広告デザインを手がける株式会社ディーズ。業界未経験の若手が飛躍する社風とは

若手や女性社員が活躍する企業を紹介する本企画。

今回は広告デザイン制作会社としてあらゆる媒体の広告を手がける「株式会社ディーズ」を取材しました。

レスポンス広告の制作に強みを持つ株式会社ディーズ

株式会社ディーズは、消費者の購買行動を喚起するレスポンス広告に強みを持つ会社です。

独自の広告理論を確立して多くの企業の売り上げを支え、さまざまなクライアントから広告制作の依頼を受けています。

会社名  株式会社ディーズ
住所 東京都港区南青山2-24-10 ヒロビル5F
事業内容 ・クリエイティブ、広告制作(レスポンス広告ほか)、開発
・レスポンス(集客広告)コンサルティング
・経営コンサルティング
設立 2000年4月
公式ページ https://d-z.co.jp/
働き方 一部リモートワーク

また、手がけた広告が「第46回 日経MJ広告賞 最優秀賞」や「第47回 日経MJ広告賞 大賞」を受賞するなど、クリエイティビティでも高い評価を受けています。

今回は、そんな株式会社ディーズのコンサルティング営業部執行役員の平尾将則さんに、レスポンス広告に強みを持っている理由や、若手社員や女性社員が活躍する背景についてお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方

株式会社ディーズ
コンサルティング営業部執行役員

平尾将則さん

クライアントの集客からイメージ向上まで一気通貫で対応

株式会社ディーズのイメージ
▲株式会社ディーズは広告代理店を通さずにクライアントと直接仕事する中で成果を出すことを重視している(公式サイトから引用)

編集部

まず最初に、ディーズさんの事業内容について教えてください。

平尾さん

ディーズは、紙媒体・web・動画などあらゆる広告のデザインを手がけている会社です。現在はwebの比率が高くなっていますが、その他にもパンフレットや新聞広告など媒体のジャンルは多岐に渡ります。

弊社は元々、BtoCの通販などダイレクトマーケティングの広告をメインで制作していました。その過程で、どのようなコンテンツを入れていくと反響が得やすいかなど、数々の成功や失敗を元に独自の理論を築き上げ、BtoB広告の制作などにも事業を広げてきました。

編集部

クライアントの業種の傾向や、得意とする広告の種類はありますか?

平尾さん

業種や業態にとらわれることなく広告制作ができるのが、ディーズの強みの一つです。これまでに手がけたものは、女性用コスメや鍼灸院、警備会社、飲食店など多岐にわたります。

広告の種類については、問い合わせや販売など消費者から直接の反響を得ることを目的としたレスポンス広告を得意としています。この広告作りでは、見栄えの良し悪しより、消費者の求める情報を集めたロジカルな制作をしています。

一方で、レスポンス広告でユーザーを集めた次の段階として、ブランド広告(※)の制作にも対応しています。このように、企業の集客からイメージ向上施策まで一貫して行っているのもディーズの特徴です。
(※)企業や商品、サービスの認知拡大やブランド力の向上を目的とした広告

やる気に満ちた20代前半の若手社員が増加中

編集部

ディーズさんでは近年、若手社員も増えていると伺いました。社員の年齢層について教えてください。

平尾さん

ディーズの社員の年齢層はこれまで、30代以上がほとんどでした。それがここ最近になって20代前半の社員が数名、入社してくれました。平均年齢が下がることで社内が活性化したように思いますし、新入社員も結果を出してくれているので、若手の社員には大きな期待を寄せています。

編集部

業界経験の有無など、どのような方が入社してくるのでしょうか?

平尾さん

経験やセンスはあるに越したことはありませんが、ディーズでは積極性や本人のやる気、人柄も重視した採用を行っているので、未経験で入社した社員もいます。

過去には、アパレルショップに勤務しながら独学でデザインやソフトの使い方を勉強していたものの、実務経験はなかった人などを採用しています。

未経験の営業職が誠実さを武器に、クライアントから信頼を獲得

編集部

若手社員の活躍ぶりがわかるエピソードなどがあれば、教えていただけますか?

平尾さん

1、2年ほど前に入社した20代半ばの営業職の社員がメキメキと力を付けてくれています。

彼は営業未経験で、電話でのアポイント取りから仕事を始めたのですが、今ではクライアントから直接指名を受けて仕事が入るほど信頼関係を築いています。

編集部

未経験だと苦労も多かったと思いますが、そのような信頼関係を築けたのはなぜでしょうか?

平尾さん

とにかく誠実だったことが成長の大きな要因だと思います。彼は失敗も多かったですが、それを隠したり、謝らなかったりすることはなく、社内にも早々に報告して、場合によってはクライアントに直接謝罪に行くこともありました。

その真摯さが、クライアントからの信頼にもつながっていきました。「この人はひたむきに頑張ってくれている」「今後、きっといい仕事をしてくれる」と感じていただけていたのではないでしょうか。

また、彼はゼロからクライアントを開拓していったため、最初はなかなか成果が出ない状況が続いていたのですが、ある時期を境にどんどん仕事が取れるようになってきたんです。

その理由を彼に尋ねると、彼なりにトークの仕方や相手の懐への入り方を、日々書き出して振り返っていたのです。それは現在、ディーズの営業の定番スクリプトにもなっています。

編集部

懸命に働いている姿勢が、社内外で評価されたのですね。

若手は先輩全員で育てる方針!代表が直接悩みを聞くことも

株式会社ディーズのオフィス

編集部

先ほどのお話にあったような若手の成長は、会社としてどのように後押ししているのでしょうか?

平尾さん

ディーズは社員数が11人(2023年9月現在)と少ない会社なので、先輩全員で若手を育てるという意識が根付いています。若手と、その上司や代表の阪尾圭司との距離感は非常に近く、仕事のアドバイスやメンタル面のサポートをすぐにしてあげられることが大きいと思います。

営業職であれば、上司が営業先に同行することもありますし、代表が直接悩みを聞いている光景もよく見かけます。若手も遠慮なく助けを求めたり、意見を述べたりできる雰囲気がつくれていると感じます。

編集部

代表が直接、社員のメンタルケアをすることがあるのですね。

平尾さん

定期的に面談の機会を設けているわけではありませんが、代表から「最近どう?」と社員によく話かけています。最初は雑談から入りつつ、社員に悩みがあると感じれば、「じゃあ面談をしましょう」といった流れです。

これは小さい会社ならではのメリットだと感じますね。もちろん面談の対象は若手だけではありません。中堅、ベテランの社員も代表と話す機会は多いです。

社員11名の少数だからこそ、部署を越えた学びが得られる

編集部

ほかにも、少人数の会社だからこその社風や職場における特徴はありますか?

平尾さん

ディーズの規模感だからこその特徴が2つあります。1つ目は「個人の提案が通りやすい」ということです。

人数が少ないので、若手、中堅、ベテランに関係なく一人一人の意見が大切にされます。仕事のやり方や休暇制度の在り方など、あらゆる話題でそれぞれの意見をみんなが真剣に検討してくれるので、若手でも「自分の力で会社を変えていける」と実感しやすい環境なのではないでしょうか。

編集部

意見を傾聴してもらえると、仕事によりやりがいを感じられそうですね。2つ目の特徴も教えてください。

平尾さん

「部署を超えた指導」です。例えば、webページ制作の提案を控えている若手の営業職に対し、エンジニアが「こういった表現や動きがつくれるから、こういうふうに提案してみたらどう?」といったように、エンジニアならではの視点でアドバイスをしてくれます。

こうして、営業職は営業力だけでなくデザインやプログラミングなどの知識も身につけていき、活躍できる社員へと成長していきます。

編集部

人同士の距離が近いからこそ、部署の垣根もほとんどないのですね。

平尾さん

そうですね。営業職の話をしましたが、逆に若手のデザイナーがクライアントと直接やりとりをすることもあります。その場合は営業の人に提案方法を聞くこともあります。各部署が持ちつ持たれつの関係の中、協力し合って仕事をしています。

コスメなどの広告制作では女性目線が光る

編集部

ディーズさんでは女性も活躍しているそうですが、女性社員はどのくらいいるのでしょうか?

平尾さん

弊社は2023年9月現在で、全社員11人中4人が女性です。彼女らは、女性視点での広告づくりに貢献してくれています。

ディーズでは、コスメなど女性をターゲットにした商材の広告を制作することも多いので、女性の意見は非常に重要です。男性社員も女性視点で考えるようにはしているのですが、やはりユーザーの目線を持つ女性の意見の方が的確だと感じます。

編集部

女性が会社にとって欠かせない戦力となっているのですね。

育休取得中の女性も。制度は社員の希望に合わせて調整

編集部

ライフイベントに合わせた休暇制度など、女性の働く環境はどのようになっていますか?

平尾さん

昔は男性社員がほとんどだったので、産休や育休の制度が曖昧だったのですが、現在はかなり整備されました。産休と育休が必要になりそうな女性社員が、社労士や会社の役員などと相談しながら制度を整えていってくれたんです。

実際にその女性社員は現在、自分が制定に携わった制度を使って育休を取得しています。当初は2023年8月に復帰予定だったのですが、本人の希望で翌年2月まで休み期間を延長しました。基本的なルールは決めつつ、本人の希望も考慮して制度を調整しながら運用しています。

編集部

その女性社員が復帰した後、会社としてはどのようなサポートを考えていますか?

平尾さん

時短勤務やテレワークの許可など融通が効きやすい勤務体系を考えています。子どもが小さいと、いきなり熱を出したり、保育園で怪我をしてしまったり、急に仕事を中断しなければならない状況が起こり得ることは重々承知しています。そういったことも踏まえ、今後も社員の意見を尊重しながら、女性が活躍しやすい環境を整備していくつもりです。

休日出勤が5年で1、2回のメンバーも。有休は気軽に取得可

株式会社ディーズの最寄駅である外苑前駅周辺
▲株式会社ディーズのオフィスは外苑前駅から徒歩1分の位置にある

編集部

広告業界は忙しいイメージもありますが、社員の皆さんはどのように休みを取っているのでしょうか?

平尾さん

休日出勤はほとんどなく、社員全員が気軽に有休を申請していて、休みが取りづらい雰囲気はありません。

もちろん忙しい時期もありますが、メリハリをつけて休むときはしっかり休もうという意識があります。私自身はディーズに勤めて5年ほど経ちますが、土日に出勤したのは1、2回程度です。オンとオフの切り替えがしやすい会社だと思います。

編集部

社員がしっかりと体を休め、モチベーションを高くして働けるよう、十分に配慮をしているのですね。

機器貸与と手当支給でデザイナーのテレワークを支援

編集部

ほかにも、社員が働きやすいように工夫していることは何かありますか?

平尾さん

デザイナーに限った話にはなりますが、テレワークか出社かを選べるようになっています。現在は5名のデザイナーのうち3名がフル出社、2名がテレワークと出社の併用で働いています。

編集部

デザイナーさんがテレワークを選択できるようにしたのはなぜですか?

平尾さん

少しでも自由な時間を確保してもらおうと思ってのことです。業種的に繁忙期や締め切り間際はデザイナーの業務量が多くなり、どうしても残業することが増えてしまいます。その際に通勤と退勤の時間がなくなるだけで少しは楽になるのかなと考え、テレワークを選択できるようにしました。

それだけでなく、PCや携帯電話を貸与したり、家にいる分電気代などが上がることを見越して自宅勤務手当を出したりなど、支援体制も整えています。

編集部

テレワークの方もいる中で、社内コミュニケーションで大事にしていることはありますか?

平尾さん

チャットツールや電話などを利用して、業務時間内はいつでも連絡が取り合えるような状況にしています。

加えて、文字ベースでのコミュニケーションでもできるだけ感情が伝わるようにすることは意識しています。例えばチャットでの連絡に絵文字が1つあるだけでも、その文章から受ける印象は違うと思うんですよね。オンラインツールでも、より会話に近いコミュニケーションが取れるようにしています。

経験より好奇心を重視!自ら行動できる人材を募集

編集部

採用についてお聞かせください。ディーズさんではどのような方が活躍しやすいのでしょうか?

平尾さん

人数の少ない会社なので、能動的に動ける人が向いていると思います。誰かから仕事を振られて、それを淡々とこなしたいというマインドの方は働きにくさを感じるかもしれません。反面、自分から仕事を取りにいったり、積極的に意見を出したりできる方は早くから活躍できると感じます。

編集部

最後に、ディーズさんへ興味を持った読者に向けてメッセージをいただけますか?

平尾さん

経験や技術は入社してからでも身に付けられます。それよりも、ディーズでは意欲や姿勢の方が重要だと考えています。好奇心、やる気のある方であればぜひ、お話を伺いたいですね。若手や女性も積極的に採用していきたいと思っているので、みなさんぜひお気軽にご連絡ください。

編集部

ディーズさんは、経験の浅い方でも会社全体で育てていこうという文化が根付いている会社だとわかりました。本日はありがとうございました。

■取材協力
株式会社ディーズ:https://d-z.co.jp/
採用ページ:https://d-z.co.jp/recruit/