株式会社 日本HPの若手活躍を生む「自分でキャリアを築く」カルチャー

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社 日本HPにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

日本HPは1939年にアメリカで創業したヒューレット・パッカードカンパニーを祖とする、PC・プリンティング領域のリーディングカンパニーです。同社では社員のチャレンジを推奨する風土のもとで、若手社員がさまざまなことにチャレンジしながら活躍しています。また社内公募制度や人材育成プログラムなどの独自制度を整え、会社全体で社員のチャレンジをサポートしているのが特徴です。

今回は日本HPの若手活躍の事例や、それを支える会社制度、働き方の特徴について、コンシューマービジネス本部でビジネスプランニングリードとして活躍する宇野さん、人事部採用担当の増田さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社 日本HPの宇野さん

宇野洋平さん

株式会社 日本HP パーソナルシステムズ事業本部 コンシューマービジネス本部 ビジネスプランニングリード。オーディオ業界、ゲーム業界を経験後、2022年に中途入社。現在は個人向けPC事業において、ビジネスプランニングリーダーを務める。

株式会社 日本HPの増田さん

増田倫子さん

株式会社 日本HP 人事部採用担当。人材業界、IT業界で数社を経験後、2021年に中途入社。現在は、人事部採用担当として日本の採用全般を担当。

若手活躍の秘訣は「チャレンジできる環境」

株式会社 日本HPの宇野さん
▲インタビューにご対応いただいた宇野さん

編集部

日本HPでは多くの若手社員が活躍されているそうですが、若手活躍の秘訣は何だと思われますか?

宇野さん

会社全体で、社員のチャレンジを推奨していることだと思います。実際に社員自身が「やりたい」と手を挙げたことは、年齢や経歴に関わらずどんどん任せてもらえます。さまざまなチャレンジの機会を得て成長していけるのが当社の魅力です。

編集部

印象に残っている宇野さんご自身のチャレンジをご紹介ください。

宇野さん

ゲーミングデバイスブランド「HyperX」のプロジェクトの担当を任せてもらった経験がとても印象に残っています。入社約1年のタイミングで、自ら手を挙げてチャレンジしました。

このプロジェクトは、買収後、なかなか事業統合が進まない「HyperX」ブランドをコンシューマービジネス本部で扱っていくという内容でした。実は私自身、前職のゲーム業界にいたときから「HyperX」が憧れのブランドだったんです。自分の経験を活かせる分野で、さらに会社にとっても重要なプロジェクトを任せていただき、とても成長につながる経験となりました。

株式会社 日本HPの自社製品

編集部

普段の業務の中で感じる、お仕事のやりがいについても教えていただけますか?

宇野さん

現在の業務では、コンシューマー(消費者)向け製品担当として、お客様の顔を見られることに大きなやりがいを感じます。

実際にイベントなどで、直接嬉しいお言葉をいただくことも少なくありません。先日渋谷でポップアップショップを開催した際にも、ゲーミングPCブランド「OMEN(オーメン)」のデザインを褒めていただいたり、おすすめのPCをご相談いただいたりと、とても刺激を受けました。お客様との交流を通じて、良い商品をお届けできている実感を得られるのが、この仕事の魅力です。

株式会社 日本HPの自社製品
▲国内PCやプリンターで高い知名度を持つ日本HPの製品。イベントでは日本HP製品のファンも多く集まるという

国内外の教育・研修プログラムから、自分の成長に必要なものを選択できる

株式会社 日本HPの増田さん
▲インタビューにご対応いただいた増田さん

編集部

御社の社員育成方針を教えてください。

増田さん

社員育成においては、「自分のキャリアは自分で築く」という考えが前提です。そのため会社として一律の学習機会を提供するというよりも、豊富なスキルアップの選択肢を用意し、そこから本人の判断で選んでもらうというのが当社の育成方針です。

編集部

具体的な社員の成長サポート制度についてもご紹介いただけますか?

増田さん

グローバルで多様なeラーニングを提供しており、最近ではAI関連のトレーニングなども実施しています。その中から本人の希望や上司のアドバイスなどを踏まえて、自分で必要なトレーニングを選んで受けられるようになっています。

また、日本独自の研修プログラムとして、次世代リーダー育成を目的に女性に特化した研修を外部企業と合同で実施しています。また、若い世代の優秀な人材を対象に実施している、1年間の育成プログラム「フューチャーレディータレントプログラム」も特徴的です。

編集部

宇野さんはこのような学習機会をどのように活用されていますか?

宇野さん

入社後すぐのときには、eラーニングを活用して知識習得に努めました。種類が豊富にあるため、そのときの自分に必要なものを判断して選ぶことができ、とてもありがたかったですね。

また入社2年目には外部の研修プログラムに参加しました。海外の参加者や他の外資系企業の方々と一緒にビジネスプランの検討などを行い、ビジネススキルを向上させる上でとても良い経験となりました。

自分でキャリアを築く「社内公募制度」

株式会社 日本HPの増田さん、宇野さん

編集部

社員のキャリア開発に関する制度はありますか?

増田さん

「社内公募制度」があります。制度自体は他社にもあるものですが、当社の場合はそれが非常に活発に利用されており、実際に社内公募制度を通じて、毎年、非常に多くの社内転職が生まれているのが特徴です。

社内公募制度では社外候補者と社内候補者を公平に評価する仕組みになっています。その分厳しさもありますが、この制度を活用することで通常の転職では難しい職種転換への挑戦も可能です。実際に、営業を経験した後にマーケティング職に異動した事例もあります。グローバルのポジションにも応募できるため、シンガポールに転籍したメンバーもいます。

編集部

社内公募制度が活発に活用されている理由は何だと思われますか?

増田さん

自分のキャリアは自分で考える、それを上司や会社が積極的にサポートするというグローバルポリシーが根付いており、社員が積極的にチャレンジできるカルチャーが浸透しているからだと思います。さらに異動後のバックアップ体制も充実していることから、チャレンジしやすい環境となっているのではないでしょうか。

日本HPの働き方:場所・時間の自由度が高い裁量労働・リモートワーク

株式会社 日本HPの増田さん、宇野さん

編集部

続いてワークライフバランスのテーマについて伺います。御社の特徴的な働き方をご紹介いただけますか?

増田さん

職種によってフレックスワーク制でコアタイムが適用されていますが、当社では多くの職種で裁量労働制を採用しており、コアタイムなしの柔軟な働き方が可能です。

在宅勤務はコロナ禍よりずっと前の2007年から導入しており、企業文化として確立しています。現在はリモートと出社を組み合わせたハイブリッドワークで、少なくとも週1回の出社推奨というルールのもと運用しています。働く場所も時間も、柔軟に選びながら自由度高く働けるのが魅力です。

編集部

かなり前から自由度の高い働き方を実現されているのはなぜなのでしょうか。

増田さん

「社員を信頼し、尊重する」という会社ポリシーのもと、社員の自立的な働き方を尊重するカルチャーが根付いていることが大きいと考えます。また、もともと海外チームとのオンラインでのやり取りも多いため、オンラインコミュニケーションのカルチャーがあったことも理由の1つです。

在宅勤務のIT環境整備に寄与する株式会社 日本HPの自社製品
▲自社製品を使用し、在宅勤務での快適な勤務環境を整えられるのも魅力

女性の育休からの復帰率は100%!男性育休も100%を達成

編集部

その他に、ワークライフバランスに関する特徴はありますか?

増田さん

「イクボス企業同盟」に加盟するなど、子育てと仕事を両立できる環境づくりに力を入れています。女性社員に関しては、全員が産休・育休を取得し、100%復職しています。

特に近年では、男性の育休取得を積極的に推進しているのも特徴です。昨年は男性育休取得率100%を達成しました。「取って当たり前」の空気としていくために、各部署任せにせず会社全体で育休取得に向けてバックアップを行っています。

グローバルな環境のもと、自主性高く働ける

株式会社 日本HPの増田さん、宇野さん

編集部

御社ならではの特徴的なカルチャーについて教えてください。

宇野さん

世界中のさまざまな文化的バックグラウンドを持つ社員が集まる、グローバルな組織体制が最も特徴的です。普段の業務においても、異なる国籍や文化を持つ人々と協働する機会が多く、その多様な視点や働きぶりに触れることは、大きな刺激となっています。

編集部

いわゆる日系企業との違いはどういった点に感じますか?

宇野さん

社員の自主性を尊重し、チャレンジを推奨するカルチャーは、グローバルな価値観が反映されている部分だと感じます。面接の際にも、海外の面接官から「自分で考えて行動できるか」を重点的に確認されました。グローバルな価値観にもとづき、大規模な組織でありながらチャレンジができる、大企業とベンチャーのいいとこどりのような環境があるといえるのではないでしょうか。

日本HPから転職希望者へのメッセージ

株式会社 日本HPの自社製品

編集部

最後に、転職を検討されている方々へメッセージをお願いします。

宇野さん

当社は自主性を重んじる環境で、やりたいことに挑戦できる機会が豊富です。一方で社員にただ任せるのではなく、会社としてきめ細かくバックアップしてくれる点が魅力です。特にワークライフバランスの面で充実したサポートがあります。さまざまなことにチャレンジしつつ、フレキシブルに働きたいという方にとって非常に良い環境があると思います。

増田さん

当社は社歴や年齢に関係なく、自分の意見を発信しチャレンジできる環境があります。今の環境で自己実現に悩んでいる方には、大きな可能性が開ける場所だと確信しています。

仕事とライフイベントの両立を重視される方にも最適な環境だということも強調したいです。キャリアを諦めることなく、人生の重要なイベントとバランスを取りながら継続的な成長を求める方は、ぜひ当社をご検討いただけると嬉しいです。

編集部

宇野さん、増田さん、本日はありがとうございました!

編集後記

今回の取材は、開発が進む品川・高輪ゲートウェイのエリアにある本社オフィスで実施しました。フレキシブルな働き方が可能ではあるものの、素敵なオフィスに出社しても快適に働けそうです。お話からは「意欲的なキャリア構築」と「働きやすさ」を両立できる企業姿勢が強く印象に残りました。

この記事のまとめ

働き方の特徴
  • コアタイムなしの裁量労働制で、勤務時間の自由度が高い
  • 出社と在宅勤務を柔軟に調整可能
  • コロナ以前から在宅勤務制度が確立し、充実したIT環境を整備
  • 男性育休取得率100%、女性の産休・育休後の復職率100%
キャリア開発の機会
  • 社内公募制度を導入し、活発な活用促進
  • セールスからマーケティングなど、通常の転職では難しい職種転換も可能
  • 次世代リーダー育成プログラムや女性向け特別プログラムを実施
  • グローバルポジションへの異動機会あり(例:シンガポール転籍など)
社風・カルチャー
  • 「社員を信頼し、尊重する」という理念のもと、自主性を重視
  • 多国籍なメンバーが在籍し、日常的にグローバルチームと協働
  • 20代、30代前半の若手採用が増加傾向
  • 自発的なチャレンジを会社全体でバックアップする文化
福利厚生・研修制度
  • オンラインラーニングプラットフォームで必要なスキルを習得可能
  • 外部研修プログラムへの参加機会あり
  • 充実したIT環境(高性能PC、ビデオ会議システムなど)を完備
  • メンタルヘルスケアやサポート体制も整備
求める人物像
  • 自主性を持って積極的に行動できる人
  • グローバルな環境での活躍を望む人
  • 多様なバックグラウンドのメンバーと協働できる人

株式会社 日本HPの基本情報

企業名 株式会社 日本HP
住所 本社:東京都港区港南1丁目2番70号品川シーズンテラス21階
事業内容 PC、プリンティングおよび付随するサービス、ソリューション事業
設立 2014年12月
働き方 ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)
裁量労働制(一部職種を除く)
公式ページ https://www.hp.com/jp
採用ページ https://jobs.hp.com/ja/
募集職種 法人営業
取材・編集
大滝雄介のプロフィール写真

ミライのお仕事
編集部

大滝 雄介

企業の採用や働き方に関する取材を担当し、これまでに三井物産株式会社やヤマハ発動機株式会社、サイボウズ株式会社など、約650件の取材実績あり。編集歴は15年にわたり、出版社勤務時代には官公庁や健康保険組合の機関誌・パンフレットなどを企画段階から多数制作。