25歳マネージャーも!株式会社アンジェラックスで実現するエステ業界のキャリアパス

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、「あなたを、美しく生きる人へ。」という理念のもと、エステティック事業を展開している株式会社アンジェラックスにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

アンジェラックスは、全従業員64名、女性比率91%という組織で、25歳でマネージャーに就任するなど若手の活躍が目覚ましい点が特徴です。エステ業界では珍しく、直近の半期では6%という低い離職率を実現し、充実した研修制度と明確なキャリアパスで、スタッフの長期的な成長をサポートしています。

今回は、株式会社アンジェラックスのエステティシャンのキャリアを中心に、人事部の竹内さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社アンジェラックス人事部長竹内さん

株式会社アンジェラックス
人事部長

竹内 康崇さん

エステティシャンのキャリア:25歳のマネージャーが活躍!

株式会社アンジェラックスのカウンセリング風景
▲アンジェラックスでは一人ひとりの個性を見極め、最も活躍できる職種・配置を心がけている

編集部

最初に、若手が多く活躍されているアンジェラックスにおいて、特徴的なキャリアを歩まれているスタッフをご紹介いただけますか?

竹内さん

最も印象的な例として、現在25歳で長野エリア全体のマネジメントを担当しているマネージャー職の社員がいます。彼女は入社3年目の23歳で店長に就任し、その2年後の25歳でマネージャーに昇進しました。

我々は全従業員64名のうち58名が女性、平均年齢はおよそ28歳という組織です(2024年12月取材時点)。その中でも店長就任、マネージャー就任ともに最年少記録となっており、入社2年で早くも全社1位の売上を達成しているなど、優れた実績を誇っています。

編集部

そのような実績を残せた理由は何でしょうか?

竹内さん

彼女が専門学校時代からすごく優秀だったことや、後ほどご説明する研修制度なども背景にはありますが、何より「チームで働くこと」への理解が最も大きな影響を与えたと思います。

エステティシャンは、目の前のお客様に向き合って仕事をします。単に1人のお客様を綺麗にするだけなら、創業者が一番モチベーションも技術もあるわけですから、自分だけでひとつの店舗を営業していればいいわけです。それでも人を雇って複数店舗を展開していくのは、そのほうがより大きな価値を生み出すことができるからです。

25歳でマネージャーとなったこのスタッフは、当初は「自分が努力して成果を出せばそれでいい」という考え方でした。それでも、当時の上司にチームで働く素晴らしさを教わったことや、全国のお客様から「サロンに通ってよかったです」という声が届くことで、みんなで成し遂げるからこそ大きな結果が出せるということにいち早く気づいたんです。

編集部

1人のエステティシャンとして成長するだけでなく、アンジェラックスという会社の一員としてビジネス的な価値を生み出す喜び、より多くの顧客の美しさに貢献できるやりがいを実感したんですね。

竹内さん

そのとおりです。なお、チーム志向というのは私たちが常に大事にしているもので、例えばお客様のお出迎えも一人ではなくサロン全体で行うなどの文化が根付いています。

キャリア面談を実施し、一人ひとりの個性に合わせた配置を重視

株式会社アンジェラックスのフェイシャルエステイメージ

編集部

エステティシャンとして入社後のスタッフのキャリア構築において、重視しているポイントはどこでしょうか。

竹内さん

当社は、採用と同じくらい「どこで働くか」、つまり店舗や部署への配置こそが大切だと考えています。

ただし、本人の希望だけで決めることはしていません。社員には、人それぞれに独自の個性があることを「球根」に例えて伝えていて、たとえば温かい環境で育つひまわりのような性質を持つスタッフであれば、そういったマネジメントができる店長のもとに配置します。

代表の大杉みどりがよく言うのですが、特に今の時代はSNSの影響もあり、自分はチューリップの良さを持っているのに「バラやひまわりになりたい」と思ってしまう方が多いんです。例えば、コミュニケーション力が抜群で目の前のお客様に対して真摯に接して喜んでいただけるのに、データ分析ができないというだけで「自分はダメだ」と思い込んでしまう。それはあまり建設的ではないですよね。

株式会社アンジェラックスの大杉代表の登壇風景
▲株式会社アンジェラックス代表の大杉みどりさん

竹内さん

短所を克服することも大事ですが、まずは長所を伸ばすことで挑戦の機会が得られて、夢中になって成長していけます。その良い循環をつくるために、一人ひとりの個性に合った場所で輝けるようなキャリアサポートを重視しています。

編集部

キャリアパスにも、その考え方は反映されていますか?

竹内さん

もちろんです。具体的には、現場でエステの技術を極めてトップエステティシャンを目指すパターン、店長・マネージャー・ゼネラルマネージャーとして管理職を目指すパターン、また本部に異動してバックオフィスやスーパーバイザーとして会社全体に貢献するパターンがあります。

半年に1度実施している「キャリア面談」において、スタッフの店長、マネージャー、人事部、役員など、多角的な視点から評価を行い、本人の要望も聞いたうえでキャリアを構築していくことができます。

実力重視の評価制度を導入。中途入社でも前職の給与水準を考慮

株式会社アンジェラックスのエステティックサロン「ANGELUX」長野店内観

編集部

評価制度についてもお教えいただけますか?

竹内さん

25歳でマネージャーとなった事例からもわかるように、当社では年功序列という考え方はほとんどありません。評価は大きく分けて「成果」と「行動」の2つの観点で行っており、年齢に関係なく実力で評価する仕組みを採用しています。

入社当初は技術力を高めたり、お客様にもっと満足いただけるような接客力を磨くことで、結果として徐々に役職や給与に反映されていきます。その後は、後輩のメンバーに技術を教えたり、お店の運営を任されていくことで、さらにキャリアアップにつながっていきます。

編集部

新卒ではなく、中途入社の場合はいかがでしょうか。

竹内さん

入社時の給与を年齢や経験年数で一律に決めるのではなく、前職での給与水準も考慮して設定しています。これは、生活レベルの急激な変化を避け、長期的なキャリアを築いていただくための配慮です。仕事人生は長いものですから、ライフステージの変化にも対応できる環境を整えています。

成長支援:158時間の研修で独自の技術を習得できる

株式会社アンジェラックスの研修の様子
▲中途入社向けに、新卒同様の充実した研修制度を用意

編集部

技術力に定評があるアンジェラックスでは、新卒者や新入社員に対し、どのような人材育成をされているのでしょうか。

竹内さん

人材育成の面での特徴的な取り組みとしては、新卒に対して半年で158時間の技術研修を実施しています。これは、入社後2ヶ月間かけて実施する新卒研修とは別に設けている時間です。

私たちは、代表の母親である大杉京子氏が考案した日本式トリートメント「大和撫子美容法®︎」をベースに施術をしています。その技術を体現できている者がトレーナーになり、6ヶ月かけてしっかりと教えていくんです。

当社のエステティシャンに求められるのは、カウンセリング能力に加え確かな技術力が必要不可欠です。お客様に約束したことを実現するため、想像以上の技術力を身につけることを重視しています。その結果として、エステティックグランプリの顧客満足サロン部門で6度目の全国1位を受賞(※)できているのだと考えています。
(※)一般社団法人エステティックグランプリ主催。アンジェラックスは2024年度に受賞しており、最多記録を更新している

編集部

中途入社の方に対しては、どのようなサポートがあるのでしょうか。

竹内さん

個人の経歴によって技術力の差はあると思いますが、中途入社向けにも新卒同様の充実した研修制度を用意していて、現場でのOJTだけでなく2週間から1ヶ月程度の本部での研修を実施しています。

また、半年に1回開催する社内表彰「ANGELUX AWARD」では、優秀店長賞やルーキー賞などがあるほか、中途入社の方が対象の「中途ルーキー賞」も設けています。新卒を育てるという文化は特徴的ですが、そのスタンスはさまざまな経験を持ち入社された中途の方に対しても同様なんです。

株式会社アンジェラックスのアワードの表彰式の様子
▲優秀店長賞やルーキー賞、中途入社の方向けの「中途ルーキー賞」もある「ANGELUX AWARD」

福利厚生:育児支援などの制度が充実。高い定着率を誇る

株式会社アンジェラックスの表彰式の様子
▲社員の9割が女性のアンジェラックスでは、仕事と育児との両立支援を積極的に行なっている

編集部

アンジェラックスのワークライフバランスに関する取り組みを伺ってよいでしょうか。

竹内さん

社会保険を完備しているのは当然ながら、産休・育休制度についても整備しており、確実に取得できる環境を整えています。

また、育児との両立支援として、時短勤務制度も拡充しています。法定では3歳までとされている時短勤務について、当社では2024年から小学校4年生まで延長して利用できるように改定しています。育児と仕事の両立をより柔軟にサポートできるよう、今後もスタッフの声を取り入れて改善していく予定です。

編集部

育児と仕事の両立支援に力を入れているのには、どんな背景があるのでしょうか。

竹内さん

当社は事業の特性上、9割以上を女性が占めているので、ライフステージの変化に伴う離職を避けるという意味合いがあります。

美容業界は平均離職率が高く、いろいろな算出方法はあるものの、3年以内に辞めてしまう割合が60〜70%とも言われています。そのような実情のなか、当社の直近半年間の離職率は6%とかなり低い水準となっています。これは平均離職率15%程度(※)と比較しても、定着率の高さは当社の強みの1つと言えます。
(※)令和5年雇用動向調査結果の概況(厚生労働省)によると、全国の離職率の平均は15.4%となっている

また、出産・育児に関するものの他にも、奨学金代理返済制度として月1万円を会社が返済する制度を設けています。

アンジェラックスから転職希望者へのメッセージ

株式会社アンジェラックス人事部長竹内さん
▲取材にご対応いただいた人事部長の竹内さん

編集部

転職を検討している読者に向けて、メッセージをお願いします。

竹内さん

私が面接や会社説明会でよくお伝えしているのは、「必ずあなたに合った会社があります」ということです。それが当社でなくても全く構いません。だからこそ、たくさんの企業を見ていただきたいと思います。

その中で、もしアンジェラックスに興味を持っていただけたのであれば、ぜひ飾らないありのままの自分で面接にお越しいただければと思います。というのも、飾った自分で入社してしまうと、その後もずっと飾り続けなければならなくなってしまいます。むしろ「こういうことをやりたい、逆にこれは苦手」といった率直な自己開示をしていただきたいですね。

例えば、「私は優柔不断ですが、だからこそ物事を深く考えることができます」というように、一見すると短所に見えることでも、それを長所として活かせる面があるはずです。

私たちも、このインタビューを含め、できるだけ飾らない本音で話すように心がけています。ポジショントークは避け、会社の良いところも悪いところも包み隠さずお伝えするようにしています。そうすることで、お互いが等身大で向き合い、より良い選択ができると考えているからです。

編集部

同じ志を持ったメンバーと切磋琢磨しながらキャリアを積み、ライフステージが変化しても育児と両立できるアンジェラックスには、挑戦し、自らを変革する力を養うことができると感じました。

本日はありがとうございました。

編集後記

離職率が業界的に高いとされているエステサロンにおいて、多くの社員が長く働き続けているアンジェラックス。その要因として「社員を球根だと思っていて、成長して美しい花を咲かせるためにサポートする」という社内に根付く考え方が大きく影響しているのだなと感じました。

株式会社アンジェラックスの働き方のまとめ

企業規模・特徴
  • 全従業員64名、女性比率91%で平均年齢28歳の若手中心の組織
  • 2024年に顧客満足度で6度目の全国1位を獲得
  • 業界平均60-70%に対し離職率6%と低水準を維持
評価・昇進制度
  • 年功序列ではなく「成果」と「行動」で評価する実力主義
  • 25歳でマネージャー就任など、若手の抜擢実績あり
  • 半年に1度、多角的な視点での「キャリア面談」を実施
育成制度
  • 新卒向けに半年で158時間の技術研修を実施
  • 中途入社者向けに2週間〜1ヶ月の本部研修を実施
  • キャリアパスは技術専門職と管理職、本部の3軸を用意
働き方・福利厚生
  • 小学4年生までの時短勤務制度を導入
  • 奨学金代理返済制度(月1万円)を整備
  • 産休・育休は法定通り完備で確実な取得が可能
社風・文化
  • 「あなたを、美しく生きる人へ。」という理念のもと、技術と接客を重視
  • 社内の人間関係の質を重視し、チーム志向の文化を醸成
  • 個々の特性に合った配置・育成を重視

株式会社アンジェラックスの基本情報

企業名 株式会社アンジェラックス
住所 長野県長野市南千歳1丁目20-2-1アンジェラックスビル4F
事業内容 ・エステサロン及びリラクゼーションサロンの経営
・化粧品の企画・開発および販売・卸し業務
・スクール事業
・通信販売事業
設立 2002年6月
公式ページ https://angelux.co.jp/
採用ページ https://angelux.co.jp/recruit/
募集職種 ・エステティシャン
取材・編集
大滝雄介のプロフィール写真

ミライのお仕事
編集部

大滝 雄介

企業の採用や働き方に関する取材を担当し、これまでに三井物産株式会社やヤマハ発動機株式会社、サイボウズ株式会社など、約650件の取材実績あり。編集歴は15年にわたり、出版社勤務時代には官公庁や健康保険組合の機関誌・パンフレットなどを企画段階から多数制作。