注目の成長企業の躍進の秘訣に迫るこの企画。今回はIT業界に特化した人材紹介事業を展開する株式会社Cloud Linkにインタビューを行いました。
株式会社Cloud Linkは、IT業界に特化した人材紹介事業を展開する転職エージェンシー企業です。SE・プログラマー・WEBデザイナーなど、IT分野における様々な職種を探す求職者と、IT職種の募集を行う企業のマッチングを行っています。
株式会社Cloud Linkは満足度の高いサービス(※)の提供によりIT業界でトップクラスの紹介実績を誇っており、2017年の創業以来成長を続けています。大阪本社の拡大移転や東京支社の設立など、事業の成長に伴い組織体制も拡大しています。
※日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)のITエンジニア向け転職支援会社についての調査「ITエンジニア向け転職支援会社サポート満足度」「理想の転職先が見つかるITエンジニア向け転職会社」の2項目で1位を獲得。
今回は、株式会社Cloud Linkの成長の秘訣や社員の活躍を支える企業文化、社員の発案で開始されたインターンシップなどについてお話を聞かせていただきました。
Cloud Linkの成長戦略:IT人材紹介で毎年200%の売上増を実現
編集部
Cloud Linkさんは2017年の創業以来かなりのスピードで成長を続けられていると思いますが、具体的に成長を示す数字などがあれば教えてください。
人材紹介事業担当者
売上数字自体は非公開ですが、伸び率としては毎年約200%成長しています。2019年度と比較すると、売上は4年間で約800%の伸び率となっています。
編集部
ものすごい伸び率ですね。毎年順調に成長されているのも素晴らしいことだと思います。この成長の要因はどういったところにあるとお考えでしょうか。
人材紹介事業担当者
要因の1つは、Cloud Linkの主戦場自体が成長市場であるということです。当社はIT業界に特化した転職エージェンシーですが、IT職種は求職者様からも企業様からも高い需要があります。そのため、活発な市場で事業展開できていることが成長の大きな要因となっています。
もう1つは、あえて特殊なことをせず「当たり前のことを当たり前にやる」ということを徹底してきた点です。例えば求職者様に対して細かい連絡を欠かさない、企業情報をしっかりと集めて提供するといったことです。企業様に対しても、ただ人材を紹介して終わりではなく、コミュニケーションをしっかりと取りながら採用成功に向けたサービスを提供しています。
これらは基本的なことですが、手を抜かず積み重ねていくことが重要です。その積み重ねが、求職者様や企業様に対する満足度の高いサービスにつながっているのだと考えます。
編集部
IT職種の人材紹介という活発な市場を主戦場とされているだけでなく、求職者様と企業様の双方に丁寧なサービスを提供されていることが、安定した成長につながっているんですね。
ビジョンと組織拡大:IT×人材のプラットフォームを目指す新事業展開
▲2022年3月に拡大移転したCloud Linkさんの大阪本社のオフィス
編集部
Cloud Linkさんでは事業の成長に伴い、人員を増員されたり大阪本社を拡大移転されたりと、組織も拡大されているそうですね。
人材紹介事業担当者
はい。社員数は毎年倍くらいに増えています。2022年3月には大阪本社を拡大移転しました。さらに新たに東京にも支社を立ち上げ、2024年2月スタートを目指してオフィス整備を進めています。
Cloud Linkは今後新しい事業もどんどん展開していく予定です。関西だけでは採用できる人材に限界があるため、今後は東京も含めて優秀な人材を確保していきたいと考えています。
編集部
新しい事業というのは、既存の事業とも関連性のある事業なのでしょうか。
人材紹介事業担当者
はい。将来的にCloud Linkが目指しているのは、IT×人材のプラットフォームです。IT職種に携わる方や企業が、どのフェーズにおいてもCloud Linkをご利用いただけるような組織になっていきたいと考えています。
システムエンジニア(SE)の働き方は、通常「社内SE」と「SES(客先常駐)」に大別されます。現在のCloud Linkの人材紹介事業は社内SEの求人に特化しているのが特徴です。しかし事業を進める中でSES業界の課題にも触れ、それを解消していくためのSES事業を昨年からスタートしました。こちらは現在「株式会社Cloud Soft」としてグループ会社化して進めています。
また、現在は中途採用とSESだけですが、将来的にはIT業界での新卒採用事業も手掛けていきたいと考えています。Cloud Linkのサービスを使って新卒で入社し、将来転職する際には転職サービスを、フリーランスになるときはフリーランス事業を利用してもらうといったように、常にIT職種の方と関わり続けられるような形になっていくことが目標です。
個人に最適化された評価制度:Cloud Linkの社員育成戦略
▲個人の特性に応じた評価体制が社員の成長を加速
編集部
Cloud Linkさんが満足度の高いサービスを提供されているのは社員の方の活躍あってこそだと思います。Cloud Linkさんではどのように社員の方の教育やサポートを行っているのでしょうか。
人材紹介事業担当者
基本的には先輩社員が教育担当となり、実務を通して学ぶOJTとロールプレイングで教育を行っています。さらに週に1回の1対1のミーティングで振り返りやフィードバックを行い、きめ細かくフォローアップしています。
こういった日々の業務でのサポートに加え、3か月に一度行う評価制度が社員の成長を後押ししています。Cloud Linkの評価制度の特徴的な点は、個人に合わせて評価内容を変更しているということです。
評価の半分は売上などの定量的な指標で、残り半分は本人との話し合いの中で目標設定を行っています。例えば知識の底上げが必要なメンバーであれば「3か月で○冊の本を読む」、実務的なスキルを磨く必要があるメンバーであれば「3か月でロールプレイングを○回行う」といった具体的な目標を設定しています。
その人の苦手分野の克服と得意分野を伸ばすことに重点を置いて、やるべきことを明確にし、達成すれば評価する。この明確で個人の特性に合わせた評価制度が、社員の成長につながっています。
キャリア自己決定権:「ダイレクトキャリアチェンジ」制度の仕組みと効果
編集部
評価制度以外に、Cloud Linkさんで社員の方の成長を支える特徴的な制度はありますか?
猪熊さん
Cloud Linkでは、社員の成長機会を大切にする環境が整っています。例えば「ダイレクトキャリアチェンジ」という制度があり、上長の許可なしに社内公募している新しい部署に自由に応募できます。自分のやりたいこと、挑戦したいことを尊重してもらえるからこそ、成長できる環境が整っているのだと思います。
実際、来年開設予定の東京支社の立ち上げも公募を行い、手を挙げた5人の社員が担当する予定です。
社員は自分のやりたいことに前向きに取り組め、学ぶ意欲も高いので成長が早いと感じています。新しい経験は社員の市場価値向上にもつながるため、今後も公募制を活用し、会社として成長の機会を提供し続けたいと考えています。
また、社員に裁量権を与えることも、挑戦しやすい環境づくりにつながっています。例えば、インターンシップ制度は新卒1年目の社員の提案から生まれました。それまでCloud Linkではインターンを実施していませんでしたが、ある社員の「やってみたい」という提案を受け、企画から実行まですべてを任せて実施しました。
前向きで会社にとってもプラスになる提案であれば、裁量を持って任せてもらえるというのがCloud Linkの特徴だと言えるでしょう。
ボトムアップの組織文化:「ハローメッセージ」制度が生み出す社内イノベーション
▲社員全員が意見を言いやすい雰囲気があるCloud Linkのカルチャー
編集部
裁量権のお話がありましたが、Cloud Linkさんでは社員の方と経営層との距離も近いのでしょうか。
人材紹介事業担当者
はい、そうですね。社長を含め、経営層と社員が近い距離感でコミュニケーションを取れる環境があります。「ハローメッセージ」という制度があり、社員誰でも直接社長に提案することができるんですよ。
編集部
直接提案できるというのはすごいですね!それは新規事業の提案になるのでしょうか?
人材紹介事業担当者
業務改善案と新規事業案の二つの軸があります。最近では社員からインセンティブの内容を変更するという提案があり、採用されました。自分の提案で会社の制度を変えていくことができることは、働く上でのモチベーションにもつながっていると思います。
猪熊さん
社内で意見が言いやすいということは、モチベーションという点でももちろん重要ですが、心理的安全性という点で働きやすさにもつながっていると感じています。
先ほど触れた1on1MTGをはじめ、休憩スペースの設置、オフィスBGMの導入といったオフィス環境にもこだわることで、オフィス内の会話も増え、意見や発言もしやすくなったと思います。
編集部
Cloud Linkさんでは挑戦しやすいカルチャーが根付いていて、それがしっかりと制度化されているという点が特徴的だと感じました。心理的安全性が確保された中でのびのびと挑戦できるのが、社員の方の活躍につながっているんですね。
実践型1dayインターン:Cloud Linkの職業体験プログラム
編集部
ここからはインターンについてお伺いします。社員の方の提案でインターン制度が開始されたとのお話がありましたが、Cloud Linkさんではどのようなインターンを実施されているのでしょうか。
人材紹介事業担当者
Cloud Linkでは、不定期ではありますが、大学生を対象に1dayインターンを実施しています。内容としては、業界説明と会社説明の後、人材紹介業務を模した職業体験型のレクリエーションを行っています。
編集部
具体的にどのような体験ができるのでしょうか。
人材紹介事業担当者
仮想の求職者を1人設定し、その方に適した企業を提案するという体験内容です。年齢、性別、職歴などの情報を予め設定し、過去の求人票約10枚の中から最適な企業を選び、提案してもらいます。これは実際の人材紹介業務をシミュレーションした内容になっています。
人材紹介事業担当者
実務に近い内容のため、Cloud Linkで働く上での具体的なイメージができるのがこのインターンの特徴だと思います。
新卒の就職活動は漠然としたイメージで進めることも多く、それが入社後のミスマッチの原因になる可能性があります。このようなインターンで職場体験ができることで、そういったミスマッチも減らせるのではないかと考えています。
編集部
今後も同様のインターンを継続的に実施されるのでしょうか?
猪熊さん
現在、Cloud Linkでは毎年定型のインターンを実施しているわけではないので、今後の実施時期や内容については状況に応じて判断することになると思います。今年度は24卒の内定者インターンを実施しており、入社前に実務を体験できる機会を設けています。
Cloud Linkが求める人材像:素直さと行動力が成長を加速させる
▲成長を続けるCloud Linkで活躍できる人材は「素直で行動力がある人」
編集部
最後に採用についてお伺いします。Cloud Linkにフィットする人材像を教えていただけますか?
人材紹介事業担当者
Cloud Linkにフィットすると思うのは、素直で行動力がある方です。先輩や上司から指示・アドバイスを受けたことをすぐに実行できる方は、その分試行回数が増え、多くの経験を積むことができます。それを自身の成長につなげていけると考えています。
まず1回やってみる、その上で自分のやり方とは違うと思ったら次に活かすという姿勢が大切です。実践せずに自分だけで考えてしまう方は経験値も積めず、伸び悩んでしまう可能性があります。
行動することで失敗をすることもありますが、Cloud Linkには失敗を責めないという文化があります。アドバイスを素直に受け取り、失敗を恐れず行動できる方はCloud Linkで活躍いただけると考えています。
自分のスキルや市場価値を伸ばせる環境で活躍したい方はぜひ
編集部
Cloud Linkさんに興味を持った読者の方に向けて、最後にメッセージをお願いします。
人材紹介事業担当者
Cloud Linkには明確な評価制度があり、自分のスキルや市場価値を伸ばしていける環境があります。現在の会社での評価制度に疑問を感じている方、自身の影響力を高めたいと考えている方は、ぜひ一度お話を聞きに来ていただきたいです。
猪熊さん
毎年10名以上の方をお迎えしていますが、裁量権を持って働ける点や成長機会の多さに魅力を感じ、入社してくださる方が多いと感じています。
成長中の会社だからこそ、チャンスも多く、自分の頑張りが会社に与える影響を実感しやすいです。これまでのご経験よりも、このような環境に共感し、ともに行動していただける方にぜひ来ていただきたいと思います。
編集部
個人の特性に合わせた明確な評価体制があり、社員の意見や意欲が尊重されるCloud Linkさんには、会社の成長や発展に主体的に関わりながら自分を高めていける環境があると感じました。
本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
■取材協力
会社名 | 株式会社Cloud Link https://cloud-link.co.jp/corporate/ |
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住所 | 東京オフィス:東京都港区愛宕2丁目5-1愛宕グリーンヒルズMORIタワー27F 大阪オフィス:大阪府大阪市中央区南本町2丁目2-9辰野南本町ビル5F |
事業内容 | IT・Web・ゲーム業界専門特化人材紹介 |
設立 | 2017年8月 |
採用ページ | https://cloud-link.co.jp/corporate/recruit/ |