若手社員の成長を促し、成長を続けている注目企業を紹介する本企画。今回は、人材採用支援とWebマーケティングを中心に多くの事業を展開している株式会社メディアハウスホールディングスにお話を伺いました。
事業概要:中小企業支援のトータルソリューション
▲株式会社メディアハウスホールディングスのMission、Vision、Value
株式会社メディアハウスホールディングスは、2023年で設立40周年を迎えます。「全国の中小企業を元気にする」をミッションに掲げ、中小企業が抱える「人材採用」「集客・販促」の2つの課題について、長年培ってきたノウハウをもとに効果的なソリューションを提供しています。
会社名 | 株式会社メディアハウスホールディングス |
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住所 | 東京都新宿区神楽坂2-17 中央ビル5F |
事業内容 | ・人材採用支援事業 ・人材紹介事業 ・Webマーケティング事業 ・ブライダル集客支援事業 ・クリエイティブ事業 |
設立 | 1983年8月6日 |
従業員数 | 398名 ※2023年6月時点 |
拠点 | 東京・大阪・名古屋・札幌・福岡 |
公式ホームページ | https://www.mediahouse.co.jp/ |
株式会社メディアハウスホールディングスの特徴は、多くの若手社員が活躍している点です。20代の社員が全体の36.9%を占め、新卒入社の社員が3年半でマネージャーに昇進、部長級昇進の最年少記録は30歳と、数字からも若手社員の活躍ぶりが伺えます。
さらに、2021年から2年連続で売上30%以上アップを達成しており、若手社員の活躍と会社の成長を同時に実現している株式会社メディアハウスホールディングスの独自性について、経営管理本部 社員サポート部 労務・社員サポートグループ 課長代理の根本優香さんにお話を伺いました。
中小企業に特化した多角的サービス展開が強み
編集部
最初に、メディアハウスホールディングスさんの事業内容について教えてください。
根本さん
メディアハウスホールディングスは人材採用支援・人材紹介事業、Webマーケティング事業、ブライダル集客支援事業、クリエイティブ事業を展開しています。「全国の中小企業を元気にする」というミッションのもと、中小企業の支援を行っております。
編集部
なぜ中小企業に特化したサービスを展開されているのでしょうか?
根本さん
人材採用とWebマーケティングは、多くの企業にとって課題になりやすい分野です。大企業は資金や人材が充実しているため、課題を自力で解決できることが多いです。
一方、中小企業はそうはいきません。日本では中小企業が全企業の99.7%を占めているにもかかわらず、支援サービスの多くは大手企業向けです。そこで、メディアハウスホールディングスでは中小企業に特化したサービスを提供しています。
編集部
中小企業の課題が解決できれば、日本全体としても良い影響が生まれそうですね。
根本さん
その通りです。中小企業が成長すれば、日本経済全体の底上げにつながります。同じ中小企業であるメディアハウスホールディングスだからこそ、中小企業に寄り添った支援を提供できるのです。
編集部
メディアハウスホールディングスさんのサービスの特徴は何でしょうか?
根本さん
人材採用支援事業では、新卒・中途・アルバイトなどの採用戦略プランニングから、採用媒体の提案、広告企画制作まで、採用に関するあらゆる分野を支援しています。さらに、採用後の定着にも注目し、総合的なサポートを行っています。
Webマーケティング事業では、バナーや動画、オウンドメディアなどの広告制作から運用、効果改善まで、Webマーケティングに関する幅広い業務を支援しております。
「全国の中小企業を元気にする」というミッションを実現するために、メディアハウスホールディングスでは「トータルソリューションカンパニー」を目指しています。人材採用支援事業やWebマーケティング事業など、各事業部の知見を組み合わせてクライアントにソリューションを提供できる点が、他社との差別化ポイントです。
40年の実績が生む信頼が、メディアハウスホールディングスの成長の源泉
編集部
御社の柱となっている人材採用支援事業とWebマーケティング事業について、現在の状況をお教えいただけますか?
根本さん
人材採用支援事業については、最近の採用活動の活発化に合わせて成長しています。当社ではIndeedを活用した採用支援に取り組んでおり、中小企業様の間でもインターネットでの採用が進んでいることから、取引先が増加しています。
Webマーケティング事業に関しては、市場規模の拡大に伴って順調に成長しています。
編集部
人材採用支援のサービスを提供している企業は数多くありますが、メディアハウスホールディングスさんがお客様に選ばれている理由としてはどういった点が挙げられるでしょうか?
根本さん
メディアハウスホールディングスは2023年で設立から40年を迎えます。40年の間に積み上げてきた人材採用に関するノウハウをもとにしたソリューションを提供できるというところが強みとして挙げられるでしょう。
このノウハウは対外的にも高く評価されています。Indeed広告の販売代理店として公式に認定される「Indeed認定パートナー」の中で、当社は特別認定パートナーのゴールドパートナーに選ばれています。認定パートナー全体では多数ありますが、ゴールドパートナーは13社しかありません。
編集部
確かな評価があることで、お客様も安心して依頼できるのですね。Webマーケティング事業については、強みとして何が挙げられるでしょうか?
根本さん
Webマーケティング事業についても、ノウハウの蓄積が外部から認められています。
Googleのプロダクトを活用して優れたマーケティング成果を生み出せる企業を表彰する「Google Premier Partner Awards 2022」にて、メディアハウスホールディングスは『優れた職場環境』部門で最優秀賞に選ばれました。
Google Premier Partner Awardsの登録企業は約7,000社ありますが、その中でも当社はマーケティング支援において確かな実力があると評価されています。
編集部
それぞれのサービスでノウハウを積み上げ、対外的にも確かな評価を受けていることが他社との差別化のポイントとなっているのですね。
新規事業開発への積極投資:中小企業のニーズに応える新サービス
編集部
多くの実績を持つメディアハウスホールディングスさんですが、将来的な視点に立って取り組んでいることはあるのでしょうか?
根本さん
先ほど人材採用支援事業とWebマーケティング事業をミックスするという話をさせていただきましたが、メディアハウスホールディングスはそれぞれの事業をつなぐ新規事業、あるいはそれぞれの分野での新規事業の開発にも積極的に取り組んでいます。
人材採用支援事業に関して例えを挙げると、ホームページを簡単に作れるサービスが挙げられます。「人材採用のためのホームページが作れない」といったお悩みを抱えている中小企業様向けのサービスです。
Webマーケティング事業については、Webマーケティングに少額で取り組めるサービスを提供しています。中小企業様はなかなかマーケティングに予算を割くことができません。人材採用支援事業でも言えることですが、基本的にはミッションに沿った中小企業様に寄り添った新規事業を展開していますね。
編集部
なぜ、それほどの新規事業を生み出せるのでしょうか?
根本さん
新規事業専門の部署を設けていることが理由として挙げられます。事業開発室という部署で、そこで積極的に新規事業の開発に取り組んでいるのです。
事業開発室の室長は元Googleの執行役員で、事業開発に関して確かな知見を持っています。新規事業に積極的に取り組んでいるという点も、中小企業のなかでは珍しいのではないかと思います。
編集部
これまで積み上げてきた実績だけでなく、新規事業開発という新しい挑戦に積極的な点も他社との差別化につながっているのですね。
若手育成のための総合支援体制:メンタリングから表彰制度まで
▲若手社員のモチベーションアップにつながる表彰制度が設けられている
編集部
メディアハウスホールディングスさんの成長要因として、サービスの観点でお話しいただきましたが、人材も大きな要因だと思います。多くの若手社員が活躍している印象ですが、若手の成長を促す制度は整っているのでしょうか?
根本さん
メディアハウスホールディングスでは、入社後のサポートに力を入れています。新入社員は人事部に毎週レポートを提出し、自身の課題を振り返ります。そのレポートをもとに、課題が解決できたかどうか、解決できていない場合はその理由について、人事部と新入社員で詳しく話し合います。
各部署でも同様の取り組みを行っていますが、人事部として入社から約半年間、継続的にサポートを提供しています。
また、上司との1対1の面談やキャリア面談の機会も設けています。「今後何をすべきか」「現状何が足りていないか」について定期的に話し合える機会が多く用意されています。
編集部
充実したサポート体制は若手社員にとって心強いですね。目標設定やモチベーション維持の観点ではいかがでしょうか?
根本さん
毎年4月に全社キックオフが開催され、その中で社内表彰式を行っています。これは、1年間を通して活躍した優秀な社員を表彰するものです。優秀プレーヤー賞やマネージャー賞など、さまざまな部門がある中で、新人賞も設けられています。この制度は10年以上続いており、若手社員が最も輝く場面の一つだと考えています。
ワークライフバランスと継続的学習の両立:社員の成長を支える環境づくり
編集部
人材採用支援やWebマーケティングには専門知識が必要です。若手の教育についてどのような取り組みを行っていますか?
根本さん
人材採用支援の分野では、実際のクライアントの事例を題材にしたケーススタディを月1回実施しています。クライアントの抱える問題、その原因、解決策などについてアイデアを出し合います。
また、日々の共有会も実施しています。営業部隊が新規顧客との商談で受けたオーダーや質問を共有し、メンバー間で返答や解決策を検討します。
編集部
若手社員にとって、現場での対応法を学べる貴重な機会ですね。Webマーケティングの分野ではどうでしょうか?
根本さん
全社的に「ウェブ解析士」の資格取得を推奨しており、教材購入費や受験料をサポートしています。ネット採用の増加に伴い、Webマーケティングだけでなく人材採用支援でもWebの基本知識は必須です。
また、一部の部門ではUdemy(ユーデミー)を導入し、マーケティングやビジネススキルに関するオンライン動画を提供しています。これにより、最新のビジネス情報やスキルを習得できる環境を整えています。
編集部
充実した教育環境がありますが、日々の業務の中で学びのモチベーションを保つことは可能でしょうか?
根本さん
メディアハウスホールディングスは学習環境の整備と同時に、働く環境の改善にも注力しています。残業時間の削減に取り組み、2021年度の月平均残業時間は17時間となっています。また、年間休日は127日を確保しています。
編集部
働く環境が整っていないと、学ぶ意欲も低下しがちです。メディアハウスホールディングスさんは業務と学習のバランスを上手く取れているようですね。
「人の可能性を信じきる」企業文化:若手の成長を全社で支援するアプローチ
編集部
御社のカルチャーとして「若手を育てる意識」が定着していると感じましたが、いかがでしょうか?
根本さん
メディアハウスホールディングスの特徴は、「人を育てよう」「一緒に成長していこう」というマインドが強いというところです。「成長したい」「ステップアップしたい」という意欲を表明すれば、周りが積極的に協力してくれる環境があります。実際に、そのような意欲を示し実行した若手が、マネージャーや部長に昇進している例もあります。
先ほどお話しした各制度自体は特別珍しいものではないかもしれません。しかし、メディアハウスホールディングス特有のメンバーの雰囲気や文化が、若手の成長に大きく寄与していると考えています。
上司やメンバーが一丸となって個人の成長を支援する体制が整っており、それに呼応して社員一人ひとりにも「成長していこう」というマインドが浸透しています。これは若手の成長において非常に重要な要素だと感じています。
編集部
メディアハウスホールディングスさんが掲げているバリューの中に「人の可能性を信じきる」というものがありますが、そちらにも若手を育てるカルチャーが表れていますね。
根本さん
現在のValueは2023年4月に新たに制定されました。第三創業期が始動した2022年に、経営陣9名が半年かけて「メディアハウスホールディングスが一貫して大切にしてきたこと」と「時代の変化に合わせて変えていくべきこと」を議論し、新しいValueを作り上げました。
Valueの一つである「人の可能性を信じきる」という言葉は、もともとメディアハウスホールディングスに根付いていた大切な文化の一つを言語化したものです。
これは、社員の育成に対して上司が諦めずに取り組み、メンバーも同様に諦めずについていくという姿勢を表現しています。
ライフイベントと仕事の両立支援:産休・育休取得100%の実現と復帰後のサポート
▲「子育て中の社員をサポートする雰囲気が自然とある」と話す根本さん
編集部
メディアハウスホールディングスさんは産休取得率、女性の育休取得率がともに100%と、子育て中の女性社員にもしっかり寄り添っていることが分かります。根本さんも産休育休を取得されたそうですが、実感としていかがでしょうか?
根本さん
私は2011年に新卒で入社し、30歳になる年に産休育休を取得しました。入社直後から先輩社員が産休育休を取られていたので、「取ること自体当たり前」という感覚でしたね。
いざ取得するとなっても周りから嫌な顔をされることは全くありませんし、むしろ「おめでとう」という言葉をかけてもらえました。
自分のライフプランやライフイベントの選択に賛同してくれるメンバーや上司ばかりですので、産休育休の取得のしやすさは確実にあると実感しています。
編集部
産休育休からの復帰のしやすさという点ではいかがでしょうか?
根本さん
産休育休から復帰する先輩社員を何人も見てきましたので、そこに関しても当たり前だと思っていました。実際、復帰後は同じ部署に戻ることができました。
復帰するころには、「今後どうしていきたいか」「どういう風に仕事をしていきたいか」「何を大事にしていきたいか」といったことを会社がヒアリングしてくれました。このようなきめ細かな対応が、復帰に当たっての安心感につながったと思います。
根本さん
私が子育て中だということを皆さん当然知ってくれていますし、子育てに関する会話を自然とできる雰囲気があります。例えば子どもが熱を出してしまったため会社を休んだときでも、休み明けの出社時に「大丈夫だった?」「熱は下がった?」と気にかけてもらえます。
まだ子どもが小さいので、やはり急な休みが必要になることがあります。それでも、普段から社内で子育てに関するコミュニケーションを取れている状況ですので、休みの取りにくさはありません。
日々のコミュニケーションが自然と取れているため、仕事の共有もスムーズにできています。必要に応じて仕事を代わりにやっていただくこともあるため、このような理解ある環境はとてもありがたいですね。
柔軟なキャリアパス制度:ライフステージに合わせたキャリア選択の自由
編集部
自然とコミュニケーションを取るカルチャーがあるからこそ、子育て中の社員も活躍することができているのですね。子育て中の社員をサポートする制度について、特徴的なものはありますか?
根本さん
メディアハウスホールディングスのコアレイヤー(上位職級)には2つの役割があります。
マネジメント層を目指す方向けのM職と、スペシャリストを目指す方向けのS職という2つのキャリアパスを用意しています。子育て中の社員に限らず、全社員が自分の望むルートを選択できることが特徴です。私自身も、M職で産休育休を取得し、復帰後はS職、M職と役割を変更しています。
編集部
年齢やライフイベントによって、キャリア観も変化すると思います。キャリアパスをフレキシブルに変更できる制度があることで、さまざまなライフステージにいる社員が活躍できるということですね。「人の可能性を信じきる」というバリューが表れていると感じました。
成長意欲に応える職場環境:多様な経験と新規事業創出の機会
編集部
メディアハウスホールディングスさんが求める人物像はどんな方でしょうか?
根本さん
メディアハウスホールディングスには、いろいろな経験を積みたい、成長したいという思いを持っている方に来ていただきたいと思っています。当社の特徴として、多種多様な業界のお客様がいらっしゃる点が挙げられます。
社員は特定の業界だけを担当するのではなく、さまざまな業界について経験を積むことができます。このような環境が、個人の成長につながると考えています。
根本さん
成長したいと思っている人をサポートする体制は整っています。「全国の中小企業を元気にする」というミッションに沿った新規事業を創出する環境があることも、ご自身の成長につながると考えています。例えば、新しいデジタルマーケティングの手法を提案したり、業界特有の課題解決に取り組んだりする機会があります。
編集部
成長したいという気持ちにとことん応える環境があることで、社員の大きな成長を実現しているのですね。本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社メディアハウスホールディングス:https://www.mediahouse.co.jp/
総合職採用ページ:https://recruit.mediahouse.co.jp/
デジタルマーケ専門職採用ページ:https://recruit-marketing.mediahouse.co.jp/
中途採用ページ:https://mediahouse-recruit.snar.jp/index.aspx