未経験から新規部署の立ち上げも。株式会社キッカケクリエイションの挑戦重視の組織文化

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、「日本の国際競争力を高める」という社会課題に取り組み、IT人材に特化した転職支援事業を展開する株式会社キッカケクリエイションにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

キッカケクリエイションの特徴は、若手社員が活躍できる環境が整っていることです。人材業界未経験で入社した社員が新規プロジェクトの立ち上げを任されたり、エンジニアからの転職者がカスタマーサクセス部の立ち上げを担当するなど、20代でも大きな裁量を持って挑戦できる機会が豊富です。

社内では「相手の意見を否定しない」という文化が根付き、経験の差に関わらず若手の意見も積極的に採用されています。また、部署や役職を超えた全社的なナレッジシェアが活発で、Slackでの情報共有や書籍購入制度なども整備され、スキルアップを支援する環境が整っています。

今回は株式会社キッカケクリエイションの若手活躍と組織文化について、営業企画統括部課長の石川さん、20代の若手社員として活躍する鳥越さん、甲斐さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社キッカケクリエイションの石川さん

石川成年さん

株式会社キッカケクリエイションの営業企画統括部課長。新卒からITソリューションサービスを提供する企業に10年強在籍。大阪支社の立ち上げ後に支社長として5年で営業部4名、ITエンジニア80名の体制を築く。2023年にキッカケクリエイションへ入社し、現在は人事・営業プロセスにおける体制管理など拡大フェーズの社内組織を支える。

株式会社キッカケクリエイションの鳥越さん

鳥越悠斗さん

株式会社キッカケクリエイションの営業企画統轄事業部/ソリューション開発部 リーダー。大手食品メーカーから営業未経験で転職し3年目を迎える。入社1年目にキャリアアドバイザーを経験した後、アシスタントチームの立ち上げ(CS・アシスタント)を行い、現在は営業企画部にてスカウト運用のチームリーダーを担当。

株式会社キッカケクリエイションの甲斐さん

甲斐裕佳子さん

株式会社キッカケクリエイションのカスタマーサクセス部所属。新卒でSIerのクラウドエンジニアとして約3年勤務後、キッカケクリエイションに参画。CSチームの1人目メンバーとして立ち上げや改善に奮闘。現在2年目。

20代が新規事業を牽引!若手社員の活躍エピソード

株式会社キッカケクリエイションの鳥越さん
▲取材にご対応いただいた鳥越さん

編集部

キッカケクリエイションでは若手社員が多くご活躍されていると伺っておりますが、ぜひ具体的なエピソードをご紹介いただけますか?

鳥越さん

キッカケクリエイションには手をあげたら任せてもらえる風土があり、人材業界未経験で入社した私も、直近で新規プロジェクトの立ち上げを任せてもらっています。

具体的にはスカウト運用に関するプロジェクトが、私自身の提案から実現しました。現在はチームリーダーとして、適切なターゲット層の流入促進と、流入後の歩留まり改善に注力しています。

株式会社キッカケクリエイションの甲斐さん
▲取材にご対応いただいた甲斐さん

甲斐さん

私はエンジニアから転職したのですが、同じように未経験にもかかわらずカスタマーサクセス部の立ち上げを任せてもらった経験が印象に残っています。

従来キャリアアドバイザー(以下、CA)チームが担っていた一部の業務をカスタマーサクセスで取り扱うことになったため、業務フローやCAチームとの役割分担等をゼロイチで整備していきました。周囲に相談しながら自身でもフローの提案をし、スピード感を持って実行・改善を繰り返すサイクルの中で、大きく成長していくことができたと思います。

編集部

現在の仕事の魅力ややりがいについても教えてください。

鳥越さん

新しいプロジェクトに挑戦しているため、目に見える成果が出たときには大きなやりがいを感じます。リード(見込み客)の増加や月の決定数など、成果を数字で実感できるところが今の仕事の魅力です。

甲斐さん

やはりサポートした求職者の方から感謝のお言葉をいただけることが一番うれしいですね。カスタマーサクセスは転職プロセスでいうと主に初めの段階に関わる職種ですが、それにもかかわらず名指しで「ありがとうございます」と言っていただけることがありますので、とてもやりがいを感じます。

「まずは、やってみる」という企業精神のもと、若手の挑戦機会が多い

編集部

御社において若手が成長していける理由は何だと思われますか?

甲斐さん

キッカケクリエイションはYouTube発信によって集客を行うなど、他の人材紹介エージェントと比べても独自性のある取り組みが特徴です。業務の範囲が広く挑戦機会が多いため、会社とともに自身もさまざまなことにチャレンジしながら成長していける環境があると感じています。

また、スタートアップならではのスピード感、裁量の大きさも影響しているのではないでしょうか。

株式会社キッカケクリエイションの石川さん
▲取材にご対応いただいた石川さん

編集部

会社としても、若手のチャレンジを推奨する風土があるのでしょうか。

石川さん

はい。希望があれば入社歴に関係なく若手でも積極的に重要な役割を任せるなど、チャレンジできる環境を整えています。任された本人は不安を感じることがあるのですが、重要な役割を担うことで責任感が芽生えて成長していくと考えているため、ポテンシャルを信じて1回新規事業を任せてみるというのが当社の育成方針です。

また、若手の抜擢においては、現在の仕事で成果を出していることを前提に、普段のコミュニケーションも非常に大切にしています。代表の川島も日頃から直接メンバーとコミュニケーションを取っており、会話の中から新しいプロジェクトが立ち上がることも少なくありません。

日常的なコミュニケーションでの前向きな姿勢や、ちょっとしたアイディアの提案が、実際のプロジェクトに発展するというケースが多いですね。

ナレッジシェアの文化が根付き、Slack等の共有を通してスキルアップ可

株式会社キッカケクリエイションのナレッジシェアの様子
▲取締役副社長の毛呂さんが若手社員にナレッジシェアしている様子

編集部

若手社員のスキルアップを支える制度についても教えていただけますか?

石川さん

若手育成面では、会社全体でのナレッジシェア文化が大きな特徴です。部署や役職など関係なく全社的に活発な情報共有を行っているため、幅広いスキルを吸収して早期に成長できる環境があります。

例えば社内のSlackでは、業務改善チャンネルや情報交換セミナーチャンネルを設けています。そこではちょっとした知識共有から業界のトレンドニュース、若手メンバーによる決算書の読み方の動画共有など、業務に直接的・間接的に役立つ情報が日常的に共有されています。

他のスキルアップ支援としては書籍購入制度があります。個人での購入予算が設定されているほか、社内で共有できる本棚もあり、現在20~30冊ほどの幅広いジャンルの本を揃え、自主的に学べる環境を整えています。

甲斐さん

Slackでの情報共有は、成長の上で本当に助かっています。特に代表の川島をはじめとする役職のあるメンバーからの情報発信も直接見ることができるため、とても勉強になっています。

株式会社キッカケクリエイションのSlack画面
▲Slackでの情報共有が活発。スキルアップにつながる投稿が毎日のようにシェアされる

安心して周囲に相談できる「否定しない文化」が、若手のアウトプットに好影響

株式会社キッカケクリエイションの業務風景

編集部

若手社員への周囲のサポート体制に関してはいかがでしょうか。

鳥越さん

安心して相談できる環境があるのが魅力です。私自身も入社当初は先輩方に本当によく相談に乗ってもらっており、長いときには1時間ほどお時間をいただいたこともあります。

特徴的なのは、若手社員自身の意見や提案も積極的に聞いてもらえる点です。私もアドバイスを受けるだけでなく自身の意見を話すようにしており、経験の差に関係なく「それ、いいね!」と認めてもらえたことは自信になりました。

石川さん

「相手の意見を否定しない」というのは、チームワークを大切にするキッカケクリエイションにおいて重要なカルチャーです。自分の意見を否定されない安心感のもとで、積極的にアウトプットできる点も若手の成長に大きくつながっていると思います。

編集部

社内では日頃からコミュニケーションが活発なのでしょうか。

甲斐さん

基本的に全員出社しているため、普段から仕事のちょっとした相談もしやすく、それがきっかけで一緒にご飯に行くなど自然な交流が生まれています。同年代のメンバーが多く、かつコミュニケーションを大切にする人が集まっているので、楽しく仕事ができている実感があります。

株式会社キッカケクリエイションの交流の様子
▲部署関係なく、若手社員同士でランチに行くこともあるそう

日本の労働生産性向上がミッション!2つの事業で挑む社会課題とは

編集部

御社の事業の特徴について教えてください。

石川さん

キッカケクリエイションではIT人材に特化した転職支援事業を行っています。特徴的なのが、事業の根幹に「日本の国際競争力を高める」という目的がある点です。

もともと当社は、代表の川島が日本の成長率や労働生産性に課題を持ったことから起業したという経緯があり、単なる人材紹介にとどまらず、より大きな社会課題に取り組む使命を持って事業を展開しています。

編集部

日本の国際競争力を高めるという命題に対して、ITに特化した事業を展開されているのはなぜなのでしょうか。

石川さん

労働人口が減少している現状の中で、1人あたりの労働生産性を高めるためにはDX(デジタルトランスフォーメーション)が不可欠です。ただしDXを牽引するエンジニアが適材適所で活躍できていない状況があるため、当社の転職支援を通じて優秀なエンジニアと企業マッチングを最適化していくというのが事業の目的です。

そのため人材紹介だけでなく、エンジニア人口自体を増加させるための新たなアプローチにも挑戦しています。その1つが、2025年2月にローンチされたエンジニアのライフスタイルを伝えるメディア事業「ITREND」です。こういった情報発信によって、よりよいキャリアや人生の選択ができるエンジニアを増やすことにも寄与できたらと考えています。

編集部

新規事業展開によって、社内に新たなキャリアが生まれるということもあるのでしょうか。

石川さん

そうですね。このライフスタイルメディア事業は中途入社2年目の若手社員が開発エンジニアと兼任する形でプロジェクトリーダーを務めています。

当社では社員のキャリアの可能性を広げるために、社内兼業・転職制度「キャリアフレックスプラン」を整えており、鳥越も、今お話ししたエンジニアの社員もその好例です。今後、事業が拡大していけば、キャリアアドバイザーが兼任しながら携わったり、完全に異動したりする可能性も考えられます。

キッカケクリエイションから求職者へのメッセージ

株式会社キッカケクリエイションの社内の様子

編集部

最後に、読者へのメッセージをいただけますか?

石川さん

大前提として、当社はチームワークを非常に大切にしている会社です。その上で、ベンチャー企業として大きな裁量がある環境を活かすために、主体性や能動性を持った方との相性が良いと考えています。チームの一員として、互いに刺激し合いながら成長できる方、ベンチャーマインドを持って積極的に行動できる方と一緒に働けることを楽しみにしています。

編集部

石川さん、鳥越さん、甲斐さん、本日はありがとうございました!

編集後記

「若手社員に任せてみる」「否定をしない」といった社風が、若手の成長の土台になっていることが感じられました。代表との距離の近さや、全社的なナレッジ共有の機会など社内の雰囲気、風通しの良さも魅力です。

株式会社キッカケクリエイションの働き方のまとめ

若手の裁量・活躍
  • 20代の若手社員がプロジェクトリーダーを務める機会あり
  • 若手社員自身のアイディアによる新規プロジェクト化も可能
  • 年齢に関係なく、手を挙げれば挑戦できる環境
成長支援制度
  • キャリアフレックス制度(社内異動・兼任制度)を整備
  • 書籍購入制度と社内共有本棚の設置
  • Slackを活用した全社的な知見共有システム
社風・組織文化
  • 出社を基本とし、日常的な相談がしやすい環境
  • 経験の差に関係なく意見を採用する文化
事業ビジョン
  • 日本の労働生産性向上を社会課題として掲げる
  • エンジニア人材の育成・マッチングに注力
求める人物像
  • チームワークを重視できる人材
  • 与えられた裁量を活かし主体的に行動できる人材
  • ベンチャーマインドを持って積極的に挑戦できる人材

株式会社キッカケクリエイションの基本情報

企業名 株式会社キッカケクリエイション
住所 東京都渋谷区桜丘町22番14号N.E.SビルN棟3階
事業内容
  • IT職特化型のキャリア支援事業
  • IT転職映像メディア運用・運営
  • ITライフスタイルメディア運用・運営
  • 採用コンサルティング
設立 2020年3月
公式ページ https://kikkakecreation.com/
採用ページ https://kikkakecreation.com/recruit/
募集職種
  • キャリアアドバイザー(CA)
  • リクルーティングアドバイザー(RA)
取材・編集
紫竹淳志のプロフィール写真

ミライのお仕事編集部

紫竹 淳志

元新聞記者として約10年間、地方行政や選挙、プロ・アマチュアスポーツなど幅広い分野の取材経験あり。ミライのお仕事では、ソフトバンク株式会社や東京商工会議所、株式会社オープンハウスグループなど、数多くの著名企業や教育機関への取材を担当。