身近な近隣トラブル相談に対応する株式会社ヴァンガードスミスで20代・30代の警察出身者が活躍する理由

身近な近隣トラブル相談に対応する株式会社ヴァンガードスミスで20代・30代の警察出身者が活躍する理由(求職者向け)

若手や女性が活躍できる職場環境を整備し、成長する企業にインタビューする本企画。今回は、元警察官のメンバーが中心となり、近隣トラブル解決支援サービスを展開している株式会社ヴァンガードスミスにお話を伺いました。

国内ではほかにない「近隣トラブル解決支援サービス」を展開

株式会社ヴァンガードスミスの事業がスタートしたのは2015年。元警察官である代表が、警察組織の枠組みに縛られることなく「人助けをしたい」との思いを実現するために起業しました。

近隣の騒音を迷惑と感じたり、他人の行為を怖いと感じたりする瞬間があれば、誰もが大きなトラブルに発展する前に解決したいと思うものです。しかし、今の社会にはそれらのトラブルを、事件化する手前で解決する仕組みがありません。

ヴァンガードスミスは、そのような困りごとが事件化するのを未然に防ぐ近隣トラブルの解決支援サービスを、新しいビジネスとして確立しました。相談者に対応するのは、全員がトラブル対応の業務経験がある元警察官です。東京本社のほか、すでに福岡、大阪、北海道、広島(FC)に拠点を設けており、サービス利用者を増やしていることから、メディアで紹介される機会も増えています。

■不動産業界、不動産管理会社向けのサービス「mamorocca」
https://v-smith.co.jp/mamorocca/index.html
■不動産業界以外の事業者向けのサービス「Pサポ」
https://psupo.jp/
■カスタマーハラスメント対策に特化したサービス「Pサポ+for Business」
https://v-smith.co.jp/psupo-business/

会社名 株式会社ヴァンガードスミス
住所 東京都港区西新橋1丁目1番1号
日比谷フォートタワー10階
事業内容 トラブル解決支援事業
設立 2015年10月
公式ページ https://v-smith.co.jp/

今回は、同社での若手社員や女性社員の活躍について、事業戦略部執行役員の中里香李さんにお話を伺いました。

本日お話を伺った方
株式会社ヴァンガードスミスで事業戦略部執行役員を務める中里香李さん

株式会社ヴァンガードスミス

事業戦略部 執行役員

中里 香李さん

20代・30代の元警察官が近隣トラブルを解決支援

株式会社ヴァンガードスミスのオフィス内でPCに向かい会員からの相談に対応する相談員
▲会員からの相談に対応する相談員は、全員が元警察官です

編集部

ヴァンガードスミスさんで働くスタッフの方について教えてください。

中里さん

スタッフの3分の2は警察出身者で構成されています。私自身も元警察官です。会社全体の年齢層は比較的若く、平均年齢は30代後半くらいでしょうか。警察OB・OGと聞いて、定年後の元警察官を想像される方もいらっしゃいますが、当社で活躍しているのは、警察官として在籍期間が10年以内、20代後半から30代後半のメンバーです。

編集部

20代後半から30代後半の元警察官でいらっしゃる皆様はどのような業務をされているのでしょうか。

中里さん

当社で会員となっているお客様からのご相談に対応しています。当社のサービスは、マンション管理会社や保険会社が提供する、顧客サービスのひとつとして多くの導入実績があります。

例えばマンションに住んでいる方からの様々な困りごとに対応するのは、通常は管理会社ですが、私たちのサービスを導入してくださっている管理会社であれば、近隣トラブルに限り私たちが住んでいる方からのご相談をお受けします。

編集部

相談事はどのような内容なのでしょうか。

中里さん

私たちが対応しているのは「近隣トラブル」と言われるもので、例えば近くに住む人の騒音に困っているというような相談です。注意してほしい、どうにかしたいというご要望があれば、しっかりとヒアリングをして冷静に状況を判断し、問題解決に導けるような対応をします。

相談者からはもちろん、迷惑行為をしていると指摘されている相手側からも話を聞きます。それによって、相手側に注意を促す場合もあれば、相談者に理解いただけるように話をする場合もあり、ご要望いただいた内容を、そのまま実行するわけではありません。

相談者は、私たちにお電話をくださる時点で、怒っていたり動揺していたり、気持ちが高ぶっている場合がありますので、そのような場面に遭遇しても冷静な対応が可能な警察出身者が相談員業務にあたっています。

編集部

警察官として様々なトラブルに対応してきた経験が活かされているわけですね。

ノウハウが豊富。新人・若手が確実に成長できる教育体制

株式会社ヴァンガードスミスで事業戦略部執行役員を務める中里香李さんがデスクに座って携帯電話を確認している様子

編集部

ヴァンガードスミスさんに入社された若手の皆様への、教育体制などはどのようになっているのでしょうか。

中里さん

事業スタートからこれまでで、約4万件のご相談(2024年1月時点)に対応してきた、私たち独自のノウハウがありますので、それを身につけられるよう教育を行っています。

事件になる手前のトラブルには、それを解決するための法律がなく、警察も立ち入れないという場合が多いので、相談者と相手側が快適に暮らしていけるようなアドバイスを双方にするのがメインの業務です。警察官時代には、近隣トラブルがこじれる手前の段階で、相談者と相手側の仲介に深く入り込むことはないので、入社後にしっかり当社での対応フローを身につけてもらっています。

編集部

なるほど。相談はどれも同じではないでしょうし、すべてがイレギュラーなものになると想像します。それらに対応するために、若手の皆様はどのような力を身につけていかれるのでしょうか。

中里さん

「こういうトラブルであれば、この対応方法がある」という解決方法のパターンを蓄積し「なぜこの方は怒っているのだろう、苦しんでいるのだろう」と他者の心の中を紐解く力を身につけていきます。

相談員は、警察官時代に身につけたトラブルへの耐性と、入社後に得た具体的な実務上のノウハウを駆使して活躍してくれています。ノウハウは、ヴァンガードスミスが独自に積み上げてきた当社ならではの強みです。先輩たちは、自分たちが実践してきたノウハウを、新人に丁寧に指導しています。

編集部

新人・若手の皆様は先輩から実践的な指導を受けながら、徐々に成長されていくのですね。

営業職でも20代・30代が活躍。競合のない独自サービスを提案

株式会社ヴァンガードスミスで事業戦略部執行役員を務める中里香李さんがPCに向かいメンバーと話をしている様子

編集部

ヴァンガードスミスさんには相談員のほかにどのような仕事があるのでしょうか。

中里さん

営業職があります。管理職には40代・50代もいますが、こちらも相談員と同じく、20代・30代のメンバーがたくさん活躍しています。

元警察官もいますが「不動産関連で営業をしていた」「全く関連のない業界で法人営業をしていた」というようなメンバーが多く、営業経験を活かして当社のサービスを案内しています。

編集部

営業活動を行う対象を教えていただけますか。

中里さん

私たちの事業はBtoBtoCのサービスです。ご契約をいただくのは、不動産管理会社や仲介会社などの法人で、直接ユーザーさんと契約することはほぼありません。最近では通信業界やネット回線の販売会社のほか、電気、ガスなど新エネルギーの事業者からも、自社サービスの付加価値を高めるもののひとつとして、当社サービスの導入依頼を受けています。

編集部

営業職の中で若手の方が活躍できるのはなぜでしょうか。

中里さん

まず、私たちのサービスはほかに同様の例がなく、競合がいないという状況です。ビジネスモデルとして私たちが独自に組み上げてきたものでもありますので、案内も販売もしやすいサービスだと思います。

また、最近は社会情勢の変化があったり、近隣トラブルをきっかけにした事件がニュースになったりもします。事件になる前にトラブルを解決するための法律や仕組みがない今、まさに私たちのサービスが必要とされているのだと感じます。

私たちのサービスについて「社会的意義が高いから、もっと広がってほしい。このような機能は必要だ」と契約してくださる不動産管理会社が多いんですよ。

編集部

そうですね。これから一人暮らしを始めようとする方などは、近隣トラブル解決や防犯のサービスが整った物件だと安心して生活できるでしょうね。

中里さん

私たちのサービスは、入居者の方にメリットがあるだけでなく、不動産管理会社の皆様の業務改善にもつながっています。

近隣トラブルの対応をしていると、本来の管理業務に手が回らなくなってしまう場合や、精神的に参ってしまう場合もあります。そこをピンポイントで私たちがサポートすると、不動産管理会社は本来の管理業務に集中できますし、入居者の方は専門的な視点からアドバイスを得て問題解決ができます。そのような口コミが広がって、不動産業界で私たちのサービスが浸透していきました。

編集部

ヴァンガードスミスさんのサービスを、社会が求めているという状況なのですね。営業職の皆様が、自信を持ってサービスを案内できるということが分かりました。

「人を助ける」事業に共感し、柔軟な働き方で活躍する女性たち

株式会社ヴァンガードスミスで事業戦略部執行役員を務める中里香李さんがPCに向かっている様子
▲社員の35%は女性。相談員はもちろん営業、企画、広報の業務で力を発揮しています

編集部

ヴァンガードスミスさんの女性メンバーはどれくらいの割合でいらっしゃるのでしょうか。

中里さん

男女比は半々くらいです。元警察官のメンバーだけで構成している相談員だけですと、女性は35%くらい。警察官の男女比はおよそ10対1なので、それに比べると、随分と女性の割合が高いです。営業や企画、広報の部門でも女性が多く活躍しています。

編集部

女性の方が活躍されている背景を教えていただけますか。

中里さん

私たちが展開している「人助けをする」サービスに共感して、入社してくれるメンバーが多いと感じています。

彼女たち自身が以前に怖い思いをした、または周りに近隣トラブルに遭った友人がいるなど、その当時「どこに相談したらいいか分からず困った経験がある」と聞いています。

「あのとき、こんなサービスがあったら使いたかった」という思いもあって「もっとこのサービスを世の中に広めていきたい」「広めていくためにはどうしたらいいか」と一生懸命に仕事に取り組んでいます。

編集部

女性メンバーの皆様の働き方はどのような感じなのでしょうか。

中里さん

産休・育休中のメンバーや時短勤務で頑張ってくれているメンバーがいます。小学生2人を育てているママもいますよ。始業時間や退社時間をフレキシブルに変更するのも可能なので「働きやすい」と言ってくれています。

編集部

出産や育児を経て、女性が長く働ける体制なのですね。サービスを広めていきたいという思いを実現できる、柔軟な職場環境がとても魅力的だと思いました。

和やかだけど、時には「ピリッとした」雰囲気で一致団結

株式会社ヴァンガードスミスのオフィス内でPCに向かい会員からの相談に対応する相談員

編集部

ヴァンガードスミスさんならではの社風だと感じることはございますか。

中里さん

警察官としての経験は10年以内というメンバーが多いので、私はそれほど感じていないのですが、民間企業から転職してきたメンバーには「警察っぽい、ピリッとしている」雰囲気があると言われます。

とはいえ、いつも張り詰めているわけではありません。勤務時間内に雑談をすることもありますし、歳が近いメンバー同士なので和気あいあいとした雰囲気もあります。その中で、いざ何か急いで協力して行うことがあれば、バッと瞬時に切り替えて、やるべきことに向き合うところが特徴的なのかなと思います。

編集部

ほかに特徴的な取り組みなどがあればお教えください。

中里さん

「こんなことをやってみたい」というメンバーの意見が通りやすいと思います。ベンチャー企業ですし、新しいことを積極的に取り入れようという空気があります。

先日も、私たちの子会社の事業「一棟貸し貸別荘事業・スミスの家」をPRしていくためのアイデアを、全く別の事業部で働くメンバーが提案し、みんなで企画に落とし込んで実行しました。SNSで作品を募って、フォトコンテストを行ったんですよ。

編集部

業務や事業の壁はないのですね。メンバーの皆様が協力して、会社や事業を盛り上げていこうとしている雰囲気が伝わってまいりました。

事業の成長をダイレクトに感じられる環境で、新しいことにチャレンジしたい方を歓迎

株式会社ヴァンガードスミスで事業戦略部執行役員を務める中里香李さんが正面を向いている様子
▲「事業の成長を一緒に体感したい方を募集している」と語ってくれた事業戦略部執行役員の中里香李さん

編集部

ヴァンガードスミスさんが採用の際に重視しているポイントを教えていただけますか。

中里さん

私たちが行っているのは特殊な事業で、まだ社会には広く知られていない新しいビジネスです。社会貢献にもつながる私たちのサービスが、これからどんどん認知され、事業が成長していくのを一緒に体感したいという方を採用したいと思っています。

メンバー共通の価値観でもあるのですが、チャレンジ精神やハングリー精神のある方が応募してくださると嬉しいです。私たちと一緒に仕事を楽しめるでしょう。これまでになかったものを、自身の力でサービス化して「世の中に送りだしたい」「たくさんの人々に知ってもらいたい」という思いを実現し、その手ごたえを味わえるタイミングだと思います。

編集部

事業の成長はすでに感じられているのでしょうか。

中里さん

こちらからご案内するばかりではなく、お客様の方から「導入したい」というお問い合わせをいただくことが増えているんですよ。様々なメディアで取り上げていただくことが急激に増えていて、数年前とはずいぶん景色が変わってきているのを実感しています。

編集部

まさに今、ヴァンガードスミスさんの事業がさらに飛躍しようとしている貴重なタイミングなのですね。自身で何か生みだしたい、自身の考えで行動したいと考えている方には、刺激的な職場だと感じました。本日はありがとうございました。

■取材協力
株式会社ヴァンガードスミス:https://v-smith.co.jp/
採用ページ:https://saiyou.v-smith.co.jp/