持続可能な社会づくりを目指し、SDGsに貢献する事業を展開している企業にインタビューする本企画。今回は、株式会社NOTEにお話を伺いました。
懐かしくて新しい、日本の地方再生を担う株式会社NOTE
兵庫県丹波篠山市を拠点に、歴史的建築物を活用しながら、その土地の文化資産を尊重したエリアマネジメントを実践する株式会社NOTE。衰退に悩む地方の知られざる価値を、その土地の人々と共に磨き上げ、「なつかしくて、あたらしい、日本の暮らしをつくる」という同社のビジョンを掲げ活動しています。
会社名 | 株式会社NOTE |
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住所 | 兵庫県丹波篠山市二階町18番地1 |
事業内容 | まちづくり事業丹波篠山市(事業計画策定、資金調達、設計監理、リーシング等) |
設立 | 2016年5月 |
公式ページ | https://team.nipponia.or.jp/a note-inc/ https://murabito.nipponia. or.jp/ |
今回は、株式会社NOTE経営企画管理部経営企画グループリーダーの小栗瑞紀さんに、地方の文化資源を尊重した、株式会社NOTEのSDGsなまちづくりについて、お話を聞かせていただきました。
複数の空き家をリノベーション、「分散型ホテル」でまちづくり
▲兵庫県丹波篠山市に拠点を構える株式会社NOTEのオフィス外観
編集部
まず初めに、NOTEさんの事業内容、会社として発展した経緯について教えてください。
小栗さん
日本国内のいわゆる地方部と呼ばれる地域で、その土地の暮らし、築かれた文化をどうやって継承していくのか、という命題に取り組んでいる会社です。
2009年に一般社団法人としてまちづくり事業をスタートしました。転機となったのは、2015年に行った兵庫県丹波篠山市のまちづくりです。丹波篠山市は城下町なのですが、空き家の増加に悩んでいました。
私たちは、複数の空き家のリノベーションを行い、城下町の中に客室を分散させた「分散型ホテル」というスタイルを開発しました。「篠山城下町ホテルNIPPONIA」は、私たちの代表的事例となっています。
編集部
「篠山城下町ホテルNIPPONIA」の成功をきっかけに、本格的に事業として展開を始めたんですね。
小栗さん
現在では株式会社として、北は北海道から南は沖縄まで、全国31地域で丹波篠山と同じようなスタイルの取り組みを展開しています。実は丹波篠山市はNOTE代表の出身地で、私たちの拠点も丹波篠山市にあります。
編集部
「NIPPONIA」という名称は現在、NOTEさんの展開するプロジェクトの事業名にもなっていますね。
小栗さん
「NIPPONIA」は日本を代表する鳥「トキ」の学名です。トキは、時代の流れの中でどんどん減少して、一時期は絶滅の危機に瀕しましたが、現在は人々の努力で復活しています。このトキに思いを重ねて、日本各地で衰退している暮らしや歴史のあり方、景観、文化に、もう一度光を当てて復活させていこうという意味が込められています。
今、全国の地域で、空き家や遊休化してしまった大きな建物が問題になっています。そういった古民家を宿泊施設や店舗として活用していくことで、地域に新しいなりわいを作って、もう一度そこに人の暮らしが根付く仕組みを作ることを目指しています。
編集部
復活したトキのように、いわば絶滅の危機に瀕している地域の暮らし・文化を守り、新たな命を展開させる事業なんですね。
一気通貫で地域全体のエリアデザインを行う「NIPPONIA」プロジェクト
▲株式会社NOTEの地域調査の様子
編集部
NOTEさん独自の事業「NIPPONIA」の内容について、もう少し詳しくお話を伺えますか。
小栗さん
地域の中にある古民家1棟ではなく複数棟を視野に入れて、地域全体のエリアデザインを行い、面的にまちを開発しています。
例えば「篠山城下町ホテルNIPPONIA」はホテルとしては一つなんですけれど、ホテルの部屋が街中に点在している形になっています。ホテルだけを作っても賑わいに結びつかないので、お店や宿以外の機能を持つ建物も併せて開発をして、テナントさんを呼び寄せて、新しい事業を作っています。
編集部
まちづくりコンサルタントのようなイメージでしょうか。
小栗さん
そうですね。まずはコンサルタントのような形で対象の地域に入って調査をして、エリアデザイン、計画を作ります。この地域にはこういう地域資源があるから、この古民家をこういう機能で活用しましょう、と。その上で、活用は誰が主体でやるのかというフォローも含めた計画を作ります。
計画の完成後も、実際に建物を開発してテナントさんに入っていただくところまで手掛けます。スタートのコンサルタントから、実際に事業を形にするプロジェクトマネジメントまでを一気通貫で行うのが私たちの役目です。
編集部
プロジェクトのプランを立てるだけでなく、軌道に乗るまでを手掛けるのがNOTEさんの特徴なんですね。
小栗さん
そうです。そして、私たちは基本的に伴走支援であるというのも、もうひとつのポイントです。例えば、ある建物を宿にして運営するとき、運営する事業者さんはまた別にいるんです。あくまで私達は黒子的な立ち位置で、建物を開発して貸すことが仕事です。そして、貸した後にテナントの事業者さんたちの運営を裏から支援する形なので、あまり表には出ない存在です。
編集部
NOTEさんに、その地域のまちづくりを依頼するのはどういった方々なのでしょうか。
小栗さん
自治体や銀行の方、あるいは地域代々の名士さんでご自身も物件を持っていらっしゃる民間企業の方や、最近では、エネルギー開発や環境問題の観点でプロジェクトに取り組む大手企業様からもお声かけいただくこともあります。そのような依頼主の皆さんと一緒に計画を作って、その物件をどう活用していくのかを詰めていく形になります。
編集部
計画からプロジェクトの実現までは、どのくらいの期間になりますか。
小栗さん
その地域に初めて調査に入ってから、プロジェクトマネジメントまで進んで、建物がオープンするまでは、早くても2~3年掛かりますね。
編集部
年単位のスケール感、スケジュール感で、事業を進行しているんですね。
株式会社NOTEのビジョンは「なつかしくて、あたらしい、日本の暮らしをつくる」
編集部
NOTEさんのビジョンについて教えてください。
小栗さん
私たちは、「なつかしくて、あたらしい、日本の暮らしをつくる」という理念を掲げています。これは日本での取り組みである「NIPPONIA」の根幹になっているビジョンです。
編集部
このビジョンにはどういった想いが込められているのでしょうか。
小栗さん
「なつかしくて」と「あたらしい」というところに、それぞれ想いがあります。
「なつかしくて」は、言葉の通り、日本の昔ながらの文化風景をイメージしています。伝統産業やその地域に暮らす人たちのコミュニティなどですね。いわば日本の原風景に、日本のもともと持っている価値であったり、その地域だけが持つ価値がある。そんな想いが「なつかしくて」というフレーズに込められています。
一方で「あたらしい」という言葉には、昔の日本に戻ろうという懐古主義では決してない、という意気込みが込められています。時代というのは移り変わりますし、資本主義社会の中で価値がないものは切り捨てられる現実があります。その中で、どうやって懐かしいところに価値を見出して、光を当てるのかが私たちの仕事です。今の視点に沿った新しい考え方、新しいサービスやシステムを積極的に取り入れながら、これからの日本の暮らしを創造していこうというのが、このビジョンに込められている意味です。
編集部
例えばNOTEさんの手掛けた分散型ホテルのアイディアも、その地域にとっての新しい形ですね。
小栗さん
おっしゃる通りです。これまでになかった考え方、モノを地域に落とし込んでいくことで、時代の変化を柔軟に受け入れる新しい仕組みを作っていこうという意味です。
まちづくり開発会社を創設・出資し、地域と一体になってプロジェクトを進行
編集部
実際にプロジェクトを進める手順、NOTEさんでの仕事の進め方を教えてください。
小栗さん
実際に地域の中でプロジェクトを進めることが決定すると、まずNIPPONIAとして開発をするためのまちづくり開発会社を毎回新設します。どういった方がその会社に参加するかは地域によって異なるので、行政が出資する場合、民間企業が出資する場合などいろいろパターンがあるんですけど、私たちNOTEも一部出資をして、まちづくり開発会社に加わります。
このまちづくり開発会社が中心になって、その地域の開発プロジェクトを進めていくので、例えば所有者の方から物件や土地を借りたり、金融機関さんから資金を調達したり、テナントに入っていただいた事業者さんから家賃をもらったり、という体制が取れます。
編集部
まちづくり開発会社を設立後は、どのようにプロジェクトが動いていきますか。
小栗さん
「初期調査、計画策定、プロジェクトマネジメント」と三段階に分かれており、名前の通り調査業務からスタートします。さらに事業計画を策定する段階になると、地域の皆さんに啓発するためのワークショップを行ったり、地域調査・資源調査を基にした実際の事業計画に数字を落とし込んでいく作業だったりが必要になってきます。
プロジェクトマネジメントのフェーズでは地域の関係各社を始めとした複数のステークホルダーがいるので、地域調整も重要です。それに加えて資金調達、テナントさんの誘致なども同時進行します。
編集部
全国各地でプロジェクトが進められていると思うのですが、NOTEさんのメンバーはある一つの地域を担当して、その地域にコミットする形なのでしょうか。
小栗さん
基本的には丹波篠山が拠点で、出張ベースで担当の地域に行くことが多いです。担当している地域に異動、派遣されるわけではなく、通いベースです。
さらに言えば、1人のプロジェクトマネージャーは複数地域を同時に担当しています。一つの地域にずっと入り込んでコミットするというよりは、いくつかの地域をマネジメントしながら、案件の進捗に応じて対応するイメージです。
編集部
複数の地域を担当しつつ、一気通貫で最初から最後までプロジェクトを伴走するのでしょうか。
小栗さん
NOTEとしては一気通貫で全プロセスに伴走しますが、個々のメンバーでいえば、仕事の重量に応じてバランスを考えながら業務が分配される形です。初期調査やまちづくり計画策定の段階で終了する場合もあります。
編集部
NOTEさんのメンバーの中には、プロジェクトマネージャー以外の職種の方もいらっしゃるのでしょうか。
小栗さん
NOTEの中には設計担当やオペレーション担当、宿泊施設運営の環境設計を得意としているメンバー、PR広報のメンバーなど、さまざまな得意分野を持ったメンバーがいます。用途に応じてプロジェクトマネージャーと一緒に地域に入って支援を行う形ですね。NOTE内にいくつかチームがあり、必要に応じてアサインされます。
編集部
プロジェクトマネージャーを中心としたチームで、業務を遂行するスタイルなんですね。
地域の人が喜ぶ顔を見るのが、株式会社NOTEで働くメンバーのやりがい
▲地域の方とコミュニケーションをする株式会社NOTEのメンバー
編集部
NOTEさんのメンバーにとって、仕事のやりがいを感じるのはどのようなときでしょうか。
小栗さん
「地域の人が喜ぶ顔を見るのが嬉しい」というのは、NOTEのメンバーみんなに共通するやりがいだと思います。例えば、開発する施設の近くに住んでいる方とコミュニケーションを取って、プロジェクトの内容をお話したときに、地域住民の方たちが純粋に期待してくれたり、喜んでくれたりすると、モチベーションが上がりますね。
ほかにも、自分の知らない地域に行って、歴史や文化を紐解いて、報告書としてまとめていくところに面白さを感じている、というメンバーもいます。
編集部
実際にプロジェクトを推進する中で、地域住民の皆さんの反応も含めて、地域の変化を実感できるのでしょうか。
小栗さん
正直、少し時間は掛かります。プロジェクトの調査段階や計画の策定段階だと、目に見える形にならないので、住民の方に興味を持ってもらえるチャンスはあまりありません。実際に施設が完成した後、例えば宿泊施設に泊まりに来たお客さんと地域の方たちが楽しく会話ができるようになってくると、変化を実感できます。
最初は「本当にうまくいくの?」と懸念されていた方も、考えた方が柔らかくなって、私たちのプロジェクトを受け入れてくれるようになる変化は、どの地域でも見られると感じています。
編集部
地域に住んでいる方からいただいた言葉の中で、印象に残っているものはありますか。
小栗さん
開業した後にNOTEのメンバーが行く機会はあまりないのですが、まちづくり会社の方から「この前泊まりに来てくれたお客さんとこういう話をして、うちの畑の野菜あげたんだ」といったエピソードを伺うことはよくあります。地域の方が、積極的に私たちが作った施設に関わってくれて、交流が生まれていると思うと嬉しいです。
編集部
少子高齢化や過疎化など、地方部の抱える社会問題を解決していきたいと考えているメンバーも多いのでしょうか。
小栗さん
地域が活性化した先に、都市部の一極集中が緩和されて地方にまた人が戻って来ること、子どもが地域文化の中ですくすく育つことにつながればいいと思っていますが、私たちの仕事は、大きな社会課題解決というより、もっと身近な喫緊の問題に向き合っている感覚です。
今この時代になくなるかなくならないかの瀬戸際にいる地域が目の前にある、具体的に困っている地域に対して何か助けになりたい、という想いが強いと思います。
観光地や名所ではない、知られざる日本を発見し、価値を引き出す
編集部
NIPPONIAのプロジェクトに携わるNOTEさんのメンバーだからこそ得られる体験には、どのようなことがありますか。
小栗さん
「日本にこんな地域があったんだ!」と思える場所へ行けるのは、NIPPONIAならではだと思います。観光地や名所ではない地域からご相談をいただくことが多いので、知られざる日本の一部を見て、しかも助けることができるのは、地方課題を対象にしているNOTEで働く醍醐味ですね。
私たちにご相談に来るのは、ご自分の住んでいる地域課題を何とかしたいという想いを持った、いわゆる地域の名士の方が多いです。もともとその地域を支えてきた代々の大企業、酒蔵さん、昔の大名のような立場の方と一緒に仕事ができるのも、NOTEのすごいところだと思います。
編集部
NOTEさんの業務を通じて、日本の知られざる魅力を発見できる機会もありますか?
小栗さん
NOTEでコミットする地域は、「明治より前から集落があり、暮らしが営まれてきた地域」という条件があるので、どこも歴史が深いんです。例えばここの地域は奈良時代は荘園で、昔から豪族と付き合いがあった土地なんだ、という背景があったりします。
名所名跡にスポットが当たりがちですが、そこを支えてきた地域ならではの誇りや根付いていた文化に触れられるのは、日本人としても貴重な機会だと思います。
編集部
観光では訪れない地域の魅力をブラッシュアップするイメージでしょうか。
小栗さん
観光の魅力づくりとなると、どこの地域でもどうしても食べ物・景色・人に寄りがちになるんです。都会に比べて新鮮な食材が手に入っておいしいとか、ネオンがないから星がきれい、空気がきれいとか。おばあちゃん、おじいちゃんたちがみんなフレンドリー、という語り方をされがちですよね。
そういった「田舎ならでは」の前提も地域の魅力のひとつですが、地域独自の集落の背景、歴史から生まれてきた文化にも目を向けると、とても豊かなんです。その文化に裏打ちされているプライドがあって、かけがえのない価値、魅力があると思います。
編集部
どんな地域にも独自の潜在的価値があり、それを引き出していくというのがNOTEさんの仕事の魅力、役割なんですね。
マニュアルに頼らず、地域の方との対話を楽しみながら働こう
▲株式会社NOTEのオフィス風景
編集部
最後に、この記事を読んでNOTEさんに興味を持った読者に向けて、採用に関するメッセージを伺えますか。NOTEさんのメンバーには、どのような方がフィットするでしょうか。
小栗さん
基本的にマニュアルに沿って動く仕事ではないので、自分で考えて自発的に動ける方がNOTEには向いていると思います。
あとは、さまざまなジャンルの方たちとコミュニケーションを取りながら進める仕事なので、人と話すのが苦じゃない人だと、楽しく働けると思います。
編集部
自主的に動ける方で、人とのコミュニケーションを楽しめる方、ということですね。
小栗さん
そうですね。ただし私たちは基本的に伴走支援の立場でもあるので、「これがやりたい!」とどんどん自分で事業を突き進めていくというよりは、みんながやりたいことをまとめながら、NIPPONIAとして方向性を見据えて、各地域の魅力の引き出し方を考えていく仕事です。関係者のいろいろな意見を聞きながら、自分の中で消化して舵取りができる人の方がストレスがないと思います。
編集部
いろいろな地域の、いろいろな立場の方と一緒に仕事を進められるのもNOTEさんで働く醍醐味なんですね。
小栗さん
そうですね。地域住民の方はもちろん、行政の方、金融機関の方、宿泊施設を運営される方、さらに新聞記者の方ともやり取りをします。業種に限らずいろいろな立場の人と話ができるのも魅力です。
編集部
マニュアルがないというお話がありましたが、やはり各地域の実情に合わせて、オーダーメイド的に仕事を構築していくスタイルなのでしょうか。
小栗さん
マニュアルはありませんが、ある程度の事業メニューはあります。また、資料のフォーマットみたいなものもあるので、そこは新しいメンバーにもノウハウとしてお教えすることができます。
ただ、おっしゃる通りオーダーメイド的な業務なので、計画通りに進むことが少ないんですね。例えば資金調達がスムーズに行かないとか、テナントの事業者さんがうまく決まらないとか、常にイレギュラーな出来事が起こるので、「じゃあ、どうする?」とその都度考えることが必要になります。
編集部
そういった局面を、NOTEの皆さんはどういう風に乗り越えているんですか?
小栗さん
頑張るしかないですね(笑)。とはいえ、マニュアルはありませんが社内ノウハウはあります。以前ほかの地域で同様の事態になったときはこうやって対処した、という事例は代表をはじめ各プロジェクトマネージャーの中に蓄積されているので、「この方法を試してみたら?」と、社内で相談しながら対策を練っています。
相談をしながら進めつつ、最終的にはコミュニケーションを通じて解決していくものなので、やはりコミュニケーションが苦じゃない気質は大事かなとは思います。
編集部
逆に言えば、コミュニケーションを楽しめる方であれば充実感を持って働けるということですね。
小栗さん
そうですね。先ほども言及しましたが、NIPPONIAの事業だからこそ出会えた方とコミュニケーションができるので、とても勉強になりますよ。
編集部
NOTEのメンバーの皆さんが地域の皆さんと協調しながら進めているからこそ、NIPPONIAで再生したエリアはどこも魅力的なのだな、と小栗さんのお話から分かりました。日本古来の価値を生かしたまちづくりに興味のある方にとって、とても魅力的な仕事ですね。本日は、ありがとうございました。
■取材協力
株式会社NOTE:https://team.nipponia.or.jp/note-inc/
採用ページ:https://team.nipponia.or.jp/blog/recruit/