ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、設計から施工まで一貫して携われる不動産デベロッパーである穴吹興産株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
香川県に本社を置き、西日本全域から関東・東海・信越・東北エリアまで幅広い現場で活躍できる同社は、20代でのプロジェクトリーダー登用や、30代前半での主任抜擢など、若手社員の活躍が目覚ましい環境が特徴です。
また、物件の設計段階から施工完了まで一貫して携われる仕事内容は、デベロッパーならではの醍醐味といえます。社員の平均年齢は36.2歳と若く、充実した育成制度と働きやすい環境のもと、早期からキャリアを築くことができます。
今回は、同社の若手が活躍できる環境や設計から施工までの一貫した業務体制について、人事部の堀口さんと、施工管理職として活躍する建設部の豊福さん、富﨑さんにお話を伺いました。
20代でプロジェクトリーダーも!若手を積極登用する穴吹興産
編集部
御社では若手の活躍が目覚ましいと伺っています。まずはご活躍の状況について教えてください。
堀口さん
現在、若手をプロジェクトリーダーなどの重要なポジションに就かせる流れがあり、どの部署でも若手の活躍が期待されています。本日取材していただく豊福も32歳という若さで建設部の主任を務めています。
また、営業職ではチーム制を採用しているのですが、チームを取りまとめるチームリーダーのポジションには、早ければ入社5〜6年目の20代の若手社員が就くこともあります。
また、ここ数年、新卒採用を積極的に増やしていることもあり、若手の比率が高くなってきています。現在の当社の平均年齢は36.2歳です(2024年11月の取材当時)。
編集部
富﨑さんは入社されて2年ほどと伺っています。どのような業務を行なっているのでしょうか?
富﨑さん
施工管理の業務をしており、現場の定例会議に出席して様々な決定を行い、工程管理も担当しています。
主に社内の3つの部署との連携が重要で、土地を取得する開発部門、マンションを販売する営業部門、そしてマンションの広告を担当する広告宣伝部門と密に連携します。社内の関係部署とのコミュニケーションを円滑に進められることが大切です。
また、顧客への引き渡し時期があるため、その工程を守れるようゼネコンと調整を行うのも私の仕事です。エリアごとに管轄が決まっており、私の場合は福岡と鹿児島の現場を担当しています。
▲福岡県北九州市にあるTOTOミュージアムを訪れたときのようす
編集部
お仕事をする中でどのような点にやりがいを感じますか?
富﨑さん
担当している現場が竣工したときは大きなやりがいを感じますね。また、マンションのデザインについて設計事務所とやり取りをする機会も多く、自分が携わった建物が実際に形になっていく過程を見られるのは本当に楽しいです。特に外観デザインやエントランスは、物件の立地特性に応じて異なる特色を持たせていくので、注力しているところです。
編集部
豊福さんは入社されて半年だそうですね。働かれてみて特徴的だと感じることはありますか?
豊福さん
設計期間がタイトな中でも計画を実現していける部分は、すごいなと感じています。それは当社の大きな特徴だと思います。
主任として関東エリアで4つの現場を担当し、それぞれ月1回の定例会議に参加して要望を伝えたり、現場からの質疑に対応したりしています。4現場を同時に担当することもありますが、この定例会議を通じてしっかりとした進行管理ができる体制が整っています。
充実の研修制度|宅建資格取得も会社全額支援
編集部
入社後の育成体制についてお聞かせください。
富﨑さん
上司や先輩が身近にいて、手厚いサポートを受けられる環境が整っています。グループで共有すべき内容はミーティングで話し合います。また、現場の方や設計事務所の方が困っているときは、すぐに確認して答えられる体制を整えています。
編集部
資格取得のサポートについてはいかがでしょうか?
堀口さん
不動産企業の中には「入社前に宅建を取得してください」と求める企業もあるのですが、当社は入社前に資格取得を強いることはありません。入社後に取得していただけるよう、積極的にサポートしています。
宅建資格については、7月頃から1~2ヶ月に1回程度のペースで『宅建合宿』を実施し、外部講師を招いて指導を行っています。また、継続的な学習習慣の定着を図るため、週1回のミニテストも行っています。また、宅建に限らず、他の資格についても年間の上限額内で教材費などの補助制度があり、資格取得に対して前向きなサポートを行っています。
編集部
合宿というのは、会社に泊まり込むわけではないですよね?
堀口さん
研修自体は1日から2日程度ですが、本社のある香川で行うことが多いので、みんな前泊して同期と飲みに行くこともあります。若手も参加しやすくなっています。
残業月5時間で週休2日|働き方改革の実態
▲人事部で働き方改革にも注力している堀口さん
編集部
御社は働き方改革に取り組まれているそうですが、どのような取り組みをしているのでしょうか?
堀口さん
不動産業界は労働時間が長いというイメージを持たれがちですが、当社ではそういったイメージを払拭しようということでワークライフバランスを重視した働き方改革を推進しています。
具体的な取り組み例として、パソコンの利用制限を設けています。就業時刻を過ぎてパソコンを使用する場合、事前申請が必要です。例えば建設部は9時から18時が就業時間ですが、その場合、基本的な利用可能時間は8時45分から18時15分までとなります。あえて面倒な申請を設けたことで、不要な残業の抑制を目指しています。
編集部
実際に残業削減につながっていますか?
堀口さん
実際の残業時間を見ても、例えばマンション営業部門の残業時間は月平均5.3時間程度です。営業職は顧客対応で時間が伸びることもありますが、基本的には時間内で業務を終わらせるという意識が定着しています。
私はつい最近まで豊福と同じフロアで働いていたのですが、建設部門でも、多くの社員が定時で帰宅していました。部署に関わらず、忙しい時期は残業もありますが、そうでない時は効率的に仕事を進めて早めの退社を心がけています。
編集部
豊福さんは半年前に入社されたそうですが、実際に働いてみていかがですか?
豊福さん
私が勤務する東京では、就業時間が過ぎると皆さっと帰る文化が定着しています。時々、PCの使用時間終了間際まで仕事をしていて慌てることもありますが(笑)、効率重視でメリハリをつけて仕事を進めようという意識も高まり、良い規律になっています。
前職では業務の特性上、早朝から夜遅くまでの勤務が多かったため、ワークライフバランスの評判が良かった当社を選んだのですが、実際に入社してみると評判通りでした。残業をしても1~2時間程度で、19時~20時には家に帰っています。土日完全週休2日制で、祝日も休みなので、心身の負担がかなり軽減されました。
編集部
福岡勤務の富﨑さんはいかがでしょうか?
富﨑さん
残業が少ないのもワークライフバランスが充実してありがたいのですが、個人的には当社の有休の取得しやすさがありがたく感じています。前職では、病欠などで有休を消化することはありますが、自分の都合で休みを取ったことはありませんでした。
現在はスケジュール管理を自分で行えるので、自己都合で取得でき、とてもありがたいです。妻は平日が休みのため、その日に合わせて有休を取ったりしています。
▲「スケジュール管理が自分で行えるのでありがたい」と話してくれた富崎さん
編集部
ほかにも、社員のワークライフバランスを支えるための取り組みがあれば教えてください。
堀口さん
当社では健康経営の観点からも様々な取り組みを行っています。全社員が健康診断をしますが、特に年齢が上がるにつれて2次検査が必要になるケースが増えてきます。その場合の費用負担やフォローアップも会社として行っています。社員が健康で長く働き続けられる環境づくりを重視しており、これもワークライフバランスの一環として捉えています。
フランクな社風と活発な社内コミュニケーション
編集部
豊福さんから見て、職場の雰囲気はいかがですか?
豊福さん
基本的に皆さんフランクで話しかけやすい方が多く、些細なことでも気軽に会話ができる雰囲気があります。気さくな方ばかりで、困ったときもグループ内で質問しやすい環境です。入社してからピリピリした雰囲気を感じたことは一度もありません。
富﨑さん
私も同感です。当社は社員同士の仲が良く、楽しい雰囲気があると思います。例えば、みんなで17時に時間休を取得して、福岡ソフトバンクホークスの応援に行くこともあります。
▲野球観戦を楽しむ富﨑さんと穴吹興産株式会社のメンバー。仲の良い雰囲気が伝わる
編集部
社内のコミュニケーションのために人事部で取り組んでいることはありますか?
堀口さん
人事部が何か特別な取り組みをしているわけではありませんが、当社では社員の自主的な交流が活発です。特に営業職は火曜日や水曜日が休みの方が多いので、同じエリアの休暇が重なるメンバー同士でキャンプに行ったり、若手だけで飲みに行ったりすることもあります。私も前の部署にいたときは、先輩と一緒にキャンプに行くことがありました。
また、社員の趣味が野球かサッカーで分かれることが多く、どちらかのファンが多いです。お昼ご飯中に甲子園の話をすることもあり、こうした趣味の話題が会社の特徴として根付いていると感じます。先輩が自分の趣味に新入社員を巻き込むこともあり、さまざまなコミュニティが生まれています。
穴吹興産がキャリア採用で求める資質とは
編集部
御社の求めている人材について教えていただけますか?
富﨑さん
設計や現場の施工管理など、建築に携わった経験がある人がふさわしいと思います。ただ、私自身も1年半しかゼネコンでの経験がなく、未経験に近いような状態でしたが、それでも何とかなっているということをお伝えしたいです。
重要なのは、体力よりもスケジュール管理能力とコミュニケーション能力です。設計事務所やゼネコンなど社外の方々との関わりがかなり多いですし、社内でも他部署との連携が非常に多いためです。
豊福さん
積極性のある前向きな方が理想的だと思います。例えば、グループミーティングで担当が決まっていない案件があった時に、自ら手を挙げて取り組む姿勢があるような方ですね。私自身も効率的に業務を進めたいという思いから、積極的に手を挙げるようにしています。
堀口さん
富﨑や豊福がお伝えした通り、関係部署との連携が多い仕事なので、コミュニケーションが積極的に取れる方、前向きな姿勢で業務に取り組める方が向いていると思います。建築関連の経験は重要視しますが、それ以上に積極性や協調性を重視しています。
メッセージ:ゼネコン経験者が語る穴吹興産の魅力
編集部
最後に、ゼネコン経験者のお二人から転職を検討中の読者へメッセージをお願いします。
豊福さん
当社は、建設業界でのキャリアを活かしながら、デベロッパーとして新たなステージに挑戦できる環境が整っています。
転職はネガティブなことではありません。やりたいと思ったら、ぜひ挑戦してみてください。私自身、前職のゼネコンでの経験を活かして今の仕事に就いています。当社では建設業界でのキャリアを活かしながら、デベロッパーとして新たなステージに挑戦できる環境が整っています。
現在は大変な思いをされている方も、ワークライフバランスを重視しながら、建設業界での経験を活かせる環境が当社にはあります。ぜひ前向きに検討していただければと思います。
富﨑さん
私から特に伝えたいのは、建物の設計段階から施工の最後まで一貫して関われる仕事は、デベロッパーでないとなかなかできないという事です。
自分にとってスキルアップできる環境なので、ぜひ挑戦してみてください。
編集部
御社ならではのスピーディなキャリアアップや若手の活躍、ワークライフバランスを重視した職場環境がよくわかりました。本日はありがとうございました。
編集後記
この記事のまとめ
事業内容 |
|
---|---|
若手の活躍 |
|
ワークライフバランス |
|
育成制度・福利厚生 |
|
社風 |
|
仕事の特徴 |
|
穴吹興産株式会社の基本情報
企業名 | 穴吹興産株式会社 |
---|---|
住所 | 香川県高松市鍛冶屋町7-12 |
事業内容 | ・分譲マンション事業 ・不動産ソリューション事業 ・ストックマンション事業 ・シニア事業 ・事業再生 ・海外事業 |
設立 | 1964年5月25日 |
公式ページ | https://www.anabuki.ne.jp/ |
採用ページ | https://www.anabuki.ne.jp/recruit/ |
募集職種 | ・技術職(施工管理業務) |