0から100まで徹底的に現場のお客様目線に立っているのが“現場主義”たる所以で、他にはない当社の特徴です。
▲デモ設定の様子。製造現場の声を活かしたさまざまなプロダクトが生まれている
宮内さん
この現場の声からプロダクトを作っているという点が、エンジニアのやりがいにもつながっています。頻度の差はありますが、当社ではほとんどのエンジニアがお客様の現場に訪問をしています。お客様がプロダクトを使用しているのを実際に目にできて、自分のつくったものが世の中の誰かの役に立っている実感を得られるのが嬉しいという声はよく聞きますね。
▲エンジニアも営業もお客様の現場に出向くことが多いフツパー。そのためオフィスには作業服が常備されている。
多様な専門性を持つエンジニアが連携して進める、開発環境の魅力
編集部
組織におけるエンジニアの比率がとても高いですが、どのくらいの人数がいらっしゃるのでしょうか。
宮内さん
現時点で正社員約60名の内、エンジニアは30名超と半数以上の割合となっています(2024年11月の取材時点)。幅広い専門性を持つエンジニアが在籍しているのも特徴で、ソフトウェア開発を行うプログラマーだけでなく、制御設計を行うエンジニア、光学設計を行うエンジニア、AIエンジニアなど、多様なエンジニアがそれぞれの専門性を活かして活躍しています。
▲さまざまな専門性を持つエンジニアが集うフツパー
編集部
御社のプロダクト開発環境の特徴を教えてください。
宮内さん
概ね5人程度の規模で、プロジェクトマネージャー(PM)を中心に、ソフト・ハードそれぞれのエンジニア、データサイエンスチーム、営業担当など多様な職種が連携しながら開発を行っています。エンジニア同士、そしてエンジニアと営業の距離感が近く、チームが一枚岩でプロジェクトを進めていけるのが当社の開発環境の特徴です。すべての職種がワンフロアに揃っているため物理的にも距離が近く、顔の見える関係で足並みを揃えて開発を行うことができています。
▲ワンフロアのため、部署問わず顔の見える関係を築けるのが魅力
編集部
中でも特徴的な活躍をしているメンバーはいますか?
宮内さん
当社にはテスラ社のイーロン・マスク氏の肩書から取り入れた「テクノキング(※)」という役職があり、20代でテクノキングの役職に就いているメンバーがいます。もともと前職では大手IT企業でデータサイエンティストとして活躍しており、当社でもデータサイエンティストとしてデータ分析案件も担いつつ、プロダクトのコアの技術部分を支えるエンジニアとして活躍しています。
(※)テクノキング:最高技術責任者(CTO)と同義。イーロン・マスク氏が、責任者ならぬ「技術の王」を意味するこの肩書きを作り話題になった。
年齢よりもバックグラウンドを重視!フラットなコミュニケーション
▲代表取締役の大西さん(写真真ん中)が20代のときに立ち上げたフツパー。平均年齢32.5歳と若手中心ながら、近年では40、50代と年齢層の幅が広がっている
編集部
続いて御社のカルチャーや働き方について伺います。まずは会社全体の年齢構成を教えてください。
宮内さん
平均年齢は現在32.5歳くらいです。もともとフツパーは代表の大西が20代のときに同年代のメンバーとともに立ち上げた会社ということもあって若い世代が中心だったのですが、近年の組織拡大に伴って少しずつ40代、50代メンバーも増え始め、年齢の幅も広がっています。
編集部
社内の雰囲気はいかがですか?
宮内さん
とてもフラットな関係性で、年齢や社歴をまったく気にしない雰囲気が根付いています。これは代表の大西自身が良い意味で社長っぽくなく、社員とフラットに接してくれているのが大きいですね。もちろん最終判断は代表に判断を仰ぐなどレポートラインはしっかりとしていますが、気兼ねなく社長を飲み会に誘う場面も多く、フランクで良い雰囲気があると思います。
年齢や社歴は気にしない一方で、社員それぞれのバックグラウンドやスキルを重視しているのも当社の社員間のコミュニケーションの特徴です。一般的に、社員のバックグラウンドは人事担当しか把握していないことが多いですが、当社では社員同士でバックグラウンドを把握しています。
これは入社時にSlackで趣味なども含めて自己紹介を書いていただいていることもあるのですが、それ以上に、日常的に「このことだったらあの人が詳しいよね」といった会話が社員間で自然に生まれていることも大きいです。
年齢ではなくその人の持つ専門性を尊重するコミュニケーション文化があるのは、私自身フツパーならではの素晴らしいカルチャーだと感じています。
▲名刺にも顔写真と趣味を入れているフツパー。社外の人にも「その人のバックグラウンドや人となり」を知ってもらう工夫が。
「会社に価値をもたらすためには?」社員に浸透する価値観と行動指針
編集部
会社全体で大切にしている価値観があればお聞かせください。
宮内さん
当社はスタートアップで成長フェーズにある会社ということもあり、社員一人ひとりの成長が会社全体の成長に大きな影響を与えます。そのため「どうすれば一番会社に価値を提供できるか」を自ら考え、主体的に行動する姿勢を大切にしています。
編集部
現在人員拡大を進めているとのことですが、中途でジョインした方にはどのように会社の価値観を浸透させているのでしょうか。
宮内さん
日頃のメンバーの会話が「どちらの方が一番価値が生まれるか」「これだけのコストをかけて、そこからどれだけの価値を生み出せるか」という内容がすごく多いんです。ミーティングなどの場でも、メンバーからそういう発言が出ることが頻繁なので、それを日々耳にしているうちに、新しくジョインされた方にとっても“当たり前”になってくるのではないかと思います。
働く場所も時間も自由!あくまで“成果重視”の柔軟な働き方
▲畳スペースやマッサージチェアなど、リラックスして働ける職場環境。なんとマッサージチェアは100万円近くするハイスペックなもので社員のご家族からの寄付
編集部
他にも御社ならではのカルチャー、働き方の特徴があれば教えていただけますか?
宮内さん
当社では成果を大切にしているからこそ、成果を最大化するための環境づくりにも力を入れています。社員が仕事に集中できないのであれば、柔軟にルールを変更するというのが当社の方針です。
例えば働き方でいうと、リモートワークやコアタイムのないフレックス制を導入しています。出社のルールも設けておらず、それぞれの集中しやすい時間帯や場所に応じて自由に選択してもらっています。ただし対面コミュニケーションを好むメンバーが多いことから、出社比率は比較的高めです。
またリラックスできる社内環境のためにさまざまな工夫をしていまして、当社のオフィスが土足じゃないこともその一つです。靴を履いていないだけでも少しストレスが緩和されますし、開放的な気持ちになりリラックスしやすいですよね。また、土足ではないので、煮詰まってしまったエンジニアが床に寝転んで気分転換をすることもできます。
あくまで効率重視、ルールよりも「成果が上がるなら他は柔軟に判断しよう」という社長の考えが反映されています。そのため当社では、効率が上がるなら中抜けをして昼寝をしてもOK、仕事をする態勢も自由です。もちろん職種問わずお客様対応はありますので、完全に好きなようにとはいきませんが、仕事をする上でのストレスを極力なくし、集中して成果をあげる環境づくりを行っています。
採用ではミッションやカルチャーなどへの“相互マッチング”を重視
編集部
御社にはどのような動機でジョインする方が多いのでしょうか。
宮内さん
自身の経験やスキルを活かし、会社の成長に関わりたいという志を持つ方が多いです。またやりたいことを明確に持ち、当社のミッションや業務に共感してジョインしてくれる方も多いですね。遠方からの転職者が多いことも、住む場所よりもやりたいことにマッチしているかを重視する方が多いことを物語っています。
編集部
選考段階で、スキル面以外で重要視されていることはありますか?
宮内さん
会社のカルチャーに合うかどうかを重要視しています。そのため選考段階からありのままの会社の雰囲気を見てもらうようにしていますし、代表やCTO、COOによる最終面接でもお互いのことを良く知れるようにフランクな雰囲気を心がけています。
フツパーでは厳格なルールがない自由な社風の一方で、会社の成長のための主体性や創造性、スピード感が求められます。その方がこれまで経験したプロジェクトのエピソードを伺いながら、当社のカルチャーとマッチするのかを見極めています。
また採用段階で社員と話す機会をつくるなど、会社全体の雰囲気も体感してもらうようにしています。お互いにマッチした上で入社いただいているからこそ、入社後もギャップを感じることなく働いていただけているのではないでしょうか。実際に、当社では社員に対してリファラル採用の呼びかけを行っているのですが、入社前の内定状態の方から紹介いただくこともあるんですよ。それも入社前の段階からお互いに適切なマッチングを図れているからこそだと考えています。
IPOを目指し成長中!スキルを発揮して会社の成長に主体的に関わっていきたい方を歓迎
編集部
最後に、フツパーに興味を持った読者の皆さんに向けてメッセージをお願いします。
宮内さん
当社は今まさに大きな盛り上がりをみせています。スキルや経験を活かして影響力を発揮しながら働きたい方には、非常にやりがいが感じられる環境があるのではないでしょうか。会社の成長のために積極的にアイディアを出し、主体性を持って実現に向かって走っていける、そんな姿勢のある方は、ぜひジョインしていただけると嬉しいです。
編集部
宮内さん、本日はお忙しい中貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
編集後記
東洋経済すごいベンチャー100に選出されたフツパー様。IPOに向け成長中でどのような会社様だろうと楽しみに取材に伺いました。写真撮影の時には、打ち合わせの合間に社長が気軽に集合写真に参加してくださったり、突然声をかけてもエンジニアのみなさんが業務の手を止めて笑顔で写真撮影に協力してくださいました。人事の宮内さんがインタビューで話されていたカルチャーや雰囲気そのままでした。
この記事のまとめ
事業の特徴 |
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組織・人員構成 |
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企業文化 |
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働き方 |
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採用方針 |
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株式会社フツパーの基本情報
住所 | 大阪府大阪市淀川区西中島1-11-16 新大阪CSPビル北館4階 |
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事業内容 | 製造業向けAIサービスの提供 |
設立 | 2020年4月 |
働き方 |
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公式ページ | https://hutzper.com/ |
採用ページ | https://hutzper.com/recruit/ |
募集職種 |
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